BMW M4 G82 ドラレコ取り付け|電源の取り方と配線の手順

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M4 G82 にドラレコを付ける作業は、駐車中も録画したいか、配線を内装の中に隠したいかで、電源の取り方と手間が変わる。走行中の録画だけならシガーソケットから電源を取る形で足り、配線を隠すならヒューズ電源、駐車監視まで使うならバッテリーパックを足す形になる。どの形を選ぶ場合も、ヒューズボックスの場所などの情報は海外の左ハンドル車のものなので、日本の右ハンドル車で確かめる所を先に押さえておく。

目次

M4 G82 のドラレコ取り付けの全体像と作業の順

フロントカメラはフロントガラスのルームミラーの裏の範囲に付け、電源はシガーソケット・ヒューズ・駐車監視用のバッテリーパックのどれかから取り、ケーブルは天井の内張りと A ピラーの内装の中を通す。これが全体像で、作業は次の順に進める。

  1. フロントカメラの位置を、ルームミラーの裏の範囲で決める。
  2. 電源の取り方(シガーソケット・ヒューズ電源・駐車監視用のバッテリーパック)を決める。
  3. ヒューズ電源なら、検電テスターでアクセサリー(ACC)で通電する系統を探し、ECU とエアバッグのヒューズを避ける。電源を切った直後としばらく後の両方で通電を確かめる。
  4. 天井の内張りと A ピラーの内装の中にケーブルを通す。ケーブルはエアバッグの周りか背面を通す。
  5. リアカメラを、視界が遮られず熱線の上でない場所に付け、内装に沿って配線する。
  6. 最後に、録画が始まるかと、電源を切った後の動きを確かめる。

海外の施工例では、M4 のピラーの内装は引っぱって外すはめ込み式ではなく、ねじ留めだった。 ほかの車の感覚で引っぱらず、ねじを探してから外す。M3 G80 に付ける場合は

を参照してほしい。

対象の車(M4 クーペ G82)を確かめる

webCG の報道によると、BMW ジャパンは 2021 年 1 月 26 日に新型 M4 クーペを発表し、同日に販売を始めた。発売時のグレードはベースグレード・コンペティション・コンペティション トラックパッケージの 3 種類で、ベースグレードだけが 6 段 MT、ほかは 8 段 AT だった。納車は 2021 年 3 月以降の予定とされた。

Car Watch の報道によると、2024 年 7 月 11 日には一部改良モデル(写真の表記は M4 コンペティション クーペ M xDrive)が発売された。アダプティブ LED ヘッドライトとレーザー・テール・ライトを採用し、運転支援にはハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を備える。手元の車が改良の前か後か、どんな装備かを、作業の前に把握しておく。

フロントカメラを付けてよい位置

ルームミラーの裏が目安

自動車情報サイト MOTA の解説によると、ドラレコのフロントカメラは、保安基準の細目を定める告示の窓ガラスの規定にある「カメラ」に当たる。前面ガラス(フロントガラス)では、ガラス開口部の実長の 20% 以内の範囲か、ルームミラー(車室内後写鏡)で隠れる範囲に付ける、と説明している。ルームミラーの高さは概ねこの 20% の範囲に収まるため、ミラーの裏側かミラーと同じ高さに付けるのが目安とされる。

避ける場所

車検ステッカー(検査標章)に重なる場所と、衝突被害軽減ブレーキ用のカメラの視角に入る場所は避ける。左右に偏った位置だと映像が不自然になるので、車の中心から景色を撮れる位置が望ましい、と同じ解説は勧めている。M4 G82 の運転支援用カメラの正確な位置と視角は確かめられていないので、貼る前に実車でカメラの位置を見ておく。

電源の取り方を3つ比べる

取り方 手軽さ 配線 向く使い方・注意
シガーソケット いちばん簡単 コードが見える 手軽さを優先する場合
ヒューズ電源 テスターで探す手間がある 内装の中に隠せる ECU・エアバッグのヒューズを避ける
バッテリーパック 置き場所と分岐の作業がある 施工例では荷室側に置いた 駐車中も録画したい場合

選び方は使い方で決めればよい。走行中の録画だけならシガーソケット、内装の見た目を整えたいならヒューズ電源、駐車監視を使うならバッテリーパックだ。

シガーソケットから取る

自動車情報誌ベストカーの Web 記事では、センターコンソールのシガーソケットから電源を取る方法は簡単だが、電源コードが見えてしまうと指摘している。配線の作業をできるだけ減らしたい人に向く。

ヒューズから取る

ヒューズボックスから取る場合は、アクセサリーモードで電気が流れ、キー OFF で流れないヒューズを検電テスターで探す。ヒューズの頭にはアンペア数(例: 15A)が書いてある。接続先が ECU(コンピューター)やエアバッグ(A/BAG)のヒューズは避ける。 車はボディ全体をマイナス側に使っているので、アース(マイナス)はボディに取るが、塗装は電気を通さないことに注意する、と同じ記事は説明している。

バッテリーパックを使う

駐車中も録画したい場合の方法で、海外の M4 の施工例では荷室のヒューズボックスの近くに置き、ACC の系統に分岐させてつないでいる。置き場所とつなぎ方は、後の駐車監視の節で詳しく書く。

M4 G82 のヒューズボックスの場所と確かめ方

ヒューズの割り当ては製造年・電装の水準・仕向け地で違うとされる。どのヒューズから電源を取るかは、その車の取扱説明書(冊子)のヒューズの図とテスターで確かめる。分からないときは BMW を扱う取付店に任せるのが確実だ。

車内のヒューズボックス

海外のヒューズ配置の解説サイトでは、G80/G81/G82 の車内のヒューズ・リレーボックスとして、グローブボックスの下のボックス、運転席側のインストルメントパネルの下のもう 1 つのボックス、助手席側のピラー付近の内装の下に付く BDC(ボディ・ドメイン・コントローラー)内のヒューズ室を挙げている。同サイトも割り当ては車で違うと注意し、車の冊子の図で確かめるよう求めている。記述は左ハンドル車の向きで書かれており、日本の右ハンドル車で左右どちら側になるかは確かめられていない。

荷室のヒューズボックス

同じ解説サイトは、荷室の右側の保護カバーの下にメインのヒューズ・リレーボックスがあるとしている。北米の 2025 年式 M4 コンペティションの施工例でも、荷室の助手席側のパネルの裏にヒューズボックスがあった。どちらも左ハンドル車の情報で、日本の右ハンドル車で同じ側にあるかは確かめられていない。

遅延 ACC に注意

海外のドラレコ取付店による 2025 年式 M4 コンペティションの施工例は、遅延 ACC のヒューズ(電源を切った後もしばらく通電が続くヒューズ。施工例の記事では約 15 分)は本当の常時電源ではないと注意している。ドアの開閉、ライトの点灯、キーのボタン操作のような小さな操作で再び通電することがある。そのため電源を切った直後と約 15 分後の両方でテスターを当てるよう勧めている。約 15 分は施工例の説明で、M4 G82 の全車の値として確かめたものではない。

フロントカメラまでの配線は天井とピラーの中を通す

ピラーの内装はねじ留め

海外のドラレコ取付店による 2025 年式 M4 コンペティションの施工例では、多くの車のように引っぱれば外れるはめ込み式と違い、M4 の C ピラーの内装はねじを外して取り外す必要があった。A ピラーの内装も同じくねじを外して作業している。

天井の内張りに沿わせる

同じ施工例では、天井の内張り(ヘッドライナー)の縁をめくってケーブルを押し込みながら、フロントカメラまで配線した。はじめは床沿いにケーブルを通そうとしたが少し長さが足りず、天井側のルートに変えている。ルートは天井側を基本に考えるとよい。

エアバッグを避ける

A ピラーにケーブルを通すときは、エアバッグの周りか背面を通す(施工例の指示)。電源をヒューズから取る場合も、エアバッグのヒューズにはつながない。同じ M4 G82 の電装の作業は

も参考になる。

リアカメラの取り付けと荷室からの配線

リアカメラは、視界が遮られず、熱線(デフロスターの線)の上に重ならない場所を選んで付ける。配線は内装に沿ってリアガラスの中央まで通す(海外の M4 の施工例)。

荷室にバッテリーパックを置いた施工例では、荷室のフレームに沿ってケーブルを助手席側の可倒式シートの所まで通し、そこから車内へ引き込んでいる。左ハンドル車の例なので、この助手席側は右側にあたる。右ハンドル車で同じ側から通すかどうかは、荷室のヒューズボックスの位置と合わせて実車で確かめる。

駐車監視とバッテリー上がりへの備え

ベストカーの記事は、長時間アクセサリーモードのままにしておくとバッテリーが上がってしまうので注意、と指摘している。駐車中も録画するなら、車のバッテリーの消耗に備えた電源の取り方を選ぶ。

海外のドラレコ取付店による 2025 年式 M4 コンペティションの施工例では、前後 2 カメラのドラレコと駐車監視用のバッテリーパックを組み合わせ、バッテリーパックを荷室のヒューズボックスの真下(収納の下に隠れる所)に置いた。つなぐのは定格 20〜30A の標準的な ACC の系統 1 つだけで、バッテリーパックに付属するヒューズ電源(既存のヒューズに割り込ませる部品)で分岐させている。

分岐先に遅延 ACC の系統を選ぶと、電源を切った後も通電が残り、小さな操作で再び通電することがある。駐車監視の動きを確かめるときは、この点も含めて見ておく。

BMW 純正の選択肢と確かめておくこと

BMW の海外の公式サイトでは、純正アクセサリーのドライブレコーダー「Advanced Car Eye」を、フロントガラス側が QHD(2,560×1,440 画素)、リアウィンドウ側がフル HD(1,920×1,080 画素)のカメラで、駐車中も振動・動き・衝撃を検知すると録画するものとして案内している。同サイトは、ほぼすべての BMW 車種で使えるとし、正規のサービスセンターで扱うとしている。ただし日本での取り扱い、M4 G82 での適合の明記、取り付けの手順は確かめられていない。

2019 年の Car Watch の報道によると、BMW は 2019 年 11 月、パーキング・アシスト・プラス用の前後左右の車外カメラをドライブレコーダーとして使う「ドライブ・レコーダー」機能を、3 シリーズ(パーキング・アシスト・プラス装着車のみ)・7 シリーズ・8 シリーズ・X5・X7 向けに発表した。エアバッグが作動するような大きな衝撃を受けると前後 20 秒、計 40 秒間、車の周囲 360 度を記録し、手動でも最大 40 秒間記録できるとされた。M4 G82 はこの発表の後に発売された車だが、この機能を使えるかは確かめられていない。

どちらも、使えるかどうかと装備の有無を正規販売店で確かめてから、市販のドラレコと比べる。

よくある質問

シガーソケットからの電源だけで付けてもよい?

走行中の録画が目的なら、シガーソケットからの電源で足りる。コードが見えるのを避けたいならヒューズ電源、駐車中も録るならバッテリーパックを考える。

どのヒューズから電源を取ればよい?

M4 G82 の決まったヒューズ番号は示せない。アクセサリーモードで通電し、電源を切ると流れないヒューズを、取扱説明書のヒューズの図とテスターで探し、ECU とエアバッグのヒューズは使わない。

駐車監視でバッテリーは上がらない?

ACC のままにしたり、駐車中に車のバッテリーを使い続けたりすると、上がるおそれがある。駐車監視を使うなら、施工例のようにバッテリーパックを組み合わせる形を選ぶ。

どこまで自分でできる?

シガーソケットから取るなら、ヒューズを探す作業はいらない。ヒューズ電源は、テスターでの確認に加え、ねじ留めのピラーの内装を外す作業やエアバッグを避けた配線が伴う。図とテスターで確かめきれないときは、BMW を扱う取付店に任せる。

まとめ

まず車検証で型式と初度登録年月を確認する。そのうえで、次の順に決めていく。

  • フロントカメラはルームミラーの裏の範囲に付け、車検ステッカーと運転支援用カメラの視角を避ける
  • 電源は、手軽さならシガーソケット、配線を隠すならヒューズ電源、駐車監視ならバッテリーパック
  • 配線は天井の内張りと A ピラーの内装の中を通す。海外の施工例では M4 のピラーの内装はねじ留めだった
  • 右ハンドル車でのヒューズボックスの向きと、BMW 純正の選択肢が M4 G82 で使えるかは確かめられていないので、取扱説明書と正規販売店で確かめる

同じ M4 G82 の整備や用品の記事も合わせて読んでほしい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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