真夏の屋外駐車場に CLクラス C216 を停めておくと、戻ったときにはダッシュボードもハンドルも熱くなっている。日よけを選ぶときの分かれ目は、その商品が C216 に合うと書かれているかどうかだ。候補にするのは、販売ページの商品名と商品説明に C216 の適合が書かれた、メルセデス・ベンツ純正のフロントサンシェードである。
C216 の候補はメルセデス・ベンツ純正のフロントサンシェード
販売ページの商品名と商品説明では、この商品はメルセデス・ベンツの純正アクセサリーのフロントサンシェード(フロント・ウインドー用)とされ、適合車種を「Sクラス CLクラス W221 / C215 / C216」としている。
紹介する商品はこの1点に絞る。ほかのベンツ車種の専用と書かれたサンシェードは、C216 の候補として並べない。
ただし、適合車種は出品者の記載で、メルセデス・ベンツの適合表で確かめた値ではない。販売ページにも「必ず適合車種をご確認下さい」と注意書きがある。確かめ方は後の節にまとめた。
| 項目 | 販売ページの記載(出品者の記載) |
|---|---|
| 商品 | メルセデス・ベンツ純正アクセサリーのフロントサンシェード(フロント・ウインドー用) |
| 適合車種の記載 | 「Sクラス CLクラス W221 / C215 / C216」 |
| 付属品 | 収納袋 |
| 寸法・素材・畳み方・固定の方法 | 記載は無い |
メルセデス・ベンツ純正 フロントサンシェード(W221 / C215 / C216 用と記載)
CLクラス C216 はどんな車か
英語版ウィキペディアの CLクラス C216 の項目によると、C216 は2006年から2014年まで生産された2ドアクーペで、先代は C215。2014年に C217 型の Sクラス クーペに置き換えられた。
国内のカタログ情報(車選びドットコム)によると、この世代の CLクラスの販売期間は2006年11月〜2014年10月で、2ドア・乗車定員4名。グレードは CL500、CL550 ブルーエフィシェンシー、CL600、AMG CL63、AMG CL65 などがある。
シャシーは W221 型 Sクラスがベースで、関連する車として W221 型 Sクラスが挙げられている。純正サンシェードの適合車種の記載に W221 と先代の C215 が並ぶのは、こうした近い間柄の車だからと読める。ただし、フロントガラスの形や寸法が W221 と同じかどうかは、この出典には書かれていない。
C216 は2010年に改良(フェイスリフト)を受け、改良後の車は2010年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開された。以下、改良の前を前期、後を後期と呼ぶ。
純正フロントサンシェードの商品説明を読む
商品説明に書かれていること
販売ページの商品説明では、フロント・ウインドーに簡単に取り付けができ、ぴったり合う(「ジャストフィット」)のは純正品ならではとうたっている。収納袋が付いており、袋に入れるとコンパクトになるので、しまうときに場所をとらないともしている。どちらも出品者の記載だ。
商品説明には、写真の取り付け車両は実際と異なる場合があるという注意書きもある。写真の車が C216 だとは限らないので、写真の見た目で合うと判断しない。
商品説明に書かれていないこと
この純正フロントサンシェードの商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、次の事柄の記載は無い。
- 寸法
- 素材
- 畳み方(折り畳み式か傘型か)
- 固定の方法(サンバイザーで挟むか吸盤か)
- 紫外線カット率
- C216 の前期と後期(2010年の改良の前後)やグレードによる違い
使い勝手を左右する畳み方や固定の方法が分からないまま買うことになる。気になる事柄があれば、注文前に販売元へ問い合わせるのが確実だ。
買う前に適合を確かめる手順
純正フロントサンシェードの適合車種は出品者の記載なので、自分の車に照らして読む。
Eクラスや Cクラス、Sクラスのほかの型式、CLS クラスなど、ほかのベンツ車種の専用と書かれたサンシェードは、商品名や商品説明に C216 の字が無ければ、C216 に合うかは分からない。同じメーカーの車でもフロントガラスの形は車種や世代で違いうるので、C216 用としては選ばない。
確かめる順番は次のとおり。
- 商品名か商品説明に「C216」の字があるかを見る。
- 「W221 / C215 / C216」のように複数の車種が並ぶ記載は、出品者がその商品で合うとしている車種の一覧であり、自分の車の年式やグレードまで確かめた記載ではないと読む。
- 自分の車が前期か後期か、どのグレードかが気になるときは、注文前に販売元へ問い合わせる。
- 届いたら、使う前にフロントガラスに当ててみて、隙間やルームミラーまわりの収まりを見る。
純正の専用品と汎用品の比べ方
純正の専用品にするか汎用品にするかは、次の5つの基準で比べる。右の列は純正フロントサンシェードの販売ページの記載である。
| 基準 | 見ること | 純正フロントサンシェードの記載 |
|---|---|---|
| 適合の記載 | 専用品は商品名か商品説明に型式(C216)が書かれているか。汎用品は車種の記載が無いので寸法で選ぶ | 「W221 / C215 / C216」(出品者の記載) |
| 形の合わせ方 | 専用品はその車のフロントガラスに合わせた形をうたう。汎用品はガラスの角やルームミラーまわりに隙間が出ることがある | 「ジャストフィット」は純正品ならではとうたう(出品者の記載) |
| 取り付けの方法 | 折り畳み式・傘型・吸盤で貼る物などで、毎回の出し入れの手間が違う。固定の方法が書かれているかを見る | 記載は無い |
| 収納のしやすさ | 収納袋の有無と、畳んだときの大きさ。車内のどこへしまうかを先に考えておく | 収納袋付き(出品者の記載) |
| 寸法の記載 | 汎用品は寸法が書かれている物を選ぶ。記載が無い商品はガラスに合うかを判断できない | 記載は無い |
汎用品で気をつけたいのは隙間だ。隙間が多いほど、ダッシュボードに日が当たる所が残る。汎用品を選ぶなら、自分の車のフロントガラスの内側の幅と高さを巻き尺で測り、商品の寸法の記載と照らす。小さすぎると隙間ができ、大きすぎるとガラスに収まらない。
同じ基準での比べ方は、ほかのベンツ車種の記事にもまとめている。そこで扱う専用品はその車種用で、C216 用ではない。
サンシェードの効き目と限界を JAF の試験で知る
試験の条件
JAF のユーザーテスト「真夏の車内温度」では、2012年8月22〜23日に埼玉県戸田市の駐車場で、晴れ・外気温35℃のもと、正午から4時間、駐車の条件を変えたミニバン5台の車内温度を測った。ミニバンで測った値で、CLクラスで測った値ではないので、C216 でも同じ温度になるとは読まない。
ダッシュボードと車内の温度
| 駐車の条件 | ダッシュボードの最高温度 | 車内の最高温度 | 車内の平均温度 |
|---|---|---|---|
| 対策なし(黒い車) | 79℃ | 57℃ | 51℃ |
| 対策なし(白い車) | 74℃ | 52℃ | 47℃ |
| サンシェードを付けた車 | 52℃ | 50℃ | 45℃ |
| 窓を3cm開けた車 | 75℃ | 45℃ | 42℃ |
| エアコンを動かし続けた車 | 61℃ | 27℃ | 26℃ |
サンシェードを付けた車は、ダッシュボードの最高温度が対策なしの車より大きく下がった一方、車内の最高温度はあまり下がっていない。JAF はこの試験のまとめで、サンシェードや窓開けの対策をしても温度を抑える効果は低く、人や動物が耐えられない温度になり、車内温度の上昇を防ぐことはできないとしている。
JAF のクルマ何でも質問箱でも、フロントガラスの全面をサンシェードで覆った場合、直射日光を遮る効果は高いが、15時の時点で車内は約50℃に達し、温度を抑える効果はあまり望めないとしている。サンシェードはダッシュボードに当たる日差しを遮る物と考えて使う。
使うときの注意
フロントのサンシェードは駐車中に使う物だ。前が見えなくなるので、走り出す前に必ず外し、運転の邪魔にならない所へしまう。
JAF のクルマ何でも質問箱によると、直射日光の当たるダッシュボードに置いたスマートフォンは高温の警告が出て一部の機能を除いて使えなくなり、使い捨てライターは2〜3時間でケースに亀裂が入ってガスが抜けた。JAF は、破裂や引火のおそれがある可燃性の高い物を車内に置かないよう呼びかけている。
JAF は、熱中症などの危険があるので炎天下の車内に子供や高齢者を残さないこと、乗るときは換気をすること、ハンドルの熱さによるやけどに注意することも呼びかけている。サンシェードを付けていても、この注意は変わらない。
よくある質問
「W221 / C215 / C216」と書かれた純正品は、C216 の前期と後期のどちらにも使える?
商品名と商品説明には、C216 の前期と後期(2010年の改良の前後)やグレードによる違いの記載は無い。前期・後期のどちらにも合うとは言い切れないので、気になるときは注文前に販売元へ問い合わせる。
ほかのベンツ車種の専用サンシェードは C216 に使える?
商品名や商品説明に C216 の字が無ければ、C216 に合うかは分からないので選ばない。ほかの車種のサンシェード選びは、それぞれの車種の記事で扱っている。
サンシェードを付ければ夏の車内の暑さは防げる?
防げない。JAF は、サンシェードをしても車内温度の上昇を防ぐことはできないとしている。効くのはダッシュボードに当たる日差しを遮る所までだと考える。
汎用のサンシェードを選ぶときは何を見ればいい?
寸法の記載がある物を選び、フロントガラスの内側の幅と高さを巻き尺で測って照らす。比べ方の残りの基準は、専用品と汎用品を比べた節の表にまとめてある。
まとめ
まず、販売ページの商品名と商品説明に C216 の適合が書かれた、メルセデス・ベンツ純正のフロントサンシェードに候補を絞る。そのうえで、適合車種「W221 / C215 / C216」は出品者の記載なので、前期か後期か、どのグレードかが気になるときは注文前に販売元へ確かめてから買う。
サンシェードはダッシュボードに当たる日差しを遮る物で、JAF の結論のとおり車内の温度上昇は防げない。
メルセデス・ベンツ純正 フロントサンシェード(W221 / C215 / C216 用と記載)
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