雨の日に拭きスジが残りはじめたアコード CV3 で用意するのは、運転席側650mm・助手席側400mmのフロント2本だけでいい。やり方はブレードごと交換するか、純正ブレードを残して替えゴムだけ入れ替えるかの2通りで、CV3はどちらも成立する。分かれ目はブレードの金属部分が傷んでいるかどうかだ。長さと本数を先に押さえ、方針を決めてから商品を見ると選ぶ手が止まらない。
用意するのはフロント2本、方針は2通り
車種別のワイパーサイズ適合表によると、アコード CV3 のフロントは運転席側650mm・助手席側400mmの2本。ソフト99のワイパー適合検索(ホンダ アコード 令2.2〜令5.1/型式CV3)では、リア用は掲載されている製品系統がすべて適合なしとなっている。CV3のワイパー交換で買うのはフロント2本で、リア用を探す必要はない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運転席側の長さ | 650mm |
| 助手席側の長さ | 400mm |
| フロントの本数 | 2本 |
| リア用 | 設定なし |
| 取付形状 | U字フックが一般的 |
| 替えゴムの系統 | ホンダ系・幅5mm |
| 交換の方針 | ブレードごと/替えゴムだけ |
方針の分かれ目は単純で、金属部分に錆や曲がりが出ていればブレードごと、ゴムの拭きが落ちただけなら替えゴムだけ替える。CV3は替えゴムでの適合設定が確認できている車種なので、まずゴムだけ替えて様子を見る手が取りやすい。
アコード CV3 という世代と、適合表の年式表記
アコード CV3 は2020年2月21日発売。2.0L DOHC i-VTEC に2モーターを組み合わせた e:HEV を積み、Honda SENSING を標準装備する。グレードは EX の1本立て、乗車定員5名、駆動方式は FF という構成だ。Honda公式サイトの製品アーカイブでは、この世代は2023年1月終了モデルとして扱われている。
つまり CV3 の販売期間は2020年2月から2023年1月まで。ワイパーの適合表で見かける「R2.2〜R5.1」「令2.2〜令5.1」は、この期間を指す表記だ。 商品説明にこの年式か型式 CV3 が載っていれば、自分の車の世代を指していると読める。先代のアコードや2024年発売の世代とはサイズも設定も別扱いになるため、年式の範囲は毎回見ておきたい。
650mm・400mmの根拠と、取付形状・参考品番
この650mm・400mmという長さは、車種別のワイパーサイズ適合表が「車両型式 CV3/年式 2020年2月-2023年1月」として挙げている値で、CV3対応をうたって流通している社外品の適合表記もこの2サイズで一致している。ただし出所は部品店・製品側の適合表記であって、ワイパーメーカー公式の車種別適合検索の結果を直接確認したものではない。買う前に、その商品の適合表に自分の型式と年式が載っているかを必ず見ること。 この記事で数字を挙げるのは候補を絞るところまでで、最終確認は商品側の適合表が受け持つ。
取付形状は、PIAAが交換方法の案内で一般的なワイパーとして扱っているU字フック(Uクリップ)が乗用車の主流で、NWBも交換方法の案内でUクリップタイプを独立した項目に立てている。CV3向けとして流通する社外ブレードの多くもU字フック対応をうたう。
替えゴムの参考品番として、同じサイズ適合表は650mm側に NWB の MF65GN、PIAA の SMFR650・WMFR650、400mm側に NWB の MF40GN、PIAA の SMFR400・WMFR400 を挙げている。これらも二次情報として確認した参考値で、各社公式の適合検索で直接確認したものではない。
CV3で先に押さえたい3つの事情
長さだけ合わせて買うと外す可能性があるのは、この車に固有の事情が3つあるからだ。
撥水ブレード本体の設定がない
ソフト99の適合検索でCV3を引くと、ガラコワイパー パワー撥水ブレードの欄は運転席側・助手席側とも「替えゴムにて適合あり」と表示される。ブレード本体の設定がこの車種には用意されておらず、純正ブレードを使ったままゴムを入れ替える形で対応するという意味だ。同じ適合表では、グラファイト超視界ブレード、グラファイト超視界の替えゴム、パワー撥水 エアロスムース、パワー撥水雪用がいずれも適合なしとなっている。このメーカーの製品群でCV3に使えるのはパワー撥水の替えゴムだけ、という結果になる。
指定される替えゴムは「ホンダ系・幅5mm」
同じ適合表がCV3に指定する替えゴムの品番は、運転席側が No.61、助手席側が No.60。ソフト99の製品仕様では、No.61 が「ホンダ系・幅5mm・長さ〜700mm」、No.60 が「ホンダ系・幅5mm・長さ〜500mm」で、どちらもフリーカットタイプだ。ここからCV3の純正ワイパーゴムがホンダ系の形状で幅5mmの系統だと読める。替えゴムは長さが合っているだけでは装着できず、幅と断面形状が違えばブレードの金具に収まらない。
フリーカットは金属レールを使い回す
フリーカットタイプの替えゴムには、ゴムを支える細い金属の板(金属レール)が付属しない。いま付いているゴムからレールを抜き取って再使用し、長さはハサミで切って合わせることになる。NWBも一部の替えゴム品番について金属レールを再利用する旨を案内している。この工程を踏みたくなければ、長さ指定でレールが付属する替えゴムを選べばいい。どちらのタイプかは商品説明に書いてある。
なおNWBは、適用検索に表示される替えゴム品番が純正ワイパーに適用する品番である旨を明記している。社外ブレードに替えたあとは、そのブレードのメーカーが指定する替えゴムを使う。
ブレードとゴム、撥水とグラファイトの選び分け
ブレードごとか、替えゴムだけか
替えゴムだけで済むのは、拭きスジやビビリが出はじめたものの、金属部分に錆や変形がなく、ガラスへの当たりが残っている状態。ブレードごと替えるほうが向いているのは、金属部分が錆びている・曲がっている、ゴムを替えても拭き残しが直らない、あるいは何年替えていないか分からない場合だ。費用と手間で言えば替えゴムが軽く、状態がはっきりしないときはブレードごとのほうが早く決着する。
撥水タイプかグラファイトタイプか
NWBは雨用ワイパーの区分として、撥水コートタイプを撥水コーティング被膜を形成するもの、グラファイトタイプをワイパーのビビリを軽減するものと説明している。ソフト99の撥水ゴムも、特殊シリコーンゴムと低摩擦のコートで撥水被膜を作る構造だと説明されている。雨粒がガラスに残るのが気になるなら撥水、作動時の異音や引っかかりが気になるならグラファイトという分け方でいい。上下ではなく、いま出ている症状で決める話だ。
ブレードごと替えるなら
同じシリーズで標準タイプと撥水タイプが並ぶ2本セットを挙げる。どちらも650mm×400mmの組み合わせで、CV3対応をうたう製品だ。ソフト99の適合表にはCV3向けのブレード本体の設定がないため、どのメーカーのブレードでも必ず付くとは言えない。注文前に、その商品の適合表か商品説明に「CV3」または「アコード 令2.2〜令5.1(R2.2〜R5.1)」があるかを見ておく。
標準タイプで安く2本まとめて替える
価格を抑えて前側2本を一度に新しくするならこちら。2026年8月28日時点のAmazon実売価格は1,720円で、価格は変動する。撥水コートに頼らず、拭き取りそのものを戻したいときの選択になる。
INEX エアロワイパーブレード 650mm×400mm 2本セット(CV3 アコード対応)
撥水タイプでガラス側に被膜を作る
同じ2本セットの撥水版で、同時点の実売価格は2,550円。走行中に雨粒が残るのが気になっているなら、標準タイプとの差額はこの機能分と考えればいい。
INEX 撥水エアロワイパーブレード 650mm×400mm 2本セット(CV3 アコード対応)
替えゴムだけ替えるなら
純正ブレードを残す方針なら、長さ650mm・400mmに加えて幅5mm・ホンダ系という条件で選ぶ。商品説明に幅の表記があるかどうかが、実際に金具へ収まるかの分かれ目になる。
年式と型式が商品側に書かれたグラファイト替えゴム
アコードハイブリッド CV3 の2020年2月〜2023年1月として品番 VMF650/VMF400 が指定されており、自分の車の年式をそのまま照合できる。同時点の実売価格は1,419円。グラファイト系なので、ビビリや異音が出ているときの入れ替え先になる。
PIAA グラファイト ワイパー替えゴム 前2本セット(アコードハイブリッド CV3 用・VMF650/VMF400)
幅5mmと左右の長さが明記された2本セット
商品名の側に5mm幅・運転席側650mm・助手席側400mmが並んでおり、ホンダ アコード R2.2〜R5.1/CV3 適合をうたう。同時点の実売価格は1,300円。金属レールが付属するのか、現車のレールを抜いて使うのかは商品説明で確かめてから注文する。
純正エアロワイパー用 替えゴム 5mm幅 2本セット(運転席側650mm・助手席側400mm)
自分で交換する手順
U字フックのブレードと替えゴムであれば、工具なしで進められる。ソフト99の解説では6ステップにまとめられている。
外して、ゴムを入れ替える
ワイパーアームを立て、ゴムが上を向くようにブレードを少し傾ける。ストッパーを押さえながらブレードを手前側にスライドさせてアームから外す。古いゴムはロック穴がある側を持ち、少し強めに力を入れて金具から引き抜く。抜いた側から、金具のツメをゴムの溝に通しながら新しいゴムを差し込み、ツメをロック穴にはめ込む。フリーカットタイプなら、この前に古いゴムから金属レールを抜き取り、長さをハサミで切って合わせる工程が入る。
戻して作動を見る
外したときと逆の要領でブレードをアームへ取り付け、動かして拭き取りを見る。作業中、ブレードを外したアームは立てたままにせず、タオルなどをクッションにしてウインドウへ寝かせておく。アームが不意に倒れると指を挟んだり、ガラスを傷つけたりする。
交換時期の目安と、替えどきのサイン
交換周期の目安はメーカーによって幅がある。PIAAはワイパー本体を1年に1回、ガラスを拭くゴムを6ヶ月に1回としている。NWBは交換方法の案内資料でブレードを一年ごと、替えゴムを半年ごとの交換としている。ソフト99はゴムが半年〜1年、ブレード(金属部分)なら1年〜2年ごとを目安としている。おおむねゴムは半年〜1年、ブレードは1年〜2年という幅で見ておけばいい。
期間より先に効くのは症状のほうだ。ソフト99の解説では、拭きスジや拭き残し、ビビリや異音が劣化のサインとして挙げられている。ワイパーは動かすたびに少しずつ劣化するため、性能が落ちていることに自分では気づきにくい。サインが出たら期間内でも替える、という順番で判断する。 道路運送車両の保安基準は第45条で、前面ガラスの視野を確保できる窓ふき器を備えることを定めている。視界を確保する装備という位置づけである以上、拭けなくなったまま乗り続ける理由はない。
よくある質問
CV3にリアワイパーは付いている?
ソフト99の適合検索では、CV3のリア用は掲載されている製品系統がすべて適合なしとなっている。買うのはフロント2本でいい。
ブレードと替えゴム、どちらを買えばいい?
金属部分に錆や曲がりがなければ替えゴム、ゴムを替えても拭き残しが直らない、または金属部分が傷んでいればブレードごと。迷ったら費用の軽い替えゴムから試す手がある。
汎用の替えゴムでも付く?
長さが同じでも幅と断面形状が違えば金具に収まらない。ソフト99がCV3に指定しているのはホンダ系・幅5mmの品番なので、商品側にこの幅と形状の表記があるかを見て選ぶ。
フリーカットタイプは何を切るの?金属レールは付く?
切るのはゴムの長さで、ハサミで合わせる。金属レールは付属しないため、いま付いているゴムから抜き取って再使用する。レール付きがよければ、長さ指定でレールが付属するタイプを選ぶ。
交換はどのくらいの頻度でやればいい?
ソフト99の目安ではゴムが半年〜1年、ブレードが1年〜2年。ただし拭きスジやビビリが出た時点で、期間を待たずに交換対象になる。
まとめ
アコード CV3 のワイパーは、運転席側650mm・助手席側400mmのフロント2本。 交換方針はブレードごとか替えゴムだけかの2通りで、金属部分の状態で決まる。替えゴムを選ぶなら、長さに加えてホンダ系・幅5mmという条件が効く。
自分の状態に当てはめて候補を1つに絞り、そのうえで商品側の適合表に型式CV3か令2.2〜令5.1の年式があるかを見てから注文する。この順番なら、付かないものを買う失敗は避けられる。
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