BMWiX I20ドラレコ取り付け配線|駐車録画は補助バッテリー

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

BMW iX(型式 I20)のドラレコ配線は、駐車録画をするかどうかと、床パネルまで外す手間をかけるかどうかで、選ぶ道が分かれる。走行中だけ録れればよいなら12V ソケット、コードを隠したいならヒューズ電源、駐車中も録りたいなら補助バッテリーを挟む形が出発点だ。まず自分の使い方がどれに当たるかを決めてから、iX ならではの難所を順に見ていこう。

目次

iX のドラレコは電源の取り方で手間が大きく変わる

ドラレコの電源の取り方は大きく3通りある。

  1. 車内の12V ソケット(シガーソケット)から取る。分解は最小限だが、コードが見える
  2. ヒューズボックスからヒューズ電源で取る。コードを隠せるが、ヒューズボックスに届くまでの分解が要る
  3. 独立の補助バッテリーを挟む。走行中に充電し、駐車中はそこからカメラへ給電する

駐車録画をしたいなら、補助バッテリーを挟む形が無難だ。 BMW には電源を切っている間の電力の消費を見張る仕組みがあり、車の電源に直結して駐車中も動かすと警告が出ることがあるからだ。

ヒューズ電源と補助バッテリーで手間がかかるのは、ヒューズボックスまでの道のりだ。海外のドラレコ取付店が 2023年式 iX(北米仕様)で行った施工記録では、前側のヒューズボックスがセンターコンソールの下に埋め込まれていて、助手席側の床パネルの多くと内張りを外す必要があった。

対象は型式 I20 の iX(2021年の発売から2025年の改良後まで)

iX の型式コードは I20 で、2021年7月からドイツのディンゴルフィング工場で生産され、販売は2021年11月に始まった。2025年には改良モデルが出ている。

区分 国内の動き 国内のモデル名
改良前 2021年11月4日に発売 発売時は iX xDrive40・iX xDrive50
改良後 2025年9月24日に注文受付開始(納車は2025年11月からの予定と伝えられた) iX xDrive60 M Sport・iX M70 xDrive

海外では改良前が xDrive40・xDrive50・M60、改良後が xDrive45・xDrive60・M70 xDrive と呼ばれる。海外の施工例を読むときは、グレード名から改良の前か後かの見当をつけるとよい。

付ける前に自分の iX で確かめること

盗難時の撮影機能と走行中のドラレコは別物

海外の BMW 専門メディアの解説では、iX のリモート・セフト・レコーダーは、警報が作動したときに天井の室内カメラと車外のカメラ(前・後ろ・ミラーのカメラ)の写真を撮り、スマートフォンに通知して見られる・保存できる機能だ。写真は車両側に保存され、My BMW アプリで求めたときに届く。警報と結び付いた機能として説明されており、走行中に録画するという説明は無い。日本仕様での設定の有無は、その解説からは分からない。

車両側のカメラの機能は年式と仕様で違うことがある。自分の車の装備表・取扱説明書か販売店で、車両側の機能で足りるかを確かめてから後付けを決める。

海外の施工例は左ハンドル車のもの

以下で紹介する海外のドラレコ取付店の施工記録は、ヒューズボックスの位置・外した内張り・補助バッテリーの置き場所のどれも、北米仕様の左ハンドル車のものだ。ハンドルの位置が違う車では「助手席側」「アクセルペダルの右」が指す左右が入れ替わり、ヒューズボックスの位置や外す内張りも同じとは限らない。作業の前に、自分の車の取扱説明書のヒューズの項で確かめる。

電源の取り方を3通りで比べる

取り方 コードを隠せるか 分解の量 向く使い方
12V ソケット 隠しにくい 最小限 走行中の録画を手軽に始める
ヒューズ電源 隠せる 多い 走行中の録画で配線を隠す
補助バッテリー 充電の接続先しだい 多い(置き場所の確保も要る) 駐車録画もする

12V ソケットから取る

分解が最小限で済む反面、電源コードが表に出て見えてしまう。補助バッテリーを12V ソケットから充電する配線もあるが、ソケットにつなぐ場合と直結する場合では流せる電流の上限が違い、同じものとして扱えない。iX の車内の12V ソケットの位置や数は、自分の車の取扱説明書で確かめる。

ヒューズ電源から取る

コードを内張りの中に隠せる。車の電源を入れたときだけ通電するヒューズを選べば、走行中の録画用の電源になる。手間はヒューズボックスまでの分解で、位置と通電の癖は次の節にまとめた。

補助バッテリーを挟む

BMW には車の電源を切っている間の電力の消費を検知する仕組みがあり、ドラレコを車の電源に直結して駐車中も動かすと、バッテリーの消耗などの警告や故障コードが出ることがあると施工店は述べている。

そこで駐車録画をしたいときは、独立した補助バッテリー(ドラレコ用のバッテリーパック)を挟む。走行中に充電し、駐車中はそのバッテリーからカメラへ給電するので、BMW の電装から切り離して使える。同じ取付店の施工例では、座席の下に置く空間が足りず、カーペットと床パネルの下や、センターコンソールの下に置いていた。補助バッテリーの充電が、車の電源を切った後に止まるか(遅れて切れる分も含めて)を確かめる。 なお、補助バッテリーは車の電装に元からある不具合を直すものではない。

ドラレコを選ぶ基準

  • 駐車録画が要るか。要るなら補助バッテリーと組める電源方式か
  • 前後2カメラか、前だけか
  • ルームミラーの裏に収まる大きさか
  • 電源が12V ソケット用か、直結用の配線キットか

機種の絞り込み方は、BMW のほかの電気自動車の記事も参考になる。

iX のヒューズボックスの位置と通電の癖

施工例ではヒューズボックスが2か所

海外のドラレコ取付店が 2023年式 iX(北米仕様)で行った施工記録では、ヒューズボックスは2か所にあった。荷室の側面の内張りの裏にある比較的手の届きやすいものと、センターコンソールの下に埋め込まれた前側のものだ。施工店はケーブルを短くきれいに収めるため前側を選んだが、前側は完全に覆われていた。同じ取付店の別の iX の施工記録は、ヒューズボックスを「アクセルペダルの右側の黒い樹脂カバーの下」と書いている。これは北米仕様の左ハンドル車の例で、自分の車でヒューズボックスの位置や外す内張りが同じとは限らないので、取扱説明書のヒューズの項で位置を確かめてから使う側を決める。

ヒューズの形は低背と ATO の2種類

施工記録では、この iX に低背ヒューズと ATO ヒューズの両方が使われていた。電源取り出しの部品(ヒューズに差し込んで電源を分ける部品)は、差すヒューズの形・その回路を使ってよいか・差し込んだ後の空間を確かめて選ぶ。施工例の1つは 20A の ATO ヒューズの位置に電源取り出しの部品で接続し、別の例は補助バッテリーにつなぐ構成で 10A 未満の常時通電のヒューズを探すよう書いている。どのヒューズを使うかは、自分の車の取扱説明書のヒューズの項で決める。

電源を切っても通電がしばらく続く

海外のドラレコ取付店が 2023年式 iX で行った施工記録では、車の電源を切った後もヒューズボックス全体がおよそ15分通電したままで、電源と同時に切れるアクセサリー電源が見つからず、遅れて切れる系統を使った。通電の確かめも、電源を切ってしばらく待ってから行っている。

ただし同じ店の BMW 向けの配線の解説は、全車に共通する「15分待てばよい」という確かめ方は無いとし、車の規定の停止の流れが終わった後で通電を確かめるよう勧めている。一時的に通電が続くことと、駐車中ずっと通電することは別物だ。

電源を取ってはいけない回路

エアバッグ・ブレーキ・ステアリング・制御系・高電圧系の回路からは電源を取らない。ヒューズの一覧で接続先が「ECU(コンピュータ)」「A/BAG(エアバッグ)」と書かれたものも避ける。iX は電気自動車で高電圧の系統を持つので、高電圧系の部品や配線には触れない。

ヒューズ電源の手順とアースの取り方

  1. 取扱説明書で、ヒューズの位置と各ヒューズの用途を確かめる
  2. 検電テスターで、車の電源を切った状態と入れた状態のそれぞれで通電を確かめる(電気が流れればテスターが光る)
  3. 電源を入れたときだけ通電し、切ると止まるヒューズを選ぶ。iX は切った後もしばらく通電が続くことがあるので、待ってから確かめる
  4. 電源取り出しの部品を差し、ドラレコの電源線をつなぐ

アース(マイナス)は、ボディから出ているネジ山やボルトを使う。車のボディ全体がマイナス線になっているからだ。塗装は電気を通さないので、塗装の無い金属部につなぐ。

前カメラの位置と配線の通し方

付ける位置はルームミラーの裏

前カメラはルームミラーの裏が定位置だ。施工例では台座をミラーの助手席側に付け、レンズを中央寄りにして運転者から見えにくくしていた。ワイパーの拭き取り範囲より上に付けると、雨の日に視界が遮られる。台座を貼る前に、フロントガラスの内側を清掃しておく。

保安基準を解説した記事によると、カメラを前面ガラスに付けてよいのは、ガラスの開口部の上側で実長の20%以内の範囲か、ルームミラーで隠れる範囲だ(細目告示 第195条関係・2017年6月22日の改正)。ルームミラーの裏に付ければ、この範囲に収まる。

配線は天井の内張りから A ピラーへ

電源線はヘッドライナー(天井の内張り)の縁に押し込んで A ピラーまで運び、A ピラーの純正の配線に沿わせて下ろす。施工例ではダッシュボードの下からセンターコンソール側へ回し、床を通して補助バッテリーやヒューズボックスへつないでいた。左ハンドルの施工例では、台座を助手席側に付けると、センターコンソールの先まで配線を延ばさずに済んだ。

A ピラーやドアの上を通すときは、エアバッグの前をふさがず、避けて通すかエアバッグの裏側に通す。 エアバッグが開いたときに配線が当たると危険だ。施工店は、iX は欧州車らしく内張りの隙間が狭めで、細いケーブルと根気が要ると述べている。内張りを戻すときは、裏の配線を挟み込まない。

リアカメラの配線とリアゲートの通し方

天井沿いに A・B・C ピラーを越える

リアカメラの接続ケーブルは前カメラにつなぎ、ヘッドライナーと A ピラーに沿わせてから、ドアの上のウェザーストリップ(ゴムの縁)に沿って A・B・C ピラーを越え、車の後ろまで運ぶ。

リアゲートの通し道は施工例で違う

海外のドラレコ取付店が2024年に公開した施工記録では、iX のボディとリアゲートの間には、よくあるゴムのグロメットと蛇腹の管ではなく、樹脂のカバーが付いた金属の連結部が2本あり、樹脂のカバーを外して金属の連結部に沿わせてケーブルを通した。2023年の別の施工記録は、車体とリアゲートの間の管に通し、ゲート上部のはめ込み式のカバーを外してリアカメラの位置まで配線すると書いている。施工例によって書き方が違うので、自分の車の現物を見て通し道を決める。

付け位置とケーブルの長さ

リアカメラはリアガラスの中央に付け、熱線(デフロスター)の線が映像を遮らない位置を選ぶ。前後2カメラの機種なら、付属の前後の接続ケーブルが、天井沿いに A・B・C ピラーを越えてリアガラスの中央まで届く長さかを買う前に確かめる。iX は全長4955mm・ホイールベース3000mm(2021年の国内発売時の発表値)の大柄なボディで、配線の道のりが長くなる。

取り付け後の確かめ方と警告が出たとき

配線を終えたら、電源を切った後に録画がどう切れるかを、規定の停止の流れが終わってから確かめる。補助バッテリーを挟んだ構成なら、充電が止まるかもあわせて見る。

バッテリーの警告が出たら、表示された内容と出た時期を記録し、続くようなら車の診断と取り付けの点検を受ける。駐車中の過大な電流の原因は、後付けの機器のほか、車の制御ユニットの不具合のこともある。バッテリーの監視を回避したり、警告を消したりはしない。

ヒューズボックスまでの分解、遅れて切れる系統の見分け、バッテリー監視への配慮と、iX のドラレコ配線は手のかかる作業が重なる。自分での作業に不安があるなら、輸入車のドラレコの取り付けに慣れた専門店か販売店に相談するのがよい。

よくある質問

盗難時の撮影機能があればドラレコは要らない?

車両側のカメラの機能は年式と仕様で違うことがあるので、自分の車の装備表・取扱説明書か販売店で、車両側の機能で足りるかを確かめてから後付けを決める。海外の BMW 専門メディアの解説では、リモート・セフト・レコーダーは警報と結び付いた写真の機能として説明されており、走行中に録画するという説明は無い。日本仕様での設定の有無もその解説からは分からない。

常時電源に直結して駐車録画してよい?

勧めない。施工店は、BMW では直結して駐車中も動かすと警告や故障コードが出ることがあると述べている。駐車録画をするなら補助バッテリーを挟む形を選ぶ(電源の取り方の節)。

電源を切ってすぐ録画が止まらないのは故障?

すぐに故障とは限らない。2023年式 iX の施工記録では、電源を切った後もヒューズボックス全体がおよそ15分通電していた。ただし時間はどの車も同じとは言えないので、規定の停止の流れが終わった後に止まるかで判断する。

自分で取り付けられる?

12V ソケットから取るなら分解は最小限で済む。ヒューズ電源や補助バッテリーは、2023年式 iX(北米仕様)の施工記録のように床パネルや内張りを多く外すことがあるので、不安なら専門店か販売店に任せる。

まとめ:電源の方式を決めてから自分の車で確かめる

まず駐車録画の要否で、電源の取り方を1つに絞る。走行中だけなら12V ソケットかヒューズ電源、駐車中も録るなら補助バッテリーを挟む形だ。候補が決まったら、自分の車の取扱説明書のヒューズの項と、ドラレコのメーカーが示す配線キットの種類やケーブルの長さで最後に確かめる。

2023年式 iX(北米仕様)の施工記録のように、前側のヒューズボックスがセンターコンソールの下に埋まっていると分解は大きくなる。手に余ると感じたら、早めに専門店へ任せる判断も持っておきたい。

同じ iX のほかの記事と、BMW のほかの車のドラレコ取り付けの記事も参考にしてほしい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

コメント

コメントする

目次