BMW M4 G82のLED交換手順|バイザーランプを替える

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BMW M4 クーペ(G82)の LED 化でまずやりがちなのは、ヘッドライト用の LED 電球を探してしまうことだ。米国の BMW 用品店 BimmerWorld や BMW 専門の海外メディア BimmerLife の情報では、G82 の純正ヘッドライトは光源が LED で、ハロゲン車のように電球のソケットへ LED 電球を差し込む作業とは違う。自分で替えるなら、G82 向けの LED 品が売られている室内の灯(サンバイザーのバイザーランプなど)から始め、純正の灯を外して形・寸法・端子を現車で確かめてから買う。

目次

G82 で自分で替える灯と任せる灯

G82 の灯は、ヘッドライトのように専門の店に任せる所と、室内の灯のように自分で替えられる所に分けて考える。

ヘッドライトは純正の光源が LED

北米仕様の 2021〜2024 年式(前期型)向けの LED ボードを売る BimmerWorld の商品ページでは、G80 M3 と G82・G83 M4 の純正ヘッドライトを LED と説明し、標準の LED ヘッドライトとアダプティブ LED ヘッドライトの車のほかに、レーザーライトの車があるとしている。そのページの商品(デイライトの色を変える LED ボード)は、ヘッドライトの中にある純正の LED ボード 4 枚を置き換える物だ。この交換キットは北米仕様の車専用で、2021〜2024 年式の前期型だけが対象とされ、日本仕様の G82 に使えるかは確認できていない。

G82 のヘッドライトは光源が LED(ヘッドライトの中の LED ボードなど)で、ハロゲン車のように LED 電球を差し込む LED 化とは作業が違う。不具合が出たときの作業も重い。BimmerLife は、2023 年式 M4 Competition Convertible(G83)のレーザーヘッドライトが、シールの破損で中に湿気が入って故障した例を伝えている。ディーラーの見積もりの部品にはヘッドライト本体・LED のウインカーモジュール・制御ユニット・固定の機構が含まれ、同じ記事は自分で交換するにはフロントバンパーを外す必要があるとしている。G83 の例なので G82 のどの仕様でも同じ部品・作業になるとは言えないが、手軽に触れる場所でないことは分かる。

ヘッドライトの片側が点かない・中が曇るといった不具合や、ヘッドライト本体を社外品に替えたいときは、自分でバンパーを外す前に BMW の正規ディーラーか輸入車に詳しい整備工場へ相談する。前照灯の光軸の最終確認にも専用のテスターが要る。

自分で替えるのは室内の灯から

室内の灯には、サンバイザーの化粧灯(バイザーランプ。バニティーランプとも呼ぶ)のように、G82 向けとして LED 品が売られている物がある。自分で替えるならここから始めるのがよい。ただし G82 の灯ごとに、純正が電球か LED か、口金の規格や寸法がどうなっているかは確認できていない。灯を外して、純正の形・寸法・端子を現車で確かめてから買う。

近い BMW の M モデルの球の型番は次の記事で見られる。G82 の値としてそのまま当てはめず、自分の車で確かめる手掛かりに使う。

交換前に用意する物と確かめる事

用意する道具

  • 軍手
  • 細い内張りはがし(マイナスドライバーで代用するなら、傷を防ぐために先端へ保護テープを巻く)
  • 交換用の LED
  • 隙間テープ(スポンジテープ): 基板タイプを固定するときに使う

口金の種類を確かめる

室内灯の LED は、純正の口金(ソケットの形)に合わせて選ぶ。カー用品の解説サイト COBBY は主な口金として次の 3 つを挙げ、基本は純正と同じ数値を選ぶとしている。

口金 COBBY の説明
T10 マップランプに多い
G14 やや古い車種のマップランプに使われ、T10 と形が違う
T10×31 車内中央や荷室に多い横長の形。両端を電極で挟んで付ける。全長は 28mm・36mm・39mm などもあり、同じ 31mm 表記でも製品で寸法が違う

自動車メディアのレスポンスも、ルームランプは T10×30 や T10-31 のような両口金の球が多く、マップランプは T10 ウェッジなどが使われるとして、買う前に球の形を確かめるよう勧めている。G82 の各灯がどれに当たるかは、外した純正の球の形と寸法で確かめる。

電源を切ってから始める

作業前に必ず室内灯のスイッチを OFF にする。不安ならバッテリーのマイナス端子か室内灯用のヒューズを外す方法もあるが、バッテリー端子を外すとオーディオの設定や時計がリセットされる車種がある(COBBY)。端子を外すかどうかは、取扱説明書で確かめてから決める。

室内の灯を LED に替える手順

COBBY の解説をもとにした、室内の灯に共通する流れだ。灯の作りは場所ごとに違うので、外し方は現車を見て判断する。

手順1 スイッチを切る

灯のスイッチを OFF にする。点灯した直後の純正の球は熱いので、少し時間を置いてから作業に入る。

手順2 カバーを外す

レンズカバーはツメではめ込まれていることがほとんどで、切り込みに内張りはがしの刃先を入れて少しずつこじる。力任せにすると割れる。外す前に写真を撮っておくと戻しやすい。

隙間が見当たらないときは、周りのパネルを先に外す作りのことがあるので無理にこじらない。ユニットごと外れる場合は配線がつながったままなので手で支え、戻すときはネジの締め忘れに注意する。

手順3 LED に差し替える

ウェッジ球は左右に少しずつ揺らしながら手前へ抜き、ガラス球を無理にひねらない(割れる)。外した純正の球と同じ口金の LED を差し込む。

手順4 点灯を確かめて戻す

差したら点灯を確かめる。LED には極性(プラスとマイナスの向き)がある物があり、点かないときは 180 度回して差し直す。確かめるときは LED を直視せず(目を傷めるおそれがある)、手で光を遮りながら見る。基板タイプは固定する前に必ず点灯を確かめ、隙間テープで固定してからカバーを戻す。

取り付け後に確かめること

チップの数が多い基板タイプは、点灯して 1 分ほどで素手で触り続けられないほど熱を持つ製品がある(COBBY)。天井の内装に近い所で使うので、点灯直後に手をかざして温度を確かめ、熱いと感じたら固定方法を見直すか別の製品を選ぶ。

裏面の配線がむき出しの基板は、車体の金属やソケットの端子に触れるとショートの原因になる。隙間テープを絶縁材として間に挟んでおく。両面テープは夏場の高温で劣化して落ちることがあるので、隙間テープで挟むなどして固定し、カバーを戻したら浮きやガタつきが無いかを見る。

替えた後に点かないときは、まず灯のスイッチの位置(OFF になっていないか)と LED の向きを確かめる。それでも点かないなら、ヒューズ切れや灯・ドアのスイッチの接触不良などが原因の候補だ。自分で直せないときは整備工場で点検を受ける。

G82 用として売られている LED バイザーランプ

商品名は「Racing Dash(レーシングダッシュ)LED バニティーランプ ll-bm-vac34」で、BMW M4 シリーズ G82・G83 用の LED バイザーランプ(車内灯)とされている。販売ページの商品説明では、レーシングダッシュ製の正規輸入品で、高輝度 LED を採用しているとしている。

同じ商品説明では「ご購入前に純正ランプの形状、サイズ、端子形状を現車にてご確認ください。」としている。また、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、入数(何個入りか)・色温度・取り付け方(電球の差し替えか、灯の部品ごとの交換か)・対応する年式(前期型か後期型か)の記載が無い。取り付け方の記載が無いので、前の節の手順がこの製品にそのまま当てはまるかも分からない。

この製品を選ぶなら、自分の車の純正のバイザーランプを外して形・寸法・端子を見比べ、販売ページの写真や説明と合うと確かめてから注文する。

Racing Dash LEDバニティーランプ(BMW M4 G82・G83用 バイザーランプ)

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室内用 LED の選び方

色温度をそろえる

色温度は 3000K 前後が暖かみのある光、6500K〜15000K が白から青みがかった光だ(レスポンス)。車内の各所に使う LED は色温度をそろえる。バイザーランプだけを替えるなら、ほかの室内の灯の色味に合わせて選ぶ。

形の違い

グーネットマガジンによると、ウェッジ球型は安いが暗めで照らす範囲が狭く、砲弾型は明るさと照らす範囲の釣り合いがよい。基板型は最も明るいが取り付けが難しく、車種専用の物もある。レスポンスは、純正球と直接差し替える物と、配線付きの別の基板に載る物があるとしている。初めてなら、純正球と直接差し替える物から選ぶと手順が少なくて済む。

LED にする利点と弱点

レスポンスによると、室内灯の白熱球の消費電力はおよそ 5〜8W で、同じくらいの明るさの LED はおよそ 1W だ。グーネットマガジンは LED 化の利点として、明るい・熱や赤外線が少ない・消費電力が小さくバッテリーの負担が軽い・白熱球より寿命が長いことを挙げる。一方で、白熱球より値が張ること、極端に安い物は保証が短い・暗い・早く壊れることがあること、かすかな音が出る物があることを欠点としている。極端に安い物は避け、保証の内容が書かれた物を選ぶ。

球切れの警告が出たら

LED は消費電力が小さいため、車によっては球切れの警告が誤って出ることがある。対策として、抵抗(キャンセラー)内蔵や警告灯対応をうたう製品を選ぶ方法(COBBY)や、専用の部品で防ぐ方法(グーネットマガジン)が紹介されている。G82 で警告が出るかどうかは確認できていない。

外装の灯まで替えるなら車検の基準を知っておく

自動車技術総合機構の審査事務規程には、「すれ違い用前照灯」「車幅灯」「番号灯」「尾灯」「制動灯」「後退灯」「方向指示器」などの灯火ごとの節があり、番号灯試験・前照灯試験などの試験規程も付いている。外装の灯を LED に替えるなら、こうした審査の項目に関わる。

カー用品の解説サイト COBBY のナンバー灯の解説では、ナンバー灯(番号灯)の車検の基準として、光の色は白だけ(色付き・点滅は不可)、夜間に後方 20m の位置からナンバーの数字や文字が読めること、灯器やレンズに損傷や著しい汚れが無いこと、直射光や反射光が運転の妨げにならないことを挙げている。普通乗用車はナンバープレート面の照度 8 ルクス以上が必要で、番号灯試験器で測るという。同サイトは、防水処理の甘い安価な LED だと湿気で片側だけ点かなくなることがあるので防水をうたう物を選び、明るすぎる物は反射で他の車の運転を妨げるおそれがあるので必要十分な明るさの物を選ぶよう勧めている。

前照灯については、くるまのニュースによると、2015 年以降の車検ではすれ違い用前照灯(ロービーム)で検査しており、光軸は専用のテスターでないと正確に測れず「最終的な調整はテスターでの確認が必要」という整備士の話を伝えている。ハロゲン用の反射板に LED バルブが合わず、光軸が外れて車検に通らない例にも触れている。LED に替えたから車検に通るとは言えないので、外装の灯を替えたら車検の前に整備工場で見てもらう。

よくある質問

G82 のヘッドライトを LED 電球に替えられる?

電球の差し替えにはならない。BimmerWorld や BimmerLife の情報では、G82 の純正ヘッドライトは光源が LED だ。不具合が出たときや社外品にしたいときは、BMW の正規ディーラーか輸入車に詳しい整備工場へ相談する。

LED に替えたら点かないときは?

LED を 180 度回して差し直し、灯のスイッチが OFF になっていないかも見る。それでも点かなければ、ヒューズや接触不良を疑って整備工場で点検を受ける。

球切れの警告が出たらどうする?

抵抗(キャンセラー)内蔵や警告灯対応をうたう製品に替えるか、専用の部品で防ぐ方法がある。G82 で警告が出るかどうかは確認できていない。

室内灯の色温度はどう選ぶ?

暖かみのある光なら 3000K 前後、白から青みがかった光なら 6500K〜15000K を選び、車内の各所で色温度をそろえる。

バイザーランプが自分の G82 に付くかはどう確かめる?

純正のバイザーランプを外して、形・寸法・端子を見る。G82・G83 用とされる Racing Dash の LED バニティーランプも、販売ページの商品説明で現車での確認を求めており、対応する年式(前期型か後期型か)の記載が無い。

まとめ

まず候補を 1 つに絞り、そのあとで適合を確かめる順番で進める。室内のバイザーランプなら、商品名で G82・G83 用とされる Racing Dash の LED バニティーランプを候補に置き、純正の灯を外して形・寸法・端子を見比べてから、販売ページの説明やメーカーの適合情報で最終確認する。

  • 自分で替えるのは、G82 向けの LED 品が売られている室内の灯(バイザーランプなど)から
  • G82 のヘッドライトは純正の光源が LED。不具合や交換は BMW の正規ディーラーか輸入車に詳しい整備工場に相談する
  • 買う前に、純正の灯が電球か LED か、形・寸法・端子を現車で確かめる

G82 のほかの消耗品や、近い BMW の LED 交換の記事も参考にしてほしい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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