真夏の駐車場に戻ってきて、ダッシュボードに触れないほど熱くなっている——それを避けたくてジャスティ用のサンシェードを探すと、商品ページには「次世代スマートアシスト対応」といった但し書きが並ぶ。ジャスティでの買い間違いは、ガラスの大きさではなくこの但し書きの読み違いで起きる。分かれ目は2020年9月24日の一部改良で、ここでフロントガラス上部のステレオカメラが刷新され、専用設計品の切り欠き形状が前後で変わる。まず自分の車がどちら側かを決め、次にどこまでの窓を覆うかを選ぶ。この順番なら候補はすぐ絞れる。
ジャスティ用サンシェードの早見表
今回扱う4製品を、カバー範囲・適合条件・価格の同じ軸で並べる。価格はAmazonの実売価格(確認時点)で、変動する。
| 製品 | カバー範囲 | 適合の条件 | 実売価格(確認時点) |
|---|---|---|---|
| オートエージェンシー fs009-03 | フロント1枚 | ドライブレコーダー等の装着車は不可の場合あり | 4,200円 |
| 趣味職人 クラフトシェード 09s-e008-sa | 全窓10枚 | 次世代スマートアシストのカメラ対応 | 6,480円 |
| 趣味職人 シームレスライト 05s-e008-sa | 全窓10枚 | 次世代スマートアシストのカメラ対応 | 10,800円 |
| 趣味職人 プライバシーサンシェード 01s-e008-fu | フロントセット5枚 | 次世代スマートアシストのカメラ対応 | 14,500円 |
決め方は、ステレオカメラの世代とカバー範囲の2軸だけだ。適合が合わなければ価格も生地も意味を持たないので、必ず世代の確認から入る。
適合の分かれ目は2020年9月24日の一部改良
発売時はスマートアシストII、2020年9月に刷新
現行ジャスティは2016年11月21日発売で、当初から衝突回避支援システムのスマートアシストIIを全車標準装備している。そして2020年9月24日の一部改良で新しいスマートアシストが標準装備となり、このときステレオカメラが刷新された。衝突警告機能や衝突回避支援ブレーキの性能が上がり、全車速域アダプティブクルーズコントロール、路側逸脱警報機能、ふらつき警報機能が加わった改良で、あわせて内外装デザインも一新されている。
専用設計のフロントシェードはこのカメラ部分を避ける形に切り欠きが入るため、型が2020年9月の改良で前後に分かれる。趣味職人とatmysのジャスティ専用品は、メーカーが商品ページの適合欄で、次世代スマートアシストのステレオカメラ対応品であり、それ以前のスマアシIIとスマアシIIIはカメラ形状が異なるため隙間が空いたりうまくフィッティングしない場合がある、と明記している。返送交換ができない旨も同じ欄に書かれている。
なお2024年12月12日の一部改良はスマートフォン連携9インチディスプレイオーディオとリヤビューカメラの標準装備化が中心で、ステレオカメラの変更は告知されていない。
「2020年9月15日マイナーチェンジ」表記の読み替え
用品メーカーの適合欄には、改良の時期が2020年9月15日マイナーチェンジと書かれていることがある。これはOEM供給元であるダイハツ側の日付で、スバル ジャスティで該当するのは9月24日に発表・発売された一部改良モデルだ。日付が一致しないという理由だけで対象外と判断しないでほしい。
買う前に確認したい但し書き
商品ページの注記のうち、ジャスティで実際につまずくのは次の2つだ。
ひとつは型式欄の限定条件。AlfatechとゴールドストアのCAR-SS55という10枚組は、型式欄が900系(フロントセンサー無車両)M900A M910A M900S M910S M900F M910Fと限定されている。ジャスティは発売当初から全車にスマートアシストが付くため、この限定条件に自車が当てはまるかはメーカーまたは販売元へ問い合わせて確かめる必要がある。逆に「スマートアシスト非装着車はフロントガラス上部中央に数cmの隙間ができる」という注記は、ジャスティでは該当する車両が想定しにくい。見るべきは装着の有無ではなくカメラの世代だ。
もうひとつはフロントガラス上の装着物。オートエージェンシーのfs009-03は、フロントガラスにドライブレコーダーなどの機器が付いている場合は取り付けられない可能性がある旨と、社外品である旨を商品ページに注記している。ミラー裏に何か増設しているなら、注文前にその位置関係を見ておきたい。
サンシェードで実際どこまで効くのか
期待値は正しく置いておいたほうがいい。JAFが行った真夏の車内温度のユーザーテストでは、車内最高温度はサンシェード装着が50℃、対策なし(黒)が57℃で、その差は7℃にとどまった。JAF自身も、サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、車内温度の上昇を防ぐことはできない、と結論している。
一方でダッシュボード最高温度は、対策なし(黒)が79℃、サンシェード装着が52℃。その差は27℃で、5条件のうちダッシュボードの温度が最も低かったのはサンシェード装着だった。JAFはダッシュボードが車内よりさらに高温になり、スマートフォンが一時的に使用不能になったこと、ハンドルも高温になりやすく乗車時は火傷に注意が要ることも報告している。
つまりサンシェードは、車内の空気を下げる道具ではなく、直射日光からダッシュボードやハンドル、内装材を守る道具として見るのが正しい。なおこのテストは2012年8月に埼玉県戸田市で気温35℃・晴天のもと、ミニバンを使って行われたもので、ジャスティで測った値ではない。
カバー範囲の3タイプ
フロント1枚
フロントガラスだけを覆う単品。日中の駐車でダッシュボードと運転席まわりの直射日光を避けたいだけなら、これで足りる。着脱が最も速く、置き場所も取らない。
フロントセット5枚
フロントガラス1枚・サイドドアガラス2枚・ピラーガラス2枚の構成。運転席と助手席まわりをまとめて覆うので、前席に荷物を置いたまま停める使い方に向く。
全窓10枚
上記5枚に後部座席ドア2枚・クォーターガラス2枚・リアガラス1枚が加わる。ジャスティのリヤシートは最大240mm前方に動かせる6:4分割式で、荷室は荷室高985mm・開口部最大幅1,077mmと開口が大きい。後席に子どもを乗せる、荷物を積んだまま長時間停める、車中泊で外からの視線を避けたいという使い方なら、リアとクォーターまで覆える10枚組を選ぶ。まずフロントから始めて後から買い足す、という順序でも構わない。
候補4製品はそれぞれ誰向けか
以下はいずれもメーカーが商品説明に記載している内容で、価格はAmazonの実売価格(確認時点)。
フロント1枚で始める
通勤や買い物の日中駐車だけなら、フロント1枚で十分だ。 オートエージェンシーのfs009-03はアルミ製シートで日光を反射して遮熱効果を高めるとされ、折りたたんで収納ケースに入るオールシーズン仕様。4,200円と手を出しやすい。
オートエージェンシー フロント用サンシェード ジャスティ M900F M910F 1枚 fs009-03
全窓10枚をまとめて揃える
全窓を覆いたいなら趣味職人のクラフトシェード。特殊生地で光を遮り外からの視線も遮るため車中泊にも適する、簡易吸盤で脱着が簡単、専用設計で隙間なくフィットする、というのがメーカーの説明だ。10枚セットで6,480円と、範囲あたりの価格は今回の4製品で最も低い。
趣味職人 クラフトシェード ジャスティ M900F/M910F系 専用 全窓10枚セット 09s-e008-sa
同じ全窓10枚でも、シームレスライトはシボ加工採用で耐久力があり収納時のシワが目立ちにくいとされる。頻繁に出し入れして見た目の劣化が気になる人はこちらを検討する価値がある(10,800円)。
趣味職人 シームレスライト サンシェード ジャスティ M900F/M910F系 全窓10枚セット 05s-e008-sa
前席まわりを5枚で覆う
プライバシーサンシェードは前席まわり5枚のセットで、日本の職人が1つ1つ作るため製品の質と耐久力に優れる、というのがメーカーの説明。14,500円と5枚組では高い部類なので、前席だけを長く使いたい人向けになる。
趣味職人 プライバシーサンシェード ジャスティ M900F/M910F系 フロントセット5枚 01s-e008-fu
なお09s-e008-saと01s-e008-fuは趣味職人ブランドとatmysブランドの両方で流通しており、商品内容と適合の注意書きは同じ内容が記載されている。別名で同じ品番を二重に買わないよう、品番で見比べるといい。
使い方と、走行前に必ず外す理由
吸盤式は、ガラスの内側に軽く押し当てて端から順に固定していくと隙間が出にくい。外したシェードは折りたたんで収納ケースか後席足元にまとめておくと、次に停めたときにすぐ取り出せる。全窓セットでも、使う窓だけを選んで付けて構わない。日差しの向きが分かっているなら、ダッシュボードが焼ける側を優先する。
フロントガラス用は駐車中に使うもので、走行前には必ず外す。 道路運送車両の保安基準第29条では、前面ガラスと側面ガラスに装着・貼付できるものが、検査標章や保安基準適合標章、自動車損害賠償保障法の保険標章など告示や大臣・地方運輸局長の指定するものに限定列挙されており、同条は前面ガラスと側面ガラスが運転者の視野を妨げないものでなければならないとも定めている。
兄弟車の型式表記から候補を広げる
ジャスティはダイハツ工業からのOEM供給車で、姉妹車はダイハツ トール、トヨタ ルーミー、トヨタ タンク。型式は2WDが5BA-M900F、4WDが5BA-M910Fで、兄弟車はトールがM900S/M910S、ルーミーがM900A/M910Aとなる。専用サンシェードの型式欄にはこれらが並記されていることが多いので、自分の型式が列に入っているかを1文字ずつ照合するのが確実だ。
ただし兄弟車向けの表記で売られている品を検討するときは、改良時期のズレに注意したい。前述のとおり用品側の日付はダイハツ基準で書かれていることがある。
よくある質問
自分のジャスティがどちらのステレオカメラ世代か調べるには
車検証の初度登録年月を見て、2020年9月24日の一部改良より前か後かで見当をつける。中古で購入した場合は年式表記と実際の生産時期がずれることもあるので、確実にしたいならスバルの販売店に車台番号を伝えて確認するのが早い。
改良前の車に次世代スマートアシスト対応品を付けるとどうなるか
メーカーは、それ以前のスマアシIIとスマアシIIIはカメラ形状が異なるため隙間が空いたりうまくフィッティングしない場合がある、としている。返送交換ができない旨も明記されているので、改良前の車で対応品を選ぶことは勧められない。
同じ品番が別のブランド名で売られているのはなぜか
09s-e008-saや01s-e008-fuは趣味職人ブランドとatmysブランドの両方で販売されており、商品内容も適合の注意書きも同じ内容が記載されている。どちらで買っても中身は同じ品番のものだと考えていい。
生産終了後も専用サンシェードは買えるのか
スバルの公式サイトには、掲載の現行モデルが生産終了に伴い販売店での在庫対応のみとなる旨が記載されている(2026年8月28日時点)。ただしサンシェードは用品メーカーが作る社外品で、姉妹車を含めた900系全体が対象になるため、車両の生産終了がただちに入手不能を意味するわけではない。
まとめ
判断は3ステップで畳める。まず車検証で型式と初度登録年月を確認し、2020年9月24日の一部改良より前か後かを決める。次に覆う範囲を決める——日中の駐車だけならフロント側、後席の目隠しや車中泊まで求めるなら全窓10枚。最後に製品を選ぶ。手軽に始めるならオートエージェンシー fs009-03、全窓をまとめて揃えるなら趣味職人 クラフトシェード、収納時の見た目を保ちたいならシームレスライト、前席だけを長く使うならプライバシーサンシェードという並びになる。
効果の見込みは、車内の空気ではなくダッシュボードと内装の保護に置く。そこが分かっていれば、買ってから期待外れに感じることもない。
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