CR-V RS5 で聞き慣れない音がしたら、音の出どころと鳴る場面で急ぎ度を切り分ければ、次にすることが決まる。ハンドルを回したときやタイヤのあたりの音、赤いブレーキ警告灯を伴う音は止まって点検を頼む側、ブレーキ時のキーキー音やエンジン付近のガラガラ音・キュルキュル音は早めに点検を受ける側、走行中にエンジンがかかる音(e:HEVのモードの自動切り替え)やSPORTモードでアクティブサウンドコントロールが加える加速音は仕組みから出る音だ。ホンダの公式資料と2026年版の取扱説明書、JAFの案内をもとに、音ごとの見当のつけ方を順に見ていく。
音の出どころと場面で急ぎ度を分ける
まずは全体の見取り図を持っておくと、音がしたときに慌てずに済む。
| 急ぎ度 | 当てはまる音・場面 | すること |
|---|---|---|
| 止まって点検・救援を頼む | ハンドルを回したときの異音、走行中のタイヤ付近の異音、ブレーキフルード量の低下などで赤いブレーキ警告灯が点いたとき、猫などの鳴き声 | 安全な場所に止める(鳴き声のときはエンジンをかけない) |
| 早めに点検を受ける | ブレーキ時のキーキー音、エンジン付近のガラガラ音・キュルキュル音、停止後に冷却ファンが長時間回る | 販売店や整備工場へ |
| 仕組みから出る音 | e:HEVのモードの自動切り替えでエンジンがかかる・止まる、SPORTモードの加速音、ヒルディセントコントロールの作動音(装備は車で確かめる) | 音の質がいつもと違えば点検へ |
切り分けは次の順で進める。
- 音が出る場面(始動時・加速時・減速やブレーキ時・ハンドルを回したとき・段差・停止後)と、出どころ(ボンネットの中・タイヤのあたり・ハンドル・ワイパー・車内)を控える
- メーターの警告灯が点いていないかを見る
- ブレーキ・ハンドル・タイヤ付近の音や、赤いブレーキ警告灯を伴う音は、走り続けずに安全な場所に止める。自分の安全を確かめてから販売店やJAFに連絡する
- それ以外の音は、早めに販売店や整備工場で点検を受ける
どちらの段か迷う音は、止まる側・点検を受ける側に倒すのが基本だ。
CR-V RS5 はどんな車か
RS5 と RS6 の違い
型式 6AA-RS5 は、2026年2月からの新型CR-Vのうち e:HEV RS の FF で、エンジン型式は LFC2、トランスミッションは CVT。同じ e:HEV RS の 4WD は型式 6AA-RS6 になる。
ホンダは新型CR-Vを2026年2月27日に発売した。タイプは e:HEV RS(FFと4WDを設定)と、日本専用の e:HEV RS BLACK EDITION(4WD)。パワートレインは2.0L直噴アトキンソンサイクルDOHCエンジンと2モーター内蔵電気式CVTを組み合わせた第4世代e:HEVがベースで、CR-V専用にハイ/ロー2段のエンジン直結ギアを追加している。
静粛性のための装備
ホンダの発表と公式サイトの説明では、新型CR-Vは専用のスピーカーとマイクを使うアクティブノイズコントロールを備える。マイクの情報をもとに、ノイズと逆位相の音をスピーカーから出して、幅広い帯域の不要な音を減らす仕組みだ。
ホンダの公式Q&Aによると、e:HEV RS の純正タイヤサイズは 235/55R19 101Y で、ホイールは19インチのノイズリデューシングアルミホイール。ホンダはこのホイールで走行時の騒音を抑えると説明している。車内が静かな分、ほかの車なら気にならない小さな音まで耳に届きやすいと考えておくといい。
故障ではなく仕組みから出る音
走行中にエンジンがかかる・止まる
ホンダの公式サイトのCR-Vの紹介では、e:HEVは3つのモードを自動で切り替える。EVモードはエンジンを止めてバッテリーの電力だけでモーター走行し、ハイブリッドモードはエンジンで発電した電力でモーターを駆動する(加速時はバッテリーの電力も加える)。エンジンモードは高速巡航や市街地の緩やかな加速・登坂時にエンジンと車輪を直結する。
走っている途中でエンジンがかかったり止まったりするのは、この切り替えで起こる。どの速度や電池残量で切り替わるかといった具体的な条件は、公式サイトには書かれていない。
SPORTモードの加速音
同じく公式サイトによると、アクティブサウンドコントロールは、SPORTモードを選んだときだけエンジン回転に合わせた加速音を加えて加速感を演出する。ドライブモードは ECON・NORMAL・SPORT・SNOW・INDIVIDUAL の5種類で、INDIVIDUALモードではパワートレイン・ステアリング・エンジン音・メーターの設定を個別に選べる。
SPORTモードにしたとたん音が大きくなったなら、まずこの演出を疑えばいい。音の出方を変えたいときは、INDIVIDUALモードのエンジン音の設定を見る。なお、運転状況などによってドライブモードを変えられない場合がある。
下り坂の低速で聞こえる作動音
2026年版の取扱説明書では、ヒルディセントコントロールの作動中は、ペダルが小刻みに動いたり作動音が聞こえたりすることがあると記している。作動条件の1つは車速が約3〜20km/hで走行しているとき。公式サイトは、滑りやすい路面や急な下り坂で設定した低速を保つ機能と説明している。
取扱説明書の頁にも公式サイトの紹介にも、FF・4WDやタイプによる装備の限定は書かれていないが、RS5(FF)に備わることを型式別に確かめた資料は無い。自分の車で使えるかは、車のスイッチと取扱説明書で確かめてほしい。
ブレーキを踏んだときの音と警告灯
ブレーキ時のキーキー音とパッドの減り
JAFの解説によると、ブレーキパッドは減速や停止のたびに少しずつ削れる。多くの国産車にはパッドウェアインジケーターが付いており、残量が減ると金属部分がディスクに触れてキーキーと音が鳴る。交換の目安は残量2mm以下程度で、そのまま使い続けるとブレーキの効きが悪くなり、重大な事故につながるおそれがある。
ブレーキを踏むたびにキーキー鳴るなら、早めに整備工場で点検・交換を受ける。パッドが減るとブレーキ液の量も下がり、ブレーキ警告灯が点くことがある。
警告灯が一緒に点いたとき
2026年版の取扱説明書では、ブレーキ警告灯(赤)はパーキングブレーキをかけたとき・ブレーキフルード量が低下したとき・ブレーキシステムが異常のときに点灯し、電子制御パーキングブレーキが異常のときに点滅する。指示は次のとおりだ。
- フルード量の低下: ただちに安全な場所に車を停める
- ブレーキシステムの異常: ブレーキの効きが弱くなることがあるので、ペダルを強く踏み込む
- 電子制御パーキングブレーキの異常で点滅: パーキングブレーキを使わず、シフトをPにする
ブレーキシステム警告灯(オレンジ)は、ブレーキに関係するシステムや、電子制御パーキングブレーキ・オートマチックブレーキホールドのシステムが異常のときに点灯し、その場合はパーキングブレーキを使わない。カーゴスペースやリヤシートに重い荷物を積んで車が傾いているときに点灯する場合がある、とも書かれている。音と一緒に赤いブレーキ警告灯が点いたら、走り続けずに止まる側だ。
ボンネットの中から聞こえる音
ガラガラ・キュルキュル
JAFのトラブル診断では、エンジン付近のガラガラ音はエンジンオイルの不足や潤滑不良、キュルキュル音はベルトの滑りの可能性があるとしている。どちらも点検が必要な状態で、潤滑不良や冷却不良が進むとエンジンが焼き付いてかからなくなることがある。
これは一般的な案内で、CR-V RS5 のエンジンにどんなベルトが付いているかは確かめていない。特定の部品の故障と決めつけず、音がしたら点検を受ける。オイルの量と交換の時期は次の記事で整理している。
止めた後もファンの音がする
JAFのトラブル診断によると、一部の車種ではエンジンを冷却するため、エンジン停止後もしばらく冷却ファンが回り続ける。RS5 がこの動きをする仕様かどうかは確かめていない。長時間回っている場合は故障の可能性も考えられるので、すみやかに販売店や整備工場で点検を受ける。当てはまるか分からないときはJAFに連絡すれば、応急対応や点検、整備工場への搬送を頼める。
猫などの鳴き声
エンジンルームのあたりから猫などの鳴き声がしたら、エンジンをかけない。JAFの案内では、エンジンをかけるとベルトなどに動物が巻き込まれる場合があるとしている。ボンネットのまわりを軽くたたいても変わらなければ、JAFに救援を頼む。不用意に手を入れて噛まれると、けがや感染症のおそれがある。
タイヤのあたり・ハンドルから聞こえる音
タイヤのあたりから聞こえる
JAFのトラブル診断では、走行中にタイヤ付近から異音がする原因はさまざまで、タイヤに異物が刺さっている場合や、走行に関わる部品が傷んでいる場合などが考えられるとしている。点検が必要な状態として、JAFは救援要請を案内している。連絡するときは、まず自分の安全を確かめてから状況を伝える。
ハンドルを回すと鳴る
ハンドルを回したときの異音は、ステアリング機構の不具合の可能性がある。JAFによると、不具合がある状態で走ると操舵できなくなるおそれがあり非常に危険なため、点検が必要で、救援要請を案内している。回したときの振動や、ハンドルが重く感じる症状を伴うこともある。タイヤのあたりの音とハンドルの音は、走り続けずに止まる側だ。
日頃の手入れ
2026年版の取扱説明書は、特定のタイヤが摩耗するのを防ぐために、5,000km走行したときタイヤローテーションをするよう指示している。タイヤまわりを点検に出す機会と考えて、間隔を守っておくといい。
ワイパーのビビり音
JAFのトラブル診断では、ワイパーを動かしたときのビビり音の原因として、ガラス面の汚れの付着、撥水コーティングの影響、ワイパーゴムの傷みを挙げている。対処は次の順だ。
- 窓ガラスの汚れを落とす
- 撥水コーティングをしている場合は、ワイパーゴムにビビり防止剤を塗る
- それでも直らなければ、ゴムだけかブレードごと交換する
ホンダの交換部品の案内では、スジが残る・ゴムにひび割れや裂けがある・拭くときにビビり音がする・拭きムラがある・異物が付着している、が交換時期のサイン。撥水加工をしたガラスにノーマルタイプのラバーを使うとビビり音がする可能性があり、撥水加工したガラスには撥水対応タイプのラバーを使う。ラバーは使う回数が少なくても、気温の変化や紫外線、酸性雨などで劣化することがある。点検はワイパーを低速・高速で動かし、拭き取りに異常がないかを見る。自分で替えるのが難しければ、販売店か整備工場に相談する。
車内のカタカタ音の切り分け方
車内のカタカタ音やビビり音は、まず荷室や座席の荷物、ドアポケットや小物入れの中身を降ろして同じ道を走り、音が消えるかで切り分ける。ドライブレコーダーなど後付けの電装品を付けた後に出た音なら、取り付けた機器や配線の固定を見直す。
車中泊用のマットなどを積んだままにしているなら、それも一度降ろして確かめる。それでも消えない音は、場所と場面を控えて販売店で点検を受ける。
販売店への相談とリコールの確かめ方
症状の伝え方
音が続く、正体が分からないときは、購入した販売店や整備工場に相談する。切り分けの手順で控えた「いつ」「どこから」に、どんな音か(キーキー・ガラガラ・キュルキュル・カタカタなど)を足して伝えると、点検の話が早く進む。
リコールの確かめ方
国土交通省の案内によると、リコールの対象車になると、ハガキ等により自動車メーカー等から直接通知される。国土交通省のリコール情報検索は車名・メーカー名・型式で調べられるが、対象は車台番号の範囲で示されるため、個別の車両はメーカーに問い合わせる。主要メーカーの中には、車検証に記載された車台番号を入力して該当するリコール情報を検索できる仕組みがある。通知が届かず不安な場合は、メーカーか購入した販売店に相談する。
国の不具合の窓口
国土交通省の自動車不具合情報ホットラインは、自動車の不具合情報を受け付ける窓口で、寄せられた情報はリコールの隠ぺいの防止や欠陥車両の早期発見などに使われる。申告には車名・型式・登録番号・不具合の発生時期・不具合の内容と経緯(発生箇所や状況、修理先、直近の点検の内容など)が要る。個々の情報への回答や調査状況の報告は行っていないので、自分の車の修理の相談は販売店に、と使い分ける。
よくある質問
走行中に急にエンジンの音がするのは故障?
e:HEVは3つのモードを自動で切り替えるので、走っている途中でエンジンがかかることは仕組みとして起こる。かかる条件は公式に示されていない。ガラガラなど音の質がいつもと違うなら、ボンネットの中の音として点検を受ける。
SPORTモードにすると音が大きくなるのは?
アクティブサウンドコントロールが、SPORTモードを選んだときだけ加速音を加えるからだ。エンジン音はINDIVIDUALモードで設定を選べる。
止めた後もファンの音がするのは?
JAFの案内では、一部の車種で停止後もしばらく冷却ファンが回る。RS5 の仕様は確かめていないので、長時間回り続けるなら販売店や整備工場で点検を受ける。
ブレーキでキーキー鳴るのは?
パッドの残量が減ったことを知らせる音の可能性がある(JAFの解説では、多くの国産車にパッドウェアインジケーターが付いている)。早めに点検・交換を受け、赤いブレーキ警告灯も点いたら止まる側に切り替える。
まとめ
確かめごとが要るときは、まず車検証で型式と初度登録年月を確かめ、型式 6AA-RS5 であることと車台番号を控えておく。リコールの確認にも販売店への相談にも、そのまま使える。
音の急ぎ度は、ハンドルを回したときやタイヤのあたりの音、赤いブレーキ警告灯を伴う音、猫などの鳴き声が止まって点検・救援を頼む側、ブレーキ時のキーキー音やエンジン付近のガラガラ音・キュルキュル音、停止後に長時間回る冷却ファンが早めに点検を受ける側、e:HEVの切り替えでエンジンがかかる・止まる音やSPORTモードでアクティブサウンドコントロールが加える加速音が仕組みから出る音、の3つに分かれる。迷ったら、販売店に相談するか救援を頼む側に倒す。電球が切れたときの型番は次の記事にまとめている。

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