BMW iX(I20)のフロアマットは、車の登録時期と乗り方で候補が分かれる。社外品の適合の書き方は商品ごとに「2021年11月〜現行」「2022-2026」と違い、2021年の終わりに登録した車や2025年9月以降の改良モデルは、その範囲の端に当たる。床が雪や泥で汚れやすいか、内装の見た目を重く見るかでも、向く素材が変わる。自分の車がどの時期に入り、どう使うかを当てはめてから、下の3商品を見てほしい。
商品名に iX i20 とあるフロアマット3商品の比較
5つの確認点で並べた比較表
販売ページの商品説明(出品者の記載)を、5つの確認点で並べた。表の「記載が無い」は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも書かれていないことを指す。
| 確認点 | 3D MAXpider のフロアマット | Lacaca の3Dフロアマット | Lacaca の二層構造3Dフロアマット |
|---|---|---|---|
| 適合の書き方 | 商品名「BMW iX i20 xDrive SUV 専用 2022-2026」。2021年11月・12月に登録された車に合うかは書かれていない | 商品名に「BMW IX i20 専用」、適用車種「BMW IX i20、2021年11月〜現行」 | 商品名に「BMW IX i20 互換品」、適用車種「BMW IX i20、2021年11月〜現行」。グレードや型式でマットの形が異なるとの注意書きあり |
| 固定の仕組み | 滑り止めの特殊生地と専用固定フック(フックは車種によって異なる場合があると注記) | 固定具の記載が無い | 固定具の記載が無い |
| 素材と手入れ | 表面 TPR・中間 XPE・裏地は滑り止めの特殊生地の3層。水洗いできる | 商品名は PUレザー素材、箇条書きは本革素材と食い違う。濡れたタオルで拭く | PUレザー素材と本革素材の書き方が食い違う。上下二層を分けて外せる |
| 前後のセット範囲 | 商品名に運転席・助手席・後部座席、フロント リア セット | 記載が無い | 記載が無い |
| ハンドル位置 | 記載が無い | 記載が無い | 記載が無い |
乗り方での選び分け
まず適合の書き方(下の各商品のかっこ内)を車検証の初度登録年月と照らし、範囲に入る品の中から乗り方で選ぶ。範囲の端に近い車(2021年の終わりに登録された車や、2025年9月以降の改良モデル)は、販売元に適合を問い合わせると確実だ。
- 雪道やアウトドアで床が汚れやすく、前後をまとめてそろえたいなら、3D MAXpider のフロアマット(商品名の書き方は「BMW iX i20 xDrive SUV 専用 2022-2026」で、2021年11月・12月に登録された車に合うかは書かれていない)
- 色を選んで内装の見た目に合わせたいなら、Lacaca の3Dフロアマット(適用車種の書き方は「BMW IX i20、2021年11月〜現行」)
- 上のマットだけ外して場面ごとに使い分けたいなら、Lacaca の二層構造3Dフロアマット(商品名は「BMW IX i20 互換品」、適用車種の書き方は「BMW IX i20、2021年11月〜現行」で、グレードや型式でマットの形が異なるとの注意書きあり)
3商品はどれも、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、対応するハンドル位置(右ハンドル・左ハンドル)の記載が無い。 注文の前に、自分の車のハンドル位置に合う品かを販売元に確かめる。
iX I20 の発売時期とグレード
発売時の報道では、BMW iX は日本で2021年11月4日に発売された。発売時のグレードは iX xDrive40 と iX xDrive50 で、前後にモーターを備えた4輪駆動の電気自動車(BEV)だ。ボディサイズは全長4,955mm×全幅1,965mm×全高1,695mm、ホイールベースは3,000mmで、大人5名が乗ってもゆったりした室内だと伝えられている。
改良モデルの報道では、2025年9月24日に国内導入が発表されて注文受付が始まり、納車は2025年11月開始の見込みとされた。グレードは iX xDrive60 Mスポーツと iX M70 xDrive(ほかに5台限定の iX M70 xDrive The First Edition)。全長×全幅×全高は、xDrive60 Mスポーツが4,955×1,965×1,695mm、M70 xDrive が4,965×1,965×1,695mmだ。
新車カタログサイトの掲載では、iX は全グレードとも乗車定員5名で、年式ごとのグレードは次のとおり。
| 年式 | グレード |
|---|---|
| 2021年11月以降 | xDrive40・xDrive50(ローンチエディションやスポーツパッケージの仕様を含む) |
| 2022年5月以降 | M60 |
| 2025年9月以降 | xDrive60 Mスポーツ・M70 xDrive |
社外マットの適合は年式や登録時期で書かれるので、自分の車がこの表のどこに入るかを先に押さえておく。
純正フロアマットについて分かっていること
BMW グループの発表では(2022年9月)、再生ナイロンの廃材を原料にした合成糸が、BMW iX などのフロアマットに使われている。その素材 ECONYL は、廃棄された漁網、使い古した床材、プラスチック製造の端材から作られる。
ただし、日本仕様の iX にフロアマットが標準で付くかどうかは、この発表には書かれていない。手元の車に付いているマットが何かは、販売店に確かめるのが早い。
iX のフロアマットを選ぶ5つの確認点
適合の表記と年式
車種専用(BMW iX i20 用)と書かれているかと、対応年式の書き方を、車検証の初度登録年月と照らす。範囲の端に近い車、つまり2021年の終わりに登録された車と2025年9月以降の改良モデルは、販売元に適合を問い合わせると確実だ。
固定の仕組み
国土交通省がフロアマットを固定して使うよう求めている(詳しくは後の安全の注意の節)。固定用のフックや滑り止めの裏地など、ずれを防ぐ仕組みが販売ページに書かれているかを見る。
素材と手入れ
表面がゴム系(TPR)の立体トレー型は水・泥・雪をはじき、水洗いもできる。商品名に PUレザー素材とある立体マットは、濡れたタオルでの拭き掃除が中心になる。上下二層のタイプは上だけ外して使い分けられる。雪道やアウトドアで汚れやすいか、見た目を重く見るかで選ぶとよい。
前後のセット範囲
iX は乗車定員5名の2列シートなので、前席(運転席・助手席)と後席のマットがそろうかを確かめる。商品名に前後セットと書かれている商品と、どこまでがセットかが書かれていない商品がある。
ハンドル位置
米国の EV 用品店の販売ページでは、3D MAXpider の BMW iX 用フロアマット(KAGU シリーズ・2022〜2023年式向け)に、右ハンドル車には対応しないと注記がある。日本の通販で売られている品と同じ品かどうかはその頁からは分からないが、同じブランドの iX 用でも、ハンドル位置によって使えない品がある例だ。今回の3商品は商品名と箇条書きにハンドル位置の記載が無いので、注文前の問い合わせは省かない。
BMW のほかの車種のマットも、同じ見方で比べている。
3D MAXpider のフロアマット(前後セット・3層構造)
販売ページの商品説明では、高精度のレーザースキャンで作った3D立体構造で縁に返しがあり、ほこり・泥・雨水・雪から車内を守るとしている。表面は水をはじく熱可塑性ラバー(TPR)、中間は振動を吸収する軽量発泡素材(XPE)、裏地は滑り止めの特殊生地の3層構造。耐温範囲は-40℃〜85℃で、SGS 認証の素材を使い、水洗いとウェットタオルでの拭き取りで手入れできる。
適合は、商品名で「BMW iX i20 xDrive SUV 専用 2022-2026」とし、商品説明の適合車種で iX i20 xDrive SUV の2022〜2026年を挙げる。車種専用なので車に合わせて選ぶよう、適合は販売元に問い合わせるよう案内している(出品者の記載)。2022〜2026の書き方が年式か登録年かは記載からは分からず、2021年11月・12月に登録された車に合うかは書かれていない。
固定については、特許技術の特殊生地(MAXpider ファイバー)が床面をつかんでずれを防ぎ、専用固定フックが付くと書く一方、フックは車種によって異なる場合があると注記している。iX 用にどんな固定具が付くかは、記載からは確定できない。商品名には「運転席 後部座席 助手席」「フロント リア セット」とあり、前席と後席のセットとして売られている。
固定の仕組みと前後セットが販売ページに書かれているので、水や泥をはじく表面で前後をまとめて替えたい人は、ここから検討するとよい。
3D MAXpider BMW iX i20 専用 フロアマット 前後セット
Lacaca の3Dフロアマット(色とダイヤ柄を選べる)
販売ページの商品説明では、商品名に「BMW IX i20 専用」とあるこの品の適用車種を「BMW IX i20、2021年11月〜現行」としている(出品者の記載)。防水性・滑り止め・耐摩耗性があり、濡れたタオルで表面を拭くだけで手入れできる。色は複数から選べ、ダイヤ柄のデザインと縫製を売りに挙げる。折りたたんで届くためシワが入るが、5日で自然に消えるとも書かれている。
素材の書き方は食い違っていて、商品名は「PUレザー素材」、商品説明の箇条書きは「無臭で厚みのある本革素材」とある。どちらが正しいかは、販売ページの記載からは決められない。また、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、固定用のフックなどの固定具の記載と、前席・後席のどこまでがセットかの記載が無い。固定の方法とセットの中身は、注文前に販売元に確かめる。
色や柄を内装に合わせたい人の候補になる。
Lacaca BMW iX i20 専用 3Dフロアマット
Lacaca の二層構造3Dフロアマット(上下を分けて使える)
販売ページの商品説明では、商品名で「BMW IX i20 互換品」とし、適用車種を「BMW IX i20、2021年11月〜現行」、備考に「全グレード対応」と書く。一方で同じ商品説明に、車種別設計のためグレードや型式でマットの形が異なるので、車種に合うか確かめてほしいとも書かれている(出品者の記載)。
構造は、PUレザー素材(厚さ約10mm)とナノフリース(厚さ約10mm)の二層と説明され、上のマットが吸音とクッションの役をして、下の立体マットの摩耗を減らすという。上下のマットは分かれていて、使う場面に合わせて取り外せる。防水性・滑り止め・耐摩耗性も挙げている。
ただし素材の書き方には食い違いがあり、商品名と商品説明の箇条書きの1行は「PUレザー素材」、別の行は「本革素材で作られた」と書いている。こちらも、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、固定具の記載と、前席・後席のどこまでがセットかの記載が無い。
上のマットだけ外して、場面に合わせて使い分けたい人に向く。
Lacaca BMW iX i20 互換品 二層構造 3Dフロアマット
敷き替えるときの安全の注意
国土交通省はフロアマットの使い方について、iX に限らない一般的な注意として、固定せずに重ね敷きするなど不適切に使うと、アクセルペダルがフロアマットに引っかかり、車の急加速につながる不具合が起こることがあると呼びかけている。挙げている注意点は次の3つだ。
- フロアマットを固定して使う
- 重ね敷きはしない
- 運転前に、正しく固定されているかを確かめる
同じく国土交通省によると、フロアマットとアクセルペダルが干渉して加速したときにブレーキ操作を繰り返すと、ブレーキ倍力装置の働きが大きく落ち、ブレーキを踏むのに大きな力が要るようになる。
社外のマットに替えるときは、次の順で進める。
- 今敷いているマットを外してから、新しいマットを敷く
- 運転前に、マットがずれずに固定されているかを確かめる
- アクセル・ブレーキのペダルにマットがかかっていないかを確かめる
よくある質問
純正マットと社外マットはどう違う?
BMW グループの発表で分かるのは、iX などのフロアマットに再生ナイロンの糸(ECONYL)が使われていることまでだ。社外品は、TPR の立体トレー型や、商品名に PUレザー素材とある立体マットなど、素材と形の違う品から選べる。
2025年9月以降の改良モデルにも使える?
確かめられていない。Lacaca の2商品は適用車種を「2021年11月〜現行」、3D MAXpider のフロアマットは「2022-2026」と書くが、どれも出品者の記載で、改良モデル(xDrive60 Mスポーツ・M70 xDrive)に合うと確かめた情報ではない。注文前に販売元に問い合わせる。
今のマットの上に重ねて敷いてもいい?
国土交通省は重ね敷きをしないよう呼びかけている。今のマットを外してから、新しいマットを敷く。
右ハンドル車に合うかはどう確かめる?
今回の3商品は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにもハンドル位置の記載が無い。販売元に、自分の車のハンドル位置に合う形かを問い合わせてから注文する。
手入れはどうすればいい?
販売ページの記載では、3D MAXpider のフロアマットは水洗いとウェットタオルでの拭き取り、Lacaca の3Dフロアマットは濡れたタオルで表面を拭く手入れだ。
まとめ
注文の前に、まず車検証で型式と初度登録年月を確認する。そのうえで、乗り方に合わせて選ぶ。
- 雪や泥で床が汚れやすく前後をそろえたいなら、3D MAXpider のフロアマット(適合の書き方は「2022-2026」で、2021年11月・12月に登録された車に合うかは書かれていない)
- 色を選んで内装に合わせたいなら、Lacaca の3Dフロアマット(適用車種の書き方は「2021年11月〜現行」)
- 上のマットを外して使い分けたいなら、Lacaca の二層構造3Dフロアマット(互換品で、適用車種の書き方は「2021年11月〜現行」。グレードや型式でマットの形が異なるとの注意書きあり)
3商品はどれも商品名と商品説明の箇条書きにハンドル位置の記載が無いので、ハンドル位置と適合は販売元に確かめてから注文する。敷いたら、運転前に固定とペダルまわりを確かめる。
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