夏の昼下がりに屋根のない駐車場へ戻ると、ダッシュボードもハンドルも触れないほど熱くなっている。アコード CY2 のサンシェードは、フロント1枚で済ませるか、横の窓まで覆うか、全部の窓を塞ぐかで買うものが変わる。しかも CY2 は2024年に出た現行世代で、検索結果には先代 CV3 向けが同じ顔で並ぶ。どの窓を覆いたいかを先に決めて、そのうえで型式で絞り込むのが早い。
用途で分かれる4製品の早見表
CY2 向けに売られているものは、覆う窓の範囲で3つに分かれる。日常の青空駐車だけならフロント1枚、換気しながら日差しと視線を抑えたいなら横の窓、外から中を見えない状態にしたいなら全窓セット。決めるのは製品名ではなく、どの窓を覆いたいかが先だ。
| 用途 | 製品 | 覆う範囲 | 実売価格 |
|---|---|---|---|
| 毎日の駐車 | CARTIST ポップアップ式 | フロント1枚 | 2,036円 |
| 毎日の駐車+ドラレコあり | ruiya 傘型 | フロント1枚 | 3,480円 |
| 換気しながら日差しと視線 | FXXKOE メッシュ | 前後サイド4枚 | 3,750円 |
| 車中泊・仮眠 | EYQDY 全窓セット | 全7枚 | 10,876円 |
価格は Amazon の実売価格で、2026年8月19日に確認した時点の値。在庫と合わせて変わるので、注文前に商品ページで見直してほしい。
まず車検証で CY2 かを確かめる
ホンダ公式の主要諸元表では、車名・型式の欄が「ホンダ・6AA-CY2」と書かれている。車検証の型式欄に入るのもこの形で、照合するのは後半の CY2。頭の 6AA は排出ガスなどの識別記号で、年式や装備で変わることがある部分だ。商品側の書き方も「CY2型」「CY2系」「11代目」で揃っているので、この3語のどれかが商品名か適合欄にあるかどうかが最初の関門になる。
ホンダのニュースリリース(2024年3月7日)によると、11代目は2024年3月8日に発売され、先代の10代目 CV3 から全長を75mm、リアトレッドを10mm延ばしている。車体の長さからして別の世代で、「アコード用」としか書かれていない商品は先代以前を指している可能性がある。
書類で迷ったときの手がかりがもう1つある。取扱説明書の車両仕様一覧では、2024年式以降の版がタイヤサイズ235/45R18 98W、先代に当たる2022年式版が235/45R18 94W で、荷重指数が違う。
フロントガラス上部のカメラをどう扱うか
ホンダの取扱説明書には「カメラはフロントガラス上部に設置されています。」とあり、続けて「反射サンシェードを使用する場合、カメラを覆わないでください。覆うとカメラに熱を集中させてしまう可能性があります。」と書かれている。メーカーがサンシェードに触れているのはこの1文だけで、書かれているのは熱が集まる可能性まで。故障するとも誤作動するとも書かれていないし、覆うなと言っている対象はカメラであって、フロントガラス用サンシェードそのものを禁じる記述ではない。
同じリリースによると、CY2 は Honda SENSING 360 を国内向け Honda 車に初搭載し、約100度の有効水平画角を持つフロントセンサーカメラに、フロントと各コーナーの計5台のミリ波レーダーを組み合わせている。先代とは構成が違うが、カメラがガラス上部にある点は変わらない。選ぶ側がやることは1つで、上端がカメラとミラーの根元にかからない位置に合わせられるかを、商品ページの写真と説明で見ておく。
ホンダ公式の主要諸元表では全高1.450mで、背が低く横に広いセダンだ。フロントガラスは寝た角度で付く。ガラス自体の縦横寸法は公表されていないので、車体の寸法から大きさを割り出すことはできない。
サンシェードで下がるのはどこの温度か
JAF のユーザーテスト「真夏の車内温度」では、2012年8月に気温35度の環境で、駐車条件を変えたミニバン5台を正午から4時間測っている。公表値は、対策なしの黒色車両が車内最高57℃・ダッシュボード最高79℃、サンシェードを装着した車が車内最高50℃・ダッシュボード最高52℃。JAF はこの結果を、サンシェードを装着した車は何も対策をしていない車に比べて車内の温度が最大7℃、ダッシュボードの温度が最大27℃低い、と説明している。
同じテストで JAF は「サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない。」とも書いている。サンシェードは車内を涼しく保つ道具ではなく、直射日光が当たる面の温度を下げる道具と考えるほうが実態に合う。ミニバンで測った2012年の試験で、セダンの CY2 で測った値ではない。それでも開きが大きいのはダッシュボード側だ。
選ぶときに見る5つの軸
| 軸 | 見るところ |
|---|---|
| 世代 | 商品名か適合欄に「CY2」「CY系」「11代目」が入っているか |
| 覆う窓 | フロント1枚・サイド4枚・全窓7枚のどれか |
| 広げ方と留め方 | 板状で挟むだけ、ポップアップ式、傘型、マグネット式のどれか |
| 上端のおさまり | ミラーやドラレコを避ける切り込みの記載があるか |
| しまい方 | 収納袋か本体バンドか、畳んだ形は円盤か8の字か棒状か |
数値で横並びにできるのは価格と枚数くらいで、残りは商品ページにそう書いてあるかどうかで見るしかない。ドライブレコーダーを付けているなら、上端のおさまりの優先度が上がる。板状とポップアップ式は薄く畳めて、傘型は畳むと棒状になるので、置き場所の考え方も変わってくる。
毎日の青空駐車ならフロント1枚
いちばん多い使い方はこれで、価格も手ごろな範囲におさまる。分かれ目はドライブレコーダーの有無と、畳んだものをどこへ置くかだ。
値段で選ぶなら CARTIST のポップアップ式
適合は11代目 CY2型専用、適合年式は2024年〜現行と書かれている。高密度アルミ遮熱シートとポリウレタン断熱素材を組み合わせた4層構造で、ケースから取り出すと自分で広がり、フロントガラスに当ててサンバイザーで押さえるだけ。しまうときは8の字に折りたたむ。収納用ストラップと収納袋が付く。遮光率や反射率の数値表記は無く、上端の逃げについても記載が無いので、ミラーまわりの余裕は現物で合わせることになる。出品者も購入前に年式・グレード・オプション形状を確認するよう但し書きを置いている。
CARTIST ホンダ アコード CY2型 フロントガラス用サンシェード(ポップアップ式・収納袋付き)
ドラレコがあるなら ruiya の傘型
適合はホンダ アコード CY系 11代目 e:HEV CY2型(2024.3〜現行)。上端について「大型切り込み&ベルクロでルームミラー・ドライブレコーダーに干渉せず、視界を確保。」と書いている唯一の製品で、選ぶ理由はここに尽きる。引き紐の中棒を引くと傘が開き、中央の高耐久シリコン吸盤で留める。骨は10本構造のガラス繊維、バネ式の先端がガラスの曲面に自動で追従すると説明されている。表面は99%以上の紫外線を遮断するというチタンシルバーコーティング。収納は専用袋を使わず本体の幅広バンドでまとめる形で、畳むと棒状になる。ドアポケットに挿すのか後席の足元に立てるのか、置き場所を決めてから買うほうがいい。
ruiya ホンダ アコード CY2型 フロントガラス用 傘型サンシェード(ミラー・ドラレコ用の切り込みつき)
横の窓の日差しと視線を抑える
窓を開けたまま日差しと視線を抑えたいならサイドガラス用のメッシュになるが、CY2 向けはここが薄い。2026年8月19日に CY2 対応をうたう商品を探すと19件見つかり、在庫ありか残り数点で買えたのは11件、そのうちサイドガラス用は1件だけだった。数か月後には顔ぶれが変わっている前提で読んでほしい。
その1件が FXXKOE のメッシュで、適合はアコード CY2型 2024年〜。枚数はフロントサイド2枚・リアサイド2枚と明記されている。取り付けは磁石で窓枠に押さえるだけだが条件があり、窓枠が金属なら直接付き、プラスチックなら付属の固定用ホルダーを使う必要があると書かれている。窓ガラスの昇降には影響しないとされ、内蔵スチールワイヤーで反りや変形を防ぐ、99%紫外線をカットする、といった記載もある。出品者自身がフロントサイド2枚について走行中の使用をやめるよう但し書きを置いているので、前席側は駐車中だけの装備として扱う。
FXXKOE ホンダ アコード CY2型 サイドガラス用メッシュサンシェード(マグネット式・前後4枚組)
車中泊や仮眠で全部の窓を覆う
外から中が見えない状態を作りたいなら全窓セットになる。EYQDY の製品は適合が11代目 CY2型 2024年3月〜で、ホンダの発売時期と合う書き方をしている。内容はフロントガラス用1枚、サイドドアガラス用2枚、後部座席ドアガラス用2枚、クォーターガラス用2枚、リアガラス用1枚の全7枚。スプリングワイヤーフレームが入っていて、窓の隙間に挿すだけで取り付けでき、リアは付属のアクセサリで追加固定できると説明されている。
注意したいのは届き方だ。注文後に現地で製作・発送するオーダーメイド商品と明記されていて、急ぎでは間に合わない。初回使用時はしわが気になる場合があるが時間を置いて整えると仕上がる、という断りも出品者が置いている。10,876円は今回の4製品で最も高く、日常の駐車だけなら過剰になる。
EYQDY ホンダ アコード CY2型 全窓用プライバシーサンシェード(7枚セット・受注生産)
商品ページの表記の読み方
年式の書き方は出品者ごとに割れていて、「適合年式は2024年~現行」「CY2型(2024.3~現行)」「11代目 CY2型(2024~現行)」「11代目 CY2型 2024年3月~」の4通りがある。発売は2024年3月8日なので「2024年~」は発売前まで含む書き方だが、CY2 という型式自体が3月8日以降にしかないため、型式で照合するかぎり実害はない。逆に年式だけを見ると、先代 CV3 向けを掴む余地が残る。
遮蔽率の数字は横並びの軸にできない。同じ99%でも、紫外線を効果的に遮断すると書く製品、太陽光の99%を反射すると書く製品、紫外線をカットすると書く製品があり、指している指標が違ううえ、測定条件も方法も書かれていない。数値表記の無い製品もある。大きい数字を並べて優劣を決める読み方はしないほうがいい。
全窓セットは2点を見る。1つは枚数構成で、7枚の内訳を書いている出品がある一方、商品名に「全窓対応」とありながら説明のどこにも枚数が無い出品がある。しかもその出品は7枚と書いている出品と同じ出品者で、価格は2,399円と10,876円で4倍以上開く。もう1つは重複で、商品名も価格も説明も同じ出品が2つ並んでいる例が実在する。フロント用では色違いが別の商品として並んでいるものもあり、色を変えるときは別の商品ページへ移ることになる。
使い方と、やってはいけないこと
走行中に付けたままにできるのはどこまでか
道路運送車両の保安基準の窓ガラスの条には、前面ガラスと側面ガラスは運転者の視野を妨げないものとして告示で定める基準に適合しなければならない、と定められている。具体的な数値は告示側にあり、国土交通省が示している不正改造の具体例では、前面ガラス等に装飾板を装着した状態での可視光線透過率70%未満は不可とされ、対象は被牽引自動車以外の全ての自動車と書かれている。遮光する布や板は光をほとんど通さない。フロントガラス用は駐車中に使い、走り出す前に必ず外す装備として扱う。運転者席より後方の側面ガラスとリアはこの基準から外れるが、後方の視界と同乗者の安全は別に残るので、付けたまま走ることを勧める話にはならない。
フロント用の付け外しの手順
駐車したら本体を広げる。板状なら下端をガラスの下側に当て、ポップアップ式はケースから出せば自分で広がり、傘型は中棒の引き紐を引く。次に上端をガラス上部のカメラとミラーの根元にかからない位置へ合わせ、サンバイザーを下げて挟む。傘型は中央のシリコン吸盤も併用する。走り出す前に外して畳み、収納袋か本体のバンドでまとめて車内に置く。汚れたときは商品ページの説明に従い、洗えると書いていない製品は洗わない。
マグネット式サイド用は窓枠の材質で変わる
先に窓枠が金属かプラスチックかを見る。金属なら窓枠の上に当てて磁石で留め、プラスチックなら付属の固定具を先に窓へ取り付けてから本体を差し込む。前席側の2枚は駐車中だけに使い、走り出す前に外す。後席側は窓の昇降ができると書かれているが、乗り降りのたびに擦れるので、外れやすいと感じたら畳んでおくほうがいい。
よくある質問
先代 CV3 用のサンシェードは CY2 に使えますか
使えるとも使えないとも言えない。ホンダが公表しているのは全長が75mm違うことまでで、ガラスまわりが共通かどうかは示されていない。判断は年式ではなく車検証の型式で行い、商品名か適合欄に CY2 が入っているものを選ぶ。
カメラを覆ってしまうと壊れますか
取扱説明書が書いているのは、覆うとカメラに熱を集中させてしまう可能性がある、というところまでだ。故障や誤作動までは書かれていない。上端がカメラにかからない位置へ合わせて使えばよい。
サンシェードを付ければ車内は涼しく保てますか
保てない。JAF は温度抑制効果は低く車内温度の上昇を防ぐことはできないと結論を書いている。効くのは主にダッシュボードなど直射日光が当たる面の温度で、そこを期待して選ぶ装備だ。
欲しい商品が見つからないときはどうすればいいですか
CY2 向けは入れ替わりが速く、19件見つかっても実際に買えたのは11件だった。取り寄せ表示のものを待つか、数週間おいて一覧を見直す手がある。方式ごとの選び方は他車種の記事でも同じ形で使える。
まとめ
注文する前に、この5つだけ確かめてほしい。
- 車検証の型式が CY2 か(年式ではなく型式で照合する)
- どの窓を覆うか決めたか(毎日の駐車なら CARTIST、ドラレコがあるなら ruiya の傘型、換気しながらなら FXXKOE のメッシュ、車中泊なら EYQDY の7枚セット)
- 上端がカメラにかからない位置へ合わせられる形か
- 走り出す前に外して畳む前提で、置き場所を決めてあるか
- 価格と在庫は動くので、注文の直前にもう一度商品ページを見たか
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