アコード CY2 の荷室は、取扱説明書に載っている収納を先に使い分け、長い物は後席を倒して積み、それでも散らかる分だけを床のマットと収納ボックスで補う、という順で整えるのがいちばん無理がない。広さはホンダの公式カタログが「ゴルフバッグを4個積載可能」とするほどあり(バッグの形やサイズによっては積めない場合がある、という注記つき)、足りないのは容量より置き場所の決めごとだ。以下、収納の場所、後席の倒し方、足す用品の選び方の順に案内する。
アコード CY2 の荷室収納の全体像
先に要点だけまとめておく。
- 広さ: ホンダの公式ウェブカタログは「ゴルフバッグを4個積載可能」としている。ただし積載物やバッグ・クラブの形状やサイズによっては積めない場合があり、詳しくは販売会社で確かめるよう注記がある
- 長い物: 公式カタログは「後席を前に倒せば、より大きな物も積み込めます」としている
- 荷室の収納: 取扱説明書には、トランク内の左右のコンビニフック、床下のカーゴフロアボックス、後席のアームレストの所から小物を出し入れできるアームレストスルーが載っている
- 走行時: 公式カタログは、安全のため走行の際は荷物を固定するよう注記している
この4点を押さえたうえで、細かい使い方を見ていく。
トランクの広さと開け方
現行のアコード(型式 CY2)は、webCG の発売時の記事によると2024年3月8日に発売された。中古車情報サイトのグーネットの整理では、CY2 の販売期間は2024年3月から現在までで、2025年5月と2026年7月にモデルの区切りがある(2026年7月からのモデルも CY2)。
ゴルフバッグの積載例
公式カタログの写真の積載例は、9.5インチのゴルフバッグ3個と10インチのゴルフバッグ1個の組み合わせだ。くるまのニュースの実車での確かめでは、9.5型のキャディバッグ4つを互い違いにして下段に2つ、上段に2つ重ねて積め、奥のスペースには着替えやシューズを入れたバッグも載せられたという。記事は開発者の話として、4人が乗っても人数分のゴルフバッグと荷物を積めるようにしたと伝えている。これは編集部の実車での結果で、メーカーの公表値ではない。
容量については、webCG の記事がトランクルームの容量を570リッターと伝えているが、計測の方式は書かれていない。公式カタログの荷室の節には容量の数値の記載が無い。数値で比べるより、自分のバッグや荷物が積めるかを実車で確かめるほうが確実だ。
トランクの開け方は3通り
取扱説明書には、トランクオープナー、キーレスエントリーシステム、トランクオープンスイッチの3つの開け方が載っている。トランクオープンスイッチは、運転席ドアを解錠してから押すか、Honda スマートキーを持って押すと、トランクが解錠されて浮き上がる。スマートキーは運転者が持ち、トランク内に置かない。置いたまま閉めるとブザーが鳴り、トランクが再び開く。
開け閉めでは次の点に気をつける(取扱説明書の注意から)。
- 周囲の安全と、車の上方・後方に十分なスペースがあることを確かめる
- トランクルームに人を乗せない。子どもを入れない(内側からは開けられない)
- 走行中はトランクを開けたままにしない(排気ガスが車内に入るおそれ)
- エンジンがかかった状態で荷物を出し入れするときは、排気管の後ろに立たない
- 風の強い日は、風にあおられないようにする
- 運転席ドアが施錠されている状態でトランクを閉めると、トランクも施錠される
荷室に備わる収納の使い分け
ホンダのウェブ版の取扱説明書には2024年版と2026年版があり、どちらにも次の収納が同じ内容で載っている。
コンビニフック
トランク内の左右にある。取扱説明書は、フックが破損するおそれがあるので、重いもの(約3kg以上)や大きいものをかけないよう案内している。買い物袋のような軽い物を、床で転がさずに留めておく場所と考えるとよい。
カーゴフロアボックス
トランクの床のフロアリッドを開けた下にある。取扱説明書には、このボックスの寸法や容量の記載が無い。何を入れるかは、実車でフロアリッドを開けて、入れたい物を当ててから決める。
停止表示板入れ
カーゴリッドの下にある。取扱説明書による、収納できる停止表示板の大きさは長さ438mm以下・高さ59mm以下・幅121mm以下だ。停止表示板を買うときは、パッケージの寸法をこの上限と比べておく。
アームレストスルー
後席のアームレストの所から、トランク内の小物を出し入れできる開口部だ。ノブを押してカバーを開け、閉じると施錠される。公式カタログの収納の一覧にも「リアセンターアームレスト(リッド/ドリンクホルダー付、アームレストスルー機構付)」がある。取扱説明書は、急ブレーキなどのときに思わぬ事故につながるおそれがあるため、走行中は荷物の出し入れをしないよう注意している。
後席を倒して長い物を積む
webCG の記事は、長尺物を積むためのトランクスルー機構とアームレストスルー機構を備えると伝えている。長い物は背もたれを倒して車内側まで通し、後席に人が乗る日で出し入れしたいのが小物なら、背もたれを倒さずにアームレストスルーを使う、と使い分ける。
背もたれの倒し方
取扱説明書の手順は次の5つだ。
- 中央席のシートベルトをガイドから外す
- ヘッドレストを下げる(フロントシートに当たるときは外す)
- アームレストを収納する
- トランク内のレバーを引き、ロックを解除する
- 背もたれを倒す
ロックを外すレバーはトランク内にあるので、先にトランクを開けてから始めると手戻りがない。操作するときは手などをはさまないように気をつけ、エンジンがかかった状態なら排気管の後方に立たない。背もたれを倒し、トランクを開けたまま走行しない。
元に戻すときの確かめ
背もたれを起こして後ろへ押しつけ、固定する。そのうえで、リヤシートのシートベルトが背もたれの前にあること、中央部のシートベルトがガイドにはまっていることを確かめる。
荷室を散らかさない置き場所の決め方
荷室の整理は、積む物を3つに分けて置き場所を決めると崩れにくい。
| 積む物 | 置き場所 |
|---|---|
| いつも積んでおく物 | 床下のカーゴフロアボックス、カーゴリッドの下の停止表示板入れ |
| よく出し入れする小物 | 収納ボックス |
| その日だけの大きな荷物 | 空けておいた床 |
| 買い物袋のような軽い物 | コンビニフック |
気をつけたいのは床下の使い方だ。収納ボックスや荷物を床に置いたままにすると、フロアリッドを開けてカーゴフロアボックスを使うたびに上の物をどける必要がある。床下の物を出す回数が多いなら、床に置く箱の数を絞る。
重い物や大きい物はコンビニフックにかけず、床に置いて、走行中に動かないように固定する。
荷室の床を汚れと傷から守る
ホンダ純正アクセサリーには、アコード用の「トランクトレー」と「トランクカーペットマット」がある。トランクトレーは、ぬれた荷物も気にせず積める防水性のあるマットと案内され、トランクカーペットマットには「消臭・抗菌加工」の表記がある。どちらも「ラゲッジスペースを傷や汚れから守る」と案内されていて、互いに同時使用はできないと注記されている。
選び分けの目安は、ぬれた物や泥の付いた物を積むことが多いなら防水のトレー、においが気になるならカーペットのマットだ。どちらか一方に決める。
純正アクセサリーの各頁には、材質・サイズ・対象のタイプや年式の記載が無い。アコード用アクセサリーの頁の写真の車両は2025年5月発売モデルと注記されている。仕様・品番・適用・装着に関する条件は販売会社に問い合わせるよう案内があり、取付費が別に必要との注記もある。
車内の床のマットは別の記事で扱っている。
収納ボックスで小物をまとめる
傘やティッシュのような小物が床で散らばるなら、箱を1つ足すのが早い。候補として挙げるのは、Honazys のトランク収納ボックス(大1個・小1個の2個組)だ。商品名には、折り畳み・蓋付き・防水防汚・カーボン調・ACCORD 専用の表記がある。
販売ページの商品説明では、次の点が挙げられている。
- ACCORD の専用ロゴとカーボン調の外観
- 傘や水筒・ティッシュ・車の修理工具など、日常の小物の収納
- レザー素材(表記は「高級レザー」)で、汚れたら湿らせたタオルで拭くだけの手入れ
- 蓋による防塵と、中の物が勝手に動くのを防ぐ働き。蓋には取っ手がある
- 上面のマジックテープ(面ファスナー)を貼るだけの組み立て
- 使わないときは高さ5cmまで折りたためる
一方で、商品名に「ACCORD 専用」とあっても、アコード CY2 の荷室の形に合わせて寸法を決めたという記載は無い。箱の外寸・内寸と容量は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。箱そのものを荷室の床に留める仕組み(滑り止めや床への固定具)の記載も無い。
そのうえでの選び方と使い方はこうだ。
- 先にトランクの床で箱を置きたい場所の幅と奥行きを測る。この箱は寸法が商品の情報に無いので、販売者に問い合わせるか、届いてから置き場所に当てて確かめる前提で選ぶ
- 細かい小物を入れるなら、蓋付きで中身が動きにくい箱が向く。ただし箱そのものが走行中に動かないかは置き方と固定の方法で決まるので、固定の手段も合わせて考える
- ゴルフバッグを積む日は、箱を降ろすか畳んでおくと床を広く使える
寸法を自分で確かめる手間を受け入れられて、内装を ACCORD のロゴでそろえたい人に合う箱だ。価格は変わるので、リンク先の最新の表示で確かめてほしい。
Honazys アコード ACCORD ロゴ入り トランク収納ボックス 折りたたみ 蓋付き(大小2個組)
車内の収納と荷室を使い分ける
荷室に置かなくてよい小物は、車内の収納へ回す。公式カタログの収納の一覧には、サングラスボックス、グローブボックス(LED照明付)、フロントアームレスト付センターコンソールボックス、リアセンターアームレスト、運転席&助手席シートバックポケット、フロントドアポケット、リアドアポケットがある。
取扱説明書は、グローブボックスとセンターコンソールボックスは走行中は閉めること、リヤシート運転席側のグラブレールにあるコートフックには重いものやとがったものをかけないことを案内している。走行中に手元で使う物は車内、使う日が決まっている物は荷室と分けると、どちらも散らかりにくい。
後席や窓まわりの用品は、次の記事で扱っている。
よくある質問
後席は左右別々に倒せる?
取扱説明書の「背もたれの倒しかた」の頁には、背もたれを左右別々に倒す手順や、分割の方式(一体か分割か)の記載が無い。公式カタログの荷室の節にも分割の方式の記載は無い。分割の有無は、販売会社か実車で確かめる。
スペアタイヤは積まれている?
積まれていない。ホンダの公式サイトは、応急パンク修理キットを装備しているため、スペアタイヤは装備していないと注記している。
コンビニフックにはどれくらいの重さを掛けられる?
取扱説明書は、フックが破損するおそれがあるので、重いもの(約3kg以上)や大きいものをかけないよう案内している。重い物や大きい物は床に置いて固定する。
停止表示板はどこにしまう?
カーゴリッドの下の停止表示板入れにしまう。入る大きさには上限があるので、買う前に上の「停止表示板入れ」の節の寸法と比べておく。
まとめ
純正アクセサリーや用品を買う前に、まず車検証で型式と初度登録年月を確かめる。グーネットの整理では CY2 には2025年5月と2026年7月にモデルの区切りがあり、販売会社に適用を問い合わせるときも、この2つを伝えると話が早い。
そのうえで、荷室は次の流れで整える。
- コンビニフック、カーゴフロアボックス、停止表示板入れ、アームレストスルーを先に使い分ける
- 長い物は、トランク内のレバーでロックを外して背もたれを倒す(取扱説明書の5つの手順)
- 足りない分を、床の保護(純正はトレーかカーペットマットのどちらか一方)と収納ボックスで補う
広さは公式カタログで「ゴルフバッグを4個積載可能」(形やサイズによっては積めない場合あり)とされている。積んだ荷物は走行前に固定しておく。
先代の荷室と見比べたい人は、こちらも参考にしてほしい。
この記事にはAmazonアソシエイトを含むアフィリエイト広告を含みます。

コメント