X3 G01 のドラレコの付け方は、乗っている車の年式と、駐車中も録画したいかどうかで変わる。2021年10月の改良モデルは3眼カメラを使う運転支援機能を備えるので、前方カメラの位置を決める前に、自分の車が改良の前か後かと、ミラー周りの装備を見ておきたい。駐車中も記録するなら、ACC の電源に加えて常時電源が要る。走行中の前方だけを撮るのか、前後と駐車中まで撮るのかを先に決めると、選ぶ物と作業が絞れる。
X3 G01 で最初に決める位置・電源・配線
付ける前に決めるのは次の3つだ。
- 位置: 前面ガラスの上側の決まった範囲か、ルームミラーで隠れる範囲に付ける。日本発表時の記事によると X3 G01 はルームミラーにステレオカメラを内蔵した運転支援システムを標準装備としているので、運転支援カメラの前をふさがない位置を実車で選ぶ(詳しくは位置の節)。
- 電源: シガーソケット・ヒューズボックス・専用品のミラー裏給電の3通り。駐車監視をするなら常時電源か配線工事が要る。
- 配線: コードを天井とガラスの隙間からピラーの内側へ通し、足元から電源へつなぐ。
対象は G01 型の X3(2017〜2024年)
日本での発表を伝えた自動車メディアの記事によると、G01 型の X3 は日本で2017年10月19日に受注が始まり、同年12月から納車を始めるとされた(xDrive20i の納車は2018年2月以降の予定)。発表時のエンジンは直列4気筒2.0リッターのガソリンのターボとディーゼルのターボで、トランスミッションは8速AT。それぞれに「xLine」と「M Sport」を用意した。
同じ記事によると、標準装備の運転支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」は、ルームミラーにステレオカメラを内蔵し、ミリ波レーダーのセンサーをフロントに3基・リアに2基備える。カメラは車線と前方車両の検知などに使われる。
2021年の改良モデルを伝えた自動車メディアの記事によると、改良モデルは2021年10月28日に日本で販売が始まり、X3 の納車は2021年11月以降の予定とされた。3眼カメラとレーダーを使う「ハンズオフ機能付き渋滞支援機能」を備えるが、3眼カメラの取り付け位置は出典では確かめられていない。年式で運転支援の装備が違いうるので、自分の車のミラー周りを先に見ておく。
買う前に確かめること
純正の録画機能が使えるかをディーラーで聞く
2019年の発表を伝えた自動車メディアの記事によると、BMW は2019年11月21日、前後左右の車外カメラをドライブレコーダーとして使う機能を BMW コネクテッド・ドライブ・ストアで売り始めた。カメラを新たに買う必要はなく、車を買った後に追加できる。エアバッグが作動するほどの大きな衝撃を受けると前後20秒ずつ計40秒、車の周囲360度を自動で記録し、手動でも最大40秒記録できる。
発表時の対象は、新型3シリーズ(パーキング・アシスト・プラス装着車のみ)、7シリーズ、8シリーズ、X5、X7 の5モデルで、対象の列記に X3 は入っていない。X3 G01 でこの機能を使えるかどうかは出典では確かめられていないので、後付けのドラレコを買う前に、自分の車で追加できるかをディーラーに聞いておくとよい。
前後・駐車監視・作業の範囲を決める
選ぶ基準は4つある。
- 前だけ撮るか、前後を撮るか
- 駐車中も記録したいか(駐車監視には常時電源か配線工事が要る)
- 自分でヒューズや内張りの作業ができるか(自信がなければ専門店やディーラーに任せる)
- ルームミラー裏に収める車種専用品にするか、汎用品にするか
走行中の前方だけでよく、作業も最小限にしたいなら、シガーソケットから取る汎用品が一番手を付けやすい。駐車監視まで欲しいなら、最初から配線工事を前提に考える。
専用品と汎用品のどちらにするか
ミラー周りに本体やコードを見せたくないなら専用品、付ける位置を自分で選びたいなら汎用品が向く。専用品はミラーカバーの形で合うモデルを確かめてから買うのが前提になる(専用品の節で詳しく書く)。
前方カメラを付ける位置の決め方
法令で決まっている範囲
取り付け方法の解説記事によると、前方カメラを付けてよい範囲は保安基準の告示で決まっていて、前面ガラスの「ガラス開口部の実長の20%以内の範囲」か、「車室内後写鏡(ルームミラー)により遮へいされる前面ガラスの範囲」に付けなければならない。別の解説記事も、フロントガラスの上部から全体の20%の範囲内か、運転者の前方視界を妨げない位置に付けなければいけないとしている。
ルームミラーの高さはおおむね20%の範囲に収まるので、ミラーの裏側か、ミラーと同じ高さに付けると範囲に入りやすい。
ミラー内蔵の運転支援カメラを避ける
ただし、日本発表時の記事によると X3 G01 はルームミラーにステレオカメラを内蔵した運転支援システムを標準装備とされ、2021年の改良モデルは高性能3眼カメラを使う運転支援機能を備える(3眼カメラの取り付け位置は出典では確かめられていない)。取り付け方法の解説記事は、前方カメラの位置を「ルームミラー裏側周辺で、衝突被害軽減ブレーキ用のカメラの視角に入らない場所」とし、視角に入ると機能に支障が出るおそれがあるとしている。
X3 G01 の運転支援用カメラの正確な視角は出典では確かめられていない。実車のルームミラー周りでカメラの位置を見て、その前をふさがない位置を選び、分からなければディーラーに聞いてから貼る。貼る前に本体を手で当てて、位置を見ておくとよい。
車検の標章と車の中心
車検の標章(ステッカー)に重なると撮影の邪魔になる。自車の中心から見えている景色を撮れる位置が望ましいので、標章を避けつつ、できるだけ車の中心寄りに付ける。GPS 対応の機種は、GPS の受信部を別に付ける必要がある場合もある。
ルームミラー裏に収める G01 専用品
メーカーの製品ページが書いていること
車種専用ドラレコのメーカーの製品ページでは、FITCAMX が「BMW X3 iX3 X3M 2018-2024 (G01)」向けの製品を出している。型番は HD2-6153(前方 4K・64GB)、HD2-6608(前方 1440P と後方 1080P・64GB)、HD2-9208(前方 4K と後方 1080P・128GB)の3つ。
同社の製品ページでは、レインセンサーから給電して配線を隠す方式で、Aピラーを外したり、ヒューズボックスやシガーソケットにつないだりする必要は無いとしている。車が起動すると自動で電源が入り、ロックすると自動で切れる。保証は12か月とされる。
通販の G01 専用品の商品説明
通販では、BMW X3(G01)専用をうたう FITCAMX のドライブレコーダーが売られている。販売ページの商品説明では、元のミラーカバーをもとにしたデザインでルームミラーにぴったり合い、複雑な配線は要らず専用の短いコネクターだけが必要で、カメラが隠れた形になり運転の視界を遮らないとしている。
録画は最大2160P(4K)・30fps、170度の広角レンズ、F1.6 のレンズと WDR で光の少ない場面でも露出を自動で調整する。カードがいっぱいになると古い動画に上書きするループ録画で、Gセンサーが揺れや衝突を検知した映像は上書きされないようロックして保存する。内蔵の Wi-Fi と専用アプリでスマホから映像を確かめたりダウンロードしたりでき、技適マーク認証済み(周波数帯 2412MHz-2472MHz)と書いている。
FITCAMX BMW X3(G01)専用 ドライブレコーダー
この商品の販売ページの商品説明には「正しいモデルを選択してください」と書かれている。商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、対応する年式、ミラーの仕様によるモデルの違い、駐車監視、リアカメラの記載が無い。メーカーの公式ページのどの型番に当たるかも確かめていない。商品名の「配線不要」を、駐車監視まで含めて配線工事が要らないという意味には読まないほうがよい。
買う前にミラーカバーの形を確かめる
メーカーの製品ページでは、注文時にルームミラーのカバーの写真が必要で、写真が無いと発送が遅れたり、車に合わないモデルが届いたりするおそれがあるとしている。ページの適合の記載は製品名(BMW X3・iX3・X3 M、2018〜2024年、G01)だけで、適合表や、取り付けできない車・装備の記載は無い。日本で2017年12月から納車された初期の車が含まれるかも書かれていない。運転支援のカメラやレインセンサーの働きへの影響の記載も無い。
通販の商品でもメーカーの製品でも、自分の車のミラーカバーの形を写真で販売元に確かめてから買う。
電源の取り方3通り
| 取り方 | やること | 向く人 |
|---|---|---|
| シガーソケット | ソケットに差す | 走行中だけ撮れればよい人 |
| ヒューズボックス | ヒューズ電源コネクターで回路から取る | ソケットを空けたい人・駐車監視をしたい人 |
| 専用品のミラー裏給電 | レインセンサーから給電する | ミラー裏に収める専用品を選んだ人 |
駐車中も記録したいときは、ACC(アクセサリー)の電源に加えて常時電源も取る必要がある。
シガーソケットから取る
差せばそれだけで動く手軽な方法だ。コードがソケットから垂れるのを避けたいなら、取り付け方法の解説記事が普通だとしている、シガーソケットの裏側でソケットを増設してつなぐ方法もある。
ヒューズボックスから取る手順
- ヒューズは素手では抜けないので、ヒューズボックスのフタなどに付いているヒューズ抜き(ヒューズプライヤー)で使うヒューズを抜く
- ヒューズを抜いた状態でエンジンをかけ、差し込み口の奥にある2つの金属部分に検電テスターを当てて、電気が来ている側を調べる
- ヒューズ電源コネクターを差し、根元の空いた部分に抜いたヒューズを差し直す(ヒューズの形に平型・ミニ平型・低背の違いがあるので、自分の車に合う物を選ぶ)
- マイナス(アース)の線は、車体の金属のネジ山やボルトにつなぐ
元と違うアンペア数のヒューズには差し替えない。最悪、発火の原因になる。
ヒューズボックスの場所と割り当て
海外のヒューズ解説サイトでは、2017〜2024年の X3 G01 のヒューズとリレーの箱として、グローブボックスの下(同サイトは「右側」と書いている)、同サイトが右側のピラーの内張りの下に付くとする BDC(ボディ・ドメイン・コントローラー)の中のヒューズ部、運転席側のインストルメントパネルの下、荷室の右側の保護カバーの下にあるメインのヒューズとリレーの箱を挙げている。同じサイトの一覧では、46番(20A)がシガーライターと保冷温カップホルダー、47番(20A)がシガーライターの回路とされ、46番と47番がシガーライターの作動を受け持つとしている。
同サイトは、ヒューズの割り当てが製造年・電装品の装備・車が納められた地域で異なると注記していて、どの仕向け地・ハンドル位置の車を基にしたかは書いていない。左右の向きを含め、日本仕様の X3 G01 にそのまま当てはめず、車両の取扱説明書で場所と割り当てを確かめるか、ディーラーに聞いてから作業する。
専用品のミラー裏給電
ルームミラー裏のカバーに収める専用品のなかには、レインセンサーから給電し、ヒューズボックスやシガーソケットにつながない製品がある。ヒューズの作業を避けられる一方で、合うモデルの確かめと駐車監視の配線は別に考える必要がある(専用品の節と駐車監視の節)。
本体の貼り付けと配線の通し方
本体を貼る
- 本体を取り付けブラケットに付け、SDカードと電源コードを差す
- 付ける位置を決めたら、その部分のガラスをクリーナーなどできれいに拭く
- ブラケットのはくり紙をはがし、空気が入らないようにフロントガラスに貼る
コードを天井とピラーの内側に通す
- 本体から出ているコードを、フロントガラスと天井(ヘッドライナー)の隙間に押し込んでいく
- ガラスの端まで来たら、ピラーの内側にコードを這わせる(解説記事の一つは、ピラーのカバーを外して隙間に収め、カバーが外れない場合は市販のテープで固定してもよいとしている)
- 下からコードを出し、足元のマットの下を通して電源までつなぐ
ルームランプなどの既存の配線があれば、結束バンドで一緒に固定する。
ピラーの内張りで迷ったら
X3 G01 のピラーの内張りの外し方は、出典では確かめられていない。外し方が分からないときは無理に引っ張らず、専門店やディーラーに任せる。車種専用ドラレコのメーカーは、G01 用の製品は Aピラーを外さずに付けられるとしている。電源の取り方を解説した自動車メディアのコラムでは、作業には多少なりともリスクが伴い、自信がない場合はプロに任せるのが賢明だとしている。
前後カメラと駐車監視にするときの違い
駐車監視に要る電源
取り付け方法の解説記事によると、駐車監視に対応するドラレコの3芯の配線には、バッテリーとつなぐ黄色の線がある。通常は ACC の電源で動き、エンジンを切ったことを検知すると駐車監視モードに移り、その間はバッテリーの電源を使う。2芯や3芯の配線の常時電源は、ハザード・ホーン・ドアロックなどの常時電源の回路から取るとしている。シガーソケットに差すだけの形より作業が増えるので、駐車監視が要るかを買う前に決めておく。
専用品の前後カメラと駐車監視
車種専用ドラレコのメーカー FITCAMX の G01 用の製品ページでは、リアカメラは単体で後から足せず、前方カメラからの有線接続で、別に電源をつなぐ必要は無いとしている(取り付けはリアガラスか車内向き)。駐車監視は配線工事(ハードワイヤ)が必要で、衝突が起きたときに録画を始める方式とされ、常時の録画ではない。
これはメーカーの公式ページの製品の話で、通販の G01 専用品の商品説明には駐車監視とリアカメラの記載が無い。FITCAMX の G01 用の製品で後から前後に広げたくなりそうなら、最初の注文の時点で前後の構成を選んでおくほうが手戻りが少ない。
よくある質問
X3 G01 に BMW 純正の録画機能は付けられる?
車外カメラを使う BMW の録画機能は、2019年の発表時の対象の列記に X3 が入っておらず、X3 G01 で使えるかどうかは出典では確かめられていない。後付けを買う前にディーラーに聞くのが早い。
シガーソケットからの電源でも問題ない?
走行中だけ撮れればよいなら、差すだけで動くシガーソケットで足りる。駐車中も記録したいなら常時電源が要るので、ヒューズボックスから取るか配線工事をする。
ヒューズボックスはどこにある?
海外のヒューズ解説サイトはグローブボックスの下や荷室の右側の保護カバーの下などを挙げているが、割り当ては製造年・装備・地域で異なると注記している。日本仕様の X3 G01 にはそのまま当てはめず、取扱説明書で確かめる。
ミラー裏に収める専用品で駐車監視はできる?
FITCAMX の G01 用の製品ページでは、駐車監視は配線工事が必要で、衝突が起きたときに録画を始める方式とされている。通販の G01 専用品の商品説明には駐車監視の記載が無い。
ルームミラーの裏に付けても運転支援に影響しない?
日本発表時の記事によると X3 G01 はルームミラーにステレオカメラを内蔵した運転支援システムを標準装備とされ、2021年の改良モデルは3眼カメラを使う運転支援機能を備える(3眼カメラの位置は確かめられていない)。取り付け方法の解説記事は、衝突被害軽減ブレーキ用のカメラの視角に入ると機能に支障が出るおそれがあるとしている。正確な視角は出典では確かめられていないので、実車でカメラの前をふさがない位置を選び、分からなければディーラーに聞く。
まとめ:車検証で年式を確かめてから選ぶ
最初にやることは、車検証で型式と初度登録年月を確認することだ。2021年10月の改良の前の車か後の車かの目安になり、ミラー周りの運転支援の装備を見るときの手がかりになる。
- 前方カメラは前面ガラスの上側の決まった範囲かルームミラーで隠れる範囲に、運転支援カメラの前をふさがずに付ける
- 走行中の前方だけならシガーソケット、駐車監視まで欲しいなら常時電源を取る配線工事が前提になる
- ミラー裏に収める G01 専用品は、ミラーカバーの形を写真で販売元に確かめてから買う
- ヒューズや内張りの作業に自信がなければ、専門店やディーラーに任せる
同じ X3 G01 の手入れの記事と、ほかの BMW のドラレコ選びの記事も参考にしてほしい。
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