初代GLAクラス(X156)の足元で、純正マットのかかとが当たる所が擦れてきたり、雨の日の泥汚れが落ちにくくなったりしたら、社外の専用マットへの替えどきだ。どれを選ぶかは、素材より先に「右ハンドル用と書かれているか」「床に留める留め具が書かれているか」を先に見る。今回比べる3点のうち、その両方が書かれているのはAvilesの防水マット カーボン柄で、迷ったらこれを選べばいい。
X156の字がある3点と、選ぶときの決め手
GLAクラスの初代はX156型で、日本での販売期間は2014年から2020年。2代目のH247型は、メルセデス・ベンツ日本が2020年6月25日に発表し、同日から予約注文を受け付けた(納車は2020年7月ごろの予定とされた)。今回比べるのは、商品名か商品説明に「X156」の字と年式が書かれた次の3点だ。
- Aviles 防水マット カーボン柄: 型式X156・年式H26.05~R02.06・右ハンドル・6枚・専用の樹脂リングまで書かれている
- Lacaca 3Dフロアマット: X156(5人乗り)と2014年5月~2020年6月の記載がある。ハンドル位置・枚数・留め具は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い
- ZURGI 二重素材フロアマット: 商品名にX156と2014年5月~2020年6月の記載がある。ハンドル位置・枚数・留め具は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無く、説明に軽自動車の字が混ざる
右ハンドルと留め具の表記まで揃うのは、3点のうちAvilesだけだ。LacacaとZURGIは、注文前に右ハンドル用か、床に固定できるかを出品者に確かめる必要があり、ZURGIはX156に合う形かも確かめる。どれを買うにしても、先に自分の車が初代X156か2代目H247かを確かめておく(理由は後の「買う前に確かめる3つ」で書く)。
3点の比較表(出品者の記載どおり)
| 項目 | Aviles 防水マット カーボン柄 | Lacaca 3Dフロアマット | ZURGI 二重素材フロアマット |
|---|---|---|---|
| 型式・年式の表記 | X156・H26.05~R02.06 | X156(5人乗り)・2014年5月~2020年6月 | X156・2014年5月~2020年6月(注2) |
| ハンドル位置の表記 | 右ハンドル | 記載が無い | 記載が無い |
| 枚数 | 6枚 | 記載が無い | 記載が無い(前席後席対応とある) |
| 素材の表記 | 商品名に「防水マット」「カーボン柄」 | 商品名と箇条書きで食い違う(注1) | 上層カーペット・下層PUレザー |
| 留め具の表記 | 専用の樹脂リング(車体側フックは付属しない) | 記載が無い | 記載が無い |
注1: Lacacaは、商品名が「PUレザー素材」、商品説明の箇条書きが「無臭で厚みのある本革素材」と書いていて、どちらの素材かは決めつけられない。 注2: ZURGIは、商品名と箇条書きに軽自動車向けの字もあり、どの車に向けた説明かが食い違っている。
素材は好みで選んでいい。毛足のあるカーペット系は見た目と足ざわり、レザー調や防水をうたう物は水や泥を拭き取りやすい、という違いだ。ただし素材より先に、ハンドル位置と留め具の表記を見る。
買う前に確かめる3つ(世代・ハンドル位置・留め具)
X156か2代目H247かを確かめる
初代GLAクラスは、メルセデス・ベンツ日本が2014年5月29日に発売した、AクラスをベースにしたコンパクトSUVで、乗車定員は5名。商品名か商品説明に「X156」の字と、X156の年式(2014〜2020年)が書かれているかをまず見る。年式の書き方は商品ごとに違い、Avilesは和暦、LacacaとZURGIは西暦で書いている。ZURGIは商品名にX156の字があるが、説明に軽自動車向けの字も混ざっているので、X156に合う形かを注文前に出品者に確かめる。
気をつけたいのは2020年だ。初代X156の販売の終わり(GLA 180の販売期間は2020年6月まで)と、2代目H247の日本発表(2020年6月25日)が重なる。2020年前後に登録された車は、初代X156か2代目H247かを車検証や購入時の書類で確かめてから、その世代の名が書かれた専用品を選ぶ。
運転席側は右ハンドル用か
運転席側のマットは、ペダルの位置に合わせた形に作られる。GLAクラスの日本発売を伝えたCar Watchの記事では、ステアリング位置は「全車右のみ」とされていて、運転席側は右ハンドル用の形を選ぶのが基本になる(発売後の年式の仕様は、自分の車で確かめる)。右ハンドル用と書かれていない商品は、注文前に販売ページの選択肢や出品者への問い合わせで確かめる。
床に留められるか
次の節のとおり、公的機関はフロアマットを固定して使うよう求めている。だから、リングやフックへの対応など、留め具が書かれているかを比べる。留め具の記載が無い商品は、車の床の固定具に付けられるかを販売ページや出品者に確かめてから選ぶ。
フロアマットは固定して1枚で敷く
国土交通省の注意
国土交通省は、フロアマットを固定せずに重ね敷きするなど不適切に使うと、アクセルペダルがフロアマットに引っかかり、車の急加速につながる不具合が起きることがあるとして、次の3点を呼びかけている。
- フロアマットを固定して使う
- 重ね敷きをしない
- 運転前に、フロアマットが正しく固定されているか確かめる
同じ注意では、フロアマットとアクセルペダルが干渉して加速したときにブレーキ操作を繰り返すと、ブレーキ倍力装置の働きが大きく落ち、ブレーキを強く踏む力が必要になるとしている。
事故の報告と国民生活センターの調査
国土交通省が2010年4月に公表した、2009年の事故・火災情報のとりまとめでは、フロアマットを不適切に使っていた事故の使用状態は、社外品フロアマットの二重敷きが11件、未固定が2件だった。
国民生活センターの2010年の調査結果を伝えたCar Watchの記事によると、固定していない純正マットや市販マットがずれると、アクセルペダルに干渉することがあった。センターは、車両の形状に合ったものを選び、ペダルに干渉しないことを十分に確かめて使うよう呼びかけ、業界には市販マットに必ず固定フックなどを付けるよう求めた。アクセルペダルが戻らなくなったときは、ブレーキを十分に強く踏んで止める、止まれないときはシフトをニュートラルにしてブレーキを踏む、と助言している。
販売店の話
くるまのニュースの記事で自動車販売店のオーナーが話しているところでは、社外品は床の形に合わないことや、純正マット用の固定具が使えず固定しないまま使われることが多い。純正マットも、樹脂製の固定具が壊れて未固定になっている例が多いという。純正と同じ形・サイズで作られた車種専用品を選ぶとずれも少ない、とされている。
Aviles 防水マット カーボン柄:型式・年式・右ハンドル・留め具まで書かれた6枚組
販売ページの商品説明では、適合車種「ベンツGLAクラス」、適合型式「X156」、適合年式「H26.05~R02.06」(2014年5月〜2020年6月)、備考「右ハンドル」と書かれている。商品内容はフロアマット6枚で、留め具は専用の樹脂リング。商品名には「防水マット」「カーボン柄」とある。
注意したいのは、商品説明に「樹脂リングの車体側フックは付属しません」とあることだ。車の床側のフックを使って留める前提なので、敷く前に自分の車の床のフックが揃っているか、壊れていないかを確かめる。販売店の話にあったとおり、純正の固定具は壊れていることがある。商品説明には「他のフロアマット類と重ねて使用しないでください」との注意書きもあり、純正マットは外してから敷く。
3点の中で表記がいちばん揃っているので、迷ったらこれを選ぶ。
Aviles ベンツ GLAクラス X156 防水フロアマット カーボン柄(右ハンドル・6枚)
Lacaca 3Dフロアマット:X156(5人乗り)と年式の記載がある立体形状のマット
販売ページの商品説明では、適用車種「メルセデスベンツGLAクラス X156 (5人乗り),2014年5月~2020年6月」と書かれている。商品名には「X156 専用 3Dフロアマット」「傷防止 防水」「取り付け簡単」とある。説明では、色を選べること、ダイヤモンド柄の縫製、防水・防塵で濡れたタオルで表面を拭く手入れ、使う前にマットが乾いていることを確かめること、折り畳んで届くためシワが入るが5日で自然に消えることが書かれている。
一方で、右ハンドル用か左ハンドル用か、何枚組か、留め具やフックへの対応は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。素材も、商品名は「PUレザー素材」、箇条書きは「無臭で厚みのある本革素材」と食い違っている。素材が気になる人は、ハンドル位置・留め具と一緒に注文前に出品者に確かめる。
拭き取りで手入れを済ませたい人には候補になるが、右ハンドル用と留め具の確認が取れてから注文したい。
Lacaca ベンツ GLAクラス X156 専用 3Dフロアマット
ZURGI 二重素材フロアマット:前席後席をまとめて覆う作り、説明の食い違いに注意
販売ページでは、商品名に「メルセデスベンツ GLAクラス X156 2014年5月~2020年6月 対応」「専用設計」「前席後席対応」と書かれている。商品説明の箇条書きによると、上層が星空柄のカーペット、下層がPUレザーの二重素材。下層のレザーが水を弾く防水と、表面加工による滑り止めをうたい、汚れは水洗いや拭き取りで落とせるとしている。前席後席の全域を覆う作りで、工具なしで敷けると書かれている。
ただし、商品名に「軽自動車対応」、箇条書きに「軽自動車に適応する専用設計」などの字もあり、どの車に向けた説明かが食い違っている。右ハンドル用か左ハンドル用か、何枚組か、留め具やフックへの対応も、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。X156に合う形かは、注文前に出品者に確かめる。
見た目のカーペットと水に強いレザーを両方ほしい人向けだが、X156に合う形かまで含めて確かめてから注文したい。
ZURGI GLAクラス X156 対応 二重素材フロアマット(前席後席)
敷いた後の確かめと手入れ
国土交通省のとりまとめでは、二重敷きや未固定のマットは乗り降りや運転中に前へずれ、アクセルペダルが引っかかって意図しない加速が起きるおそれがあり、マットのずれは運転中に確かめにくいとされている。敷いた後は、運転前にマットが正しく固定されているかを見る習慣をつける。
洗ったり拭いたりしたマットは、乾かしてから敷き直し、留め具に付け直す。古い純正マットは外し、新しいマットと重ねない。
床とマットをマジックテープで留める方法について、くるまのニュースの記事で販売店のオーナーは、一時的には有効だがマジックテープに砂などがたまりやすく、こまめな掃除が要ると話している。左足をフットレストに置く正しい運転姿勢も、ずれを減らす助けになるという。
よくある質問
2020年に買ったGLAにも合う?
2020年は初代X156の販売の終わりと2代目H247の発表が重なる年なので、まず自分の車がX156かH247かを確かめる。X156ならX156の字がある専用品を選ぶ。年式の記載は、AvilesがH26.05~R02.06、LacacaとZURGIが2014年5月~2020年6月だ。ただしZURGIは説明に軽自動車向けの字も混ざるため、X156に合う形かは注文前に出品者に確かめる。
純正マットの上に重ねて敷いてもいい?
重ねない。国土交通省は重ね敷きをしないよう呼びかけていて、Avilesの商品説明にも、ほかのフロアマット類と重ねて使わないよう注意書きがある。新しいマットを敷くときは、純正マットを外して固定する。
2代目H247用やAクラス用のマットは使える?
2代目H247用と書かれたGLAのマットや、ベースになったAクラス用と書かれたマットは、初代X156用の表記ではない。X156の字と、X156の年式(2014〜2020年)が書かれた商品を選ぶ。H247やAクラス W176に乗っている人は、それぞれの比較を見てほしい。
ハンドル位置が書かれていない商品はどう確かめる?
販売ページの選択肢に右ハンドル用・左ハンドル用の区別がないかを見て、無ければ注文前に出品者に問い合わせる。2014年の発売時のCar Watchの記事では全車右ハンドルとされていたが、発売後の年式の仕様は自分の車で確かめる。
まとめ:候補を1つに絞ってから適合の記載を照らす
まず候補を1つに絞る。右ハンドルと留め具の表記まで揃うAvilesを第一候補にし、拭き取りの手入れを優先するならLacaca、前席後席をまとめて覆う作りを優先するなら、X156に合う形かを出品者に確かめる前提でZURGIを候補にする。
候補が決まったら、販売ページの記載を自分の車と照らして最後に確かめる。見るのは、X156の字と年式(2014〜2020年)、右ハンドル用の表記、床に留める留め具の表記だ。LacacaとZURGIは、ハンドル位置と留め具が商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無いので出品者に聞く。ZURGIは、商品名にX156の字があっても、商品名と箇条書きに軽自動車向けの字も混ざっていてどの車に向けた説明かが食い違うので、X156に合う形かも注文前に出品者に確かめる。敷くときは純正マットを外し、固定して1枚で使う。
同じ車のサンシェードや、近い車種のフロアマット比較もあわせて見てほしい。
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