キックスのラゲッジマット選びで起きやすいのは、「キックス用」の字だけを見て、P15型用か新型のP16型用かを確かめずに買ってしまうことだ。キックスは2020年6月からのP15型と2026年6月からのP16型で荷室の寸法が違い、同じ型式の中でも駆動方式(新型のP16型では100V AC電源の有無も)によって荷室の形が変わる。先に自分の車の型式と駆動方式を確かめれば、選ぶ商品はほぼ1つに決まる。
型式でマットが分かれる:P15型は単品、新型P16型はセット
P15型に乗っているなら、P15系専用と書かれたBIGKONのトランクマット(ラゲッジマットの単品)を選ぶ。新型のP16型なら、P16用と書かれたJSCar pro.1のフロアマットとラゲッジマットのセットを選ぶ。対象の型式が違うので、2商品から好みで選ぶのではなく、自分の車の型式でどちらかに決まる。
| 自分の車 | 選ぶ商品 | 中身 | 商品説明の適合の書き方 |
|---|---|---|---|
| P15型(2020年6月〜) | BIGKON トランクマット | ラゲッジマット1枚 | 日産 キックス P15系専用・2020年6月~現行 |
| 新型P16型(2026年6月〜) | JSCar pro.1 セット | フロアマット3枚+ラゲッジマット1枚 | 日産キックス(P16・SNP16型)2026年6月~現行 |
ただし、BIGKONには2WDと4WDのどちらに合うかの記載が無く、JSCar pro.1には2WDとe-4ORCE、100V AC電源の有無のどれに合うかの記載が無い。P15型の4WD、新型P16型のe-4ORCEと100V AC電源付き車の人が何を確かめればよいかは、次の2つの節で荷室の違いと合わせて説明する。
P15型とP16型の見分け方と荷室の違い
型式はおおよそ発売の時期で見分けられる。正確には車検証の型式の欄で確かめる。
P15型(2020年6月〜)
日産の公式 FAQ によると、P15型は「2020/06~・P15型」と書かれ、荷室のデータは「2020年6月新発売~2022年7月マイナーチェンジ前」と「2022年7月マイナーチェンジ以降」の2つの区分に分かれている。4WDの数値が載っているのは2022年7月以降の区分だけで、それより前の区分は2WDだけだ。同じFAQの分類では、P15型は生産終了モデルに置かれている。
荷室容量(VDA方式)は、2WDが423L(2020年6月の発売時と2022年7月以降で同じ)、2022年7月以降の4WDが276Lだ。
新型P16型(2026年6月〜)
日産の発表によると、新型キックスは2026年6月17日に発表され、6月18日に発売された。駆動方式は2WDと、電動駆動の4WD「e-4ORCE」がある。2WDはXシンプルパッケージ・X・X+・Gで、4WDは各グレードのe-4ORCEだ。日産の公式 FAQ では、新型を「2026/06~・P16型」としている。
2つの世代で荷室の寸法が違う
日産の公式 FAQ の荷室寸法では、バックドアから2列目シートバックまでがP15型は約580mm、P16型は約615mmだ。荷室幅の最小もP15型は約980mm、P16型は仕様によって約1025mmか約945mmで、どの仕様でもP15型と同じ値ではない。世代で荷室の寸法が違うので、P15専用のマットがP16型に合う、P16専用のマットがP15型に合う、とは言えない。
P15型で荷室の収納用品もそろえたい人は、
も合わせて見てほしい。
2WDと4WD(e-4ORCE)で荷室の形が違う
P15の2WDと4WD
日産の公式 FAQ の寸法(約・参考値)では、P15型の4WDは荷室高が約735mmで、2WDの約925mmより約190mm低い。ラゲッジボード床面上の奥行き(2列目シートバックからリヤトリムまで・車両中央)も、2WDの約900mmに対して4WDは約845mmと約55mm短い。荷室容量では4WDが2WDより147L少ない。一方、バックドアから2列目シートバックまでの約580mmと、荷室幅の最小約980mm・最大約1265mmは2WDと4WDで同じだ。
荷室幅が同じでも床の位置と奥行きが違うので、P15用のマットは2WDと4WDのどちらに合うと書かれているかを見る。
P16の2WD(100V AC電源の有無)とe-4ORCE
日産の公式 FAQ によると、P16型の荷室容量(後席乗車時・VDA方式)は、2WDの100V AC電源なし車が476L、2WDの100V AC電源付き車が400L、e-4ORCEが340Lだ。e-4ORCEは100V AC電源の有無で寸法の違いはない。荷室幅の最小にも約1025mmと約945mmの2つの値があり、同じP16型の中で荷室の形が分かれている。なお数値は参考値で、実際に積めるかは日産販売店で確かめるよう案内されている。
新型用のマットは、駆動方式と100V AC電源の有無まで対応が書かれているかを見る。
キックスのラゲッジマットの選び方
型式と年式の書き方を見る
最初に見るのは型式と年式だ。商品名か商品説明に「P15」「P16」の型式と年式の対応が書かれている物を選ぶ。「キックス用」とだけあって型式の書かれていない物は、どちらの世代に合うのか判断できない。
駆動方式と装備の書き方を見る
次に見るのは駆動方式と装備だ。商品名と商品説明に駆動方式や装備の対応が書かれていないときは、自分の仕様に合うかを販売元に問い合わせてから買う。今回の2商品はどちらもこの記載が無いので、P15の4WD、P16のe-4ORCEと100V AC電源付き車の人は問い合わせが前提になる。
素材と手入れ
荷室に濡れた物や泥の付いた物を積むなら、防水の素材か、取り外して水洗いできるかを確かめる。販売ページの商品説明では、2商品ともTPE素材と書かれているが、水洗いで汚れを落とせると書かれているのはJSCar pro.1のセットのほうだ。BIGKONは商品名に「防水」「耐汚れ」とあるが、手入れの方法の記載は無い。
単品かフロアマットとのセットか
ラゲッジマットだけを替えたいなら単品、足元のフロアマットも一緒にそろえたいならセットを選ぶ。セットは枚数が多いので、値段は単品とではなく同じセットどうしで比べる。価格は変わるので、商品リンクの先で確かめてほしい。P15型で足元のマットも替えたい人は、
から別に選べる。
P15型向け:BIGKONのトランクマット
BIGKON トランクマット キックス P15系専用(2020年6月〜)TPE 3D ラゲッジマット
書かれている適合
販売ページの商品説明では、適合を「日産 キックス P15系専用」、年式を「2020年6月~現行」としている。この「現行」は、P15型が売られていた時期の書き方と読める。P15型は日産の公式 FAQ で生産終了モデルの分類にあり、2026年6月からは新型のP16型が売られているので、この商品はP15型の人向けとして扱う。 新型のP16型に合うとは書かれていない。
商品名には「ラゲッジマット」「3Dカーマット」「車種専用設計」「TPE素材」「防水」「耐汚れ」「摩擦に強」「ブラック」の字が並ぶ。一方で商品説明の箇条書きは適合の1項目だけで、寸法・厚み・取り付け方・手入れの方法は、商品名と箇条書きのどちらにも記載が無い。商品説明には、購入前に車の形状・年式・モデルを確かめるようにとも書かれている。
4WDの人が確かめること
商品名にも箇条書きにも、2WDと4WDのどちらに合うかの記載は無い。P15型の4WDは荷室高と床面上の奥行きが2WDと違うので(前の節の寸法)、4WDの人は買う前に販売元へ対応を問い合わせる。
新型P16型向け:JSCar pro.1のフロアマットとラゲッジマットのセット
JSCar pro.1 キックス P16 3Dフロアマット+ラゲッジマット セット(TPE)
セットの中身
販売ページの商品説明では、適合車種を「日産キックス(P16・SNP16型) 2026年6月~現行」とし、確かめた上で買うよう書かれている。商品名も「KICKS P16」「専用設計」で、P15型に合うとは書かれていない。
中身はフロアマットの運転席1枚・助手席1枚・後席1枚と、ラゲッジマット1枚。荷室と足元のマットを一度にそろえる商品だ。 商品説明には、TPE材質で車内が高温でも異臭を出さない、防水の材質で土砂の汚れは水で洗い流せる、摩耗に強い、と書かれている。実車の型に入れて採寸し3Dスキャンで寸法データを取ったこと、留め具が付いていて取り付けは簡単なこと、実車で合わせを確かめたことも書かれている。
商品名に「折りたたみ」とあるが、どのマットのどの部分をどう折りたたむのかは、商品名にも箇条書きにも記載が無い。折りたたんで使うつもりなら、その点も販売元に聞いておく。
e-4ORCE・100V AC電源付き車の人が確かめること
商品名にも箇条書きにも、2WDとe-4ORCE、100V AC電源の有無でラゲッジマットの形が違うのか、どれに合うのかの記載は無い。P16型はこの3つの仕様で荷室容量が分かれるので、e-4ORCEや100V AC電源付き車の人は、買う前に販売元へ対応を問い合わせる。
2商品を並べて比べる
| 比べる項目 | BIGKON トランクマット | JSCar pro.1 セット |
|---|---|---|
| 対象の型式 | P15系専用(2020年6月~) | P16・SNP16型(2026年6月~) |
| 単品かセットか | ラゲッジマットの単品 | フロアマット3枚+ラゲッジマット1枚 |
| 素材 | TPE(商品名の記載) | TPE(商品説明の記載) |
| 手入れの記載 | 無し | 土砂の汚れは水で洗い流せる |
| 採寸・取り付けの記載 | 無し | 3Dスキャンで採寸・留め具付き |
| 駆動方式の対応の記載 | 無し | 無し |
商品説明に書かれている事の量は、JSCar pro.1のほうがずっと多い。BIGKONの箇条書きは適合の1項目だけで、素材などは商品名の字から読むしかない。この表は2つから1つを選ぶためというより、自分の型式で決まった商品について、何が書かれていて何を問い合わせるべきかを知るためのものと考えてよい。
買う前と届いた後に確かめること
買う前は次の3つを確かめる。
- 車検証で型式と初度登録の年月を見る
- 駆動方式(2WDか、4WD・e-4ORCEか)と、新型なら100V AC電源の有無を確かめる
- 商品名と商品説明に対応が書かれていない事は、販売ページから販売元に問い合わせる
届いたら、荷室に敷いて、端が浮いていないか、側面や後席の背もたれに当たって押し上げられていないか、バックドアの開け閉めに当たらないかを見る。合わないときは、使う前に販売元に連絡する。
マットを敷いた後の荷室の使い方に合わせて、ほかの用品も選んでおくとよい。荷室で寝るなら
、荷室に収まらない長い物や大きな物を積むなら
が参考になる。
よくある質問
P15用のマットは新型P16にも使える?
使えるとは言えない。バックドアから2列目シートバックまでの寸法も荷室幅の最小も世代で違うので、新型にはP16用と書かれた物を選ぶ。
4WD(e-4ORCE)でも同じマットで合う?
今回の2商品は、どちらも駆動方式の対応が書かれていないので、合うとは言い切れない。P15型の4WDもP16型のe-4ORCEも2WDと荷室が違うので、販売元に問い合わせて確かめる。
日産の純正のラゲッジマットはある?
純正のラゲッジマットやラゲッジトレイの有無と品番は、今回の調べでは公式の資料で確かめられなかった。純正品を選びたい人は、型式・年式・駆動方式を伝えて日産販売店で確かめる。
マットは水洗いできる?
水洗いについて商品説明に書かれているのはJSCar pro.1のセットだけだ。BIGKONを洗いたい人は、洗い方を販売元に確かめてからにする。シートの汚れも気になるなら、
も合わせて見てほしい。
まとめ
まず車検証で型式と初度登録年月を確認する。そのうえで、P15型ならBIGKONのトランクマット、新型P16型ならJSCar pro.1のフロアマットとラゲッジマットのセットから選ぶ。P15型の4WD、新型P16型のe-4ORCEと100V AC電源付き車の人は、買う前に販売元へ対応を確かめる。
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