キャロル HB37S サンシェード 覆う範囲別の選び方

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キャロルのサンシェード選びで一番多い取り違えは、先代 HB36S 用の品番をそのまま買ってしまうことだ。メーカーである趣味職人の公式ページでは、キャロルの車種コードが先代の f011 と現行の f024 に分かれていて、マツダの発表によると2022年1月の全面改良でガラスエリアが拡大している。車検証で型式を確かめたうえで、どこまで覆うか・何年使うつもりかを決めれば、同じ HB37S/97S 型対応の中から選ぶ1つは絞れる。

目次

用途で分かれる4つの選択肢

現行キャロル向けに買えるサンシェードは、覆う範囲がきれいに分かれている。まず用途から入るのが早い。

用途 覆う範囲 製品 実売価格
駐車中の日よけ(前だけ) フロントガラス1枚 ruiya フロントガラス用 ¥2,082
前席まわりも覆う 運転席・助手席2枚 趣味職人 サイドシェード ¥2,952
車中泊の目隠し 後席2枚+リア1枚 趣味職人 プライバシーサンシェード リア ¥13,500
1台分をまとめて 6枚(フロント・サイド・後席・リア) 趣味職人 シームレスライト ¥9,800

価格はいずれも Amazon の実売価格で、2026年8月27日に確認した時点の値。通販の価格は動くので、買う前に現在の表示を見てほしい。

決め方の軸は3つ——どこまで覆うか、固定方式(サンバイザーで挟む・簡易吸盤・磁石)、そして何年使うつもりか。この3つを先に決めてから製品を見ると、同じ「キャロル HB37S/97S型対応」の並びから迷わず1つに絞れる。以降はその根拠を順に見ていく。

買う前に車検証で型式を確かめる

現行キャロルは2022年1月の全面改良世代

マツダのニュースリリース(2021年12月23日)は、軽自動車キャロルを全面改良して2022年1月中旬から発売すると述べている。公式サイトのグレード・価格ページはこの世代の車台番号を HB37S-210001~ / HB97S-210001~ と示していて、用品側の「HB37S/97S型」という表記はこの2系統をまとめた呼び方だ。

窓まわりも変わっている。同じリリースは安全面について「ガラスエリアを拡大し、視界を広くした」と記し、全高を50mm、室内高を45mm、室内幅を25mm先代より拡大したとしている。どのガラスがどれだけ大きくなったかの数値は公表されていないので、先代用が入るかどうかを寸法から判断することはできない。

用品側の車種コードも世代で分かれている

趣味職人の直販サイトで車種コード f024(キャロル HB37S/97S型)を検索すると11件が並ぶ。サイドシェード 04s-f024-fu、シームレスライト 05s-f024-sa、プライバシーサンシェードのフロント 01s-f024-fu とリア 01s-f024-re、フルセット 02s-f024-sa、クラフトシェード 09s-f024-sa、ロールシェード 08s-f024-fu、傘シェード 10s-f024-fu といった具合だ。先代 HB36S 系は f011 で、品番の系統そのものが別になっている。車名だけで選ばず、車検証の型式が HB37S か HB97S かを見てから注文する。

適合欄のグレード名が自分の車と違うとき

用品の適合表記は「キャロル HB37S/97S型 GL HYBRID GS HYBRID GX」となっている。この3つは発売時のグレード名で、マツダのニュースリリースもマイルドハイブリッド搭載車を HYBRID GS・HYBRID GX、ガソリン車を GL と記している。一方、2026年8月27日時点のマツダ公式グレード・価格ページに並ぶのは C・G・HYBRID C・HYBRID G の4種で、適合欄の名前はどれも出てこない。

つまり適合欄に自分のグレード名が無いのは、車が対象外だからではなく表記が当時のままだから、という可能性が高い。ただしメーカー側は「他グレードも上記適合車種とおなじガラス形状であれば装着可能です」という条件付きの書き方をしている。名前が無いから装着できない、とも、名前が違うだけだから必ず装着できる、とも言い切れない。判断の基準はグレード名ではなくガラス形状にある、と読むのが正しい。

製品別に中身を見る

フロントガラス1枚:吸盤を使わない固定方式

商品ページの記載では、ruiya のフロントガラス用サンシェードは適用車種を「新型 スズキ アルト 9代目 HA37S / HA97S(2021.12~現行)」「新型 マツダ キャロル HB37S / HB97S(2022.1~現行)」と明記している。装着は吸盤を使わず、本体を広げて下部をフロントガラスに押し当て、サンバイザーを下げて挟む方式。生地は4層構造で、表側のアルミメッキ遮光シート、紫外線防止・ナノ反射特化層、吸熱・耐燃特化層、裏側のポリウレタンブラック断熱シートという構成が記されている。ワイヤータイプで折り畳めて収納袋が付く。いずれも出品ページの記載であって、第三者が検証した値ではない。

毎日着脱するなら、吸盤の吸着を気にしなくていいこの方式は扱いが楽だ。ただし HB37S/HB97S はフロントガラス上部にステレオカメラがある。マツダのリリースは、デュアルカメラブレーキサポートをはじめとする運転支援機能を全車に標準装備としている。フロントガラスを覆う製品を選ぶときは、自分の車のカメラ位置を実際に見てから決めてほしい。趣味職人の HB37S/97S 型向けページを検索してもカメラやセンサーへの言及は無く、注記が無いことは干渉しないことの確認にはならない。

ruiya アルト HA37S/HA97S・キャロル HB37S/HB97S 専用 フロントガラス用サンシェード

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運転席・助手席の2枚:フロント用と組み合わせて使う

趣味職人のサイドシェード(04s-f024-fu)の商品内容は、運転席ガラス面1枚・助手席ガラス面1枚・吸盤2個。購入時の必須確認項目に「傘シェード、ロールシェード、ワイヤーシェードは付属しません」が置かれていて、本体だけを買っても前席まわりは覆えない。フロントガラス用と組み合わせて初めて前席が塞がる、という位置づけだ。ピラーガラス(小窓)もセット内容に含まれない。

フィッティングは、サイドガラスにジャストフィットさせる方式と、ドアでシェードを挟み込めるよう一回り大きくフィットさせる方式の2通りが案内されている。なお同社は専用設計品についても1.0cm〜1.5cm程度の縫製誤差が生じると明記し、簡易吸盤で装着するためガラス面との間に隙間が出る場合があるとしている。外から完全に見えなくなるわけではない、という前提で選ぶ。

趣味職人 サイドシェード キャロル HB37S/97S型 運転席・助手席2枚+吸盤2個

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後席+リアの3枚:車中泊の目隠し用

趣味職人のプライバシーサンシェード リア(01s-f024-re)は、後部座席ドアガラス2枚とリアガラス1枚の3枚組。販売ページにも「本製品は【リアセット】です。フルセットではありません」と書かれていて、フロント側は別品番(01s-f024-fu、フロントガラス1枚+サイドドアガラス2枚)になる。車中泊の目隠しとして後ろだけ塞ぎたいなら、この3枚で足りる。

吸盤で留めるタイプなので、ガラスに貼られているものの影響を受ける。メーカーはリアハッチの熱線、ガラス貼り付け型アンテナ、取扱い注意シールなどが吸着の妨げになる場合、別売の吸盤用ベースシールを設置するよう案内している。付属の簡易吸盤が梱包で変形していたら、熱いお湯に数分つけて元の形に戻してから使う。吸盤が付きにくいときは表面に水分を含ませる、スモークフィルムを貼っている場合は脱着に注意する、という記載もある。

趣味職人 プライバシーサンシェード キャロル HB37S/97S型 リアセット3枚

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1台分6枚:試験値まで開示されている低価格版

趣味職人のシームレスライト(05s-f024-sa)は、フロントガラス1枚・サイドドアガラス2枚・後部座席ドアガラス2枚・リアガラス1枚の6枚で1台分。上位ラインとの違いは公式ページが明かしていて、シェード本体のアウトラインを覆うバイアステープと吸盤の穴を保護するハトメを省いた構成だという。購入時の必須確認項目にも「本製品は「低価格」をコンセプトに開発されました」「価格を下げるため、それに見合う品質となります」が置かれている。安いことの理由が書かれている、という点は信用していい材料になる。

遮光の数値も開示されている。公式ページには紫外線遮蔽99.9%(試験方法 JIS L 1925)、遮光率99.99%(試験方法 JIS L 1055 A 法)とあり、2022年8月26日に一般財団法人カケンテストセンターで実施、試験報告書 No.OS-22-032446 035054-1 および 035054-2 と、実施機関・実施日・報告書番号まで添えられている。ただしこれは生地そのものの試験値で、装着した車内の明るさや温度の測定値ではない。同じページも、ガラスの透明部分に沿った形で生産しているため装着時にわずかな光が生じるのは仕様だと書いている。生地については、販売ページがシボ加工採用で収納時のシワが目立たないとしている。

趣味職人 シームレスライト キャロル HB37S/97S型 1台分6枚セット

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何年使うつもりかで製品ラインが分かれる

同じメーカーの中で、耐久についての説明が正反対になっている。シームレス系(サイドシェード・シームレスライト)の注意事項は「本製品は、簡易シェード、消耗品となります。中(半年)、長期(一年以上)の耐久性は保証できません」と書き、使用状況や年数によってアルミや黒フィルムの変形・剥離、経年劣化が起こるとしている。対してプライバシーサンシェードの商品説明は、防水生地を使用しており結露にも強く「5年の耐久性が保証されています」と書いている。

1シーズンの消耗品として割り切るならシームレス系、長く使う前提ならプライバシー系、という分かれ方になる。ただし後者は商品説明の販促文の中の表現で、保証の条件・範囲・手続きはページに書かれていない。製品保証が付くものとして期待するのではなく、作りの違いの説明として読んでおくのが安全だ。

寿命は扱い方でも変わる。メーカーは、装着時に必ずアルミ面を外側にすること(黒を外にすると黒フィルムが変形・剥離する)、車内温度が70度を超える状況で使うと黒フィルムが変形・剥離する場合があること、車外に出して直射日光に当てないこと、収納時は巻き癖がつくため黒い面が外側にくるように巻くことを挙げている。

車種名が入っていても専用設計とは限らない

同じ検索結果には、車種名を掲げながら出品ページ自身が汎用品だと明かしている商品も並ぶ。趣味職人のフロント用ワイヤーサンシェード(17s-f024-fu・Mサイズ)は、ページ先頭に「【適合】本商品は汎用品です。”表題に記載している車種”に対する専用品ではありません。」と書いている。商品内容はワイヤーシェード1つ、シェードを広げてフロントガラスに合わせ上部を磁石で固定する方式、重量は約180gの軽量設計、という記載だ。

見分け方は、商品名ではなく適合欄と注意書きの1行目を読むこと。汎用品ならサイズ違いから選ぶ形になるので、買う前に自分のフロントガラスの大きさを測る必要がある。キャロルの窓ガラスの実寸はマツダが公表していないため、この記事側で「何cmだから M サイズ」と示すことはできない。専用設計品の側も、適合の根拠はグレード名ではなくガラス形状だという説明だった。数値で確かめられない以上、専用設計と明記されたものを選ぶか、現車を測って汎用品を選ぶかの二択になる。

サンシェードで車内温度はどこまで下がるか

引用できる公表値として、JAF のユーザーテスト「真夏の車内温度」がある。2012年8月22日・23日、埼玉県戸田市の彩湖・道満グリーンパーク駐車場で、晴れ・気温35度の条件下、正午から4時間、駐車条件の異なるミニバン5台を測った結果だ。

条件 車内最高 車内平均 ダッシュボード最高
対策なし(黒) 57℃ 51℃ 79℃
対策なし(白) 52℃ 47℃ 74℃
サンシェード装着 50℃ 45℃ 52℃
窓開け(3cm) 45℃ 42℃ 75℃
エアコン作動 27℃ 26℃ 61℃

JAF 自身の結論は、サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度になり車内温度の上昇を防ぐことはできない、というものだ。キャロルでの実測ではないし、装着車のボディカラーも公表されていないので、対策なしとの差を効果の数値として受け取ることはできない。目に留まるのはダッシュボード最高温度が他の条件より低い値になっている点で、内装への直射日光を減らす道具、という理解にとどめておくのが実態に近い。

走行中に使ってよいのか

前面ガラスと側面ガラスへの装着物を制限しているのは、道路運送車両の保安基準第29条の第3項・第4項だ。第3項は「自動車(被牽けん引自動車を除く。)の前面ガラス及び側面ガラス(告示で定める部分を除く。)は、運転者の視野を妨げないものとして、ひずみ、可視光線の透過率等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。」とし、第4項は「前項に規定する窓ガラスには、次に掲げるもの以外のものが装着され、貼り付けられ、塗装され、又は刻印されていてはならない。」として整備命令標章や検査標章などを列挙している。条文本文に透過率の数値そのものは書かれていない。

可視光線透過率70%という数値は行政の案内側にある。国土交通省は不正改造の具体例として、前面ガラスと運転席・助手席の側面ガラスに透過率70%未満の着色フィルム等を貼ることを禁じ、装飾板についても装着した状態での透過率70%未満は不可としている。いずれも貼り付けた状態・装着した状態の透過率を問題にしている例で、サンシェードは着色フィルムでも装飾板でもないため、そのままサンシェードへの規制と読み替えることはできない。

判断を難しく考える必要はない。メーカー自身が、走行中は視界の妨げになるので絶対に使わないよう明記している。プライバシーサンシェードの注意事項も、車中泊をする際など駐車時に使うものだと書いている。走り出す前に外す、それだけでいい。

よくある質問

先代 HB36S 用のサンシェードは HB37S に使えますか

そのまま使えるとは考えないほうがいい。趣味職人の車種コードは先代 HB36S 系が f011、現行 HB37S/97S 型が f024 で分かれている。加えてマツダは全面改良でガラスエリアを拡大したと発表しており、どのガラスがどれだけ変わったかの数値は公表されていない。中古やフリマで先代用を安く見つけても、型式が違えば別物として扱う。

アルト用と書かれた製品はキャロルに使えますか

製品ごとに判断する。ruiya のフロントガラス用サンシェードのように、出品ページがアルト HA37S/HA97S とキャロル HB37S/HB97S の両方を適用車種として明記しているものはある。ただしこれは個別の製品の記載であって、アルト用と書かれたサンシェード全般がキャロルに使えるという意味ではない。適用車種欄にキャロルの型式が書かれているかどうかを、商品ごとに確かめる。

フロントだけで足りますか、全窓が必要ですか

駐車中の日よけが目的ならフロント側だけで用は足りる。車中泊の目隠しなら後席ドアガラス2枚とリアガラス1枚まで必要になり、これは3枚のリアセットが受け持つ範囲だ。前も後ろも塞ぎたいなら6枚セットを1つ買うほうが、フロント用とサイド用とリアセットを個別に揃えるより手間が少ない。

吸盤が付きにくいときはどうすればいいですか

メーカーは別売の吸盤用ベースシールを吸着位置に貼るよう案内している。フロントガラスは点検シールやTVアンテナが貼られていて吸着しにくく、リアハッチも熱線やアンテナが妨げになりやすい。付属の簡易吸盤が変形している場合は、熱いお湯に数分つけてから使う。

ドライブレコーダーが付いていても使えますか

製品ラインで扱いが違う。プライバシーサンシェードの注意事項は、ドライブレコーダー対応品ではなく、上から覆いかぶせて装着できる場合もあるがドラレコがあるから装着できないというクレームは受けられない、としている。シームレスライトのほうは、基本的にドラレコ非対応としたうえで、自己責任でハサミやカッターを使って干渉しないよう加工できる、一部の機種では上からかぶせてフィットする場合もある、と書いている。取り付け位置は販売店によって違うので、現車を見てから判断する。

さらに近い車種の事情を知りたいなら、こちらも参考になる。

まとめ:買う前にやること

順番はこうだ。まず車検証で型式を確認する——HB37S か HB97S なら現行世代、HB36S なら先代で品番が違う。次にどこまで覆いたいかを決める。駐車中の日よけならフロントガラス用1枚、前席まわりまでならサイドシェードを足し、車中泊の目隠しならリアセット3枚、まとめて塞ぐならシームレスライトの6枚だ。

3つ目に固定方式を決める。毎日着脱するならサンバイザーで挟むタイプや磁石タイプ、面で覆うなら簡易吸盤タイプ。吸盤タイプを選ぶなら、フロントガラスの点検シールやTVアンテナ、リアの熱線の位置を先に見ておき、吸着の妨げになりそうなら別売のベースシールを一緒に用意する。最後に何年使うつもりかを決めれば、消耗品と明記されたシームレス系か、長い耐久をうたうプライバシー系かが決まる。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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