ハイゼットカーゴのタイヤ交換とジャッキポイント|700系の前後

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700系(S700V/S710V)のハイゼットカーゴで季節のタイヤを履き替えたり、パンクのときに自分でタイヤを替えたりするとき、作業の出来を分けるのはジャッキをかける場所とナットの締め方だ。700系のハイゼットカーゴのオーナーがみんカラに公開している整備手帳では、車載ジャッキはフロント側が切り欠きと切り欠きの間、リヤ側は車体の側面ではなく車軸にかける記録になっている。ただし個人の投稿なので、実際の位置は取扱説明書の図で確かめ、取扱説明書の規定トルクで締め、走った後にナットを点検し、必要なら締め直すところまでを作業に含める。

目次

ハイゼットカーゴ(700系)の車載ジャッキをかける位置

前後の位置は、700系(S700V/S710V)のハイゼットカーゴのオーナーがみんカラに公開している整備手帳(ジャッキポイント)の記録をもとに書く。

フロント側の位置

同じ整備手帳では、車載ジャッキのフロント側は「切り欠きと切り欠きの間にセットしてください」と書かれている。この手帳で写真で示された部分は、字では確かめられない。実車では、取扱説明書の図と見比べて切り欠きの場所を探すのが早い。

リヤ側の位置

リヤ側は「ジャッキを車軸に対して直角に合わせ、ジャッキ頭部の中心と車軸の中心が合うようにセットしてください」と書かれている(見出しは「リヤ側ジャッキセット位置」)。リヤは車体の側面ではなく、車軸にかける記録になっている。ただし個人の投稿の記録なので、車軸にかけるかどうかは、取扱説明書のジャッキの図で自分の車の位置を確かめてから決める。

取扱説明書の図で確かめる理由

前後どちらの記録も個人の投稿で、ダイハツの取扱説明書の字そのものかは確かめられていない。S320V・S321V・S330V・S331V など前の型のジャッキの位置も、この調査では確かめていない。

ジャッキは、取扱説明書に載っている「ジャッキアップポイント」にかけるのが基本だ。乗りものニュースの解説では、別の場所にかけると車体を傷めるおそれがあるとしている。トヨタのよくあるご質問も取扱書記載の指定部位にジャッキをセットするよう案内しており、スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部はジャッキポイントが車種ごとに違うと書いている。作業の前に、車に積まれている取扱説明書のジャッキの図で、自分の車の位置を確かめる。

作業の前に準備すること

場所・駐車ブレーキ・輪止め

作業は、地面が固く平らで安全な場所で行う(トヨタのよくあるご質問)。JAF は、周囲の安全を確かめ、ほかの車の邪魔にならない場所に止めるよう案内している。駐車ブレーキを確実にかけ、ギアを停車位置に入れたら(乗りものニュース)、外すタイヤの対角線上にあるタイヤに輪止めをかける(JAF・トヨタのよくあるご質問)。

走った直後は、ディスクホイールやブレーキまわりが高温になっていて、手や足が触れるとやけどをするおそれがある。トヨタのよくあるご質問は、レンチを足で踏んで使わないことも挙げている。

応急用タイヤか修理キットかを先に見る

パンクのときに慌てないよう、自分の車に何が積まれているかは先に知っておきたい。700系(型式の表記 3BD-S700V-ZMGF)のオーナーの応急用タイヤの整備手帳には、応急用タイヤを取り出して交換した記録がある。ただし工程の字は見出しだけで、取り出しの手順は写真のみだ。一方、ダイハツ千葉販売の店舗ブログは、今売られている新車(自家用)の多くにはスペアタイヤが付いていないとしている(特定の車種の話ではない)。ハイゼットカーゴの年式・グレードごとに、応急用タイヤか修理キットか、どこに積んでいるかは、この調査では確かめられていないので、出かける前に自分の車で確かめておく。

ダイハツ千葉販売の店舗ブログでは、修理キットの中身はコンプレッサー・ホース・ホース栓・パンク修理剤ボトル・速度制限シールで、接地部にくぎやねじが刺さった軽いパンクなら修理キットで応急修理ができるとしている。修理キットを使ったら、必ずタイヤ交換が要る。キットで直せないときや、どうすればよいか分からないときは、JAF や任意保険のロードサービスを使う。スペアタイヤへの履き替えには、ジャッキが要る。

ガレージジャッキで上げるときの注意

車載ジャッキではなく、ガレージジャッキで上げる人もいる。同じオーナーのガレージジャッキの整備手帳では、付属の取扱説明書に従って安全に作業すること、持ち上げるときは正しい位置にセットすること、正しい位置にセットしないと車両が損傷したりけがをしたりするおそれがあること、輪止めも忘れないことが書かれている。前後の具体的な掛け位置は写真だけで、字では示されていない。

タイヤ取付店(タイヤ取付どっとこむ 埼玉狭山店)のハイゼットカーゴの作業記録では、リヤは「デフでジャッキアップしております」と書かれている。型式・年式と使ったジャッキの種類の記載は無く、フロントの位置は写真で示され字の説明は無い。店の作業の例で、メーカーが指定した位置かどうかは確かめられていない。この例だけを根拠にデフへかけず、ガレージジャッキの説明書と車の取扱説明書で確かめてから決める。

上げた後の支え方も大事だ。乗りものニュースの解説では、ジャッキだけで車を支えていると、ジャッキが外れて車が落ちた場合に挟まれる危険がある。専用のリジッドラックを使うのが望ましく、用意できないときは交換用のタイヤを車体の下に置くなどの代わりの手を取る。ジャッキだけで支えた車の下には、体を入れない。

タイヤ交換の手順

手順1:ホイールキャップを外し、ナットを少し緩める

ホイールキャップが付いていれば、先に外す(JAF)。そのうえで、車を持ち上げる前にホイールナットを少しだけ緩めておく(JAF・乗りものニュース・スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部)。この順番を逆にしない。

手順2:タイヤが路面から少し離れるまで上げる

ジャッキアップポイントを確かめてジャッキをかけ、タイヤが路面から少し離れるまで持ち上げる(JAF)。高く上げる必要はない。ジャッキだけで支えている間は、前の節のとおり車の下に体を入れない。

手順3:タイヤを外し、取り付け面を整えて付ける

ナットを外してタイヤを外したら、付けるタイヤを用意する。取り付けには、使っているホイール専用のホイールナットを使う。ホイールの接触面とナットのネジ部の汚れをふき取り(トヨタのよくあるご質問)、ナットをはめる前に異物を噛み込んでいないかを確かめる(乗りものニュース)。

ナットは手で回して、当たる感触があるまで締める。貫通式ナットはテーパー側をホイールに向けて付ける(スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部)。トヨタのよくあるご質問では、手で仮締めしたときに引っ掛かりがあれば販売店で点検を受けるよう案内している。

ナットの締め順と締め付けトルク

4穴のホイールは十字型に対角線の順で

カーライフ情報サイトの COBBY では、ハイゼットカーゴ(S700V/S710V)の純正ホイールは PCD100mm・4穴、ホイールナットは M12×P1.5 とされている。700系のオーナーの応急用タイヤの整備手帳にも、「ホイールナット4穴の締め順」の工程がある。

コンチネンタルによると、ナットが4本のホイールでは十字型に対角線順に締める。スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部も、偏りが出ないよう対角線の順に締めるのが基本としている。1回で締め切らず、2〜3回に分けて締める(JAF・トヨタのよくあるご質問)。乗りものニュースの解説では、地面に近い位置から対角線の順に締めるとしている。

締め付けトルクは取扱説明書の値で決める

最後は、取扱説明書に書かれた締め付けトルクで締める(トヨタのよくあるご質問)。コンチネンタルは、どの車も同じトルクで締めてよいわけではないとしている。ハイゼットカーゴの規定トルクの数値は、この調査ではダイハツの資料で確かめられなかったので、自分の車の取扱説明書の値を使う。

締め方は、ジャッキを下ろして車を着地させてから、トルクレンチで規定トルクに締めて完了だ(乗りものニュース)。コンチネンタルによると、ナットを正しく締めたり緩めたりするにはトルクレンチという専用の工具が要り、整備士はまず規定トルクの半分の値で各ナットを締め、その後に規定トルクに合わせ直して正しいトルクまで締める。強く締めればよいわけではなく、無理に締めるとボルトが破損する場合がある(JAF)。スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部も、トルクのかけ過ぎに気を付けるよう書いている。

交換した後の増し締めと点検

コンチネンタルは、タイヤ交換の後、50〜100kmを目安に走ったら、ナットを点検し、必要なら締め直すよう案内している。交換時の締め付けトルクが適切でなかったり、走り始めの環境の変化などで、まれにナットが緩むことがあり、最悪の場合は走行中にホイールが外れることもあるからだ。

トヨタのよくあるご質問では、タイヤ交換の後に普段と違う音が出るなど異常を感じたら、すぐ販売店に相談するよう案内している。

パンクで応急用タイヤに替えた場合は、それで終わりではない。JAF によると、テンパータイヤ(応急用タイヤ)はあくまで応急用で、パンクしたタイヤは速やかに修理して元どおりにする。

季節の履き替えで知っておくこと

純正のタイヤサイズを先に確かめる

カービューの新車カタログでは、ハイゼットカーゴ デラックス(CVT・型式 3BD-S700V-ZBDF・2021年12月発売・FR)のタイヤサイズは前後とも 145/80R12 80/78N LT だ。これはグレード1つの値で、ほかのグレード・年式は確かめていない。季節用のタイヤを別に用意するときは、まず自分の車の純正サイズを確かめる。

季節用のタイヤをホイールごと用意するなら、ホイール選びも合わせて考える。

外したタイヤの保管

乗りものニュースの解説では、外したタイヤは変形しないように平らに積み、日光や雨を避けて保管する。

自分でやるか、店に任せるか

乗りものニュースの筆者は、年に2回ほどの交換なら、自分で作業して節約するより、ディーラー・整備工場・カー用品店などに任せる方が費用の面でも安全の面でも望ましいと考えている。スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部も、作業中にけがなどのリスクがあり、装着後に脱輪などのトラブルが起きることもあるので気を付けるよう書いている。トルクレンチや輪止めをそろえていない、ジャッキの位置にまだ自信がない、という段階なら、季節の履き替えは店に任せ、自分ではパンクのときの手順を覚えておく、という分け方が現実的だ。

よくある質問

車載ジャッキのリヤ側はどこにかける?

700系(S700V/S710V)のハイゼットカーゴのオーナーがみんカラに公開している整備手帳では、車軸に対して直角に合わせ、ジャッキ頭部の中心と車軸の中心を合わせる記録になっている。個人の投稿で、ダイハツの取扱説明書の字そのものかは確かめられていないので、取扱説明書の図と見比べてからかける。

締め付けトルクはどう決める?

車の取扱説明書に書かれた規定トルクで決める。ハイゼットカーゴの数値は、この調査ではダイハツの資料で確かめられなかった。車を着地させてから、トルクレンチで締める。

増し締めはいつする?

コンチネンタルの案内では、交換後に50〜100kmを目安に走ったら、ナットを点検し、必要なら締め直す。

S321V など前の型も同じ位置?

S320V・S321V・S330V・S331V など前の型のジャッキの位置は、この調査では確かめていない。700系の記録をそのまま当てはめず、自分の車の取扱説明書の図で確かめる。

まとめ(作業前のチェック)

  • 取扱説明書のジャッキの図で、前後のジャッキアップポイントを確かめたか
  • 平らで固い場所に止め、駐車ブレーキと輪止めをかけたか
  • 持ち上げる前に、ナットを少し緩めたか
  • ジャッキだけで支えた車の下に体を入れないよう、リジッドラックなどの備えがあるか
  • ナットは対角線の順に2〜3回に分けて締め、着地後にトルクレンチで規定トルクに締めたか
  • 50〜100kmほど走った後に、ナットを点検し、必要なら締め直す予定を入れたか

タイヤと合わせて、ほかの定期の整備も見直すならこちらも参考になる。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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