キックス P15 バルブ型番一覧|番号灯T10・他は純正LED

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ナンバー灯が切れた、バックランプを明るくしたい——そう思って適合バルブを調べ始めると、通販サイトにはH11やT16といった型番が「キックス対応」として並んでいて、どれが自分の車に付くのか分からなくなる。ところが日産の取扱説明書にある電球の容量表を開くと、答えははっきりしている。P15型キックスの外装ランプで電球そのものを交換できるのは番号灯(ナンバー灯)の1か所だけで、容量は12V-5W、電球のタイプはW5W——社外品でいうT10ウェッジ球にあたる。ヘッドライトもフォグもウインカーもテールもバックランプも、すべてLEDユニットで球単体の交換はできない。

目次

キックス(P15型)バルブ型番早見表

日産が公開している車両取扱説明書の「電球(バルブ)の容量」表と、バルブメーカーが公開している車種別電球適合表を突き合わせた一覧が次の通り。2020年6月発売のP15型(e-POWER)が対象で、2WD・4WDともに同じ内容になる。

外装ランプの型番一覧

灯火(取扱説明書の表記) 電球のタイプ 容量・社外品の呼称 電球交換
前照灯 ロービーム LED -(ユニット一体) 不可
前照灯 ハイビーム LED -(ユニット一体) 不可
前部霧灯(フォグランプ) LED -(ユニット一体) 不可
車幅灯(ポジション) LED -(ユニット一体) 不可
方向指示器 兼 非常点滅表示灯 LED -(ユニット一体) 不可
制動灯(ストップ) LED -(ユニット一体) 不可
尾灯(テール) LED -(ユニット一体) 不可
ハイマウントストップランプ LED -(ユニット一体) 不可
後退灯(バックランプ) LED -(ユニット一体) 不可
番号灯(ナンバー灯) W5W 12V-5W/T10ウェッジ球

外装で電球を買って交換できるのは、表の一番下にある番号灯だけになる。取扱説明書も、電球交換の手順を図解しているのは番号灯の項だけで、それ以外は「その他の電球」としてまとめ、点灯しないときは日産販売会社で点検を受けるよう案内している。

室内灯の型番一覧

室内灯は取扱説明書の容量表には載っていない。バルブメーカーの適合表(車両型式P15・年式R2.7〜R4.6)では次のように示されている。

室内灯の位置 形状 定格
ルームランプ フロント(マップランプ) T13 12V10W
ルームランプ ミドル T10 12V5W
ルームランプ リア T10 12V5W

表の見かた(W5WとT10は同じ電球)

取扱説明書の「W5W」という呼称と、社外品の「T10」という呼称は、同じ電球を別の規格名で呼んだものになる。W5Wは口金と定格を表すECE規格の名称、T10はガラス管の太さで呼ぶ日本の通称で、どちらも12V5Wのウェッジ球を指す。バルブメーカーの適合表がキックスのライセンス(ナンバー灯)を「T10・12V5W」としているのは、取扱説明書の「番号灯 12-5 W5W」と同じ電球のことを言っている。通販でナンバー灯用を探すときは、T10と書かれた製品を見れば型番としては合う。

外装で電球を交換できるのは番号灯だけ

キックスは登場時から全グレードがLEDヘッドランプを標準装備しており、灯火まわりを電球で組んでいる箇所がほとんど残っていない。ここが、旧世代の車とバルブ選びの前提が違うところになる。

ヘッドライト・フォグは前期・後期ともLEDユニット

日産の車両取扱説明書は2021年12月版と2022年7月版の2つを確認できるが、「電球(バルブ)の容量」表の中身は両版でまったく同じで、ロービーム・ハイビーム・前部霧灯(フォグランプ)はいずれも容量欄が「-」、電球のタイプ欄が「LED」になっている。つまりH11やHB3といったハロゲン球・HID球の型番は、キックスには最初から存在しない。ヘッドライトやフォグを明るくしたい場合、球を差し替える手ではなく、灯体(ユニット)ごと社外品に替えるという手段になる。

「P15対応T16バックランプ」表記の社外品に注意

通販サイトには「キックス P15 e-POWER 対応」とうたったT16のバックランプ用LEDが多数出品されている。ところが日産の取扱説明書もバルブメーカーの適合表も、後退灯(バックランプ)を一致してLEDと記載している。T16はバックランプによく使われるウェッジ球の型番だが、P15型キックスの後退灯はLEDユニットなので、T16の電球を挿す口金がそもそも無いことになる。適合表記を鵜呑みにして買う前に、実車のバックランプを覗いて電球式かLED式かを見ておきたい。

LEDが切れたときは日産販売会社で点検

取扱説明書は「その他の電球」として、ロービーム・ハイビーム・フォグランプ・車幅灯・制動灯・ハイマウントストップランプ・方向指示器 兼 非常点滅表示灯・尾灯・後退灯の9項目を並べ、これらが点灯しないときは日産販売会社で点検を受けるよう記している。LEDは球切れではなく回路や灯体側の故障であることが多く、部品単位での交換になるため、自分で電球を買っても直らない。

番号灯(ナンバー灯)の交換手順とLED選び

外装で唯一手を入れられる番号灯は、工具をほとんど使わずに交換できる。キックスのLED化を考えるなら、まずここが対象になる。より広くLED化の手順を知りたい場合はキックスのLED交換手順と交換可能な箇所の解説も参考になる。

取扱説明書に載っている外し方

取扱説明書が示している番号灯の交換手順は次の4ステップになる。

  1. 番号灯を左側に押しながら下に抜き取って外す
  2. ソケットを矢印の方向に回して引き抜く
  3. 古い電球を引き抜き、新しい電球をソケットに取り付ける
  4. 取り付けるときは、右側を入れてから左側を取り付ける

取扱説明書は、取り外すときに無理な力を加えると破損するおそれがあると注意を添えている。電球が冷えた状態で作業し、外した部品は元通りに戻す。電球の規格は12V-5W(W5W)なので、社外品を買うときはT10・12V5Wの表記を確認する。

T10 LEDを選ぶときの見かた

ナンバー灯は白色で番号を均一に照らすための灯火なので、色の選択肢は実質的に白一択になる。青みの強い高ケルビン品はナンバーの文字が読みにくくなりやすく、車検対応をうたっていない製品も混ざるため、白色・車検対応の記載があるT10を選ぶのが無難になる。純正が5Wの電球であることを踏まえると、極端に大きな出力の製品を選ぶ必要はない。

室内灯(ルームランプ)をLED化するときの注意

室内灯はキックスで電球交換ができるもう一つの領域になる。ここは外装と違って複数の位置があり、位置ごとに形状が異なる点に注意したい。位置別のLED製品の選び方はキックス専用設計のLEDルームランプの解説にまとめてある。

フロントのT13とミドル・リアのT10は別物

バルブメーカーの適合表では、フロント(マップランプ)だけがT13の12V10Wで、ミドルとリアはT10の12V5Wになっている。T13はT10より一回り太いウェッジ球で、T10のLEDをT13のソケットに挿すと固定が緩くなることがある。3か所まとめてLED化するつもりでT10だけを3個買うと、フロントで合わないという事態になりやすい。車種専用設計のルームランプセットが売られているのは、この形状差を製品側で吸収するためになる。

取扱説明書に室内灯の容量記載はない

日産の取扱説明書の「電球(バルブ)の容量」表は外装ランプだけを載せており、マップランプ・ルームランプ・ラゲッジルームランプの容量は記載されていない。室内灯の型番はバルブメーカーの適合表を根拠にすることになる。その適合表自体も、年式・型式・グレードが一致していても特別仕様車などの条件で記載と異なる場合があるため、購入前に実車に付いている電球の形状と定格を確認するよう注記している。外して現物を見るのが最も間違いがない。

型式・年式で適合は変わるか

キックスという名前は日本では2つの別の車に使われている。適合を調べるときに最初に切り分けるべきなのがこの点になる。

P15(2WD)とSNP15(e-POWER 4WD)

現行のキックスは2020年6月発売のP15型で、型式は6AA-P15。2022年7月の一部改良でe-POWER 4WDが加わり、4WD車の型式は6AA-SNP15になった。駆動方式は違うが、灯火の構成は共通で、バルブの型番一覧に差は無い。

2022年7月の一部改良でも灯火構成は同じ

一部改良では第2世代e-POWERの採用やリアコンビネーションランプの意匠変更が行われたが、改良後(2022年7月版)の取扱説明書の「電球(バルブ)の容量」表は改良前(2021年12月版)と一字一句同じ内容になっている。番号灯が12-5のW5W、残る9項目がLEDという構成は、前期・後期を通じて変わらない。

2008〜2012年の初代キックス(PA0型)は別物

2008年から2012年に売られていたPA0型のキックスは軽自動車のSUVで、現行のP15型とは車両そのものが異なる。ヘッドランプにハロゲン球を使っていた世代なので、この記事の型番一覧は当てはまらない。車検証の型式欄を見て、P15またはSNP15であることを確かめてから表を使ってほしい。

よくある質問

キックスのヘッドライトのバルブ型番は何ですか?

型番は存在しない。日産の取扱説明書の電球容量表では、ロービームもハイビームも容量が「-」、電球のタイプが「LED」と記載されており、H11やHB3のような交換用バルブの規格が設定されていない。明るさを変えたい場合は、球ではなくヘッドライトユニットごと交換する方法になる。

バックランプをT16のLEDに交換できますか?

できない。取扱説明書とバルブメーカーの適合表はどちらも後退灯をLEDとしており、電球を挿すソケットが無い。通販でP15対応と書かれたT16製品が見つかっても、その表記だけを根拠に購入するのは避けたい。

ウインカーをLEDに替えるとハイフラッシャーになりますか?

キックスのウインカーはフロント・サイド・リアとも純正がLEDのため、電球を替えるという場面自体が発生しない。バルブメーカーの適合表がハイフラ対策(抵抗内蔵タイプや対策部品)に触れているのは、電球式のウインカーを持つ車種を含めた一般的な注意になる。

番号灯のLEDはケルビン数で選んでよいですか?

数字の大きさだけで選ぶのは避けたい。純正の番号灯は12V-5Wの白色電球で、ナンバーを読み取れる明るさと色が前提になる。6000K前後の白色で、車検対応を明記した製品を選ぶのが手堅い。

フォグランプをH11のLEDにできますか?

純正のままではできない。キックスのフォグランプはLEDユニットで、H11の口金が無い。社外品にはH11バルブを装着できるフォグランプユニットが用意されており、灯体ごと交換する形になる。

まとめ|キックスのバルブ交換で押さえる3点

キックス(P15型)のバルブ選びは、型番を探す作業というより、交換できる箇所を見極める作業になる。整理すると次の3点になる。

  • 外装で電球を交換できるのは番号灯だけ。規格は12V-5W(W5W)で、社外品ではT10ウェッジ球として売られている
  • ヘッドライト・フォグ・ウインカー・テール・ストップ・ハイマウント・後退灯は純正LEDで、球単体の交換はできない。点灯しないときは日産販売会社での点検になる
  • 室内灯はフロント(マップランプ)がT13の12V10W、ミドルとリアがT10の12V5W。形状が違うので同じ球を3個買うと合わない

通販の「キックス対応」表記は車種違いや年式違いを含むことがあるため、購入前に取扱説明書の容量表と実車のソケットを照らし合わせるのが安全になる。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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