ヘッドライトを白くしようとして、2代目のLA400Kにロービーム用のLEDバルブを注文してしまう買い方が一番多い。LA400Kのロービームは新車の時点でLEDになっていて、バルブだけを差し替える構造ではない。同じコペンでも初代のL880Kはロービームから電球なので、替えられる範囲がまるで違う。先に自分の型式でどこが交換対象かを確定させ、それから規格に合うバルブを選ぶ順番になる。
型式別・LED化できる箇所の早見表
ダイハツの取扱説明書に載っているバルブ一覧と、バルブメーカーが公開している適合表を突き合わせると、交換対象はこう分かれる。
| 交換したい箇所 | LA400K(2代目) | L880K(初代) |
|---|---|---|
| ロービーム | 純正LED・バルブ交換不可 | H1(ハロゲン仕様)/D2S(HID仕様) |
| ハイビーム | H9(タイプによっては純正LED) | HB3 |
| フォグランプ | H8(タイプによっては純正LED) | HB4 |
| 車幅灯 | 純正LED・バルブ交換不可 | T10 |
| 尾灯/制動灯 | 純正LED・バルブ交換不可 | S25ダブル |
| 後退灯 | T16 | T20 |
| 番号灯 | T10 | T10 |
| 方向指示器(前/後) | T20ピンチ部違い | S25ピン角違い/T20ピンチ部違い |
| ルームランプ | T10×31 | 適合情報を確認できていない |
LA400Kで実際に手を入れられるのは、ハイビーム・フォグ・番号灯・後退灯・方向指示器・ルームランプまでで、前後の目立つ灯火はすでにLEDになっている。L880Kは逆で、ロービームから後方までほぼ全部が電球なので、明るさの変化を体感しやすいのは初代のほうだ。
LA400Kのバルブ一覧は3タイプに分かれている
ダイハツの取扱説明書に載っているバルブ一覧は、タイプⅠ・Ⅱ・Ⅲの3系統で書かれている。ここを読み飛ばすと、自分の車にない箇所のバルブを買うことになる。
全タイプ共通でバルブ交換ができない箇所
前照灯(Low)=ロービーム、車幅灯、尾灯/制動灯、ハイマウントストップランプの4箇所は、3タイプすべてでLEDと記載されている。表の下には「バルブのみの交換をすることができません。点検・交換の際はダイハツサービス工場にご相談ください」という注記が付く。
全タイプ共通で電球の箇所
後退灯16W、後面方向指示灯 兼 非常点滅灯21W、番号灯5W、ルームランプ8W、前面方向指示灯 兼 非常点滅灯21Wは、3タイプ共通でワット数の記載がある。側面方向指示灯 兼 非常点滅灯だけは「※」が付いていて、バルブのみの交換はできない扱いになっている。
タイプで入れ替わるのはハイビームとフォグ
前照灯(Hi)はタイプⅠとⅢが65Wの電球、タイプⅡがLED。フォグランプはタイプⅠとⅡが35Wの電球、タイプⅢがLED。ハイビームとフォグの両方がLEDになるタイプは一覧に存在しないので、どちらか一方は必ず交換できる。
取扱説明書はこのタイプにグレード名を書いておらず、「グレードの違い、注文装備も記載しています」と添えているだけだ。手掛かりは併記された図で、タイプⅡだけが丸目のヘッドランプ、タイプⅠが異形、タイプⅢが異形に大型ロアグリルという描き分けになっている。現行コペンの型式は3BA-LA400Kで、グレードはRobe・Cero・Robe S・Cero S・GR SPORTの5系統とダイハツの主要諸元表に記載されているが、どのグレードがどのタイプかは取扱説明書から断定できない。
L880Kはロービームの仕様が2種類ある
バルブメーカーが公開しているL880K(2002年6月〜2014年5月)の適合情報では、ヘッドライトの仕様が2つに分かれる。ハロゲン仕様のロービームはH1、HID仕様のロービームはD2Sで、形状そのものが別物だ。ハイビームはどちらもHB3(9005)、フォグランプはどちらもHB4(9006)で共通になる。
H1のLEDバルブを入れる場合、製品によってはライトユニット側のバルブ挿入口を広げる加工が必要になるとメーカーが注意書きしている例がある。ハイビームのHB3では、レンズハウジングにヒートシンクが干渉して取り付けできないと明記された製品もある。放熱部が大きいものを選ぶときは、ライトユニット裏側の空きスペースを先に見ておく。
買う前にバルブを1本抜いて刻印を見る
同じLA400Kでも、ハイビームとフォグが電球かLEDかはタイプで変わる。ここを適合表だけで決められないのは、適合表が「その会社の製品を取り付けられるか」を示すもので、純正が電球かLEDかの一次情報ではないからだ。実際、バルブメーカー側の但し書きにも「ハイビームは標準・ハイスペックモデルのみ対応」「フォグランプはセロには取り付け不可」といった条件が付いている。
注文前に、交換したい箇所のバルブを1本抜いて根元の刻印(H9・H8・T10など)を目で確かめるのが確実だ。抜き方は交換作業そのものと同じで、ハイビームとフォグはハンドルをいっぱいまで切ってフェンダーライナーをめくれば手が届く。抜いてみてバルブが出てこなければ、そこは純正LEDということになる。
車検の基準は色で決まっていて、ケルビン数の指定はない
色の基準
国土交通省が定める保安基準の細目告示では、走行用前照灯の灯光の色は白色と決まっている。すれ違い用前照灯も走行用前照灯の色などの基準に準じることとされ、配光可変型前照灯も白色だ。前部霧灯は「白色又は淡黄色であり、その全てが同一であること」なので、フォグは白でも淡い黄色でも選べるが、左右で色を混ぜることはできない。車幅灯は白色(方向指示器などと一体・兼用のものは橙色でもよい)、番号灯と後退灯は白色、方向指示器は橙色と定められている。
条文が定めているのは色の区分であって、色温度の数値ではない。商品ページの「6500K」「6000K」は色味の目安で、そのまま合否の基準になる数字ではない。何ケルビンまでなら通る、という言い方は条文には根拠がないと考えておく。
明るさの基準
走行用前照灯は最高光度の合計が300,000カンデラを超えないこととされていて、上限側にも決まりがある。下限側は灯火ごとで、番号灯は夜間後方20mから番号標の表示を確認できること(番号灯試験器で計測した番号標板面の照度が30ルクス以上なら適合とみなされる)、後退灯は昼間に後方100mから点灯を確認できること、車幅灯は夜間に前方300mから点灯を確認できること、すれ違い用前照灯は夜間に前方40mの障害物を確認できる性能とされている。暗すぎるLEDに替えると、ここで引っかかる余地が残る。
選ぶときに見る5点
- 規格が一致しているか(LA400KならH9・H8・T16・T10・T20ピンチ部違い・T10×31、L880KならH1またはD2S・HB3・HB4・S25・T10・T20)
- 光色が上の色の基準に収まるか
- 放熱部の形とサイズがライトユニット裏やカバーに干渉しないか
- 防水・防塵の記載があるか
- 保証年数と国内の問い合わせ先があるか
1と3は現車を見ないと決められないので、刻印の確認とセットで考える。ルーメン値は測定条件が製品ごとに揃っておらず、数字の大小がそのまま見え方の順番になるとは限らない。ヘッドライトなら光量より、カットオフのある配光が保たれるか(対向車を眩しくさせない光の切れ方になるか)のほうが効く。数値は候補を絞る材料に留めておく。
ヘッドライトのおすすめ
LA400Kはハイビーム側を替える
タイプⅠ・Ⅲなら前照灯(Hi)が65Wの電球なので、H9のLEDバルブが交換対象になる。ロービームが純正LEDの車でハイビームだけハロゲンのままだと、色の差が出やすいところでもある。色は白色でなければならない点だけ外さないこと。
コペン LA400K・LA400A 用 H9 LEDヘッドライトバルブ(ハイビーム用・6500K)
Amazon実売価格は確認時点で¥8,800だった(価格は変動する)。
L880Kはロービームから替える
初代はロービームが交換対象なので、替えたときの変化が一番大きい。ハロゲン仕様のH1が対象で、HID仕様のD2S車にH1用の製品は付かない。買う前にロービームがH1かD2Sかを確定させるのが先だ。
コペン L880K 用 H1 LEDヘッドライトバルブ(ロービーム用)
Amazon実売価格は確認時点で¥4,780。ユニット側の加工が要る製品もあるので、取り付け前に現車のバルブ形状を見ておく。
フォグランプのおすすめ
LA400Kのフォグは35Wの電球でH8。H8/H11/H16兼用として売られている製品が使える。タイプⅢはフォグが純正LEDなので対象外になる点は、早見表の確認どおりだ。
ピカキュウ コペン LA400K 用 LEDフォグバルブ H8/H11/H16兼用(ホワイト6700K・2個)
Amazon実売価格は確認時点で¥7,150。フォグは白色でも淡黄色でもよいが、左右で色を混ぜることはできないので、2個セットで揃えて入れる。
番号灯とルームランプから始める手もある
工具が少なく済んで失敗しにくいのは番号灯とルームランプだ。番号灯はT10で全タイプ共通の電球、ルームランプはT10×31でこちらも共通。最初の1箇所としてはここから入るのがいい。
彩LED工房 コペン LA400K 専用 T10 LEDナンバー灯(日亜化学製・車検対応・3年保証)
Amazon実売価格は確認時点で¥1,780。番号灯は白色で、夜間に後方から番号標の表示が読める明るさが要る。極端に暗いものや色付きのものは避ける。
交換手順の要点と、やってはいけないこと
取り外しの流れ
取扱説明書に載っているハイビーム・前面方向指示灯・フォグランプの手順は、右側を替えるならハンドルを左に、左側なら右にいっぱいまで回し、交換する側のフェンダーライナーのクリップ5個を外して手が入る程度にめくる、というもの。そこからハイビームとフォグはコネクターのツメを押して外し、バルブを回して取り外す。前面方向指示灯はソケットを回して外す。
番号灯はレンズを矢印方向にスライドさせて外し、戻すときはレンズの突起部をランプ本体の溝に入れてから押し込んで固定を確認する。ルームランプはマイナスドライバーなどを差し込んでカバーを外す。後退灯と後面方向指示灯はタイプで手順が違い、タイプⅠ・Ⅲはランプ本体のボルトとクリップを外して上方に引く、タイプⅡはリヤバンパーとフェンダーライナーのクリップ6個を外してバンパーをめくる、という流れになる。取り付けのときは配線を必ずクランプに留める(留めないと車体に挟み込まれて損傷するおそれがある)。
止められていること
取扱説明書は「同じバルブ色の電球以外は使用しないでください」「電球は上記のワット数のものと交換してください」と書いている。色を変える改造と、大きいワット数へ上げる交換は、保安基準への不適合と過熱による故障・車両火災のおそれとして明確に止められている。
ハロゲン電球はガラス球内部の圧力が高く、落としたり傷を付けたりすると破損してガラスが飛び散る場合がある。ガラス部は素手で触らず手袋を使う(油脂が付くと発熱で早く切れる)。作業は消灯して電球が冷えてから行い、電球・ソケット・電気回路を分解しない。取り付けが不完全だと発熱や水入り、レンズ内面の曇りにつながる。そしてLEDを使っているランプはLEDのみの交換ができず、点検・交換はダイハツサービス工場に相談する扱いになる。
よくある質問
コペンのロービームはLEDバルブに交換できますか
LA400Kはできない。取扱説明書のバルブ一覧では前照灯(Low)が3タイプすべてLEDで、LEDのみの交換はできないと明記されている。L880Kはハロゲン仕様ならH1で交換できるが、HID仕様はD2Sなので別物になる。
何ケルビンまでなら車検に通りますか
条文にケルビンの数値基準はない。細目告示が定めているのは前照灯なら白色という色の区分で、商品側の「車検対応」表示も適合を保証するものではない。合否は個別の車両で配光・光度・色を測って決まる。
フォグランプは黄色にしてもいいですか
前部霧灯は白色か淡黄色で、その全てが同一であることとされている。淡い黄色は選べるが、片側だけ黄色にするような混在はできない。
自分のコペンのハイビームが電球かLEDかを見分ける方法は
ハンドルを切ってフェンダーライナーをめくり、該当箇所のバルブを1本抜いて刻印を見るのが確実だ。65Wの電球ならH9の刻印があり、抜けるバルブがなければ純正LEDになる。適合表やグレード名からは断定できない。
L880KのロービームにH1のLEDを入れるとき注意することは
まずロービームがH1のハロゲン仕様であることを確認する。そのうえで、製品によってはユニット側の加工が要るとメーカーが注意している例があるので、購入前に製品側の注記を読む。
まとめ
最初にやることは、現物のバルブを1本抜いて根元の刻印を見ることだ。LA400Kならハイビーム(H9)かフォグ(H8)のどちらが電球かがそこで決まり、電球でなければ番号灯やルームランプへ回す。L880Kならロービームの刻印がH1かD2Sかを見て、H1なら交換対象になる。型式やグレードは車検証でも確認できるが、タイプ差までは書類から読めないので、刻印の確認を先に置く。規格が決まったら、色は白色(フォグのみ淡黄色も可)で、放熱部が収まるサイズのものを選ぶ。
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