雨や雪の日に乗り降りを繰り返すと、GLA H247 の足元のマットには泥がつき、傷みが目立ってきたら社外品への入れ替えを考えるころだ。選ぶ前に見ておきたいのは、商品説明に素材・枚数・留め具・ハンドル位置がどう書いてあるか、あるいは書いていないかである。商品名で GLAクラス H247 を名指しする3点を、その書き方の違いで比べ、届いた後の敷き方まで案内する。
商品名で GLA H247 を名指しする3点の早見表
並べるのは、Aviles のカーボン柄フロアマットと、ZURGI の TPE 素材・革素材のフロアマットの3点だ。3点とも商品名で GLAクラス H247 を名指ししている(Aviles は「GLAクラス H247」、ZURGI の TPE 素材の商品は「GLAクラスH247型」、ZURGI の革素材の商品は「GLAクラス H247」)。ただし、いずれも出品者の記載で、メーカーの適合表で確かめたものではない。 商品名には3点とも「防水」の字が入っている。
3点の早見表
| 項目 | Aviles(カーボン柄) | ZURGI(TPE 素材) | ZURGI(革素材) |
|---|---|---|---|
| 素材名 | 記載なし | TPE | 革 |
| 枚数 | 5枚 | 4枚 | 4枚 |
| 前後の内訳 | 記載なし | 記載なし | 前席2枚・後席2枚 |
| 取り付けの記載 | 専用樹脂リングの留め具(車体側フックは付属しない) | 「簡単取付」。留め具の記載なし | 「3秒スナップ式」。車体側フックの記載なし |
| ハンドル位置の記載 | 右ハンドル | 右ハンドル専用 | 記載なし |
| 年式の書き方 | 「令和2年6月以降」 | 「2020年 ~」 | 「2020年6月~現行」 |
| 防水・手入れの記載 | 商品名に【防水マット】 | 防水・水洗い | 防水・丸洗いOK |
選び分けの考え方
選び分けはこう考えるとよい。運転席のマットを専用の留め具で留める仕組みを商品説明で確かめてから買いたいなら、Aviles が候補になる(車体側のフックは付属しない)。水洗いや丸洗いの記載を重く見るなら ZURGI の2点で、柔らかく折りたためる扱いやすさを取るなら TPE 素材、前後の内訳が書かれていることと革の見た目を取るなら革素材だ。ZURGI の2点は、車体側の固定フックに留めることの記載が商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無いので、敷いた後に運転席のマットが前へずれないかを自分で確かめる前提で選ぶ。
注文前に型式・年式・ハンドル位置を確かめる
型式と年式の書き方
メルセデス・ベンツ日本が新型GLA(H247)を発表し、予約注文の受付を始めたのは2020年6月で、日本に最初に導入されたのは GLA 200 d 4MATIC だった。3点の年式の書き方は、Aviles が「令和2年6月以降」、ZURGI の TPE 素材の商品が「2020年 ~」、ZURGI の革素材の商品が「2020年6月~現行」と、それぞれ違う。手元の車の型式と初度登録年月は車検証で確かめ、商品の書き方と照らし合わせておく。
右ハンドル用かどうか
販売ページの商品説明では、Aviles は適合車種をベンツGLAクラス、適合型式をH247、適合年式を令和2年6月以降とし、備考に右ハンドルとある。商品名にも「右ハンドル」「互換品」と入っている。ZURGI の TPE 素材の商品は、商品名で「右ハンドル専用」「専用設計」とうたう。
ZURGI の革素材の商品は、販売ページの商品説明では適合車種を「メルセデスベンツ GLAクラス H247 2020年6月~現行」としながら、商品名に「ユニバーサル」の語も入っており、H247 専用に作った物か汎用品かは商品名と商品説明からは言い切れない。ハンドル位置(右ハンドル用かどうか)は、革素材の商品の商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
右ハンドル用・右ハンドル専用とうたう商品は、左ハンドルの車向けではない。手元の車のハンドル位置を確かめてから注文し、ハンドル位置の記載が無い商品は出品者に確かめる。
GLA H247 のフロアマットの選び方
- 留め具:運転席のマットを車体に留める仕組み(専用の留め具・車体側フックとの関係)が書かれているかを見る。留め具の記載が無い商品は、敷いた後に運転席のマットが前へずれないかを自分で確かめる前提で選ぶ。
- 適合の書き方:型式 H247、年式、右ハンドル用かどうかの3つが商品名か商品説明に書かれているかを見る(確かめ方は前の節のとおり)。
- 素材と手入れ:素材名(TPE・革など)と、手入れのしかた(水洗い・丸洗い・拭き取りなど)が書かれているかを見る。素材名の書かれていない商品もある。雨や雪の日の泥汚れを水で流したいか、見た目の質感を重く見るかで決める。
- 枚数と前後の内訳:5枚か4枚か、前席と後席に何枚ずつかが書かれているかを見る。内訳の記載が無い商品は、注文前にどの席の分があるかを出品者に確かめておく。
Aviles のカーボン柄フロアマット:5枚組と専用樹脂リング
出品者の記載で GLAクラス H247・令和2年6月以降・右ハンドルとする商品で、商品内容はフロアマット5枚だ。5枚の内訳(どの席の足元に何枚か)は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。素材名も書かれておらず、商品名にあるのは【防水マット】【カーボン柄】の字だ。
販売ページの商品説明では、留め具は専用樹脂リングで、「樹脂リングの車体側フックは付属しません」とある。車体側に固定用のフックがあることを前提にした留め方で、フックそのものは商品に含まれない。選ぶ前に、今のマットをめくって運転席の床に固定用のフックがあるかを確かめ、フックの有無や形が分からないときは販売店に問い合わせる。 商品説明には、他のフロアマット類と重ねて使わないようにという注意書きもある。
専用の留め具で留める仕組みを商品説明で確かめてから買いたい人に向く1点だ。
Aviles GLAクラス H247 右ハンドル用フロアマット(カーボン柄・5枚)
ZURGI の2点:TPE 素材と革素材の違い
同じ ZURGI ブランドで、素材が違う2点だ。片方は商品名と商品説明で TPE 素材、もう片方は革素材とうたい、どちらも4枚セットである。
TPE 素材の4枚セット
販売ページの商品説明では、3D立体デザインで足元を覆うこと、TPE 素材で防水性と耐汚れ性があり摩擦に強いこと、柔らかい素材で折りたためて長く折りたたんでも変形しにくいこと、水洗いで清潔を保てることを挙げている。4枚の前後の内訳は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
取り付けは、商品名に「簡単取付」、商品説明に「簡単に装着可能、取り外しも簡単」とあるだけで、留め具や車体側の固定フックに留めることの記載は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い。
ZURGI GLAクラス H247型対応 TPEフロアマット 右ハンドル用 4枚セット
革素材の4枚セット(前席2枚・後席2枚)
販売ページの商品説明では、革素材で防水と防汚に優れ、飲み物のこぼれや泥・ほこりから床を守ること、傷に強く劣化しにくいこと、立体盆形の全包囲構造で靴を置く所だけでなく足元周りまで覆うことを挙げ、商品名に「丸洗いOK」とある。4枚の内訳は前席2枚・後席2枚と書かれている。
取り付けは「3秒スナップ式」で、床の凹凸形状に沿って押し込むだけ、運転中のズレ防止リブが付いているとしている。車体側の固定フックに留めることの記載は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い。ハンドル位置の記載が無いことは前の節で見たとおりだ。
ZURGI GLAクラス H247対応 革素材フロアマット 4枚セット(前席2枚・後席2枚)
2点の選び分け
柔らかく折りたためる扱いやすさを取るなら TPE 素材、どの席の分が届くかを先に知っておきたい・革の見た目を取るなら革素材の商品だ。革素材の商品は右ハンドル用かどうかの記載が無いので、注文前に出品者に確かめる。 どちらも車体側の固定フックに留める記載が商品名と商品説明の箇条書きに無いので、運転席のマットのずれは敷いた後に自分で確かめる。
届いたら重ねずに入れ替え、ペダルとずれを確かめる
国土交通省が挙げる注意
国土交通省の報道発表資料(2010年4月。特定の車種についての資料ではない)では、利用者への注意として、フロアマットを固定して使うこと、重ね敷きをしないこと、運転前に正しく固定されているかを確かめることを挙げている。マットとアクセルペダルが干渉して加速したときにブレーキ操作を繰り返すと、ブレーキ倍力装置の働きが大きく落ちて強く踏む力が要ることにも注意を促している。
同じ資料によると、フロアマットにアクセルペダルが引っかかるなど不適切な使い方による事故が13件あり、使用状態別では社外品フロアマットの二重敷きが11件、未固定が2件だった。二重敷きや未固定のマットは乗り降りや運転のときに前へずれ、アクセルペダルを踏み込んだときにずれたマットに引っかかって、運転者の意図しない加速が起こる可能性があるという。社外品マットの滑りやすさはマットごとにばらつきがあり、運転中に運転席からずれを確かめるのは難しいことも示されている。
新しいマットは、純正を含む今のマットの上に重ねず、今のマットを外して入れ替えて敷く。
運転席のマットの確かめ方
- 今のマットを外し、新しい運転席のマットを敷く(留め具のある商品は留める)。
- アクセルとブレーキを奥まで踏み込み、ペダルがマットに当たったり引っかかったりしないかを見る。
- 乗り降りを何度かして、マットが前へずれないかを見る。
運転前にも固定されているかを確かめる習慣をつけておけば、運転中には気づきにくいずれを走り出す前に見つけられる。
後席をスライドさせて使う場合
2020年の日本発表時の報道では、新型GLAの後席は60:40分割で前後にスライドでき、スライドの調整幅は140mmとされている。後席を動かして使う人は、後席のマットを敷いた後にシートを前後いっぱいまで動かし、マットがめくれたりシートの下に挟まったりしないかを確かめる。
よくある質問
今のマットの上に重ねて敷いてもいい?
重ねない。国土交通省は利用者への注意として重ね敷きをしないことを挙げており、今のマット(純正を含む)は外して入れ替える。確かめ方は「届いたら重ねずに入れ替え、ペダルとずれを確かめる」の節にまとめた。
EQA や GLB 用のマットは使える?
使えるとは言えない。ここで並べたのは商品名で GLAクラス H247 を名指ししている商品だけで、兄弟車の EQA H243 や GLB X247、先代の GLA X156 向けの商品が GLA H247 に合うかは確かめていない。EQA H243 や Aクラス W177 に乗っている人は、それぞれの車種の記事を見てほしい。
左ハンドルの GLA でも使える?
Aviles は右ハンドル、ZURGI の TPE 素材の商品は右ハンドル専用とうたっており、左ハンドルの車向けではない。ZURGI の革素材の商品はハンドル位置の記載が商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無いので、左ハンドルの車に合うかは注文前に出品者に確かめる。
5枚と4枚のどちらを選ぶ?
どの席の分が届くかを先に知りたいなら、4枚の内訳を前席2枚・後席2枚と書いている ZURGI の革素材の商品が分かりやすい。Aviles の5枚は内訳の記載が商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無いので、どの席の分が何枚かは注文前に出品者に確かめてから決める。枚数の多さより、運転席の1枚をどう留めるかを先に見るのがよい。
まとめ:車検証で型式を見てから、留め具の記載で絞る
まず車検証で型式と初度登録年月を確認し、商品の年式の書き方とハンドル位置の記載に照らす。そのうえで、運転席のマットを留める仕組みが書かれているかを最初に見て、素材と枚数で絞る。届いたら今のマットと入れ替え、ペダルを奥まで踏んでもマットに当たらないか、乗り降りでずれないかを確かめてから走り出す。
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