初代GLAクラス(X156)のサンシェードは、駐車中だけ使うのか、走行中も日よけを続けたいのか、どの窓を覆いたいのかで選ぶ物が変わる。まず自分の使い方がどちら側かを決め、そのうえで初代用として売られている物から選ぶと迷わない。
X156用サンシェード4点の早見表
比べるのは、どれも商品名に「X156」の字がある4点だ。フロント用がSKTUとMegaDefendの2点、横窓用がZURGI(サイドガラス用4枚)、後席とリアの窓用が趣味職人のリアセットで、覆う窓がそれぞれ違う。
| 商品 | 覆う窓 | 取り付け方 | 対応年式の書き方(出品者の記載) |
|---|---|---|---|
| SKTU | フロントガラス | ベルクロで据え置き、サンバイザーで留める | 2013年~2020年(商品説明) |
| MegaDefend | フロントガラス | 傘のように開く傘型 | 2014年5月-2020年(商品説明) |
| ZURGI | サイドガラス用4枚(内訳は読み取れない) | 強力マグネット | 2014~2020(商品名) |
| 趣味職人 | 後部座席ドアガラス2枚とリアガラス1枚 | 簡易吸盤 | 商品名と商品説明の箇条書きに記載が無い |
走行中も付けたままにできるのは後部座席の窓とリアの窓に付ける物で、フロント用と前席の窓に付ける物は駐車中に使う。 駐車中のダッシュボードの熱さを抑えたいならフロント用の2点から、後席の目隠しや走行中の日よけなら趣味職人のリアセットを選ぶ。
初代X156と2代目H247を取り違えない
Car Watchの2014年の発売記事によると、初代GLAクラスはAクラスをベースにしたコンパクトSUVで、日本では2014年5月29日に発売された。発売時のラインアップはGLA 180、GLA 180 Sports、GLA 180 Off-Road、GLA 250 4MATIC、GLA 250 4MATIC Sports、GLA 250 4MATIC Off-Road、GLA 45 AMG 4MATICで、GLA 180が2WD(FF)、ほかは4WDの4MATICだった。
英語版ウィキペディアのGLAの項目では、初代の型式をX156、生産期間を2013年12月〜2019年11月とし、2017年1月のデトロイトのモーターショーでマイナーチェンジ版を公開したと書いている。2代目の型式はH247で、2019年12月に発表された。Car Watchの2020年の新型GLAの記事によると、日本では2代目が2020年6月に発表され、日本導入モデルはGLA 200 d 4MATICだった。
車種専用をうたうサンシェードは、その車種の窓に合わせた形で作られている(趣味職人は「各車種に合わせた専用設計」、SKTUは「車種対応設計」と記載)。自分の車が初代(X156)か2代目(H247)かを確かめ、商品名か商品説明に「X156」と書かれた物を選ぶ。 ここで比べる4点はX156用として売られている物で、2代目に合うかは確かめていない。
X156用サンシェードの選び方
覆う窓で選ぶ
フロントガラスを覆うフロント用と、横の窓や後ろの窓を覆う物とでは役割が違う。ダッシュボードやハンドルの熱さが気になるならフロント用、後席の日よけや目隠しが目当てなら横や後ろの窓用を選ぶ。
取り付け方で選ぶ
SKTUは吸盤ではなくベルクロ(面ファスナー)でフロントガラスに据え置き、サンバイザーで留める折り畳み式。MegaDefendは傘のように開いて使う傘型。ZURGIは強力マグネットで付け、工具不要と記載している。趣味職人は簡易吸盤で脱着すると記載している。
走行中に付けたままにするか
運転中に運転席・助手席の窓をサンシェードで覆うのは違反で、フロントガラスも走行中は覆えない。走行中も日よけを続けたいなら、後部座席の窓とリアの窓用を選ぶ。 決まりの中身は後の「走行中に使える窓と使えない窓」で説明する。
しまい方とミラー周り
しまい方の記載は、SKTUが「半分に折り畳み、左右を握ってひねって折りたたみ、収納袋に入れる」、MegaDefendが「閉じて収納バッグに入れ、ドアのサイドポケットやグローブボックスにも収納できる」、趣味職人が「使わないときは折りたたんで収納できる」。ZURGIは、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、しまい方の記載が無い。
フロント用は、ルームミラーやドライブレコーダーとの当たりも見る。MegaDefendは上部中央に切れ目があり、バックミラーやドラレコに干渉しないと記載している。SKTUは、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、ミラー周りの切れ目の記載が無い。
フロント用2点の比較
SKTU フロントガラス用
販売ページの商品説明では、対応車種を「メルセデス・ベンツ・GLA X156型(2013年~2020年)」とし、購入前に車種をよく確かめるよう書いている(出品者の記載)。素材は反射層・紫外線遮断層・遮光層・断熱層・ナノ絶縁層・銀塗り層の6層構造とされる。
付け方は、収納状態から広げてフロントガラスに付け、サンバイザーで留める。破損・付属品不足・サイズの間違いなどの問題があったときは無償で再発送すると記載している。ミラー周りの切れ目の記載が無いので、ドラレコを付けている車なら、届いたら最初にミラーの根元との当たりを見ておきたい。
SKTU ベンツ GLA X156型専用 フロントガラス用サンシェード
MegaDefend 傘型
販売ページの商品説明では「適用メルセデス・ベンツ・GLAクラス 初代 X156型 2014年5月-2020年」と記載している(出品者の記載)。商品名と商品説明では、傘のように開くだけでフロントガラスを遮る傘型で、10本骨・折り畳み式・収納ポーチ付きとしている。
気をつけたいのは、断熱材の層の数と紫外線カット率の書き方が商品名と商品説明でそろっていないことだ。商品名は「10層断熱素材」、商品説明の見出しは「11層素材・99.9%UVカット」、本文は「11層のナノ高分子断熱材」「紫外線カット率が99.99%」。どちらの値が正しいかは決められないので、層の数やカット率の数字で選ぶ材料にはしない。 選ぶ理由になるのは、傘型の手軽さとミラー周りの切れ目の記載のほうだ。
MegaDefend GLAクラス 初代 X156型用 傘型サンシェード
フロント用はどちらも、駐車中にフロントガラスを覆う物として使い、走り出す前に外す。
横窓用の磁石式4枚(ZURGI)
ZURGIの商品名には「GLAクラスX156 2014~2020 対応」「サイドガラス用」「強磁着脱」「全車4枚」とある。販売ページの商品説明では、強力マグネットで工具不要で取り付けられ、サイド・後窓・リアドアに対応すると書いている。
一方で商品説明には「軽自動車から普通車まで幅広く対応する汎用的な車用サンシェード」ともあり、X156の窓に合わせた形かどうかが商品名と商品説明で食い違う。4枚がどの窓の分か(前席の窓を含むか)は、商品名と商品説明の箇条書きからは読み取れない。磁石が窓枠のどこに付くかも、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。X156の窓に合わせて作った物だとは言い切れないので、買う前に出品者へ4枚の内訳を確かめる。
商品説明には「視界妨げず対応なので、運転の安全性を確保しながら使用できます」とあるが、JAF Mateの解説では、運転中に運転席・助手席の窓にサンシェードを付けるのは道路交通法第55条第2項の違反に当たる。前席の窓に付けるのは駐車中だけにする。
ZURGI GLAクラスX156対応 サイドガラス用マグネット式サンシェード 4枚
後席とリアの窓用のリアセット(趣味職人)
販売ページの商品説明では、商品内容を後部座席ドアガラス2枚とリアガラス1枚の「リアセット」とし、フルセットではないと書いている。特殊生地で光を遮断し、簡易吸盤で脱着、使わないときは折りたたんで収納できる。各車種に合わせた専用設計で、日本の職人が1つ1つ作ると記載しており、商品名には品番『01s-l002-re』と【日本製】の字がある。
適合車種の記載は「メルセデス ベンツ GLAクラス X156型 GLA180 GLA220 GLA250 AMG GLA45」(出品者の記載)。セットにフロントガラスと前席の窓の分は入っていない。
フロントと後ろの窓をまとめて覆いたいなら、フロント用(SKTUかMegaDefend)とこのリアセットを組み合わせる。リアセットだけでは全部の窓は覆えない。
趣味職人 プライバシーサンシェード GLAクラス X156型 リアセット
サンシェードの効き目と限界
JAFの温度の試験
JAFのユーザーテストでは、ミニバン5台を使い、2012年8月、外気温35℃、正午から4時間の条件で車内とダッシュボードの温度を測っている。GLAクラスX156で測った値ではない。
| 条件 | 車内の最高温度 | ダッシュボードの最高温度 |
|---|---|---|
| 黒色・対策なし | 57℃ | 79℃ |
| サンシェードあり | 50℃ | 52℃ |
黒色で対策なしの車と比べて、サンシェードは車内の最高温度で7℃、ダッシュボードで27℃低かった。ダッシュボードの熱さは大きく下がるが、車内の温度の上昇は防げない。 JAFは、サンシェードや窓開けの対策をしていても温度を抑える効果は低いとまとめている。
車内に残す人と物の注意
JAFの解説によると、サンシェードを付けていても、子どもや体温調節の弱った高齢者を車内に残さない。乗る前に窓やドアを開けて換気し、熱くなりやすいハンドルでのやけどに気をつける。使い捨てライターなどをダッシュボードに置きっぱなしにしない。
紫外線の減り方
JAFの紫外線のテスト(2018年4月。GLAクラスX156は含まない)では、UVカット機能の無いガラスでも、フィルム・液剤・サンシェードを使うと顔付近の紫外線が5〜8割減った。サンシェードは後部座席だけで試しており、5〜8割は3つの対策を合わせた幅だ。同じ車種でも年式やグレードでガラスが違う場合があるとしている。
走行中に使える窓と使えない窓
JAF Mateの交通ルールの解説によると、運転中に運転席・助手席の窓にサンシェードやカーテンを付けるのは、道路交通法第55条第2項(運転者の視野やハンドルなどの操作を妨げる乗車・積載の禁止)の違反で、反則金と違反点数1点の対象になる。後部座席の窓にはサンシェードの規制は無いが、後方確認の視界を妨げるので、同乗者がいないときは運転中に外すのが望ましいとしている。
| 窓 | 走行中のサンシェード |
|---|---|
| フロントガラス | 覆えない(駐車中だけ) |
| 運転席・助手席の窓 | 違反(駐車中だけ) |
| 後部座席の窓 | 規制は無い(同乗者がいないときは外すのが望ましい) |
フロント用のSKTUとMegaDefendは駐車中にフロントガラスを覆う物で、走り出す前に外す。 横窓用のZURGIも、前席の窓に付けるなら駐車中だけになる。
国土交通省の不正改造の例では、前面ガラスと運転席・助手席の側面ガラスに可視光線透過率が70%未満になる着色フィルムを貼ることと、前面ガラス等へ装飾板を取り付けることを挙げている(道路運送車両の保安基準第29条)。
よくある質問
2代目のGLA(H247)にも使える?
ここで比べた4点はX156用として売られている物で、2代目のH247に合うかは確かめていない。2代目に乗っているなら、2代目用として売られている物を探す。
後席用は付けたまま走ってよい?
後部座席の窓にはサンシェードの規制は無い。ただし後方確認の視界を妨げるので、同乗者がいないときは外しておくのが望ましい。
サンシェードだけで車内は涼しくなる?
ならない。JAFの試験(X156で測った値ではない)では、ダッシュボードの熱さは大きく下がっても、車内の温度の上昇は防げなかった。乗る前の換気と、車内に人を残さないことが先にくる。
横窓用の4枚はどの窓の分?
ZURGIの4枚がどの窓の分か(前席の窓を含むか)は、商品名と商品説明の箇条書きからは読み取れない。買う前に出品者へ確かめておく。
まとめ:覆う窓と使う場面で選び分ける
まず実車で、日よけしたい窓がどこかと、ルームミラーの周りにドラレコが付いているかを見る。次に車検証などの書類で初代(X156)かを確かめ、自分の年式が各商品の対応年式の書き方に入っているかを照らす(趣味職人は年式の記載が無い)。
- 駐車中のフロントガラス:SKTUかMegaDefend(ミラー周りの切れ目の記載があるのはMegaDefend)
- 走行中も後ろの日よけ・目隠し:趣味職人のリアセット(フロントガラスと前席の窓の分は入っていない)
- 横の窓:ZURGI(商品説明では汎用品とも書かれ、4枚の内訳は読み取れない)
走行中も付けたままにできるのは後部座席の窓とリアの窓に付ける物で、フロント用と前席の窓に付ける物は駐車中に使う。メルセデスのほかの車種のサンシェードは、次の記事で比べている。
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