ハイゼットカーゴ バルブ型番早見表|S321V/S700V対応

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夜の駐車場で自分のハイゼットカーゴを正面から見て、片側のライトだけ明らかに暗い。翌日カー用品店の棚の前に立つと、ハロゲンバルブの箱にはH4、H8、H11、L1Bと似たような記号が並んでいて、どれが自分の車のものなのか手が止まる。ハイゼットカーゴは2004年12月から2021年11月まで続いたS321V/S331Vと、2021年12月にフルモデルチェンジしたS700V/S710Vとで、フォグランプとテールまわりの規格が別物に変わっている。世代ごとの型番と定格(ワット数)を灯火位置ごとに並べ、間違えやすい3か所の落とし穴まで一枚で追えるようにまとめた。

目次

世代別バルブ型番の早見表

灯火位置ごとの形状と定格をまとめる。数値は小糸製作所(KOITO)の車種別電球適合表と、fcl.・LIGHT COLLECTION・日本ライティングの各適合表で確認した値をもとにしている。先に押さえるべきは、ヘッドライトは全世代を通してH4である一方、フォグはS700系だけがL1Bという別規格になる点だ。

S321V/S331V 前期〜中期(H16.12〜H29.10)

小糸製作所の適合表がこの年式区分(S32#系・ハイブリッド含む)を丸ごとカバーしており、定格まで確認できる。

灯火位置 形状(型番) 定格
ヘッドライト(ロービーム/ハイビーム兼用) H4 12V60/55W
フォグランプ 純正設定なし
ポジション(車幅灯) T10 12V5W
フロントウインカー T20ピンチ部違い 12V21W アンバー
リアウインカー T20ピンチ部違い 12V21W アンバー
テール&ストップ T20ダブル 12V21/5W
ハイマウントストップ T16 12V16W(18W)
バックランプ T16 12V16W(18W)
ライセンス(ナンバー灯) T10 12V5W
ルームランプ(フロント) T10 12V8W
ルームランプ(ミドル) T10×31 12V8W
ルームランプ(リア) T10×31(ルーフタイプ)または T10×37(側面タイプ) 12V8W または 12V10W

H4はロービームとハイビームが1本のバルブに同居する形状で、ハイビーム側に別のバルブ品番は割り当てられていない。リアのルームランプだけは車両のタイプによって長さの違うウェッジ球が使い分けられており、同じ型式でも実車で長さを測る必要がある。

S321V/S331V 後期(H29.11〜R3.11)の差分

2017年11月以降の後期型は、ハロゲン車とLED車の2つの区分に分かれる。日本ライティングの適合表もこの年式でハロゲン車/LED車を別行に分けている。

ヘッドライトのH4、ポジションのT10、前後ウインカーのT20ピンチ部違い、バックランプとハイマウントのT16、ナンバー灯のT10は前期から変わらない。変わるのはテール&ストップとサイドウインカーで、グレードによって純正LED化されており、球交換の対象から外れる個体がある

S700V/S710V(R3.12〜)

現行型はハロゲン仕様車とLED仕様車が併存する。ハロゲン仕様車のヘッドライトはH4のままだが、フォグがL1Bに切り替わったのが最大の変更点だ。

灯火位置 ハロゲン仕様車 LED仕様車
ヘッドライト H4 LED(バルブ交換不可)
フォグランプ L1B L1B
ポジション(車幅灯) T10 LED
フロントウインカー T20ピンチ部違い T20ピンチ部違い(アンバー)
リアウインカー T20ピンチ部違い T20ピンチ部違い(アンバー)
テール&ストップ T20ダブル
ハイマウントストップ LED
バックランプ T16 T16
ライセンス(ナンバー灯) T10 T10
ルームランプ(前・後) T10

ウインカー、バックランプ、ナンバー灯はS32#系から規格が引き継がれている。つまり世代を跨いで買い替えても流用が効くのはこの3か所で、ヘッドライトとフォグは世代を確認してから選ぶことになる。

S700系のフォグは新規格L1B

現行のS700V/S710Vで最も事故が多いのがフォグランプだ。fcl.とLIGHT COLLECTIONの適合表はどちらもS700/S710のフォグをL1Bと記載しており、2つの独立した適合表が同じ結論で一致している。

従来のH8/H11/H16とは別世代の規格

L1Bはダイハツやトヨタの近年の車種で採用が広がっているLEDフォグ用の規格で、H8・H11・H16といった従来のハロゲンフォグ用バルブとは口金の世代が違う。H8/H11/H16は口金形状が近いためLED製品では3種類に互換対応した商品が多く流通しているが、その「H8/H11/H16対応」と書かれたフォグバルブはS700系のL1Bソケットには入らない。パッケージの互換表記を見て安心してしまうのが典型的な失敗パターンになる。

純正LEDフォグはそもそも球交換前提の設計ではない

L1B採用車の純正フォグは、バルブだけを引き抜いて交換する構造を前提に作られていない。社外品ではL1B用の変換ハーネスを同梱したフォグランプキットが用意されており、交換する場合はバルブ単体ではなくキットとして選ぶ形になる。S321V/S331Vの前期〜中期には小糸製作所の表でもフォグの設定自体が無く、フォグが付いている個体はディーラーオプションや社外品の後付けなので、灯具ごとに実物のソケット形状を見るしかない。

ウインカーは「T20ピンチ部違い」

前後ウインカーの形状は、S32#系からS700系まで一貫してT20ピンチ部違い・12V21Wのアンバー球だ。小糸製作所の適合表でもフロント・リアともにこの表記になっている。

通常のT20とは口金の切り欠きが違う

T20には通常タイプとピンチ部違いタイプがあり、口金の側面にある爪(ピンチ部)の位置が左右非対称になっているのがピンチ部違いだ。見た目のサイズは同じでも、通常のT20を挿すとソケットに正しく座らない。通販でT20を検索して安い方を買うと、届いてから入らないことに気づくという流れが起きやすい箇所になる。商品ページに「ピンチ部違い対応」の記載があるかを見て選ぶ。

LED化すると必ずハイフラが出る

ウインカーは球切れを検知するために電流量を見ており、消費電力の小さいLEDに替えると車両側が球切れと誤認して点滅が速くなる。LIGHT COLLECTIONの適合表にも、LEDバルブをそのまま装着するとハイフラッシュになるためハイフラ防止リレーか抵抗器を別途用意するよう注記がある。抵抗内蔵タイプのLEDバルブを選ぶか、リレーを交換するかの二択になる。

ヘッドライトはH4だが仕様車の見分けが要る

ヘッドライトの形状はS321V/S331V・S700V/S710Vのいずれもハロゲン仕様車ならH4で共通している。定格は小糸製作所の表で12V60/55Wと確認できる。

ハロゲン仕様車はH4・12V60/55W

H4はハイとローが1本にまとまった3極のバルブで、ハロゲンからLEDやHIDへ替える場合もH4対応品を選ぶ。前期からS700系のハロゲン車まで形状が変わっていないため、ヘッドライトに限れば世代を跨いだ流用が成立する数少ない箇所だ。

LEDヘッドランプ装着車はバルブ交換の対象外

後期S331VとS700V/S710Vには純正LEDヘッドランプの仕様車がある。日本ライティングの適合表がS3##(H29.11〜)をハロゲン車とLED車に分けているのがその裏付けで、LIGHT COLLECTIONのS700/S710のLED仕様車ページでもヘッドライトは「設定なし」と記載されている。純正LEDヘッドランプ車は球だけを抜く構造ではなく、暗くなった場合は灯具ユニットごとの交換になる。ボンネットを開けてバルブの後ろにゴムキャップと爪があるかを見れば、ハロゲン球かLEDユニットかはすぐ判別できる。

テール&ストップは年式と仕様で表が割れる

テール&ストップは、この車種で唯一データが一致しない箇所になる。小糸製作所はS32#系(H16.12〜H29.10)をT20ダブル・12V21/5Wと明記している。一方、後期S331V(H29.11〜R3.11)については、fcl.の適合表がLED(バルブ設定なし)、LIGHT COLLECTIONの適合表がS25ダブルと、参照する表によって記載が食い違う。

これは後期でハロゲン車とLED車の2区分が生まれ、グレードや年式で実際に付いているリアコンビネーションランプが変わることの反映と考えるのが自然だ。後期S331Vのテール球だけは適合表を信用せず、実車のバルブを抜いて形状を目視で確かめてから買うのが唯一の安全策になる。S700系のLED仕様車についてはLIGHT COLLECTIONがT20ダブルと記載している。

室内灯・ナンバー灯・バックランプ

外装以外の灯火は世代間の差が小さく、S32#系とS700系でほぼ同じ規格が使われている。

ルームランプはT10とT10×31/T10×37の混在

小糸製作所の表では、S32#系のルームランプはフロントがT10(12V8W)、ミドルがT10×31(12V8W)、リアがT10×31(ルーフタイプ)またはT10×37(側面タイプ)となっている。同じ型式でもリアだけは灯具の付き方で長さが変わるため、購入前に既存の球の全長を測っておくと失敗しない。S700系のLED仕様車では前後ともT10と記載されている。

バックランプとナンバー灯は全世代でT16とT10

バックランプはS32#系・S700系ともT16(12V16W/18W)、ナンバー灯はどちらもT10(12V5W)で共通している。ハイマウントストップランプはS32#系がT16で、S700系のLED仕様車では純正LEDとなり球交換の対象から外れる。バックランプのT16は口金がT10より一回り太いので、T10のLEDを買ってしまうと入らない。

買う前に現車で確認したいこと

適合表は出発点であって最終確認ではない。小糸製作所の表にも、年式・車両型式・タイプが一致していても特別仕様車などの条件で記載と異なる場合があるため、装着前に車両側のバルブの形状と定格が一致していることを確かめるようにという注記が付いている。

適合表が外れる3つのケース

1つ目は特別仕様車や一部改良で、同じ型式のまま灯具が変わっている場合。小糸製作所の表で「or」と併記されている箇所は、まさに同一型式でも異なるバルブが使われている位置を示している。2つ目は前オーナーによる社外品への交換で、中古で買った個体は純正状態とは限らない。3つ目は後付けのフォグやディーラーオプションで、S321V/S331Vのようにそもそも純正フォグの設定が無い年式では、付いているフォグの規格は車両の型式からは決まらない。

車検証と実物の両方を見る

まず車検証で型式(S321V/S331V/S700V/S710V)と初度登録年月を確認し、この記事の表で世代を特定する。そのうえで、交換したい灯火の球を1本抜いて口金の形と刻印を見る。ハロゲン球なら本体に「H4 12V60/55W」のような刻印が入っており、表と突き合わせれば判断がつく。抜けない、あるいは球が見当たらない場合はその灯火が純正LEDである可能性が高い。

よくある質問

ハイゼットカーゴのヘッドライトの型番はH4で合っていますか

ハロゲン仕様車であれば、S321V/S331VもS700V/S710VもH4・12V60/55Wで共通している。ただし後期S331VとS700V/S710Vには純正LEDヘッドランプの仕様車があり、その場合はバルブ交換ができない。ボンネット内でバルブの根元に取り外せるキャップがあるかどうかで見分ける。

S700系にH11やH16のフォグバルブは付きますか

付かない。S700V/S710VのフォグはL1Bという別規格で、H8/H11/H16に互換対応した社外LEDバルブもソケットに入らない。L1B対応をうたった専用キットを選ぶ必要がある。

ウインカーをLEDにしたら点滅が速くなりました

ハイフラッシュと呼ばれる現象で、LEDの消費電力が小さいために車両側が球切れと誤検知している。ハイフラ防止リレーへの交換か、抵抗器の追加、または抵抗内蔵タイプのLEDバルブへの変更で解消する。バルブの向きや配線の不良ではない。

通常のT20とT20ピンチ部違いは何が違いますか

口金側面の爪(ピンチ部)の位置が異なる。ハイゼットカーゴの前後ウインカーはピンチ部違いのタイプで、通常のT20はソケットに正しく固定できない。ガラス部の見た目が同じなので、商品説明の対応表記で判断する。

中古で買ったハイゼットカーゴの適合が表と違います

前オーナーが社外バルブや社外灯具に交換している可能性が高い。適合表は純正状態を前提としているため、中古車では実際に付いている球を抜いて刻印と口金を見るのが最も速い。

まとめ

ハイゼットカーゴのバルブ選びは、まず車検証で型式を見て世代を確定するところから始まる。ヘッドライトはハロゲン仕様車ならH4・12V60/55Wで全世代共通、ウインカーは前後ともT20ピンチ部違い・12V21Wアンバー、バックランプはT16、ナンバー灯はT10で、この4か所は世代を跨いで規格が変わらない。

分岐するのはフォグとテールだ。S700V/S710VのフォグはL1Bで、H8/H11/H16対応品は物理的に入らない。S321V/S331Vの前期〜中期にはそもそも純正フォグの設定が無い。テール&ストップはS32#系の前期〜中期がT20ダブルである一方、後期S331Vは参照する適合表によって記載が割れており、ここだけは実車の球を目視で確かめるほかない。表を印刷して棚の前で開くより、交換したい灯火の球を1本抜いて刻印を読むほうが確実な答えになる。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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