アコード CY2 のエアコンフィルターは、純正品番で取り寄せるか、商品名に CY2 と明記された社外品を選ぶか、この二択で決まる。CY2 は2024年3月8日発売の11代目で、パワートレインは e:HEV の一本立て。型式としてはまだ新しく、旧世代アコード向けのフィルターが検索結果に混ざるため、車種名だけで絞ると外す。交換の目安はアコードの取扱説明書で1年または15,000kmごととされており、走行距離が伸びない使い方でも1年が区切りになる。
CY2で買える3製品と純正品番の早見表
CY2 への適合が商品側に明記され、かつ購入できる状態を確認できたのは次の3製品。純正品を選ぶ場合の手がかりになる品番も並べておく。
| 選択肢 | 適合の示され方 | 商品説明が挙げる機能 |
|---|---|---|
| INEX 014535-2220 | 商品名に「CY2 アコードハイブリッド R6.3-」 | 活性炭入り |
| ONLY ONE(オンリーワン) | 商品名に「アコード e:HEV CY2 R6.3-」 | 活性炭入り・5層構造・脱臭・花粉・ホコリ・アレルゲン除去 |
| Logifact AC-508 | ホンダ用の多車種対応表記にアコードハイブリッド CY2 を含む | 汎用(ホンダ車を幅広くカバー) |
| 純正 80292-TZA-J01 | 部品商2社の適合一覧に CY2 の掲載あり | ― |
迷ったら、商品名に「CY2」と適合開始年月まで書かれているものを選ぶのが、この型式では一番外しにくい。理由は後述する適合表の事情にある。
純正品番 80292-TZA-J01 という手がかり
CY2 に対応するとされる品番
ホンダ純正部品を扱う部品商2社の適合一覧では、エアコン用フィルター(クリーンフィルター)の純正品番 80292-TZA-J01 の適合車種にアコード CY2 が含まれている。2社の掲載内容は一致していた。ただしこれは部品商が自社の商品ページに掲載している適合情報であって、自動車メーカーが公開した適合表ではない。品番で発注するときは、この出典の性質を踏まえて販売店側にも確認したい。
同じ品番が使われているホンダ車
同じ適合一覧では、80292-TZA-J01 はシビック FL1/FL5、シビック e:HEV FL4、フィットおよびフィット e:HEV の GR1〜GR8・GS4〜GS7、フリードおよびフリード e:HEV の GT5〜GT8、Honda e ZC7、ステップワゴンおよびステップワゴン e:HEV の RP6/RP7/RP8、ヴェゼルおよびヴェゼル e:HEV の RV3〜RV6、WR-V DG5、ZR-V および ZR-V e:HEV の RZ3〜RZ6 にも適合するとされている。ホンダの新しい世代で広く共通化された品番という位置づけで、社外品を探すときはここに並ぶ車種名が手がかりになる。商品ページに CY2 の記載がなくても、シビック FL 系やステップワゴン RP6〜8 が対応表に並んでいれば、同じ枠の製品である可能性は高い。
適合一覧をそのまま鵜呑みにできない理由
部品商の適合一覧は「この品番が適合する車種として掲載されているもの」であり、網羅的な適合表ではない。載っていない型式が適合しない証明にはならず、逆に掲載があっても年式や仕様で差異が生じる余地は残る。購入前には車検証に記載された型式と初度登録年月を確認し、販売店や用品店の適合検索で照会してほしい。
においか花粉か、悩みから機能を絞る
集塵・脱臭・抗菌という分かれ方
フィルターメーカーの製品情報では、エアコンフィルターは機能でグレード分けされている。標準的なものはホコリ・黄砂・花粉・ダニを静電気で捕集する集塵が主眼。上位では PM2.5 への対応や抗ウイルス・脱臭が加わり、最上位では抗アレル物質・抗ウイルス・脱臭を組み合わせる。輸入車向けなどでは活性炭フィルターを採用し、粒子に加えて有毒ガスや悪臭をブロックするとされる。選ぶ軸は「集塵を取るか」「脱臭(活性炭)を取るか」「抗菌・抗ウイルスまで求めるか」の3つに整理できる。においが気になって調べ始めたなら活性炭入り、春先の花粉が動機なら集塵重視で選べばよい。
「3層」「5層」という表記の読み方
商品名によく出てくる層数は、集塵層・活性炭層・抗菌層などを積み重ねた構成を指す売り文句で、層数が多いほど性能が高いことを第三者が検証した数値ではない。どんな機能を組み合わせているかの目安として読み、判断は自分が困っている症状と、その機能が入っているかどうかで下すほうが外れにくい。フィルターは目が細かいほど風量が落ちやすい性質もあるので、高機能をうたう製品が無条件に良いとは限らない。
新しい型式では適合表記の明快さが効く
CY2 のように発売から日が浅い型式では、社外品の適合表がまだ整っていない場合がある。だから商品名に型式そのものが書かれているかどうかが、実用上の判断材料になる。適合開始年月まで併記されていれば、旧世代との混同も同時に避けられる。
CY2適合を明記した3製品を比べる
適合表記がもっとも明快なタイプ
イネックス(INEX)の車用エアコンフィルターは、商品名に「014535-2220 CY2 アコードハイブリッド R6.3-」と明記されており、型式と適合開始年月の両方が商品側で示されている。商品説明では活性炭入りのキャビンフィルターで1個入りとされる。余計な機能をうたわず適合の明示に寄っているぶん、迷わず1個買って替えたい人に向く。今回の3製品では、適合の読み取りやすさが頭ひとつ抜けている。
INEX 車用 エアコンフィルター 活性炭入 CY2 アコードハイブリッド R6.3-
機能の主張がもっとも多いタイプ
ONLY ONE(オンリーワン)のエアコンフィルターは、商品名に「ホンダ アコード e:HEV CY2 R6.3-」と適合が明記され、活性炭入りの5層構造で、におい・脱臭・花粉・ホコリ・アレルゲン除去をうたう。3製品のなかで商品説明が挙げる機能は最も多い。ただしこれらは販売者による説明であって試験結果ではない点、商品表記に「並行輸入品」とある点、そして商品名に併記された純正品番が部品商の適合一覧で確認できた品番と一致しない点は、買う前に知っておきたい。においと花粉の両方に手を打ちたいなら候補に入る。
ONLY ONE ホンダ アコード e:HEV CY2 R6.3- エアコンフィルター 活性炭入り5層構造
ホンダ車を幅広くカバーする汎用タイプ
Logifact(ロジファクト)の汎用カーエアコンフィルター AC-508 は、ホンダ用として多数の車種・型式に対応する商品で、対応表記にアコードハイブリッド CY2 が含まれる。フィット GE/GK/GR 系、フリード、ステップワゴン RP 系、シビック FL 系、ヴェゼル RU/RV 系、WR-V DG5、ZR-V RZ 系、Honda e ZC7 と、純正品番 80292-TZA-J01 の適合車種として挙がる顔ぶれに重なる車種が並ぶ。家族でホンダ車を複数持っているなら、まとめて同じ製品で回せる。在庫は流動するので、購入時点の販売状況は自分で確認してほしい。
Logifact 汎用カーエアコンフィルター ホンダ用 AC-508(アコードハイブリッド CY2 対応)
交換の目安は1年または15,000km
取扱説明書が示す周期
アコードの取扱説明書によると、エアクリーンフィルター(エアコンフィルター)は通常1年または15,000kmごとに交換する。あわせて、粉塵の多い環境で使う場合は早めの交換が推奨されている。通勤距離が短く年間走行が伸びない使い方でも、1年で一度は見るという読み方になる。
距離に達していなくても替えるサイン
取扱説明書には、エアコンの風量が著しく減少したり、ガラスが曇りやすくなったときは目詰まりが考えられるのでフィルターを交換する、と書かれている。この2つは走行距離に関係なく交換を判断する材料になる。窓の曇りが取れにくくなったと感じたら、まずフィルターを疑ってよい。
取扱説明書に沿った交換手順
グローブボックスを下ろすまで
CY2 のエアクリーンフィルターは、グローブボックスの奥にあるエアクリーンフィルターケースに収まっている。グローブボックスを開けるだけでは届かず、下ろす操作が必要になる。手順は、グローブボックスを開ける、ダンパーの先端を外す、両側に付いているストッパーを内側に押し込んでグローブボックスを下ろす、の順。取扱説明書では工具を使わず手で外せる構造として説明されている。
カバーを外してフィルターを引き抜く
グローブボックスが下りたら、左右にあるツメを押しながらエアクリーンフィルターケースのカバーを外し、エアクリーンフィルターを引き出す。新品と交換したら、外したときと逆の順序でカバーとグローブボックスを戻す。
AIR FLOW の矢印は下向き(最も間違えやすい)
取扱説明書には、取り付け時に「AIR FLOW」マークの矢印が下向きになるように取り付けると明記されている。フィルターには通気方向の指定があり、上下を逆に入れると本来の向きで空気が通らない。新品を袋から出したら、差し込む前に AIR FLOW の矢印表示を確認する。作業自体は難しくないが、つまずくとしたらここになる。
買う前に確認したいこと
旧世代アコード向けとの取り違え
アコードは世代ごとに型式が大きく変わっており、CL7/CL8/CL9・CU1/CU2・CW1/CW2・CR5/CR6/CR7・CV3 など旧世代向けのフィルターが検索結果に多数混ざる。とくに旧型のアコードハイブリッド(CR 系)や CV3 向けは流通量が多い。商品名に「アコード」と入っていても CY2 に適合するとは限らないので、絞り込みは車種名ではなく型式(CY2)か適合開始年月(2024年3月以降)で行う。
社外品に併記された純正品番の落とし穴
社外フィルターの商品名や説明に「純正品番」として書かれた番号が、部品商の適合一覧で CY2 に対応するとされる 80292-TZA-J01 と一致しない例がある。実際に今回見た製品のひとつは 80291 で始まる複数の品番を併記していた。社外品側は自社製品が置き換え対象とする番号をまとめて並べていることがあり、そのまま自分の車の純正品番として読み替えると誤る。品番を確かめたいときは社外品の商品説明ではなく、純正部品側の適合情報に当たる。
最終確認は車検証で
適合表記はあくまで販売者の記載で、年式や仕様の差までは吸収しきれない。注文前に車検証の型式と初度登録年月を見て、それを持って適合検索にかけるのが確実な順序になる。
よくある質問
エアコンフィルターはどのくらいの頻度で交換すればよいか
アコードの取扱説明書では通常1年または15,000kmごととされている。粉塵の多い環境で使うなら早める。年に一度、車検や点検のタイミングと合わせて見るようにすると忘れにくい。
アコード CY2 のフィルター交換は自分でもできるか
取扱説明書には工具を使わない手順として書かれており、グローブボックスを下ろしてケースのカバーを外せば手が届く。難所はダンパーとストッパーを外す部分と、フィルターの向きの2つ。この2つを押さえられるなら自分で替えられる。
フィルターの向きを間違えて取り付けるとどうなるか
「AIR FLOW」の矢印が下向きになるよう指定されているので、逆に入れると本来の向きで空気が通らない。カバーを閉じる前に矢印の向きだけは見直したい。入れ直しはカバーを外すところからやり直せば済む。
純正品と社外品はどちらを選べばよいか
違いは性能の優劣というより、適合の確からしさと入手経路にある。純正品は品番で指定できるのでディーラーや部品商で確実に取り寄せられ、迷う余地が小さい。社外品は通販が中心で、活性炭や抗菌といった機能を選べる幅がある一方、適合表記を自分で確かめる手間が残る。手間を惜しまず機能を選びたいなら社外品、確実さを優先するなら純正品でよい。
まとめ
CY2 のエアコンフィルター選びは、部品商の適合一覧で確認できた純正品番 80292-TZA-J01 という手がかりと、商品名に CY2 を明記した社外品という2本立てで考えれば迷わない。交換の目安はアコードの取扱説明書で1年または15,000km、それに届かなくても風量低下と窓の曇りは替えどきのサインになる。注文前の一手は決まっていて、車検証で型式と初度登録年月を確認するところから始めればよい。
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