BMW X5 G05の異音の原因|音の出る場所別の見分け方

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X5 G05 から聞き慣れない音がしたら、まず「どこから」「どんな操作のときに」鳴るかを確かめる。それによって、すぐ止めて救援を呼ぶ音か、整備工場で見てもらう音か、自分で対処できる音かが分かれる。ブレーキの音は輸入車ならではの事情があるうえ、摩耗センサーの品番の一覧に載っていないグレードもあるので、自分の車の年式とグレードを確かめてから読み進めてほしい。

目次

鳴る場所と状況で、急ぐ度合いを分ける

JAF のトラブル対処法の案内は、異音をエンジン付近・ハンドルを回したとき・走行中のタイヤ付近・エンジン停止後の回転音・猫などの鳴き声に分け、ブレーキの異音は別の項目にしている。原因を絞る入口は、音が鳴る場所と、そのときの操作や状況だ。JAF の案内をもとに急ぐ度合いで並べ直すと、次のようになる(ブレーキの原因は自動車メディアの CARPRIME の解説による)。

鳴る場所・状況 考えられる原因 どうするか
ハンドルを回したとき ハンドルの仕組みの異常 止めて救援を呼ぶ
走行中のタイヤ付近 異物の刺さり・走行関係の部品の傷みなど 止めて救援を呼ぶ
エンジン付近のガラガラ・キュルキュル オイル不足・潤滑不良・ベルトの滑り 止めて救援を呼ぶ
ブレーキを踏んだとき パッドの摩耗・ローターの偏摩耗・キャリパーの不具合 早急に整備工場で点検
エンジン停止後のファンの音 エンジンの冷却(一部の車種) 長時間続くなら販売店か整備工場で点検
ワイパーを動かしたとき ガラスの汚れ・撥水コーティング・ゴムの劣化 まず自分で対処

ハンドルを回したときの音・走行中のタイヤ付近の音・エンジン付近のガラガラ音やキュルキュル音は、JAF がどれも「点検が必要な状態」として救援要請を案内している。ブレーキの音は、JAF のクルマ何でも質問箱が早急に整備工場で点検・交換する必要があるとしている。どれにも当てはまらない音は、JAF に相談するよう案内されている。

対象は2019年発売の4代目 X5(G05)

ウィキペディアの X5 の項目によれば、4代目の X5(G05)は2018年に発表され、2019年から発売された。日本では2019年2月に第4世代が発売されたと、グーネットマガジンは書いている。先代の3代目(F15・2013年〜2019年)は別の世代だ。

2023年3月にはマイナーチェンジで後期型の生産が始まった(ウィキペディア)。ディーゼルの xDrive40d M Sport は、グーネットマガジンによれば日本で2022年2月10日に発売され、3.0リッター直列6気筒ディーゼルに48Vマイルド・ハイブリッドを組み合わせている。

ウィキペディアのグレードの表には、ガソリンの xDrive40i・xDrive50i・M50i・xDrive45e・M・M Competition、ディーゼルの xDrive30d・xDrive35d・M50d・xDrive40d が載っている。ただし、この表は日本仕様かどうかを区別していない。後で触れる摩耗センサーのように、部品の品番の一覧に載っていないグレードもあるので、自分の車のグレードは先に把握しておきたい。

ブレーキを踏むとキーキー・擦れる音がするとき

JAF のクルマ何でも質問箱は、ブレーキをかけて音がしたら点検を、としている。パッドウェアインジケーターが「キーキー」という音を出して交換時期を知らせ、パッドが減ってブレーキ液が下限を下回ると警告灯が点くこともある。こうした症状が出たら、早急に整備工場で点検・交換する必要がある。

くるまのニュースによれば、鳴きの解消方法はブレーキのクリーニングか部品の交換で、クリーニングで直らない場合はパッド表面の研磨や専用の鳴き止め剤の塗布が行われることもある。しばらく走っても音が止まらなければ、パッドの摩耗が進んでいる可能性があり、キャリパーなど他の部品の異常も否定できない。音が続くなら、プロに状態を見てもらう。パッド交換は部品代のほかに工賃がかかり、ディスクローターも交換すると費用はさらに大きくなる。

CARPRIME は、鳴きや異音の主な原因として次の3つを挙げている。

パッドの摩耗

パッドの残量が限界に近づくと、金属製のセンサーがローターに触れてキーキー音が出る。ただし、この仕組みは輸入車ではまれだ(次の節)。

ローターの偏摩耗

パッドを新品にしても音が続くなら、ローターの縁の段差や表面の凹凸を確かめる。当てはまれば、ローター交換で解消する。

キャリパーの不具合

パッドとローターが新品でも音が続くなら、ピストンシールやダストブーツなどのゴム部品が、走行距離の多さやスポーツ走行の熱で劣化していることがある。対処はキャリパーのオーバーホールだ。

輸入車は「鳴らない=パッドが残っている」とは限らない

CARPRIME によれば、パッドが減ると金属製のセンサーがローターに触れて鳴る仕組みは日本車に多く、輸入車ではまれだ。カーセブンも、ウェアインジケーターはすべての車に搭載されている部品ではないとしている。カーセブンの BMW のブレーキパッドの解説では、摩耗の警告には機械式(金属片)と電気式(残量に応じた電気的な警告)の2種類があり、輸入車の中には電線の断線でインパネ内の警告灯が点く車種もある。

G05 で警告がどう出るかは、カーセブンの解説には書かれていない。X5 G05 では、ブレーキが鳴らないことだけでパッドが残っていると判断しない。メーターの警告表示と、点検の窓からの目視で残量を確かめる。JAF のクルマ何でも質問箱が案内する見方は次のとおりだ。

  1. ホイールを外す(前輪はハンドルを左右に切ると点検しやすい)
  2. ブレーキキャリパー中央付近の点検用の窓(点検孔)から、パッドの厚みを目で見る
  3. 残量が2mm以下程度なら交換の目安。ディスク表面に傷などがないかも見る

自分でホイールを外すのが難しければ、整備工場で点検してもらえばよい。

G05 の摩耗センサーの品番と、交換部品の選び方

BMW 部品の販売店 BimmerWorld の適合の一覧では、X5 G05 の sDrive40i・xDrive40i・M50i・M60i・xDrive50e・xDrive50i の行で、ブレーキパッド摩耗センサーの BMW 品番がフロント(左側の位置)34356870353、リア(右側の位置)34356870352 と前後で分かれている。なお、一覧のページにはセンサーの働きや交換時期の説明は無い。

一方、同じ一覧の G05 の行に xDrive30d・xDrive35d・xDrive40d・xDrive45e・M50d は無い。日本ではディーゼルの xDrive40d が2022年に発売されており(グーネットマガジン)、一覧に無いグレードの車は、品番が同じかを一覧からは確かめられない。実車に付いている部品の純正品番を確かめるか、販売店や整備工場で車台番号から調べてもらってから部品を選ぶ。

販売ページの3商品

下の3商品の商品名に入っている品番(フロント 34356870353・リア 34356870352)は、BimmerWorld が X5 G05 の行に載せるフロント・リアの BMW 品番と同じ数字だ。ただし、3商品はどれも商品名と商品説明で対象を「G05 X5 45eX」と書き、純正品番の取付車両に限るとしている。45e 以外のグレードについての記載は、3商品の商品名と商品説明のどちらにも無い。また品番の一覧の G05 の行には xDrive45e が無いため、45e で同じ品番かは一覧からは確かめられない。

HAPAD フロント・リア ブレーキパッドセンサー 前後セット: 販売ページの商品説明では、対象を「G05 X5 45eX」とし、フロント 34356870353・リア 34356870352 の取付車両に限るとしている。BMW 互換品。グレードや型式の記載があっても年式・仕様などで適合しない場合があるので、実車に取り付けられている純正品番を確かめてから注文するよう書いている。

HAPAD フロント・リア ブレーキパッドセンサー 前後セット(34356870353・34356870352)

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CAPSOL フロント ブレーキパッドセンサー: 販売ページの商品説明では、対象を「G05 X5 45eX」とし、34356870353 の取付車両に限るとしている。BMW 互換品で、「優良品」と書いている。

CAPSOL フロント ブレーキパッドセンサー(34356870353)

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CAPSOL リア ブレーキパッドセンサー: 販売ページの商品説明では、対象を「G05 X5 45eX」とし、34356870352 の取付車両に限るとしている。BMW 互換品で、「優良品」と書いている。

CAPSOL リア ブレーキパッドセンサー(34356870352)

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実車の純正品番がフロント 34356870353・リア 34356870352 と確かめられた車で、対象を「G05 X5 45eX」と書くこの3商品から選ぶなら、前後をまとめて替えるときは HAPAD の前後セット、片側だけなら CAPSOL のフロントかリアだ。

ハンドルやタイヤ付近から鳴るときは、止めて救援を呼ぶ

ハンドルを回すと鳴る

JAF の「ハンドルを回した際に異音がする場合」の案内によれば、ハンドル(ステアリング)の仕組みに異常が起きている可能性がある。異常があると操作できなくなるおそれがあり、走行は非常に危険だ。ハンドル操作時の振動や、ハンドルが重く感じられる症状が出ることもある。点検が必要な状態なので、走り続けずに JAF に救援を頼む。

タイヤ付近から鳴る

JAF の「走行中にタイヤ付近から異音がする場合」の案内によれば、タイヤに異物が刺さっている・走行関係の部品が傷んでいるなど、異音の発生源は多岐にわたり、複数の原因が考えられる。これも点検が必要な状態として、JAF への救援要請が案内されている。

呼ぶときは、自身の安全の確認が先だ。JAF は、高速道路上は大変危険なので、ガードレールの外側など安全な場所に避難してから救援を求め、連絡では今の状況を伝えるよう案内している。

エンジン付近の音と、エンジンを止めた後の音

ガラガラ・キュルキュル

JAF の「エンジン付近から異音がする場合」の案内によれば、ガラガラ音はエンジンオイルの不足や潤滑不良、キュルキュル音はベルトの滑りが起きている可能性がある。どちらも点検が必要な状態として救援要請が案内されている。潤滑不良や冷却不良が進むと、金属部分が焼き付いてエンジンがかからなくなることがあるので、様子を見ながら走り続けない。

止めた後もファンの音がする

JAF の「エンジンを停止した後も回転音がしている場合」の案内によれば、一部の車種ではエンジンを冷やすため、停止後もしばらく冷却ファンが回り続ける。長時間回っている場合は故障の可能性もあり、購入した販売店や整備工場に点検を頼み、今の症状を伝えるよう案内している。X5 G05 がこの一部の車種に当たるかは、JAF の案内からは分からない。

猫などの鳴き声がする

JAF の「猫などの鳴き声がする場合」の案内によれば、エンジンをかけるとベルトなどに動物が巻き込まれる場合があるので、エンジンはかけない。エンジンルームの周りを軽くたたいても改善しなければ、JAF に救援を頼む。不用意に手を入れて噛まれると、けがや感染症のおそれがある。

ワイパーのビビり音は、まず自分で対処する

JAF の「ワイパー動作時にビビり音がする場合」の案内によれば、原因はガラス面の汚れの付着や撥水コーティングの影響が考えられ、ワイパーゴムの劣化の可能性もある。ゴムを替える前に、まずガラスの清掃から試す。対処は次の順だ。

  1. 窓ガラスを清掃して汚れを落とす
  2. 撥水コーティングをしているなら、ワイパーゴムにビビり防止剤を塗る
  3. それでも改善しなければ、ワイパーのゴムを交換するか、ワイパーブレードごと交換する

自分での交換が難しければ、販売店や整備工場に相談すればよい。交換部品の寸法は次の記事で調べられる。

リコールの調べ方と、不具合を国に知らせる窓口

国土交通省のリコール情報の案内によれば、リコールの対象になると、ハガキ等で自動車メーカー等から直接通知が届く。通知が無い場合や心配な場合は、自動車メーカーか、車を購入した販売店に相談する。

国土交通省のサイトでは、車名(メーカー名)や型式でリコール情報を検索できる。ただし対象は車台番号の範囲で示されていて、生産工場やグレードの違いなどで対象にならない車も含まれている場合がある。検索結果に X5 が出ても、自分の車が対象とは限らないので、個々の車は販売店で確かめてもらうのが確実だ。国土交通省は、主要メーカーには車検証に記載の車台番号を入力して調べられる仕組みがあるとも案内している。

国土交通省の自動車不具合情報ホットラインは、トラブルや故障などの不具合情報を受け付けている。車名・型式・車台番号などを記入する項目があるので、車検証を手元に用意してから使う。寄せられた情報はメーカー等への問い合わせや調査指示に使われることがあり、リコールの隠ぺいの防止や欠陥車両の早期発見に活用される。個別の回答や調査状況の報告は行っていないので、修理の相談は販売店や整備工場へ持っていく。

よくある質問

ブレーキが鳴らなければパッドはまだ大丈夫?

そうとは限らない。CARPRIME によれば、金属製のセンサーがローターに触れて鳴る仕組みは日本車に多く、輸入車ではまれだ。警告表示と点検の窓からの目視で確かめる手順は、輸入車の節にまとめた。

エンジンを止めた後にファンの音がするのは故障?

それだけで故障とは決まらない。JAF によれば、一部の車種では停止後もしばらく冷却ファンが回る。長時間回り続けるなら販売店か整備工場で点検を受ける。X5 G05 がこの一部の車種に当たるかは、JAF の案内からは分からない。

自分の X5 がリコールの対象か調べるには?

まず届いた通知を確かめ、通知が無くて心配なら BMW か購入した販売店に相談する。国土交通省のサイトの検索結果は車台番号の範囲で示されるので、それだけで判断しない。

摩耗センサーはどのグレードでも同じ品番?

同じとは確かめられていない。BimmerWorld の一覧でフロント 34356870353・リア 34356870352 に当たる X5 G05 の行は sDrive40i・xDrive40i・M50i・M60i・xDrive50e・xDrive50i で、xDrive30d・xDrive35d・xDrive40d・xDrive45e・M50d の行は無い。一覧に無いグレードの車は、実車の純正品番か車台番号で確かめてから選ぶ。

まとめ:音の場所で切り分け、部品は実車で確かめる

最初に、車検証で型式と初度登録年月を確かめる。そのうえで、次の順に考える。

  • 異音は、鳴る場所とそのときの操作・状況で切り分ける
  • ハンドルを回したときの音・走行中のタイヤ付近の音・エンジン付近のガラガラ音やキュルキュル音は、走り続けずに救援を呼ぶ
  • ブレーキは音の有無だけで残量を判断せず、警告表示と目視で確かめる
  • 摩耗センサーの交換部品は、実車の純正品番を確かめてから選ぶ

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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