初代GLクラス(X164)のフロントガラス用サンシェードは、駐車のたびに出して畳むか、付けたまま引き出して使うかで選ぶ形式が変わる。2012年から2013年にかけて登録された車なら、商品の年式の書き方と自分の車の照らし合わせも先に要る。まず自分の使い方と年式がどちら側かを確かめてから、商品名に車名と年式を書いた3点を見ていこう。
毎回畳むなら傘型、付けたままならロール式
紹介するのは、商品名に「メルセデス ベンツ GLクラス X164 2006年~2013年 に適合する」と書いた3点で、傘型が2点、ロール式が1点ある。駐車のたびにさっと出して畳みたいなら傘型、一度取り付けて引き出すだけにしたいならロール式を選べばいい。傘型の2点は商品名が同じ字で、商品説明の箇条書きも同じ中身を書いた、ASIN が別の2つの販売ページだ。商品説明の字からは仕様の違いは読み取れない。
| 形式 | 商品(ASIN) | 最初の取り付け | 使うとき | 使わないとき |
|---|---|---|---|---|
| 傘型 | B0HBQL67CG / B0HDT3RXVT | 無い | 開いてフロントガラスの内側に立てる | 畳んで収納ケースへ |
| ロール式 | B0HFVQLT7S | 要る | 左右に引き出してフックに掛ける | 巻き上げて付けたまま |
【360°回転】車用サンシェード メルセデス ベンツ GLクラス X164 2006年~2013年 傘型
車 ロールサンシェード メルセデス ベンツ GLクラス X164 2006年~2013年 自動巻き上げ
【360°回転】車用サンシェード メルセデス ベンツ GLクラス X164 2006年~2013年 傘型(別の販売ページ)
X164 はどのGLクラスか
生産時期と日本での世代の切り替え
英語版ウィキペディアの記載では、X164 は GLクラスの初代で、生産は2006年1月から2012年7月まで。車体は5ドアの SUV で、GLクラスはどの世代も3列・7人乗りだ。ドイツの自動車メーカーが作った初めてのフルサイズ・7人乗りの SUV とされ、2006年の北米国際オートショーで発表された。2009年6月以降に生産された車には改良が入っている。
日本での世代の切り替えは少しずれる。車の情報サイト car-me の解説では、2006年に登場した初代は日本では GL550 4MATIC だけのモノグレードで、2013年のフルモデルチェンジで2代目へ移った。英語版ウィキペディアは2代目(X166)の発売を2012年9月としている。
商品の年式表記と照らすときの注意
紹介する3点は、どれも商品名で年式を「2006年~2013年」と書いている。一方で生産の終わりは2012年7月(英語版ウィキペディア)、日本での2代目への移行は2013年(car-me の解説)と、年式の末尾の書き方が出典で違う。2012年から2013年にかけての車は、車検証の型式と初度登録の年を、販売ページの適合の表記と照らしてから選ぶ。
もう1つ、2009年6月以降の生産車に改良が入っているが、3点の商品名と商品説明の箇条書きには前期と後期を分ける書き方が無く、年式は「2006年~2013年」とまとめて書かれている。前期と後期でフロントガラスまわりの形が同じかどうかは、今回の出典では確かめられていない。
サンシェードで防げる暑さと防げない暑さ
JAF の試験の結果
JAF のユーザーテスト(2012年8月22日・23日、気温35度、正午から4時間)の結果を並べる。試験は別の車で行われたもので、X164 で測った値ではない。
| 条件 | 車内の最高 | 車内の平均 | ダッシュボードの最高 |
|---|---|---|---|
| 黒い車・対策なし | 57℃ | 51℃ | 79℃ |
| サンシェードを使った車 | 50℃ | 45℃ | 52℃ |
| 窓を3cm開けた車 | 45℃ | ― | 75℃ |
サンシェードが大きく効くのはダッシュボードの温度で、対策なしの79℃が52℃まで下がっている。 一方で車内の最高は50℃だ。JAF の解説でも、フロントガラスの全面を覆うと直射日光を遮る効果は高いが、車内の温度を抑える効果はあまり望めない(15時の時点で約50℃)としている。
子どもやペットを残さない
ユーザーテストの結論は、サンシェードや窓開けの対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となる、というものだ。JAF は熱中症の危険があるとして、炎天下の車内に子どもや高齢者を残さないよう呼びかけている。サンシェードを付けていても、子どもやペットを車内に残さない。
物の置き忘れにも気を付けたい。JAF の解説では、夏の車内に置いたスマートフォンは「高温注意」の警告が出て一部の機能しか使えなくなり、使い捨てライターは2〜3時間でケースに亀裂が入ってガスが漏れた。可燃性の高い危険物は破裂や引火のおそれが高くなるので、車内に置いたままにしない。
X164 のサンシェードの選び方
形式で選ぶ
毎回さっと出して畳みたい、車内に付けっぱなしの物を増やしたくないなら傘型。毎回の出し入れを減らしたいならロール式だ。ロール式は最初の取り付けが要る代わりに、その後は引き出して掛けるだけになる。
車名と年式の表記で選ぶ
商品名や商品説明に「GLクラス X164」と年式が書かれているかを見る。X166 など別の世代と並べて書いた商品や、車名の無い汎用品は、X164 に合うかを字で確かめられない。年式の表記は、前の節のとおり自分の車の初度登録の年と照らす。
しまう場所で選ぶ
傘型は畳んで付属の収納ケースに入れ、ドアポケット・グローブボックス・センターコンソールにも収まる細さと商品説明に書かれている。ロール式は使わないときは巻き上げて付けたままにするので、置き場所を考えなくていい。
寸法の書かれていない商品の確かめ方
3点とも、商品名と商品説明の箇条書きに寸法の記載が無い。届いたらまずフロントガラスに当て、上下左右の隙間や浮き、ルームミラーまわりやダッシュボードへの当たりを見る。 合わないときに備えて、買う前に販売ページで返品の条件を確かめておく。
傘型:360度回転の柄が付いたフロント用2点
傘型の1点目(B0HBQL67CG)
販売ページの商品説明では、フロントガラス用の傘式で、6層構造のナノポリマー断熱材の表面にチタンシルバーコーティングを施し、紫外線を99%カット(別の箇条では99%以上遮断)と書いている。紫外線の値は出品者の記載だ。柄(シャフト)は360度回転・調整でき、車種やダッシュボードの高さに合わせて角度を変えられ、中央の柄の設計でカーナビやダッシュボードへの干渉を避ける、とする。使った後は傘のように畳んで付属の収納ケースに入れる。車中泊や仮眠のときの目隠しにも使えるという。
商品名には「車種専用」とある一方、商品説明の箇条書きには「様々な車種にフィットするよう設計されています」とも書いている。字が食い違うので、X164 だけに合わせた型かどうかは言い切れない。 開いたときの幅や高さの寸法も、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
【360°回転】車用サンシェード メルセデス ベンツ GLクラス X164 2006年~2013年 傘型
傘型の2点目(B0HDT3RXVT)
商品名は1点目と同じ字だ。販売ページの商品説明でも、フロントガラス用の傘式で、6層構造のナノポリマー断熱材の表面にチタンシルバーコーティング、紫外線を99%カット(別の箇条では99%以上遮断)、360度回転・調整できる柄、中央の柄の設計でカーナビやダッシュボードへの干渉を避ける、畳んで付属の収納ケースに入れてドアポケット・グローブボックス・センターコンソールにも収まる、と書いている。
こちらも商品名に「車種専用」と書く一方、商品説明の箇条書きには1点目と同じ字で、ほかの車種にもフィットする設計だと書いている。X164 だけに合わせた型かどうかは言い切れない。開いたときの幅や高さの寸法の記載も、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い。
【360°回転】車用サンシェード メルセデス ベンツ GLクラス X164 2006年~2013年 傘型(別の販売ページ)
2点の違い
2点は商品名が同じ字で、商品説明の箇条書きも同じ中身(傘式・6層の断熱材とチタンシルバーコーティング・360度回転の柄・紫外線カット・収納ケース)を書いた、ASIN が別の2つの販売ページだ。商品説明の字からは仕様の違いは読み取れないので、在庫や届く日で選んでよい。
ロール式:付けたまま引き出して使うフロント用
販売ページの商品説明では、ロール式(B0HFVQLT7S)の本体は耐熱・耐食性のあるアルミニウム合金製、日よけの部分はチタンシルバー素材で、紫外線を99%以上遮断し、熱のもとになる赤外線を反射すると書いている。固定設置式なので毎回の分解・再設置は要らず、使うときは日よけを左右に引き出してフックに掛け、使わないときは巻き上げてしまう。サンシェードの動く範囲を考えた設計で、取り付けた後もサンバイザーの通常の操作や開閉を妨げない、ともしている。どちらも出品者の記載で、X164 で確かめた事実ではない。装着中は車内が外から見えにくくなり、仮眠や休憩のときの目隠しにもなるという。
商品説明には「取り付け後に両サイドにわずかな隙間が生じることがありますが、これは仕様であり不具合ではありません」とある。本体を車にどう固定するか(貼り付けか、ねじ留めか、工具が要るか)と寸法は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも書かれていない。 取り付けの手間を気にするなら、販売ページで固定の仕方を確かめてから選ぶ。
車 ロールサンシェード メルセデス ベンツ GLクラス X164 2006年~2013年 自動巻き上げ
3点の比較表
| 項目 | 傘型 B0HBQL67CG | 傘型 B0HDT3RXVT | ロール式 B0HFVQLT7S |
|---|---|---|---|
| 形式 | 傘式 | 傘式 | ロール式(固定設置式) |
| 最初の取り付け | 無い | 無い | 要る(固定の仕方の記載なし) |
| 使うとき | 開いて立てる | 開いて立てる | 左右に引き出してフックに掛ける |
| しまい方 | 畳んで収納ケースへ | 畳んで収納ケースへ | 巻き上げて付けたまま |
| 商品説明で気を付ける字 | 「車種専用」と、ほかの車種にも合う設計の両方の記載 | 「車種専用」と、ほかの車種にも合う設計の両方の記載 | 両サイドにわずかな隙間が生じることがある |
| 寸法の記載 | 無い | 無い | 無い |
商品同士を比べた遮熱の試験は出典に無いので、どれが一番涼しいかの順位は付けられない。 選ぶ軸は形式と使い方になる。
運転中は外す:窓の日よけの決まり
運転席と助手席の窓
JAF Mate の交通ルールの解説では、運転中に運転席や助手席の窓にサンシェードを付けると、運転者の視野を妨げるとして道路交通法第55条2項の違反になり、反則金と違反点数1点が科される。フロント用のサンシェードは駐車中だけ使い、エンジンをかけて走り出す前に外す。 ロール式は巻き上げ、傘型は畳んでケースにしまってから走る。
フィルムや貼り物の基準
国土交通省の不正改造の案内では、前面ガラスと運転席・助手席の窓ガラスに着色フィルムを貼った状態で可視光線透過率が70%未満のものは認められない(道路運送車両の保安基準第29条)。運転者の視野を妨げ、夜間などに周りを確かめにくくなるおそれがあるためだ。JAF Mate の解説も、前面ガラスと運転席・助手席の窓は可視光線の透過率が70%以上必要としている。
3列目までの横窓の日よけを考えるとき
紹介した3点はフロントガラス用だけだ。JAF Mate の解説では、後部座席の窓にはサンシェードやカーフィルムの禁止は無い。ただし後ろの確認の妨げになるので、同乗者がいなければ運転中は外すのが望ましいとしている。同乗者の日よけには、アームカバーやストールなどサンシェード以外の方法も勧めている。
窓ガラスの種類でも紫外線の通り方は変わる。JAF の日焼けのテスト(2018年4月)では、フロントガラスを通る紫外線はオープンカー以外どの車も低い値だった一方、紫外線を通しやすい「クリアガラス」の前席やリアのガラスは1,000μW/㎠を超え、「UVカットガラス」は275μW/㎠以下、「スーパーUVカットガラス」は1μW/㎠以下だった。これも別の車で行われた試験で、X164 のガラスで測った値ではない。JAF は自分の車のガラスを確かめて、それに合わせた日焼け対策をするよう勧めている。
X164 は3列目まである SUV なので、後席の横窓の日よけを足すときは、商品名や商品説明に「GLクラス X164」と年式が書かれているかを確かめる。 運転席・助手席の窓には運転中に付けない。
ほかのメルセデスのサンシェードの記事
ほかのメルセデスの車種のサンシェードの比較も参考になる。車種ごとにガラスの形が違うので、商品はそれぞれの車種の記事の適合の表記で選ぶ。
よくある質問
サンシェードを付ければ車内は涼しくなる?
ダッシュボードの温度は大きく下がるが、車内は人や動物が耐えられない温度になると JAF は結論づけている。サンシェードを付けたからといって、車内に人やペットを残してよいことにはならない。
走っている間も付けたままでいい?
付けたままにしない。運転中に運転席や助手席の窓にサンシェードを付けると、道路交通法第55条2項の違反になる(JAF Mate の解説)。フロント用も走り出す前に外す。
傘型の2点は何が違う?
商品名が同じ字で、商品説明の箇条書きも同じ中身を書いた、ASIN が別の販売ページだ。字から仕様の違いは読み取れないので、在庫や届く日で選べばいい。
前期と後期のどちらにも使える?
3点の商品名と商品説明の箇条書きには前期と後期を分ける書き方が無く、年式は「2006年~2013年」とまとめて書かれている。前期と後期でフロントガラスまわりの形が同じかどうかは出典で確かめられていないので、どちらにも合うとは言い切れない。
寸法が書かれていないときは?
届いたらフロントガラスに当てて隙間や当たりを見る。合わないときに備えて、買う前に販売ページで返品の条件を確かめておく(確かめ方は選び方の節)。
まとめ
買う前に次を確かめておく。
- 毎回畳むなら傘型(B0HBQL67CG か B0HDT3RXVT)、付けたまま引き出すならロール式(B0HFVQLT7S)
- 2012年から2013年にかけての車は、車検証の型式と初度登録の年を販売ページの適合の表記と照らしたか
- ロール式は、本体の固定の仕方を販売ページで確かめたか
- 3点とも寸法の記載が無いので、返品の条件を確かめたか
- フロント用は走り出す前に外す(ロール式は巻き上げ、傘型は畳む)
- 炎天下の車内に子どもやペットを残さない
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