真夏の駐車場に置いたコペンに戻ると、ダッシュボードもハンドルも触りたくない温度になっている。コペンのサンシェード選びで最初に効くのは遮光性能の宣伝文句ではなく、型式が合うかどうかと、たたんだあと車内に置ける大きさかどうかの2点だ。2人乗りで屋根を開ければ荷物の置き場所はほとんど残らないので、収納サイズを外すと結局は助手席に転がすことになる。この2点を軸に、コペン向けとして買える4点を比べていく。
コペンのサンシェードは収納サイズと型式の2点で決まる
判断の順番はこうなる。まず商品名と商品説明でLA400K(2代目)向けかL880K(初代)向けかを確かめ、次にたたんだ形が車内のどこに収まるかを見る。遮光素材の層数やコーティングの宣伝は、この2つを通過した商品の中で比べれば足りる。
ダイハツの公式資料にコペンのフロントガラスの縦横寸法は載っていない。全幅1,475mmや室内幅1,250mmは車体と室内の幅であって、ガラスの寸法ではない。サイズは自分でガラスを測り、商品側が公表しているサイズと突き合わせるしかない。またグレードによってガラス寸法が変わるという記載も公式資料には無いので、ローブでもセロでもエクスプレイでも、サイズ合わせの考え方は同じでよい。
今回扱う4点の早見表を先に置く。
| 商品 | 方式 | 公表サイズ | たたんだあと | 価格(確認時点) |
|---|---|---|---|---|
| 趣味職人 ワイヤーサンシェード Sサイズ | ワイヤー型 | 記載なし | ひねって収納袋へ・約180g | ¥2,480 |
| エンドレスジャパン コペン用サンシェード | 傘型・10本骨 | 120cm×65cm | 3段折りたたみ・収納ポーチ | ¥2,980 |
| コペン セロ用サンシェード | 記憶金属フレーム | 140×70cm | 8の字にたたんで収納袋へ | ¥3,299 |
| FXXKOE 傘型 コペン L880K | 傘型 | 記載なし | 傘のようにたたむ | ¥2,599 |
価格はいずれもAmazonの実売価格を確認した時点の値で、この先変わる。金額そのものより、方式と収納の違いで選んだほうが後悔が少ない。
屋根を開けた日の置き場所から逆算する
ダイハツが公式サイトで説明しているコペンの装備解説によると、アクティブトップは約20秒でフルオープンにでき、ルーフロックの解除と開閉スイッチの操作で動く。スイッチを押し続けないと動作が止まる仕組みだ。
屋根を開けている間のトランクに入るもの
同じ公式の説明では、トランクに入るものが屋根の状態で書き分けられている。ルーフを閉じているときは「ゴルフバッグ1個や旅行鞄など」、ルーフを開けているときは「ハンドバッグなど」となる。屋根そのものがトランクに収まるためで、オープンで走る日にサンシェードをトランクへ放り込む前提は成り立たない。
たたんだサンシェードを車内のどこに置くか
そうなると置き場所は車内側になる。ドアポケット、シート背面、グローブボックス、センターコンソールのどれかに収まる形かどうかが現実的な線引きだ。棒状にたたむ傘型はドアポケットやシート背面、円盤状に縮むワイヤー型は収納袋ごと同じ場所に入る。逆に、たたんでも板状のまま厚みが残るものは、2人乗りの車内では行き場が無くなりやすい。荷物の置き方そのものを見直したい人は
も合わせて読んでほしい。
収納サイズを遮光性能より先に見る理由
遮光性能で選んで置き場所を外すと、使う頻度そのものが落ちる。毎回どこかに押し込む手間がかかるサンシェードは、数回で使わなくなる。性能差より稼働率のほうが効くという話だ。
サイズは自分で測って突き合わせる
フロントガラスの寸法は公式資料に載っていない
ダイハツが公式サイトで公開しているコペンの主要諸元表には、全長3,395mm・全幅1,475mm・全高1,280mm、室内長910mm・室内幅1,250mm・室内高1,040mm、ホイールベース2,230mm、最低地上高110mm、乗車定員2名といった値が並ぶ。純正タイヤは前後とも165/50R16 75Vだ。ただしフロントガラスの縦横寸法はここにも無く、全幅や室内幅から逆算もできない。ネット上で見かける「コペンのガラスは何cm」という数字は、出所を確かめないまま信じないほうがいい。純正の足まわり寸法を確認したい場合は
にまとめてある。
測るのはこの2か所
屋根を閉じた状態で、フロントガラス下端、つまりダッシュボードとの境目の左右の幅を測る。次にガラスの中央あたりで上下の高さを測る。この2つの実測値より一回り小さい公表サイズの商品を選ぶ。ガラスより大きいサンシェードは端が折れて浮き、ルームミラーの根元やドライブレコーダーの本体に当たる。
公表サイズが書かれていない商品をどう扱うか
今回の4点でサイズが明記されているのは、エンドレスジャパンの120cm×65cmと、セロ用の140×70cmの2つだけだ。残る2点はサイズの記載が無いので、実測値との突き合わせができない。その場合は形状と収納方法で判断し、届いてから隙間の出方を見る前提で買うことになる。
取り付け方式は3通り、コペンで扱いやすいのは2つ
傘型は設置が速く棒状にたためる
骨組みごと開いてフロントガラスに立てかける方式で、開いて置くだけなので設置が速い。たたむと細長い棒状になる。
ワイヤー型はひねって円盤状になる
輪にした針金の枠を布でくるんだ方式。枠をひねると円盤状に小さくなり、重量も軽い。片手で処理できるのが利点だ。
折りたたみの板状はサンバイザーで留める
蛇腹やパネルの形でガラスに当て、上端をサンバイザーで挟んで留める方式。ガラス面に沿わせやすい一方、車内で大きく広げ切る動作が必要になる。運転席から手を伸ばせる範囲が狭いコペンでは、この動作が窮屈になりやすい。2人乗りの車内で扱いやすいのは、広げ切らずに済む傘型と、片手でひねって畳めるワイヤー型のほうだ。
傘型に隙間が残るのは前提として受け入れる
傘型は面でガラスに密着させる方式ではない。今回調べた別の傘型商品(FXXKOEのLA400K向け)の説明にも、汎用機種であると書いたうえで「フロントガラスの曲面が異なるため、取り付け後にフロントガラスの両側に隙間が生じる場合があります」と出品者自身が記している。四隅や左右端が余る前提で選ぶのが正しい。
世代と型式で絞り込む
初代 L880K(2002年6月〜2012年9月)
ダイハツの公式カタログサイトに残る初代コペンのページでは、発売期間は2002年6月から2012年9月まで。型式は排出ガス記号を含めるとLA-L880K(2002年〜2004年)とABA-L880K(2004年以降)の2通りがある。乗車定員は2名。ルーフは1種類ではなく、油圧機構を使う電動開閉式の「アクティブトップ」と、軽量な着脱式樹脂製の「ディタッチャブルトップ」があり、これはグレード名としても並んでいる。
2代目 LA400K(2014年6月〜)
ダイハツの公式カタログサイトの2代目コペンのページによると、発売は2014年6月。型式はDBA-LA400K(2014年〜2016年)から3BA-LA400K(2019年〜)へ変わっている。乗車定員は2名。グレードはローブ、セロ、エクスプレイと各Sグレード、GRスポーツ、それに限定車のクーペ(2019年1月・200台)と20thアニバーサリーエディション(2022年9月・1000台)が並ぶ。
型式の併記と「専用」表記の読み方
商品名にLA400Kとあれば2代目向け、L880Kとあれば初代向けとして扱えばいい。「LA400K/400A型 対応」のように別の型式を併記した商品もあるが、併記された型式が何を指すかは商品名以上の裏づけが取れていない。GRスポーツ用だと決めつけずに、商品説明の適合欄を読んでから判断してほしい。ロゴ入りなど意匠の上での専用品は実在するが、それは適合の保証とは別の話だ。他の部品も含めて手を入れたい人は
を見てほしい。
生産終了の告知が出たあとの選び方
ダイハツは公式サイトのコペン車種ページで「2026年8月下旬をもちまして、コペンの生産を終了いたします。(生産終了日は予告なく変更になる場合がございます)販売会社での在庫がなくなり次第、販売終了させていただきます。」と告知している。同ページに並ぶグレードはCOPEN Robe、COPEN Robe S、COPEN Cero、COPEN Cero S、COPEN GR SPORTだ。車両の話であって、サンシェードが買えなくなるという話ではない。今の車に長く乗る人と、これから中古で探す人が読者に増えていく、という程度に受け止めておけばいい。
商品名を信じすぎないための読み方
車種名入りでも「汎用品です」と書かれていることがある
趣味職人の商品ページに出品者が書いている説明の冒頭には、「【適合】本商品は汎用品です。”表題に記載している車種”に対する専用品ではありません。」とある。商品名に車種名と型式が入っていても、それが適合の保証ではなく検索用の表記であることは珍しくない。商品名だけで決めず、商品説明の適合欄まで開いて読む。この一手間が、返品の手間を減らす。
適合年式が公式の期間とずれている
FXXKOEの商品は適合年式を「2002年6月〜2014年5月」と表記している。一方でダイハツ公式カタログサイトの初代コペンの発売期間は2002年6月〜2012年9月だ。商品側の年式表記を初代の販売期間として覚えないほうがいい。判断は型式(L880K)で行い、年式表記の食い違いは商品側がそう書いているという事実として受け止める。
効果の数値は出品者の自己申告
エンドレスジャパンの商品説明には車内温度の低下幅や適合率、隙間についての強い数値表現が並ぶが、いずれも出品者が自分で書いたもので、第三者が検証した数値ではない。後述するJAFの実測とは桁が合わない。商品を比べるときは、構造・寸法・収納方法といった確認できる側だけを見ればいい。
コペン向けサンシェードのおすすめ4点
軽さと着脱の速さで選ぶ:趣味職人 ワイヤーサンシェード Sサイズ
商品説明によると、シェードを広げてフロントガラスに合わせ、上部を磁石で固定する方式。重量は約180gの軽量設計とされ、使用後はワイヤーフレームをひねって小さくたたみ、付属の収納袋に入れてドアポケットやシート背面に保管できるとしている。確認時点の価格は¥2,480。
前述のとおり出品者自身が汎用品と明記しているので、コペン専用品として買うものではない。片手で処理できる形と軽さが、2人乗りの車内では効く。公表サイズの記載が無い点は承知のうえで選ぶことになる。
趣味職人 コペン LA400K/400A型 対応 フロント ワイヤーサンシェード Sサイズ
サイズが明記された両世代向け:エンドレスジャパン コペン用サンシェード
商品名にLA400K/L880Kの両方を掲げた傘型。商品説明でサイズを「Sサイズ(120cm×65cm)」と明記し、購入前に自車のフロントガラスのサイズを確認するよう案内している。3段折りたたみで骨は10本、中棒は360度回転する。ルームミラーの位置に開口があり、ドライブレコーダーを付けた車でも視界を妨げにくいとしている。収納ポーチが付属。確認時点の価格は¥2,980。
実測値と突き合わせられる公表サイズがあるという点で、今回の4点では最初に検討したい1本だ。ミラー周りに機器を追加している人は
で開口位置との兼ね合いを確認しておくといい。
エンドレスジャパン コペン用サンシェード LA400K/L880K 傘型 Sサイズ
ロゴ入りで寸法もわかる大判:コペン セロ用サンシェード
商品名にサイズ「(140x70cm)」の表記がある。商品説明では、吸盤や取っ手を使わず広げて設置する方式であること、周囲に記憶金属フレームを採用して何度たたんでも型崩れしないとしていること、8の字にたたんで固定ヒモで留め収納袋に入れる収納方法、幻彩面にCOPEN Ceroのロゴが印刷されていることが挙げられている。確認時点の価格は¥3,299。
4点の中では大きい部類なので、実測してから選ぶ意味がいちばん大きい。名前はセロ向けだが、グレードでガラス寸法が変わるという公式の記載は無いため、サイズが合えばロゴの意匠として選ぶかどうかの話になる。
コペン セロ 車用サンシェード 幻彩コーティング 140x70cm
初代 L880K 向けの傘型:FXXKOE サンシェード
商品説明では、6層構造のナノポリマー断熱材と表面のチタンシルバーコーティング、360度回転・調整できるシャフトでダッシュボードの高さに合わせて角度を変えられること、使用後は一般的な傘のようにたたんでドアポケットやグローブボックス、センターコンソールに収納できることが挙げられている。サイズの記載は無い。確認時点の価格は¥2,599。
初代L880Kを名指ししている数少ない選択肢という位置づけになる。適合年式の表記が公式の発売期間とずれている点は先に書いたとおりで、型式で判断してほしい。
FXXKOE サンシェード 傘型 ダイハツ コペン L880K 折りたたみ式
効果はどこまで期待できるのか
JAFの実測が示していること
JAF(日本自動車連盟)のユーザーテスト「真夏の車内温度」は、2012年8月22日・23日に外気温35度、正午から4時間、ミニバン5台という条件で行われた。公表されている測定結果は次のとおりだ。
| 条件 | 車内最高 | 車内平均 | ダッシュボード最高 |
|---|---|---|---|
| 対策なし(黒) | 57℃ | 51℃ | 79℃ |
| 対策なし(白) | 52℃ | 47℃ | 74℃ |
| サンシェード装着 | 50℃ | 45℃ | 52℃ |
| 窓開け(3cm) | 45℃ | 42℃ | 75℃ |
| エアコン作動 | 27℃ | 26℃ | 61℃ |
JAFはこのテストの結びで「サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない。」と述べている。サンシェードは車内を冷やす道具ではない。数字の並びを見ると、差が大きく出ているのはダッシュボードの表面温度のほうだと分かる。
ミニバンでの測定をコペンに当てはめるときの注意
この測定はミニバン5台で行われたもので、コペンで測った値ではない。コペンは2人乗りで室内長910mmしかなく、車内の容積がまったく違う。上の表で公表値どうしを引き算すれば、黒い車体の対策なし79℃に対してサンシェード装着52℃、その差は27℃という計算になるが、これはあくまで公表値から計算した値であり、比較の相手が黒い車体という条件つきの数字だ。コペンで同じ差が出るとは考えないほうがいい。
期待していい効果と、期待できない効果
期待していいのは、ダッシュボードなど日射を受ける面の表面温度が下がること、内装の日焼けが進みにくくなること、乗り込んだ瞬間にハンドルやシフトノブに触れたときの熱さが和らぐことだ。車内の空気そのものを下げる役割は、サンシェードにはない。乗り込んだあとの空気の入れ替えを速くしたいなら、
で送風経路側を整えておくほうが効く。
よくある質問
走行中も付けたままにしていい?
駐車中に使って、走り出す前に外す装備として扱う。国土交通省が示す不正改造の具体例では、着色フィルムの貼り付けについて対象範囲を「自動車の前面ガラス及び運転席と助手席の側面ガラス」、基準を「可視光線の透過率70%未満の着色フィルム等の貼り付けを禁止」とし、根拠として道路運送車両の保安基準第29条を挙げている。前面ガラス等への装飾板の装着についても、可視光線透過率70%未満のものは不可としている。視界を遮った状態で走る前提の装備ではない、と考えておけば間違いない。
運転席・助手席の窓にも使える?
コペンは乗車定員2名で、運転者席より後方の側面ガラスが存在しない。つまりコペンに取り付けられる側面ガラス用の日除けは、すべて透過率の基準がかかる位置に入る。フロント用と同じく、停めている間に使って走り出す前に外すものとして扱う。
フロントガラスのサイズがわからないときは?
公式資料にコペンのガラス寸法の記載が無いので、自分で測るしかない。屋根を閉じた状態でガラス下端の左右幅と、中央あたりの上下高さの2か所。この値より一回り小さい公表サイズの商品を選ぶ。ガラスまわりの作業ついでに測るなら、
の交換時に一緒にやってしまうと手間が減る。
初代と2代目でサンシェードを使い回せる?
L880KとLA400Kは別の車体で、ガラスの形も同じではない。両方の型式を掲げた商品はあるが、それは同じ商品が両方に「収まりうる」という意味であって、寸法が同一という意味ではない。使い回しを前提にせず、それぞれで実測して確かめてほしい。
生産終了でコペン用サンシェードは買えなくなる?
公式の告知は車両の生産終了と、販売会社の在庫がなくなり次第の販売終了についてのもので、生産終了日にも予告なく変更されうる旨の但し書きが付いている。サンシェードは後付け用品なので、車両の生産終了で直ちに供給が止まるものではない。ただし車種名を掲げた商品は出品状況が変わりやすいので、欲しい形が見つかったときに確保しておくくらいでいい。
まとめ:4点をどう選び分けるか
コペンのサンシェード選びは5つに畳める。
- たたんだあと車内のどこに置くかを先に決める。屋根を開ければトランクは使えない。
- 商品名の型式でLA400K向けかL880K向けかを絞る。併記商品は適合欄まで読む。
- ガラス下端の幅と中央の高さを実測し、公表サイズと突き合わせる。
- 効果はダッシュボードの表面温度と内装の日焼けで見る。車内の空気は下がらない。
- 走り出す前に外す。
そのうえで1点に絞るなら、公表サイズがあって両世代を掲げているエンドレスジャパンの傘型から検討し、軽さと片手操作を優先するなら趣味職人のワイヤー型、初代L880Kなら傘型のFXXKOE、大判でロゴの意匠を取るならセロ用、という順に見ていくといい。最後は自分で測った寸法と、商品ページの適合欄の記載で確かめてから買ってほしい。
この記事にはAmazonアソシエイトを含むアフィリエイト広告を含みます。

コメント