新型プレリュードのサンシェード選びは、商品ページの適合欄がどこまで書かれているかで道が二つに分かれる。型式と年式まで明記してサイズを選ばせない製品を取るか、車名表記のうえで自分がサイズを決める製品を取るか。発売から日が浅く候補そのものが少ないので、まず自分がどちら側に立つのかをはっきりさせておきたい。
BF1に付くのは傘型か折りたたみの2系統
車種別の諸元データベースの掲載値では、この車の型式は6AA-BF1。カタログや商品ページで見かけるBF1は、この型式の記号部分にあたる。自分の車がこれに当たるかは、車検証の型式欄を見れば確認できる。
この車種向けとして買えるフロントガラス用サンシェードは、骨で広げて留める傘型・傘式と、生地を広げて挟む折りたたみ式の2系統に分かれる。型式(BF1)と年式(令和7.9~)まで商品ページに書いてあるのは、確認できた範囲で1製品だけで、残りは商品名に車名とサイズを掲げる売り方をしている。
表記はいずれも商品ページの記載、価格はAmazon実売価格で確認時点の値。
| 製品 | 適合表記 | 固定方式 | 実寸 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| カーキャンパージャパン 車種別 | 型式BF1・令和7.9~ | 傘型 | 記載なし | ¥4,980 |
| GQNUSAUTO 傘式 Large | 車名+(BF1)+2025 2026 | 傘式 | 145×79cm | ¥4,599 |
| GQNUSAUTO 折りたたみ 大 | 同上 | 折りたたみ | 145×80cm | ¥3,995 |
| GQNUSAUTO 折りたたみ 小 | 同上 | 折りたたみ | 140×70cm | ¥3,995 |
選ぶ順番は、適合欄の粒度を見る、固定方式を決める、実寸を置き場所に合わせる、の3手。順番を逆にすると、届いてから合わないと分かることになる。
候補がまだ少ない理由
ホンダのニュースリリース(2025年9月4日)によると、6代目となる新型プレリュードの発売日は2025年9月5日、全国メーカー希望小売価格は6,179,800円(消費税10%込み)、乗車定員は4名、月間販売計画は300台。発売から日が浅く、社外品の側もまだ出そろっていない。
ホンダアクセスが2025年9月4日に発表した純正アクセサリーの案内では、テールゲートスポイラーやドアバイザー、フロアカーペットマットなどが並ぶが、この発表で公表されたラインアップにサンシェードや日よけをうたう品目は含まれていない。ここで確認できるのは、この1本の発表に載っていないという事実までで、純正品がどこにも存在しないという話ではない。扱いの有無は販売店に聞くのが早い。
商品ページの表記では、この記事で扱う4点のほかにも、折りたたみタイプの色違いや、車名ロゴと収納袋を持つ別ブランドの製品が出ている。ただし確認時点で在庫の残りが少ないと表示されたものを含むので、何が買えるかは読者が見る時点で変わる前提で読んでほしい。判断の軸のほうを覚えておけば、候補が入れ替わっても使い回せる。
同じホンダの他車種でも、選び方の組み立ては近い。
日よけに期待してよい範囲
JAF のユーザーテスト「真夏の車内温度」では、2012年8月22日・23日に埼玉県戸田市の駐車場で、駐車条件を変えたミニバン5台を晴れ・気温35度の環境に置き、正午から4時間測定している。公表されている条件別の値は次のとおり。
| 条件 | 車内最高 | 車内平均 | ダッシュボード最高 |
|---|---|---|---|
| 対策なし(黒) | 57℃ | 51℃ | 79℃ |
| 対策なし(白) | 52℃ | 47℃ | 74℃ |
| サンシェード装着 | 50℃ | 45℃ | 52℃ |
| 窓開け(3cm) | 45℃ | 42℃ | 75℃ |
| エアコン作動 | 27℃ | 26℃ | 61℃ |
同じテストでJAFは「温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない」と結論を書いている。付ければ車内が涼しく保てる、という言い方はこの結論と正面から衝突する。表で目を引くのはダッシュボードの値のほうで、直射日光が当たる面の温度が抑えられた条件があった、という水準までが読み取れる範囲だ。
この測定はミニバンでの結果であって、2ドアクーペのプレリュードで測ったものではない。装着車のボディカラーも公表されていないため、条件どうしを引き算した「何度下がる」という数字はここからは出せない。
商品説明の側には「99%の紫外線をカット」といった数値も出てくるが、気温も車種も駐車時間も書かれていない。出品者がそう書いている、という以上の意味では扱わない。
遮光の度合いで製品を比べる考え方は別の車種で整理してある。
4つの軸で絞る
適合表記の粒度
最初の絞り込みはここで、ここを外すと残りの軸は意味を持たない。型式と年式まで書いてある製品は、サイズを選ばせない代わりに、その車のために用意したという主張が明確だ。車名と(BF1)と年を商品名に掲げてサイズで選ばせる製品は、置き場所や好みに合わせやすい反面、フィットの精度は届いてみないと分からない。車種名が商品名に入っているかどうかだけで専用設計だと判断しない。説明の本文に型取りの記述があるかまで見る。
固定方式
傘型・傘式は中棒や骨がダッシュボード側へ張り出すので、内装や機器に当たらないかが論点になる。今回の車種別タイプは中棒が360°回転すると説明されており、装着時に向きを逃がせる作りだと書かれている。折りたたみ式は吸盤も接着剤も使わないと説明されているものがあり、着脱の手数は少ない。上端をどこで押さえるかは製品次第なので、ルームミラーの逃げ加工の有無もこの軸で見ておく。
方式ごとの違いは車種をまたいでも変わらない。
と
が、方式差と専用形状の効き方をそれぞれ扱っている。
実寸サイズ
サイズを選ばせる製品では145×80cm、140×70cm、145×79cmが並ぶ。横幅で5cm、高さで10cm近い差があり、同じ車に適用と書かれていても覆う面積は違う。大きいほうは端まで届きやすい代わりに畳んだときにかさばる。小さいほうは扱いやすいが、ガラスの端に隙間が残る可能性がある。
収納したときの形
乗車定員4名のクーペなので、置き場所は後席と荷室の使い方で決まる。折りたたみ式は畳むと平たくなり、ドアポケットやシート背面に差し込みやすいと説明されている。傘型・傘式は閉じると細長い棒状になるから、荷室のすき間や後席の足元に立てて置く形になる。夏が終わったあとどこにしまうかまで決めておかないと、結局積みっぱなしになる。
候補4製品を同じ軸で見る
以下はいずれも商品ページの表記で、こちらで実物を測った値ではない。
型式と年式まで書かれた車種別タイプ(傘型)
商品名に「新型 プレリュード BF1 用」「傘型 折り畳み式」「令和7.9~」を掲げ、説明の車種参考欄でも型式BF1・年式令和7.9~と分けて明記している。「車種に合うサイズのサンシェードをお送りいたします」として、購入時にサイズを選ばせない。バックミラー切れ込み加工済みでミラーを回避して取り付けられ、中棒は360°回転すると書かれている。4点のうち適合表記がいちばん細かいのがこれだが、実寸の数値は商品ページに載っていない。出品者名には日本の企業であることと全品1年保証、適合の問い合わせを受ける旨が併記されている。
カーキャンパージャパン 車種別サンシェード 傘型(型式BF1・令和7.9~表記)
車名とサイズで選ぶ傘式タイプ
商品名は「サンシェード 車 フロント適用 ホンダ・プレリュード VI (BF1) 2025 2026 傘式」で、サイズはLarge(145×79cm)。車種の指定は商品名の適用表記だけで、説明は紫外線を遮る素材、使わないときは折りたたんで収納できるといった一般的な文言にとどまり、車種ごとに型を取ったという記載はない。骨が張り出す構造は前項と同系統だが、こちらは実寸が示されている。
GQNUSAUTO 傘式サンシェード Large 145×79cm
折りたたみタイプ(145×80cm)
シルバーの反射面で紫外線を反射し、黒い面で熱の伝わりを遮ると説明されている。吸盤も接着剤も使わず、広げて数秒で取り付け、畳むだけと書かれており、ドアポケットに収まる大きさになるという。骨がダッシュボード上に張り出さない分、内装との干渉を避けたい人はこちら側になる。
GQNUSAUTO 折りたたみサンシェード シルバー 145×80cm
折りたたみタイプ(140×70cm)
商品名の書式は145×80cmの製品と同じで、違いはサイズ表記だけ。説明の本文も一字一句同じで、サイズ別の適合についての追記はない。確認した時点では145×80cmの製品と同じ価格で並んでいた。同じ車種に適用と書かれた製品が2サイズ同価格で並ぶこと自体が、次の節で扱う判断材料になる。
GQNUSAUTO 折りたたみサンシェード シルバー 140×70cm
同じ車に2サイズが並ぶ意味
145×80cmと140×70cmが、同じ適合表記・同じ説明文・同じ価格で並んでいる。ここから読めるのは、サイズを選ばせる製品は車種ごとに型取りした専用形状とは限らず、車種名は「このサイズならこの車に使える」という目安として掲げられている可能性がある、ということだ。実車から型を取っているなら、1車種に1サイズで足りる。
では車体寸法から必要な大きさを逆算できるかというと、これができない。車種別の諸元データベースの掲載値では全長4,520mm、全幅1,880mm、ホイールベース2,605mm、車両重量1,460kgだが、これらはフロントガラスの実寸ではない。全高は参照したソースの間で表記が割れていたため、ここでは数値を出さない。ホンダ自身はこの車を「低くシャープなフロントノーズ」「低くワイドなスタンス」と説明しており、低く構えたクーペであることはメーカーの言葉で裏づけられるが、ガラスの傾斜角度を示す数値は公表資料に見当たらなかった。
手掛かりは商品側の実寸表記しかない。覆いたい範囲と、畳んだものを置く場所の寸法を突き合わせて決める。迷ったら、端の隙間を避けたいなら大きい方、扱いやすさを取るなら小さい方、という割り切りでいい。
取り付けと使用で気をつけること
国土交通省が示している不正改造の具体例では、前面ガラス等への装飾板の装着について、対象範囲を自動車の前面ガラス等および側面ガラス(運転者席より後方の部分を除く)とし、装着した状態での可視光線透過率が70%未満のものは不可と示されている。対象は被牽引自動車以外のすべての自動車だ。
遮光する布や板は光をほとんど通さないから、付けたままではこの70%以上という条件を満たしようがない。フロントガラス用のサンシェードは、駐車しているあいだに使い、走り出す前に必ず外して収納する装備として扱う。運転席・助手席の窓に挟むタイプも同じで、運転者席より後方の窓だけがこの基準の対象から外れている。
構造の面では、中棒や骨がダッシュボード上へ張り出す製品を選んだとき、内装や機器に当たらないかを最初の装着時に見ておく。当たる位置なら中棒の向きを回して逃がす。
他車種向けの製品を流用する前提で選ぶのも避けたい。確認した商品ページはいずれも適合をこの車種に限って書いており、他車種用が使えるという記載はどこにもなかった。ネット上には流用したという書き込みも見かけるが、出所が利用者の投稿で、形や大きさが合ったことを確かめられる資料がない。
フロント用だけで足りるか全窓分まで要るかで迷ったら、
が判断の助けになる。
よくある質問
純正のサンシェードは選べますか
2025年9月4日に発表された純正アクセサリーのラインアップには含まれていない。この1本の発表の範囲での話なので、扱いの有無は販売店に確認するのが確実だ。
装着したまま走ってもよいですか
外してから走る。前面ガラスは装着した状態での可視光線透過率70%以上が求められる範囲に入っており、遮光素材を付けたままでは満たせない。
サンシェードを付ければ車内は涼しく保てますか
保てない。JAF のテストは、温度抑制効果は低く車内温度の上昇を防ぐことはできないと結論している。期待できるのは、直射日光が当たる面の温度が抑えられた条件があった、という水準までだ。
他の車種用のサンシェードを流用できますか
勧めない。適合欄に他車種での使用を認める記載がある製品は、今回の確認では見つからなかった。
自分の車がBF1かどうかはどこで確認できますか
車検証の型式欄を見る。6AA-BF1と記載されていれば、商品ページのBF1表記と同じ車だ。
まとめ
購入前に確認するのは次の4点。
- 車検証の型式欄が6AA-BF1であること
- 商品名ではなく適合欄に自分の車が書かれていること。型式と年式まで書かれているか、車名とサイズだけかを見分ける
- 固定方式。ダッシュボード上に骨や中棒が張り出しても構わないか、着脱の手数を減らしたいか
- 実寸。覆いたい範囲と、畳んだものをしまう場所の両方から寸法を合わせる
適合表記の粒度をいちばん重く見るなら、型式と年式まで書かれた車種別タイプが出発点になる。この順で絞れば、候補が少ない状況でも選んだ理由が手元に残る。効果への期待値は、車内を涼しく保つ道具ではなく、駐車中に直射日光が当たる面の温度を抑える道具、という位置に置いておけばずれない。
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