ワゴンR MH23 ドラレコ取り付け配線|シガーとヒューズ電源

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MH23S のワゴンR やワゴンRスティングレーにドライブレコーダーを自分で付けるなら、運転席に座ってフロントガラスとルームミラーのまわりを見るところから作業が始まる。本体を貼る位置は決まりで範囲が限られていて、そこから先は電源をシガーソケットから取るか、ヒューズボックスからヒューズ電源で取るかで道具と手間が分かれる。どちらで取っても、コードは天井の内張りとピラーの中を通して足元へ運ぶ。

目次

MH23S にドラレコを付ける作業の全体像

作業は次の4つに分けて考えると迷わない。

  1. 付ける位置:フロントガラスの上側、ルームミラーに隠れるあたりが目安。付けてよい範囲は告示で決まっている
  2. 電源:ここではシガーソケットに差す方法と、ヒューズボックスからヒューズ電源で取る方法の2つを扱う
  3. 配線:コードは天井の内張りの隙間からピラーへ入れ、下から出して足元を通し、電源まで運ぶ
  4. エアバッグ:スズキの発売時の発表では、ワゴンRスティングレーの TS に SRS カーテンエアバッグが標準装備されている。TS 以外のグレードや発売後に変わった装備は発売時の発表からは分からないので、ピラーや天井にコードを通す前に自分の車の装備を確かめる

手早く済ませたいならシガーソケット、ソケットを空けておきたい人やコードを内張りに収めたい人はヒューズ電源を選ぶ。初めて自分で付けるなら、シガーソケットから始めて構わない。

対象の車:MH23S の年式とグレードの違い

部品メーカーの車種別適合表では、型式 MH23S のワゴンR の年式は 2008年9月〜2012年8月(平成20年9月〜平成24年8月)とされている。スズキはこの世代のワゴンRとワゴンRスティングレーを2008年9月25日に発売し、次の新型ワゴンRを2012年9月6日に(新型ワゴンRスティングレーは9月19日に)発売した。

ドラレコの作業に関わるのは、グレードによる鍵の方式の違いだ。スズキの発売時の発表では、グレードとキーレスプッシュスタートシステムの採用は次のとおり。

車種 発売時のグレード キーレスプッシュスタートシステム
ワゴンR FA・FX 採用されていない
ワゴンR FXリミテッド・FTリミテッド 採用
ワゴンRスティングレー X・T・TS 採用

発売後に追加・変更されたグレードは、この発表には含まれない。プッシュスタートの車とキーを回す車では、アクセサリー電源を入れる操作が違うので、ヒューズ電源で作業するときは自分の車の取扱説明書で入れ方を先に確かめておく。

フロントガラスのどこに付けてよいか

告示で決まっている範囲

損害保険会社の解説では、ドライブレコーダーをフロントガラス(前面ガラス)に付けてよい範囲は「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」で細かく定められていて、例として次の3つが挙げられている。

  • 「バックミラーで隠れる範囲」
  • 「ガラスの上縁20%以内の範囲」
  • 「ガラスの下縁150mm以内の範囲」

カーメンテナンスの解説記事では、取り付け位置の目安をフロントガラスの上部からガラス全体の20%の範囲内とし、これはルームミラーに隠れる位置にあたるとしている。MH23S でも、運転席から見てルームミラーの裏に隠れる位置を第一候補にすると決めやすい。

ワイパーの拭き取り範囲と車検証ラベル

同じ解説記事は、ワイパーの拭き取り範囲に貼ることも重要とし、その理由を、水滴が邪魔をして録画した映像が確認しづらくなるからとしている。ルームミラーの後ろ側に車検証ラベルを貼っているなら、ドライブレコーダーと重ならない位置にずらす。

本体の説明書の指定も見る

設置場所は、ドライブレコーダー本体の説明書に記載がある場合がほとんどだ。告示の範囲と本体の説明書の指定の両方に収まる位置を選ぶ。

電源はシガーソケットかヒューズ電源か

損害保険会社の解説では、ドライブレコーダーの電源はシガーソケットや USB 端子から取るタイプが一般的とされている。シガープラグをシガーソケットに差せば本体に電源が供給され、カーメンテナンスの解説記事の例では、シガーソケットにつなぐ取り付けの作業時間は約10分だった。

シガーソケットから取る場合

用意するのは、ドライブレコーダー本体(取り付けブラケット付き)、シガープラグ、SDカードの3つ(カーメンテナンスの解説記事の例)。シガーソケット(アクセサリーソケット)があるかどうかと、その位置は自分の車で確かめる。

2つの取り方の比べ方

比べること シガーソケット ヒューズ電源
手間 プラグを差すだけ 純正ヒューズの形と容量を合わせ、検電テスターで確かめる
ソケット ふさがる 空けたままにできる
コードの見え方 プラグまわりのコードが見えやすい 内張りの中に収めやすい

ソケットを別の用途に使いたいか、コードを見せたくないかで決める。どちらも気にならないならシガーソケットで十分だ。

店に頼む場合

損害保険会社の解説では、電源の取り方によっては工賃が高くなる場合があるとされている。見積もりを頼むときは、シガーソケットとヒューズ電源のどちらで付けるかを伝えて、工賃の違いを店に確かめる。

ヒューズ電源でアクセサリー電源を取る手順

MH23S のヒューズボックスの位置、アクセサリー電源に使えるヒューズの名前と容量、ヒューズの形(低背・ミニ平型・平型のどれか)は、ここでは言い切らない。 作業の前に自分の車の取扱説明書とヒューズボックスのカバーの表示で確かめ、検電テスターでアクセサリー電源であることを確かめてからつなぐ。

1. ヒューズボックスと各ヒューズの用途を調べる

ヒューズボックスの位置は車の取扱説明書で確かめる。各ヒューズの用途と容量は、ヒューズボックスのカバーや取扱説明書で調べる。

2. 検電テスターで電源の種類を見分ける

検電テスターのクリップを車の金属部分に挟んでボディアースし、検電針をヒューズ頭部の端子部分にあてる。点灯したヒューズが取り出す電源になる。

  • エンジンOFFで点灯:常時電源
  • アクセサリーONで点灯:アクセサリー電源
  • エンジンONで点灯:イグニッション電源
  • スモールランプONで点灯:イルミネーション電源

アクセサリーON の入れ方は、上の表のとおりキーレスプッシュスタートシステムの有無で操作が変わる。取扱説明書の手順で入れてから調べる。

3. ヒューズを抜いて電源側の端子を見つける

使うヒューズをヒューズクリップかラジオペンチで抜く。抜いたヒューズの両端の端子のうち、検電テスターが反応する側が電源側端子だ。

4. 形と容量を合わせたヒューズ電源を差し込む

ヒューズ電源は、純正ヒューズの形状(低背・ミニ平型・平型)と容量(A数)に合わせたものを使う。カー用品メーカーのエーモンの解説では「必ず純正ヒューズの形状に合わせたヒューズ電源を使用してください。」としている。抜いた純正ヒューズの現物を見て形と容量を確かめてから買うのが確実だ。ヒューズ電源の電源側コードを、ヒューズボックスの電源側端子に差し込む。

コードを天井の内張りとピラーに収めて通す

カーメンテナンスの解説記事の手順では、コードは次の順で通す。

  1. 本体から天井の内張りの隙間に入れて、フロントガラスの端まで通す
  2. ピラーカバーを外して、隙間にコードを収める
  3. 下からコードを出して、フロアマットの下を通して電源まで運ぶ

コードは視界を遮らないよう、フロントガラスの端に沿って留めていき、電源に接続する。内張りにコードを収めるときは無理に押し込まない。ピラーカバーが外れない場合は、市販のテープで固定してもよい(カーメンテナンスの解説記事)。ピラーに手を付ける前に次の節を読み、スティングレー TS も TS 以外のグレードも、自分の車の装備を確かめておく。

ほかの型式のワゴンRの取り付け方は、こちらにまとめている。

スティングレー TS はカーテンエアバッグに注意

スズキの発売時の発表では、ワゴンRスティングレーの TS グレードに、SRS カーテンエアバッグとフロントシート SRS サイドエアバッグがセットで標準装備されている。

カーテンエアバッグのある車では、ピラーや天井の内張りにコードを通す前に、エアバッグの位置と作業上の注意を販売店や整備工場で確かめる。 エアバッグが開く部分をふさぐ位置に、コードや部品を固定しない。TS 以外のグレードや、発売後に変わった装備は発売時の発表からは分からないので、自分の車の装備を取扱説明書や販売店で確かめる。

本体を貼って映像を確かめる

貼る

本体を貼る位置を清掃し、手の油分が付かないよう注意する。はくり紙を剥がし、空気が入らないように貼る。

映像・角度・時刻を確かめる

取り付けたらエンジンをかけて映像を確認する。カメラの視野が水平な地面と平行かを見て、角度調整ノブで合わせる。時刻などの設定もこのときに済ませる。

前後2カメラや駐車監視を付けるとき

前後2カメラ

前後2カメラのドライブレコーダーは、後ろのカメラまでコードを車内に通す作業が加わる。MH23S の後ろ側の配線の通し方はここでは言い切らないので、本体の説明書と販売店の案内に従う。

駐車監視

駐車中も録画する機能(駐車監視)を使う場合は、常時電源へのつなぎ方や専用のコードが要るかどうかを、本体の説明書で確かめる。

よくある質問

ドラレコはフロントガラスのどこに付けてよい?

範囲は「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」で定められている。損害保険会社の解説が挙げる例は「バックミラーで隠れる範囲」「ガラスの上縁20%以内の範囲」「ガラスの下縁150mm以内の範囲」。迷ったらルームミラーの裏に隠れる位置を選ぶ。

シガーソケットとヒューズ電源はどちらがよい?

手軽さならシガーソケット、ソケットを空けておきたい・コードを内張りに収めたいならヒューズ電源。ヒューズ電源は形と容量を合わせる手間と検電テスターでの確認が加わる。

スティングレー TS で気をつけることは?

スズキの発売時の発表では、ワゴンRスティングレーの TS に SRS カーテンエアバッグとフロントシート SRS サイドエアバッグが標準装備されている。ピラーや天井の内張りにコードを通す前に、販売店や整備工場でエアバッグの位置と作業上の注意を確かめる。TS 以外のグレードや発売後に変わった装備も、自分の車で確かめる。

ヒューズ電源はどれを選べばよい?

純正ヒューズの形状(低背・ミニ平型・平型)と容量(A数)に合わせたものを選ぶ。MH23S の形はここでは言い切らないので、自分の車の純正ヒューズで確かめる。

まとめ:作業の前に運転席まわりの現物を見る

最初にやるのは、自分の MH23S の現物を見ることだ。シガーソケットの有無と位置、ヒューズボックスのカバーの表示、使うヒューズの形と容量を実車で確かめる。そのうえで、車検証の型式が MH23S であることも確かめておく。

  • 位置:告示の範囲の中で、ルームミラーの裏に隠れる位置を選ぶ
  • 電源:手軽さならシガーソケット、ソケットを空けたいならヒューズ電源
  • ヒューズ電源:位置・名前・容量・形は取扱説明書とカバーの表示で確かめ、検電テスターでアクセサリー電源と確かめてからつなぐ
  • 配線:天井の内張りからピラーへ収め、足元を通して電源へ。通す前に自分の車の装備を確かめ、カーテンエアバッグのある車は販売店や整備工場で確かめる

同じ MH23S のパーツや、ほかの車種のドラレコ取り付けも参考にしてほしい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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