BMW M8 F91 ドラレコ取り付けと配線|電源の取り方3通り

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M8 カブリオレ(F91)にドラレコを付けるとき、やり方は2つの条件で分かれる。後ろも録画したいかと、駐車中も録画したいかだ。前方カメラで走行中を録るだけなら、保安基準の取り付け位置・ルームミラー周りのカバー・配線の通し道を押さえたうえで、電源の取り方を選ぶ。後方カメラや駐車監視まで求めるなら、幌の開閉に合わせた後方の配線と、バッテリーの負担まで見て決める。自分がどちら側かを先に決めてから読み進めてほしい。

目次

F91 のドラレコは「幌」と「電源」で決まる

F91 は BMW M8 のコンバーチブル(日本名は M8 カブリオレ)の型式で、BMW の報道資料でも M8 コンペティション コンバーチブルの資料に F91 の型式が付いている。屋根は開閉できるソフトトップ(幌)だ。普通のクーペやセダンと違うのは、後方カメラと配線を幌の動きに合わせて考える必要がある点になる。

決める順番は次の4つでよい。

  1. 純正の機能が使えるかを、車台番号を伝えて BMW の正規販売店で先に確かめる(車外カメラを使うドライブレコーダー機能と純正アクセサリーのドラレコ)
  2. 前方カメラは、国土交通省が呼びかけている保安基準の位置(フロントガラス上部から20%以内の範囲など)に付ける
  3. 後方カメラは、付けるかどうかから決める(英国の BMW 正規販売店の案内では、純正ドラレコの後方ガラス用カメラはオープンカーと後ろの窓にロールブラインドのある車に取り付けできないとされる。日本の販売店での扱いは購入前に確かめる)
  4. 電源はシガーソケット・OBD 電源・ヒューズからの直接配線の3通りから、駐車監視を使うかで選ぶ

市販品を買う前に純正の選択肢を確かめる

市販のドラレコを買ってから純正の機能に気づくと、同じ役目の装備を二重に持つことになる。先に純正で何ができるかを確かめておく。

車外カメラを使うドライブレコーダー機能

2019年の報道では、BMW は「パーキング・アシスト・プラス」用の前後左右の車外カメラをドライブレコーダーとして使う機能を発表した。対象は新型3シリーズ(パーキング・アシスト・プラス装着車のみ)・7シリーズ・8シリーズ・X5・X7の5モデルとされ、新たにカメラを買う必要はない。エアバッグが作動するような大きな衝撃を受けたときに、前後最大20秒・合計40秒の車両の周囲360度を自動で記録し、手動の操作でも最大40秒を記録できるとされた。いずれも2019年時点の報道の内容だ。

ただし、この報道は対象に8シリーズを挙げているが、M8(F91)を個別には挙げていない。F91 でこの機能が使えるか、どの装備が要るかは、車台番号を伝えて BMW の正規販売店で確かめる。

純正アクセサリーのドラレコ

BMW の海外の公式サイトでは、純正アクセサリーのドライブレコーダー「Advanced Car Eye 3.0 PRO」を、ほぼすべての BMW の車種で使えるとしている。前面ガラス用カメラ(QHD・2,560×1,440 画素)と後方ガラス用カメラ(フル HD・1,920×1,080 画素)の構成で、駐車中も振動・動き・衝撃を感知して録画する駐車モードを持ち、電源は DC12V、BMW の正規サービス工場で扱うと案内されている。日本での取り扱いや条件は、そのページからは分からない。

英国の BMW 正規販売店の案内では、このドラレコの後方ガラス用カメラは、オープンカーと、後ろの窓にロールブラインドのある車には取り付けできないとされ、選べるのは前方カメラだけの組み合わせになる。F91 はソフトトップのカブリオレなので、この条件に当たる。日本の販売店での扱いは、購入前に確かめてほしい。

前方カメラの取り付け位置の決め方

国土交通省の案内では、ドライブレコーダーは運転者の視界を妨げないよう、保安基準で定められた位置(フロントガラス上部から20%以内の範囲など)に取り付けるよう呼びかけている。

国内のドラレコメーカーの製品ページでも、フロントガラスへの取り付けは保安基準で設置場所が限られているとして、上部から20%以内に設置すること、本体が運転者の視界の妨げにならないようにすること、地デジや ETC などのアンテナの近くには設置しないことを案内している。

もう1つ気をつけたいのがルームミラーの周りだ。ミラーの裏や周りには、運転支援のカメラやセンサーのカバーが付いている車が多い。本体やケーブルがそのカバーやガラス越しの視野にかからない位置を選び、F91 の実車でカバーの形と位置を見てから決める。

幌車の後方カメラは付けるかどうかから決める

発売時の報道によると、M8 カブリオレのソフトトップは時速50km以下なら走行中でも15秒で開閉できる。止まっているときだけでなく走りながらでも幌が動く車なので、後ろの窓まわりにカメラとケーブルを付けるなら、その動きを前提に考える必要がある。

純正アクセサリーの後方ガラス用カメラは、前の節のとおり、英国の BMW 正規販売店の案内ではオープンカーに取り付けできないとされる。市販の前後2カメラのドラレコを選ぶなら、カメラの位置と、そこまでのケーブルが幌の開閉で引っ張られたり挟まれたりしない経路を取れるかを、取り付け前に取付店と確かめる。幌を開けた状態でどの向きが映るかも、仮置きで確かめておく。

後方の録画にこだわらないなら、前方カメラだけにする選び方もある。迷うならまず前方だけで始めるのが現実的だ。ただし前方カメラだけでも、F91 では幌と一緒に動く部分にケーブルを固定せず、取り付けの後に幌を開閉して引っかからないかを確かめる(後の手順2と手順4)。

電源の取り方3通りの比べ方

選び方の目安は3つある。駐車監視を使うなら、キーを切った後も電源を送れる直接配線か、駐車監視に対応した電源ケーブルを選ぶ。ケーブルを見せたくないなら直接配線。内張りを外したくないならシガーソケットか OBD 電源。駐車監視を使うかどうかが一番大きな分かれ目になる。

シガーソケットから取る

差し込むだけで工具がほとんど要らない。その代わりケーブルが見えやすく、ソケットが1つ埋まる。キーを切った後に電源が続くかは車による。

OBD 電源を使う

故障診断用の端子に差し込む方式で、車の配線を加工しない。車との相性や差したままの扱いは、使う製品の説明に従う。

ヒューズから直接配線する

ケーブルを内張りの中に隠せて、駐車監視にも向く。その代わり内張りの脱着と、つなぐヒューズの確認が要る。

ヒューズボックスの位置と、キーに連動する電源(ACC)・常に電気が来ている電源(常時電源)にあたるヒューズは、F91 の取扱説明書や実車の表示で確かめ、検電テスターでキーの位置ごとの電気の来方を確かめてからつなぐ。ヒューズの位置や番号は型式や年式で違いうるので、他の車の配線例をそのまま当てはめない。

駐車監視用のコードの例として、メーカーの公式ストアの説明では、コムテックの駐車監視・直接配線コード(HDROP-14・長さ約4m)は、キースイッチを切った後も電源を送って録画できるもので、このコードから電源を取るためシガープラグコードなどを別につなぐ必要はないとされる。対応するドラレコの機種はメーカーの対応表で決まっているので、本体と組み合わせて確かめる。

自分で取り付けるときの手順

作業中はキーを切っておく。順番は次の4つだ。

手順1:仮置きで位置を決める

本体をフロントガラス上部の20%以内に養生テープなどで仮に留め、映像の向き、レンズの前がワイパーの拭く範囲に入るか、ルームミラー周りのカバーと干渉しないかを確かめてから位置を決める。

手順2:配線の通し道を決める

前面ガラスの枠の内張りの隙間からピラーの内張りに沿わせて足元へ下ろすのが一般的だ。F91 では幌と一緒に動く部分にケーブルを固定しない。余ったケーブルは束ねて、ペダルやシートの動きにかからない所に留める。

ピラーや天井の内張りの中にエアバッグがある車では、ケーブルをエアバッグの展開を妨げない通し方にする必要がある。F91 の内張りの中の構造が分からないときは、無理に外さず取付店に任せる。

手順3:電源とアースをつなぐ

決めた方式で電源をつなぐ。直接配線なら、ヒューズに差し込む分岐の部品(ヒューズ電源)などで ACC と常時電源を取り、アース線は塗装の無い車体の金属部(ボルトで留まっている所)に確実に固定する。

手順4:動作を確かめてから内張りを戻す

内張りを戻す前に、エンジンをかける・切るで録画が始まる・止まるか、映像の向きと明るさ、駐車監視を使うならその切り替わりを確かめる。問題がなければ内張りを元どおりにはめ、ケーブルが挟まっていないか、幌を開閉して引っかからないかを見る。

駐車監視とバッテリーの負担

国内のドラレコメーカーの製品ページでは、駐車監視(別売の直接配線コードを使うとき)は車両の常時電源を使うため車のバッテリーに負荷がかかるとして、定期的な点検を求めている。そのうえで、毎日乗らない・1日の走行が1時間以下・バッテリーを1年以上使っている、のどれかに当たる人は使用を控えるよう案内している。その製品は、設定した電圧を下回ると自動で動作を止める。

F91 をたまにしか乗らない趣味の車として持っているなら、駐車監視は無理に使わず、走行中の録画に絞るのも1つの判断だ。使うなら電圧で止まる機能の設定を確かめ、バッテリーの点検は定期点検やオイル交換で入庫するときに合わせて頼むと忘れにくい。

自分でやるか、店に頼むか

内張りの脱着や配線に慣れていないとき、純正のドラレコ機能や純正アクセサリーを考えるときは、BMW の正規販売店か、輸入車の電装に慣れた取付店に相談する。BMW の海外の公式サイトでも、純正アクセサリーのドラレコは正規サービス工場で扱うとされている。

費用は本体の代金のほかに工賃がかかり、後方カメラを付けるかどうかや電源の取り方で作業の量が変わる。見積もりを頼むときは、前方だけか前後か、駐車監視を使うかを先に伝えると話が早い。

同じ BMW の M モデルでの取り付けや、内張りを外す電装作業の流れは、次の記事も参考になる。

内張りを戻した後に走行中の音が気になったときの見分け方は、こちらにまとめている。

よくある質問

F91 で純正の車外カメラのドラレコ機能は使える?

2019年の報道は対象に8シリーズを挙げているが、M8(F91)を個別には挙げていない。使えるか、どの装備が要るかは、車台番号を伝えて BMW の正規販売店で確かめるのが確実だ。

幌の車でも後方カメラは付けられる?

純正アクセサリーの後方ガラス用カメラは、英国の BMW 正規販売店の案内ではオープンカーと後ろの窓にロールブラインドのある車には取り付けできないとされ、日本の販売店での扱いは確かめる必要がある。市販の後方カメラは、幌の開閉でケーブルが引っ張られたり挟まれたりしない経路を取れるかを取付店と確かめてから決める。付くかどうかは実車次第で、前方だけにする選び方もある。

駐車監視をするとバッテリーは上がらない?

上がるおそれはある。国内のドラレコメーカーの製品ページでは、毎日乗らない・1日の走行が1時間以下・バッテリーを1年以上使っている、のどれかに当たる人には使用を控えるよう案内している。

事故のときは録画をどう止める?

国土交通省の案内では、ドライブレコーダーは電源が入っていると撮り続けるため、事故の映像が上書きされてしまうおそれがある。安全な場所へ移ってから記録停止スイッチを押すか電源を抜いて、録画を止めるよう呼びかけている。

まとめ

まず車検証で型式と初度登録年月を確認する。そのうえで、純正の機能が使えるかを正規販売店で確かめ、前方カメラはフロントガラス上部から20%以内の範囲などの保安基準の位置に決め、ソフトトップの F91 では後方カメラを付けるかどうかを決め、最後に電源の取り方3通りから駐車監視を使うかで選ぶ。この順で決めれば、買い直しや付け直しを避けやすい。

同じ車のほかの記事もあわせて確かめておくとよい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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