夏の日中に屋外へ止めた2015〜2019年のGLE(W166・SUV)は、戻るとハンドルやダッシュボードが熱くなっている。サンシェードを探すとGLE用とだけ書いた商品が多く、選択はW166と年式の字が商品名や説明にあるかと、前用と横用のどちらを使うかで分かれる。前用は開くだけの傘型を軸にし、横用は後席の窓に使う物として選ぶとよい。
商品名にW166の字がある3点と選ぶ順番
前用の傘型(MegaDefend)は、商品名にも販売ページの商品説明にも「GLEクラス W166型 2015〜2019」の字がある(出品者の記載)。横用の磁石式(ZTIUR)は、商品名に「GLEクラス W166型 2015年-2019年 対応」とある。前用の折り畳み式(LUWU)は、商品名が「Mクラス W166型」で、説明の対応機種はEクラス W213と書いており、GLEの名はどちらにも無い。LUWUは、出品者にGLE W166(2015〜2019年)に合うかを確かめてから選ぶ。
| 商品 | 置く窓 | 取り付け方 |
|---|---|---|
| MegaDefend 傘型 | フロントガラス | 開いて置く |
| LUWU 折り畳み式 | フロントガラス | 広げてサンバイザーで押さえる |
| ZTIUR 磁石式 5個 | 横の窓(どの窓の5枚かは記載なし) | 磁石で付ける |
前用はフロントガラスを覆う駐車中の物で、横用は運転席・助手席の窓に付けたまま走ると違反になる。だから横用は、走行中も使える後席の窓を中心に考える。
自分のGLEがW166かを確かめる
MクラスからGLEへの改名
英語版の百科事典によると、W166はMクラスの3代目のシャシー名で、2011年6月に2012年モデルとして登場した。2015年4月のニューヨークの自動車ショーで改良型が公開され、それに合わせてMクラスはGLEに改名された。改良型は2015年の後半にGLEとして発売され、W166の生産は2019年まで続いた。自動車メディアの試乗記(2018年6月)も、Mクラスと呼ばれたのは2015年までで、2016年モデルからGLEと名を変えたと書いている。
このため通販には「Mクラス W166型」と書いた商品もある。ただ、改良の前のMクラスと改良の後のGLEで、フロントガラスやルームミラー周りの形が同じかどうかは確かめられていない。Mクラス用と書かれた商品をGLEに使う前には、出品者にGLE(2015〜2019年)に合うかを確かめる。
次の世代W167との境
自動車メディアの報道では、GLEの次の世代(Mクラスから数えて4代目)は、メルセデス・ベンツ日本が2019年6月19日に受注を始めた。英語版の百科事典はこの世代をW167と記し、W167の登場の後の2019年8月にW166のクーペ(C292)の生産が終わったと書く。商品名に「W167」や「2019年〜」とあるGLE用の商品は、W166とは別の世代に向けた物として扱う。
GLEクーペは別の型式
改良の際、GLEにはSUVのほかにクーペが加わり、クーペはC292という別の型式で呼ばれる。クーペに乗っているなら、商品の適合欄にC292やクーペの字があるかを別に確かめる。
GLE W166用サンシェードの選び方
商品名と説明の適合の字を見る
最初の絞り込みは適合の字で行う。商品名か商品説明に「W166」と、GLEの年式(2015〜2019年)の字があるかを見る。GLE用とだけ書いた物は世代が分からない。商品名と説明で別の車を書いている物は、出品者に確かめてから選ぶ。
傘型と折り畳み式
前用には、開くだけで使える傘型と、広げてサンバイザーで押さえる折り畳み式がある。傘型は取り付けの手間が少なく、閉じて小さくしまえる。折り畳み式はサンバイザーとミラーの前の面ファスナーで固定し、外枠にバネが入る。毎日の出し入れを考えると、前用は傘型を先に検討するのがよい。
ルームミラー周り
ルームミラーの周りは、前用を選ぶときの見どころだ。傘型のMegaDefendは上部中央に切れ目があり、折り畳み式のLUWUはミラーの前に面ファスナーを貼って固定する方式と書かれている。ドライブレコーダーを付けている車では、切れ目や固定の位置と干渉しないかを確かめる。
横用は後席の窓を中心に
JAF Mateの解説を元にすると、横用は運転席・助手席の窓に付けたまま走れないため、走行中に使うのは後席の窓が中心になる。前席の窓に付けるのは駐車中だけにする(法令の詳しい中身は後の節で扱う)。
前用の傘型:MegaDefend
商品名に「メルセデスベンツGLEクラスSUV 初代 W166型 2015~2019」「Size : GLEクラス W166」とあり、販売ページの商品説明でも適用車種を「GLEクラス SUV 初代 W166型 2015年-2019年」と書いている(出品者の記載)。ここでの「初代」はGLEの名での初代の意味で、英語版の百科事典に沿ってMクラスから数えると3代目にあたる。
販売ページの商品説明では、傘型のデザインで開くだけでフロントガラスを覆い、貼り付けの作業は無い。閉じると収納バッグに入り、ドアのサイドポケットやグローブボックスにもしまえるとしている。商品名には「10本骨」「折り畳み式」「収納ポーチ付き」とあり、外側はチタンシルバーのコーティングと書かれている。上部の中央には切れ目があり、ルームミラーやドライブレコーダーに干渉しないとされ、商品名にも「バックミラー開き口」とある。
断熱材の層の数と紫外線カット率は、販売ページの中で数字が揃っていない。商品名は「10層断熱素材」、説明の見出しは「11層素材・99.9%UVカット」、同じ項目の本文は「11層」「99.99%」と書く(どれも出品者の記載)。数字で比べる材料にはしにくいが、3点のうち、W166と年式の字が商品名と説明の両方にある前用はMegaDefendなので、前用の軸にする。
MegaDefend 傘型サンシェード(前用)GLEクラス W166型 2015〜2019 用
前用の折り畳み式:LUWU(適合の記載に食い違いあり)
商品名は「ベンツMクラス専用 W166型 フロントガラス」だが、販売ページの商品説明の箇条書きでは対応機種を「ベンツ Eクラス 5代目 W213 2016~ 専用」と書き、続けて「ご注文の前に、モデルが適切かどうか確認してください」としている。どちらが正しいかは決めず、買う前に出品者へGLE W166(2015〜2019年)に合うかを問い合わせる商品として扱う。Mクラス用の字をGLEに当てはめる際の注意は、前の節のとおりだ。
取り付け方は、販売ページの商品説明では、フロントガラスの内側にセットして黒い面を車内側に向け、広げた後はサンバイザーで押さえて固定し、最後にバックミラーの前にベルクロ(面ファスナー)を貼る。外枠は形状記憶の素材で折り目を残さず戻るとされ、バネが入っているため開くときの安全に注意するよう書かれている。
素材は、6層構造のアルミメッキ素材(反射層・UV遮断層・断熱層・遮光層・恒温層・絶縁層)の厚手型で、防水・防塵・UV保護・断熱・遮光・難燃性をうたう。商品名には「折り畳み式」「収納バッグ付き」とある(出品者の記載)。
LUWU 折り畳み式サンシェード(前用)Mクラス W166型 用・適合の記載に食い違いあり
横用の磁石式:ZTIUR(5個入り)
商品名に「ベンツ GLEクラス W166型 2015年-2019年 対応」「サイド」「5個」とある(出品者の記載)。販売ページの商品説明では「車種専用設計」とするが、5枚がどの窓の分か(前席・後席・荷室の窓のどれか)は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも書かれていない。
販売ページの商品説明では、マグネットが内蔵されていて工具なしで数秒で取り付けられ、磁石がボディに吸着して走行中のずれや落下を防ぐとしている。付けたままでも窓の開け閉めができ、高密度のメッシュの素材で遮光とUVカットをしながら空気を通すと書く。使わないときは外して専用の収納袋に折りたため、グローブボックスやドアポケットに収まるとしている。磁石の付き方は出品者の記載によるもので、ほかには確かめられていない。
運転席・助手席の窓に付けたままでは走れないので、前席の窓の分は駐車中だけ使い、走る前に外す。
ZTIUR 磁石式サイドサンシェード 5個 GLEクラス W166型 2015〜2019 対応
3点の比べ:収納・ミラー周り・適合の字
| 商品 | 収納 | ルームミラー周り | 適合の字(出品者の記載) | 走るとき |
|---|---|---|---|---|
| MegaDefend 傘型(前用) | 閉じて収納ポーチへ | 上部中央に切れ目 | 商品名・説明ともGLEクラス W166型 2015〜2019 | 外す |
| LUWU 折り畳み式(前用) | 折り畳んで収納バッグへ | ミラーの前に面ファスナー | 商品名はMクラス W166型、説明はEクラス W213 | 外す |
| ZTIUR 磁石式 5個(横用) | 外して収納袋へ | — | 商品名にGLEクラス W166型 2015〜2019 対応、説明は車種専用設計 | 運転席・助手席の窓の分は外す |
適合の字の確かさで見ると、3点のうち商品名と説明の両方にGLE W166と年式があるのはMegaDefendだ。ZTIURは前用と役割が違う横用で、前用の代わりにはならない。価格は変わるので、商品リンクの先で確かめる。
サンシェードの効き目と限界
ダッシュボードの温度は大きく下がる
JAFのユーザーテスト(2012年8月・埼玉県・晴れ・気温35度・ミニバン5台・正午から4時間)では、黒い車で対策なしの場合、車内の最高温度は57℃、ダッシュボードの最高温度は79℃だった。サンシェードを付けた車は車内が50℃、ダッシュボードが52℃で、黒い車の対策なしと比べて車内の最高温度は7℃、ダッシュボードの最高温度は27℃低かった。ミニバンでのテストで、GLE W166で測った値ではない。
車内の温度の上昇は防げない
JAFは同じテストの結果として「サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない」とまとめている。JAFの解説でも、フロントガラスの全面をサンシェードで覆うと直射日光を遮る効果は高いものの、15時の時点で約50℃に達し、温度を抑える効果はあまり望めないとしている。サンシェードはハンドルやダッシュボードの熱さと日差しを和らげる物で、車内を安全な温度に保つ物ではない。
同じ解説は、熱中症の危険があるため炎天下の車内に子供や高齢者を残さないよう注意を促している。ダッシュボードの上に置いたライターはケースに亀裂が入ってガスが漏れることがあり、熱くなったハンドルに触れるときはやけどに注意するよう書いている。エアコンを動かし続けた車は4時間、適温が保たれたとしている。
紫外線の対策
JAFの紫外線のテスト(2018年4月)では、フロントガラスはオープンカーを除くすべての車で紫外線の数値が1桁以下と低かった。合わせガラスが義務化され、中のフィルムにも紫外線カットの機能があるためだ。UVカットの機能が無いガラスで用品を試した結果では、後部座席だけで使える物とされたサンシェードで、紫外線の強さが使う前と比べて5〜8割減った。同じ車種でも年式やグレードで付いているガラスが違う場合があるとしている。
走る前に外す:前席の窓と法令
国土交通省は、運転者の視野を妨げて危険なため、前面ガラスと運転席・助手席の側面ガラスに、可視光線の透過率70%未満の着色フィルム等を貼ることを禁止している(道路運送車両の保安基準第29条)。JAFの解説も、フロントガラスと運転席・助手席のサイドガラスは原則として貼り付け禁止(一部を除く)で、後部座席の側面の窓やリアウインドウにはこの規制は適用されないとしている。
JAF Mateの解説では、運転席や助手席の窓ガラスにサンシェードを付けたまま走ると、視界を妨げるため違反となり、反則金と違反点数1点が科される。後部座席の窓ガラスにサンシェードやカーフィルムを付けることは禁止されていないが、後部座席に同乗者がいないときは、運転中は外すのが望ましいとしている。根拠の法令として、道路交通法第55条第2項と保安基準第29条第3項を挙げる。
フロントガラス用のサンシェードは駐車中に使う物で、前が見えなくなるため、走る前に必ず外してしまう。運転席・助手席の窓に付けた横用も、走る前に外す。
よくある質問
Mクラス W166用のサンシェードはGLEに使える?
改良の前のMクラスと改良の後のGLEで、フロントガラスやルームミラー周りの形が同じかは確かめられていない。Mクラス W166型用と書いた物は、出品者にGLE(2015〜2019年)に合うかを問い合わせてから買う。
W167用やGLE用とだけ書いた物は合う?
W167や2019年〜と書いた物は、W166とは別の世代に向けた物として扱う。GLE用とだけ書いた物は世代が分からないため、W166(2015〜2019年)に合うかを出品者に確かめる。
横用を運転席・助手席の窓に付けたまま走ってよい?
走ってはいけない。JAF Mateの解説のとおり違反になる。走行中に横用を使うのは後席の窓にする。
サンシェードを付ければ車内に人を残しても大丈夫?
大丈夫ではない。JAFはサンシェードを付けても車内温度の上昇は防げないとまとめている。子供や高齢者を車内に残さない。
GLクラスなど、ほかのメルセデスのSUVのサンシェードは?
型式ごとに合う商品が分かれるので、車ごとに選ぶ。GLクラスなら次の記事で比べている。
まとめ:車検証で型式を見てから選ぶ
まず車検証で型式と初度登録年月を確認する。そのうえで次の3点で選ぶ。
- 商品名か説明に「W166」とGLEの年式(2015〜2019年)の字がある物に絞る
- 前用は傘型のMegaDefendを軸にし、LUWUの折り畳み式は商品名(Mクラス W166型)と説明(Eクラス W213)が食い違うので、GLE W166(2015〜2019年)に合うかを出品者に確かめてから選ぶ
- 横用のZTIURは後席の窓を中心に使い、運転席・助手席の窓に付けたまま走らない
ほかのメルセデスのSUVのサンシェードは、次の記事で比べている。
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