W164 の名を書いたサンシェードを選ぶときに見落としやすいのが、商品名の年式の末尾だ。ここで比べる2点はどちらも「2005年~2011年」と書いているが、日本で 164 の型式の車は2012年6月まで売られていたので、2012年に初度登録した車は表記の範囲の外になる。また、2点ともグレード(ML350・ML550・ML63 AMG など)や年ごとの違いを分けて書いておらず、グレードや年でフロントガラスまわりの形が同じかどうかは今回の出典では確かめていないうえ、傘型は商品説明の字が食い違うので W164 だけに合わせて型を取った物かどうかも言い切れない。そこを踏まえて、形式は毎回畳んでしまう傘型か、付けたまま引き出すロール式かを使い方で選び、合うかどうかは届いた物をフロントガラスに当てて確かめる。
W164 の名を書いた傘型とロール式の早見表
ここで比べるのは、販売ページの商品名に「メルセデス ベンツ Mクラス W164型 2005年~2011年 に適合する」と書かれた2点だ。2点ともブランドは FXXKOE で、同じ出品者(fxxkoe-JP 部品店)が売っている。駐車のたびにさっと出して畳みたいなら傘型、一度付けて引き出すだけにしたいならロール式を選ぶ。ただし形式で選べるのは使い方までで、グレードや年でフロントガラスまわりの形が同じかどうかは確かめていない(次の節)し、傘型は W164 だけに合わせて型を取った物かどうか言い切れない(傘型の節)。
| 項目 | 傘型(B0HBQMD7TX) | ロール式(B0HFVWS9X9) |
|---|---|---|
| 形式 | 傘のように開いてフロントガラスの内側に立てる | 車に固定し、日よけを引き出してフックに掛ける |
| 使うときの手間 | 毎回開いて立て、使った後に畳む | 引き出して掛け、使わないときは巻き上げる |
| 車への取り付け | 無い(付けっぱなしにしない) | 最初の取り付けが要る(固定の仕方は記載なし) |
| しまい方 | 畳んで付属の収納ケースへ | 巻き上げて付けたまま |
| 紫外線カットの書き方(出品者の記載) | 99%カット・99%以上遮断 | 50%以上遮断・光を完全に遮断 |
| 商品説明にある注意 | 「車種専用」と、ほかの車種にも合わせる設計の両方の記載 | 両側にわずかな隙間が出ることがある |
| 寸法の記載 | 記載なし | 記載なし |
傘型は付けっぱなしにしないので、車への取り付けの作業が無い。ロール式は出し入れや置き場所の手間が少ない代わりに、最初の取り付けが要る。
W164 はどの Mクラスか
日本で売られていた期間
中古車のガリバーのカタログでは、Mクラスはフルモデルチェンジの区切りで3つの期間に分けて載っている(1998年8月〜2005年10月・2005年10月〜2012年6月・2012年6月〜2015年10月)。164 の型式(W164)の車は2番目の期間に当たり、その頁には ML350・ML500・ML550・ML63 AMG・ML350 ブルーテック などのグレードが並ぶ。
中古車のガリバーの型式別の一覧では、日本で 164 の型式(164175・164186・164177・164172・164125 など)の Mクラスが売られていたのは2005年10月から2012年6月まで。最後の期間(2010年11月〜2012年6月)にも 164177・164186・164125 の型式が載っている。
商品の年式表記と照らすときの注意
2点とも、販売ページの商品名の年式は「2005年~2011年」まで。2012年に初度登録した W164 は商品名の年式の範囲の外になるので、買う前に車検証の型式と初度登録の年を販売ページの適合の表記と照らし、分からなければ出品者に確かめる。
もう1つ、2点とも商品名と商品説明の箇条書きには、グレード(ML350・ML550・ML63 AMG など)や年ごとの違いを分ける書き方が無く、「Mクラス W164型 2005年~2011年」とまとめて書かれている。グレードや年でフロントガラスまわりの形が同じかどうかは、今回の出典では確かめていない。
サンシェードで防げる暑さと防げない暑さ
JAF の試験の結果
JAF のユーザーテスト(2012年8月22日・23日、気温35度、正午から4時間、開始時の室温は各車25度にそろえた)の結果は次のとおり。試験は別の車で行われたもので、W164 で測った値ではない。
| 条件 | 車内の最高 | 車内の平均 | ダッシュボードの最高 |
|---|---|---|---|
| 黒い車で対策なし | 57℃ | 51℃ | 79℃ |
| サンシェードを使った車 | 50℃ | 45℃ | 52℃ |
| 窓を3cm開けた車 | 45℃ | ― | 75℃ |
ダッシュボードの最高は、対策なしの79℃に対してサンシェードを使った車では52℃だった。ダッシュボードの熱さを抑える道具としては効き目がはっきり出ている。
子どもやペットを残さない
JAF の解説では、サンシェードでフロントガラスの全面を覆うと直射日光を遮る効果は高いが、車内の温度を抑える効果はあまり望めない(15時の時点で約50℃)。ユーザーテストの結論も、サンシェードや窓開けの対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となる、としている。サンシェードを付けても、炎天下の車内に子どもや高齢者、ペットを残さない。
物の置き忘れにも気を付けたい。JAF の解説では、夏の車内のダッシュボードに置いたスマートフォンは「高温注意」の警告が出て一部の機能を除いて使えなくなり、使い捨てライターは2〜3時間でケースに亀裂が入ってガスが抜けた。
W164 のサンシェードの選び方
形式で選ぶ
毎回さっと出して畳みたい、車に物を取り付けたくないなら傘型。毎回の出し入れを減らしたいならロール式。ここで比べる2点なら、形式でどちらを見るかが決まる。合うかどうかは、下の表記と寸法の確かめで見る。
車名と年式の表記で選ぶ
商品名や商品説明に「Mクラス W164」と年式が書かれているかを見る。W166 や GLクラス X164 など別の車種・世代の名を書いた商品や、車名の無い汎用品は、W164 に合うかを字で確かめられない。年式の表記と自分の車の初度登録の年も照らしておく。
しまう場所で選ぶ
傘型は畳んで付属の収納ケースに入れ、ドアポケット・グローブボックス・センターコンソールにも収まる細さと商品説明に書かれている。ロール式は使わないときは巻き上げて付けたままにする。車内に置き場所を作りたくないならロール式が向く。
紫外線カットの書き方を読む
販売ページの商品説明では、傘型は「有害な紫外線を99%カット」「紫外線を99%以上効果的に遮断」と書き、ロール式は「紫外線を50%以上遮断」と書いたうえで、別の箇条で「光を完全に遮断します」とも書く。どちらも出品者の記載で、同じ条件で2点を測った試験の値ではない。数字の差をそのまま性能の差とは読まず、目安として扱う。
寸法の書かれていない商品の確かめ方
2点とも、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも寸法の記載が無い。届いたらまずフロントガラスに当て、上下左右の隙間や浮き、ルームミラーまわりやダッシュボードへの当たりを見る。合わないときに備えて、買う前に販売ページで返品の条件を確かめておく。
傘型:360度回転の柄が付いたフロント用
販売ページの商品説明では、フロントガラスの日除けに使う傘式で、6層構造のナノポリマー断熱材の表面にチタンシルバーコーティングを施し、強い日光を反射して車内の温度の上がり方を抑える、と書く。ハンドルの熱くなりすぎや、直射日光によるダッシュボードや樹脂の部品の色あせ・劣化も防ぐとしている。
柄(シャフト)は360度回転・調整でき、車種やダッシュボードの高さに合わせて角度を変えられる。中央の柄の設計でカーナビやダッシュボードへの干渉を避け、取り付けのときに強い力をかけずに済み、車に傷が付くおそれを減らす、という説明だ。使った後は傘のように畳んで付属の収納ケースに入れる。車中泊や仮眠のときの目隠しにも使えるとしている。
気を付けたいのは商品説明の字の食い違いだ。商品名に「車種専用」と書き、対応車種の箇条にも「Mクラス W164型 2005年~2011年 に適合する」とある一方で、同じ箇条に「様々な車種にフィットするよう設計されています」とも書いている。W164 だけに合わせて型を取った物かどうかは言い切れない。開いたときの幅や高さの寸法の記載も無く、年式の表記は2011年まで(前の節を参照)。
【360°回転】車用サンシェード メルセデス ベンツ Mクラス W164型 2005年~2011年 傘型
ロール式:付けたまま引き出して使うフロント用
販売ページの商品説明では、フロント用のロール式で、車種別の専用設計とし、サンシェードの動く範囲を考えた設計で、取り付けた後もサンバイザーの通常の操作や開閉を妨げない、と書く(出品者の記載)。ロッドは耐熱・耐食性のある金属製、日よけの部分は改良型の PVC 素材。熱のもとになる赤外線を反射するとしている。
固定設置式なので、毎回の分解・再設置は要らない。使うときは日よけを左右に引き出してフックに掛け、使わないときは巻き上げてしまう。広げるときは右に引くだけで、十分な長さがあるとも書かれている。装着中は車内が外から見えにくくなり、仮眠や休憩のときの目隠しにもなるという。
注意として、商品説明には「取り付け後に両サイドにわずかな隙間が生じることがありますが、これは仕様であり不具合ではありません」とある。本体を車にどう固定するか(貼り付けか、ねじ留めか、工具が要るか)と寸法は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも書かれていない。最初の取り付けの手順は、届いた物の説明書で確かめる。年式の表記は2011年まで(前の節を参照)。
車 ロールサンシェード メルセデス ベンツ Mクラス W164型 2005年~2011年 自動巻き上げ
運転中は外す:窓の日よけの決まり
運転席と助手席の窓
JAF Mate の交通ルールの解説では、運転中に運転席や助手席の窓にサンシェードを付けると、運転者の視野を妨げるとして道路交通法第55条2項の違反になり、反則金と違反点数1点が科される。フロント用のサンシェードは駐車中だけ使い、エンジンをかけて走り出す前に外す。ロール式は巻き上げ、傘型は畳んでケースにしまってから走る。
フィルムや貼り物の基準
国土交通省の不正改造の案内では、前面ガラスと運転席・助手席の窓ガラスに着色フィルムを貼った状態で可視光線透過率が70%未満のものは認められない(道路運送車両の保安基準第29条)。運転者の視野を妨げ、夜間などに周りを確かめにくくなるおそれがあるからだ。JAF Mate の解説も、前面ガラスと運転席・助手席の窓は可視光線の透過率が70%以上必要としている。
後席の横窓の日よけを考えるとき
JAF Mate の解説では、後部座席の窓にはサンシェードやカーフィルムを取り付けることは禁止されていない。ただし、後部座席に同乗者がいなければ、運転中は外すのが望ましいとしている。
ここで比べた2点はフロントガラス用だけだ。後席の横窓の日よけを足すときも、商品名や商品説明に「Mクラス W164」と年式が書かれているかを確かめる。運転席・助手席の窓には運転中に付けない。
ほかのメルセデスのサンシェードの記事
ほかのメルセデスの車種のサンシェードの比較記事も参考になる。車種ごとにガラスの形が違うので、商品はそれぞれの車種の記事の適合の表記で選び、W164 にはほかの車種向けの商品を流用しない。
よくある質問
サンシェードを付ければ車内は涼しくなる?
ダッシュボードの温度は大きく下がるが、車内は人や動物が耐えられない温度のままだ。JAF の試験ではサンシェードを使った車でも車内の最高は50℃だった(別の車での値)。子どもやペットは車内に残さない。
走っている間も付けたままでいい?
付けたままにしない。運転中に運転席や助手席の窓にサンシェードを付けると、道路交通法第55条2項の違反になる。走り出す前に、傘型は畳み、ロール式は巻き上げる。
2012年に登録した W164 でも使える?
2点とも商品名の年式は「2005年~2011年」までで、2012年に初度登録した W164 は表記の範囲の外になる。使えるとは言い切れないので、車検証の型式と初度登録の年を手元に置いて出品者に確かめる。
紫外線カットの数字はどちらが確か?
傘型の99%もロール式の50%以上も出品者の記載で、同じ条件で2点を測った値ではない。数字の差では選ばず、形式と使い方で選ぶ。
寸法が書かれていないときは?
2点とも寸法の記載が無いので、届いたらフロントガラスに当てて隙間や当たりを見る(選び方の節を参照)。買う前に返品の条件も確かめておく。
まとめ
まずは形式で1つに絞る。毎回出して畳むなら傘型、付けたまま引き出すだけにしたいならロール式だ。2点とも商品名に「Mクラス W164型 2005年~2011年 に適合する」と書かれているが、グレード(ML350・ML550・ML63 AMG など)や年ごとの違いを分ける書き方は無く(グレードや年でフロントガラスまわりの形が同じかどうかは確かめていない)、寸法の記載も無い。傘型は W164 だけに合わせて型を取った物かどうかも言い切れない。候補を決めたら、その商品の販売ページの適合の表記を車検証の型式と初度登録の年に照らして最終確認し、2012年に初度登録した車なら出品者にも確かめる。使うのは駐車中だけで、走り出す前に外す。
【360°回転】車用サンシェード メルセデス ベンツ Mクラス W164型 2005年~2011年 傘型
車 ロールサンシェード メルセデス ベンツ Mクラス W164型 2005年~2011年 自動巻き上げ
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