Sクラス W221 のサンシェードは、販売ページの商品名と商品説明に「W221 / C215 / C216」と適合が書かれた、メルセデス・ベンツ純正のフロントサンシェードを第一の候補にすればいい。ただしその適合は出品者の記載で、標準ボディかロングボディか、2009年の改良の前か後かの区別は書かれていないので、買う前に自分の車と照らしておきたい。もう1つ知っておきたいのは、サンシェードはダッシュボードの温度には効くが、車内の温度上昇までは防げないことだ。
候補は純正フロントサンシェードの1点に絞る
販売ページの商品名と商品説明では、この商品はメルセデス・ベンツの純正アクセサリーのフロントサンシェード(フロント・ウインドー用)とされ、適合車種は「Sクラス CLクラス W221 / C215 / C216」と書かれている。同じ説明には「必ず適合車種をご確認下さい」という注意書きもある。この適合はメルセデス・ベンツの適合表で確かめた値ではなく、出品者の記載だ。
紹介する商品は、W221 の字が商品名と商品説明に書かれたこの1点に絞った。W222 や W223 などほかの世代の Sクラス、ほかのベンツ車種の専用と書かれたサンシェードは、W221 の候補として並べていない。
| 商品 | 適合の記載(出品者の記載) | 商品説明にあること | 商品説明に記載が無いこと |
|---|---|---|---|
| メルセデス・ベンツ純正 フロントサンシェード | Sクラス CLクラス W221 / C215 / C216 | 純正アクセサリー・フロント・ウインドー用・収納袋付き | 寸法・素材・畳み方・固定の方法・紫外線カット率 |
メルセデス・ベンツ純正 フロントサンシェード(W221 / C215 / C216 用と記載)
Sクラス W221 の年式とボディを押さえる
英語版ウィキペディアの Sクラス W221 の項目によると、W221 は2005年8月から2013年6月まで生産された4ドアセダンで、2005年のフランクフルト・モーターショーで公開された。先代は W220、後継は W222 にあたる。2009年には改良(フェイスリフト)を受け、改良後の2010年型は2009年4月8日にシュツットガルトで発表されている。
国内のカタログ情報(車選びドットコム)によると、この世代の国内の販売期間は2005年10月〜2013年9月。2005年10月モデルには S350、S500、S550、S550 4マチック、S500 ロング、S550 ロング、AMG S65 ロングなどのグレードが並び、型式は S350 が DBA-221056、S500・S550 が DBA-221071、ロングの各グレードが DBA-221171 と記載されている。
W221 には標準の軸距の車と、軸距の長いロングの車がある。英語版ウィキペディアでは、米国など一部の市場はロングのみとしている。標準とロングでフロントガラスの形や寸法が同じかどうかは、これらの出典には書かれていない。サンシェードの適合を確かめる前に、自分の車が標準かロングか、改良の前か後かを車検証の型式と年式で押さえておくと確かめやすい。
純正フロントサンシェードで分かること・分からないこと
商品説明に書かれていること
販売ページの商品説明では、フロント・ウインドーに簡単に取り付けができ、ぴったり合う(「ジャストフィット」)のは純正品ならではとうたっている。収納袋が付いていて、袋に入れるとコンパクトになり、しまうときに場所をとらないともある。どちらも出品者の記載だ。
写真については、取り付け車両は実際と異なる場合があるという注意書きがある。写真の車が W221 だとは限らないので、写真で収まり具合を判断しないほうがいい。
商品説明に書かれていないこと
商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、次の事柄の記載は無い。
- 寸法
- 素材
- 畳み方(折り畳み式か傘型か)
- 固定の方法(サンバイザーで挟むか吸盤か)
- 紫外線カット率
- W221 の標準ボディとロングボディの区別
- 2009年の改良の前後やグレードによる違い
「ジャストフィット」とうたっていても、自分の W221 のどの仕様に合うかまでは書かれていない。そこを埋めるのが次の確かめ方だ。
買う前に適合を確かめる手順
純正フロントサンシェードの適合は出品者の記載なので、次の順に確かめる。
- 商品名か商品説明に「W221」の字があるかを見る。
- 「W221 / C215 / C216」のように複数の車種が並ぶ記載は、出品者がその商品で合うとしている車種の一覧で、自分の車のボディ(標準かロングか)や年式まで確かめた記載ではないと読む。
- 車検証で自分の車の型式と年式を確かめ、ロングかどうか、改良の前か後かが気になるときは、注文前に販売元へ問い合わせる。
- 届いたら、使う前にフロントガラスに当てて、隙間やルームミラーまわりの収まりを見る。
ほかの世代やほかの車種の専用品にも注意したい。Sクラスでも W222 や W223 の専用と書かれたサンシェード、Eクラスや CLS クラスなどほかのベンツ車種の専用品は、商品名や商品説明に W221 の字が無ければ、W221 に合うかは分からない。同じ車名でもフロントガラスの形は世代で違いうるので、W221 用としては選ばないほうがいい。
純正の専用品と汎用品を5つの基準で比べる
純正の専用品の記載で迷いが残るときや、ほかの形の物も見たいときは汎用品も候補に入る。比べるときは次の5つを見る。
| 基準 | 純正の専用品 | 汎用品 |
|---|---|---|
| 適合の記載 | 商品名か商品説明に W221 の字があるかで選ぶ | 車種の記載が無いので、寸法で選ぶ |
| 形の合わせ方 | その車のフロントガラスに合わせた形をうたう | 車種を問わない形で、ガラスの角やルームミラーまわりに隙間が出ることがある |
| 取り付けの方法 | 固定の方法が商品説明に書かれているかを見る(純正フロントサンシェードは記載が無い) | 折り畳み式・傘型・吸盤で貼る物などがあり、固定の方法が書かれているかを見る |
| 収納のしやすさ | 純正フロントサンシェードは収納袋付きと記載 | 収納袋の有無と、畳んだときの大きさを見る |
| 寸法の記載 | 純正フロントサンシェードは記載が無い | 寸法が書かれている物を選ぶ |
隙間が多いほど、ダッシュボードに日が当たる所が残る。取り付けの方法は毎回の出し入れの手間に関わるし、収納は使わないときに車内のどこへしまうかを先に決めておくと迷わない。
汎用品を選ぶなら、自分の車のフロントガラスの内側の幅と高さを巻き尺で測り、商品の寸法の記載と照らす。小さすぎると隙間ができ、大きすぎるとガラスに収まらない。寸法の記載が無い汎用品は、自分の車のガラスに合うかを判断できないので候補から外していい。
純正フロントサンシェードの適合の記載に名前が出る CLクラス C216 と、Sクラス カブリオレ A217 のサンシェード比較は次の記事にある。どちらもその車種向けの記事だ。
サンシェードの効き目と限界
JAF の試験の条件
JAF のユーザーテスト「真夏の車内温度」は、2012年8月22〜23日に埼玉県戸田市の駐車場で、晴れ・気温35度のもと、正午から4時間、駐車の条件を変えたミニバン5台の車内温度を測った試験だ。開始時の室温は25℃にそろえている。Sクラスで測った値ではないので、W221 でも同じ温度になるとは読まないでほしい。
ダッシュボードと車内の最高温度
| 駐車の条件 | ダッシュボードの最高温度 | 車内の最高温度 |
|---|---|---|
| 対策なし(黒い車) | 79℃ | 57℃ |
| 対策なし(白い車) | 74℃ | 52℃ |
| サンシェードを付けた車 | 52℃ | 50℃ |
| 窓を3cm開けた車 | 75℃ | 45℃ |
| エアコンを動かし続けた車 | 61℃ | 27℃ |
サンシェードを付けた車は、ダッシュボードの最高温度が対策なしの2台より大きく低かった。一方で車内の最高温度はあまり下がっていない。この試験から JAF は、サンシェードや窓開けの対策をしても温度を抑える効果は低く、人や動物が耐えられない温度になり、車内温度の上昇を防ぐことはできないとしている。
JAF のクルマ何でも質問箱でも、フロントガラスの全面をサンシェードで覆った場合、直射日光を遮る効果は高いが、15時の時点で車内は約50℃に達し、温度を抑える効果はあまり望めないとしている。サンシェードはダッシュボードへの日差しを遮る物と考えておくといい。
使うときの注意
フロントのサンシェードは駐車中に使う物だ。付けたままでは前が見えないので、走り出す前に必ず外し、運転の邪魔にならない所へしまう。
JAF のクルマ何でも質問箱によると、JAF の試験では車内に置いたスマートフォンの画面に「高温注意」の警告が出て、一部の機能を除いて使えなくなった。市販の使い捨てライターは、2個とも2〜3時間でケースに亀裂が入り、ガスが抜けている。サンシェードを付けていても、ダッシュボードにスマートフォンやライターを置いたままにしないほうがいい。
JAF は、熱中症などの危険があるので炎天下の車内に子供や高齢者を残さないこと、直射日光にさらされた車に乗るときは窓やドアを開けて換気をすること、熱くなりがちなハンドルに触れるときはやけどに注意することを呼びかけている。サンシェードを付けていても、子供や高齢者を車内に残さないことは変わらない。
よくある質問
「W221 / C215 / C216」と書かれた純正品は、W221 のロングにも使える?
販売ページの商品名と商品説明には、W221 の標準ボディとロングボディの区別も、2009年の改良の前後の区別も記載が無い。標準とロングでフロントガラスの形や寸法が同じかどうかも、確かめた出典には書かれていない。使えるとも使えないとも言えないので、ロングかどうか、改良の前か後かが気になるなら、注文前に販売元へ問い合わせて確かめる。
W222 や W223 の専用サンシェードは W221 に使える?
商品名や商品説明に W221 の字が無ければ、W221 に合うかは分からない。フロントガラスの形は世代で違いうるので、W221 用としては選ばない。
サンシェードを付ければ夏の車内の暑さは防げる?
防げない。JAF はミニバンでの試験を受けて、サンシェードを付けても車内温度の上昇を防ぐことはできないとしている。効くのはダッシュボードへの日差しを遮るところまでと考えておく(試験の数字は「サンシェードの効き目と限界」の節)。
汎用のサンシェードを選ぶときは何を見ればいい?
まずフロントガラスの内側の幅と高さを測り、寸法が書かれた商品の中から照らして選ぶ。あわせて取り付けの方法と収納袋の有無を見る(比べ方は「純正の専用品と汎用品を5つの基準で比べる」の節)。ほかのベンツのサンシェード比較は次の記事にある。どれもその車種向けの記事だ。
まとめ
Sクラス W221 のサンシェードは、販売ページに「W221 / C215 / C216」と適合が書かれたメルセデス・ベンツ純正フロントサンシェードに候補を絞り、そのうえで自分の車に合うかを確かめる、の順で選べばいい。適合は出品者の記載なので、車検証で型式と年式を見て、ロングかどうかや改良の前後が気になれば販売元に問い合わせる。サンシェードはダッシュボードへの日差しを遮る物で、車内の温度上昇は防げないことも覚えておきたい。
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