M5 F10 のマットを探すときに見落としやすいのが、商品名に入っている「右ハンドル用」の字だ。日本の M5 F10 は右ハンドルと左ハンドルを選べたので、乗っている車がどちらかを商品の表記と照らし合わせないまま注文すると、自分の車向けではないマットを選んでしまう。今回比べる QKKQ・ZURGI・Lacaca の 3 銘柄(4 商品)は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも「M5」の記載が無く、「5シリーズ(セダン)F10」向けとして売られている。ハンドル位置と年式を先に確かめ、M5 で使えるかを出品者に聞いてから、素材と手入れで選ぶのが順番だ。
M5 F10 のマットは、ハンドル位置と年式を先に確かめる
今回の 4 商品のうち、QKKQ の 2 出品は商品名に「右ハンドル用」、ZURGI は「右ハンドル専用」と書いている。Lacaca は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにもハンドル位置の記載が無い。左ハンドル用と書いた商品はこの中に無いので、左ハンドルの M5 では右ハンドル用の表記の商品を選ばず、出品者にハンドル位置を確かめる。
年式では、Lacaca の出品者が「BMW 5シリーズ 後期 F10 F11、2014年4月〜2017年1月」に限り、前期は不適用と書いている。QKKQ と ZURGI は、適用の年式の記載が無い。
次の表は、各販売ページの商品名と商品説明の箇条書きにある記載を並べたものだ。
| 項目 | QKKQ | ZURGI | Lacaca |
|---|---|---|---|
| 売られ方 | 5シリーズ セダン F10 用 | 5シリーズ 6代目 F10 対応 | 5シリーズ 後期 F10 F11 用 |
| M5 の記載 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| ハンドル位置の表記 | 右ハンドル用 | 右ハンドル専用 | 記載なし |
| 年式の表記 | 記載なし | 記載なし | 2014年4月〜2017年1月(前期は不適用) |
| 素材 | XPE 素材にレザー仕上げ | TPE 素材 | 商品名は PUレザー素材、箇条書きは本革素材 |
| 枚数 | 記載なし | 4枚セット | 記載なし |
| 手入れ | 水や濡れたタオルで拭き取る | 水洗いできる | 濡れたタオルで表面を拭く |
| 固定の仕組み | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 色 | 黒/黒と米 | 黒 | いくつかの中から選べる |
価格は変わるので、商品リンクの先で確かめてほしい。
M5 F10 の基本: ハンドル位置と生産時期
M5 の F10型は 5シリーズをベースにした M5 の第5世代で、4ドア・5人乗りのセダンだ。エンジンは排気量 4.4 リッターの V型8気筒ツインターボで、トランスミッションは 7速のデュアルクラッチ式「M DCT Drivelogic」(自動車カタログのミッション欄は AT と表記)になっている。
ハンドル位置は左右どちらもある
日本では M5(F10型)は 2011年7月に受注が始まり、ハンドル位置は左右から選べた。自動車カタログでも、どの生産時期にも右ハンドルのグレードと左ハンドルのグレードが並ぶ(2011年7月〜2013年9月生産の「ナイトホーク」は左ハンドルのグレードだけが載る)。マット選びでは、乗っている車の左右を商品のハンドル位置の表記と照らし合わせる。
2013年9月の改良と前期・後期
自動車カタログの生産時期の区分は、2011年7月〜2013年9月、2013年9月〜2014年4月、2014年4月〜2016年10月、2016年10月〜2017年10月の 4 つだ。自動車メディアの解説では、2013年9月に改良があり、2013年式には改良前の前期型と改良後の後期型が混在する。年式だけでは前期か後期かが決まらない年があるので、年式の限りがある商品を選ぶ前に、自分の車がどちらかを確かめておく。
ライト類の交換も考えているなら、電球の型番は次の記事にまとめている。
選び方の基準
ハンドル位置の表記を合わせる
販売ページのハンドル位置の表記(右ハンドル用・右ハンドル専用など)を、自分の車のハンドル位置と合わせて選ぶ。表記が無い商品は、注文の前に出品者に確かめる。
年式の限りを確かめる
出品者が「年式でマット形状が異なる」として適用の年式を限っている商品がある(今回の中では Lacaca)。M5 F10 は 2013年9月に改良があるので、自分の車の年式と前期か後期かを確かめ、年式の限りがある商品はその範囲に入るかを見る。
M5 の記載が無いことを前提にする
今回の 4 商品は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも「M5」の記載が無い。M5 F10 の床にそのまま合うかは確認できていないので、M5 で使えるかを注文の前に出品者に確かめる。
素材と手入れで選ぶ
販売ページの商品説明では、QKKQ は XPE 素材にレザー仕上げで、汚れは水や濡れたタオルで拭き取る。ZURGI は TPE 素材で、水洗いできると書く。Lacaca は素材の言い方が商品名(PUレザー素材)と商品説明の箇条書き(本革素材)で食い違っていて、手入れは濡れたタオルで表面を拭く。水で丸洗いしたいか、拭き取りで済ませて見た目を重んじるかで選び分けるとよい。
固定の仕組みの記載を見る
4 商品とも、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、車の床の固定具(フックなど)に合わせて留める仕組みの記載が無い。国民生活センターの調査結果を伝えた報道では、業界に対して市販マットへ固定フックなどを付けることが求められていた。固定の仕方は、注文の前に出品者に確かめるか、届いてから敷いた状態で確かめる。
同じ BMW のほかの車種で、マットの選び方を比べたいときは次の記事も参考になる。
QKKQ: 5シリーズ セダン F10 用の右ハンドル用マット
QKKQ のフロアマットは、商品名に「BMW 5シリーズ セダン F10 車種専用設計 右ハンドル用」「折りたたみ式 取付簡単」とある。色違いで、黒の出品と、「黒と米」の出品がある。販売ページの商品説明では、日本向けには標準で右ハンドルのフロアマットを届けるとしている。
素材は高弾性の XPE 滑り止め素材にレザー仕上げで、ダイヤモンド柄のデザイン、無臭と書く。汚れた部分は水や濡れたタオルで拭き取れ、速乾性があるとしている。
気をつけたいのは、2 出品とも商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、適用の年式と枚数と固定の仕組みの記載が無いことだ。商品説明には「アクセルやブレーキ周りに干渉せず」とあるが出品者の記載なので、敷いた後に自分でペダルを踏んで確かめる。製品の写真はデザイン例で、実際の取り付けの際とは異なる場合があると出品者が断っている。
QKKQ BMW 5シリーズ セダン F10用 右ハンドル用フロアマット(黒)
QKKQ BMW 5シリーズ セダン F10用 右ハンドル用フロアマット(黒と米)
ZURGI: 5シリーズ 6代目 F10 対応の TPE 製マット
ZURGI のフロアマットは、商品名に「5シリーズ 6代目 F10 対応」「TPE材質」「右ハンドル専用」「専用設計」「防水」「4枚セット」「3D」とあり、色は黒だ。
販売ページの商品説明では、3D 立体のデザインで足元を覆い、TPE 素材で防水性と汚れにくさがあるとする。柔らかい素材で折りたたんで収納でき、長く折りたたんでも変形しないと書き、取り付けと取り外しが簡単で、水洗いだけで清潔を保てるとしている。
商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、適用の年式の限りと固定の仕組みの記載が無い。右ハンドル専用と書いているので、左ハンドルの車は対象に入らない。
ZURGI 5シリーズ F10対応 TPE製 右ハンドル専用フロアマット 4枚セット
Lacaca: 5シリーズ F10 F11 後期用の 3D マット
Lacaca の 3D フロアマットは、商品名に「BMW 5シリーズ F10 F11 2014年~2017年1月 専用」とある。販売ページの商品説明では適用車種を「BMW 5シリーズ 後期 F10 F11、2014年4月〜2017年1月」とし、2010年3月〜2013年の前期は不適用、年式でマット形状が異なると書いている。
M5 の改良時期とのずれ
この後期の範囲は 5シリーズの区切り(2014年4月から)で書かれている。一方、M5 F10 の改良は 2013年9月で、自動車カタログの生産時期にも 2013年9月〜2014年4月の区分がある。この時期に作られた M5 がどちらの形のマットに当たるかは確認できていないので、この時期の M5 と前期(2011年7月〜2013年9月)の M5 は、注文の前に出品者に確かめる。
あわせて、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにもハンドル位置(右ハンドル用か左ハンドル用か)と枚数と固定の仕組みの記載が無い。ここも注文の前に出品者に確かめる。
素材の言い方と手入れ
素材の言い方は食い違っている。商品名は「PUレザー素材」、販売ページの商品説明の箇条書きは「無臭で厚みのある本革素材」と書いている。どちらが正しいかは確認できていないので、素材を重んじるなら出品者に確かめる。
商品説明では、色をいくつかの中から選べ、ダイヤモンド柄のデザインと縫製で内装の見た目を上げるとする。防水性・滑り止め・耐摩耗性があり、防水・防じんで手入れが簡単で、濡れたタオルで表面を拭くだけでよいと書き、使う前にマットが乾いていることを確かめるよう求めている。
Lacaca BMW 5シリーズ F10 F11 後期(2014年〜2017年1月)用 3Dフロアマット
3 銘柄の選び分け
どれも M5 で使えるかは出品者に確かめる前提で、乗っている車と好みに合わせて次のように絞るとよい。
- 右ハンドルの M5 で、手入れの手間を減らしたいなら ZURGI を先に見る。TPE 素材で水洗いできると書き、4枚セットと枚数も書いてあるので、届いた後の扱いまで見通しやすい。ただし年式の限りの記載が無いので、年式は出品者に確かめる
- 右ハンドルの M5 で、拭き取りで済ませて見た目を重んじるなら QKKQ。XPE 素材にレザー仕上げのダイヤモンド柄で、黒と「黒と米」の 2 色から選べる。適用の年式と枚数の記載が無いので、ここも出品者に確かめる
- 色を選びたいなら Lacaca。ただし出品者が書く範囲は 5シリーズ 後期 F10 F11(2014年4月〜2017年1月)で、ハンドル位置の記載が無い。2013年9月〜2014年4月生産の M5 と前期の M5 は、注文の前に出品者に確かめる
- 左ハンドルの M5 では、今回の 4 商品の中に左ハンドル用と書いた商品は無い。右ハンドル用の表記の商品は選ばない
届いたら: 純正マットと重ねずに敷き、ペダルとの干渉を確かめる
国土交通省の注意喚起では、フロアマットを固定せずに重ね敷きするなど不適切に使うと、アクセルペダルがフロアマットに引っかかり、車の急加速につながる不具合が起きることがあるとしている。新しいマットに替えるときは、純正マットの上に重ねず、入れ替えて敷く。
敷く手順
- 届いたマットが自分の車のハンドル位置(右か左か)と合っているかを先に見る
- 今敷いている純正マットなどを外す(重ねて敷かない)
- 新しいマットを、それぞれの席の位置に合わせて敷く
- 運転席では、車を止めた状態でアクセルとブレーキを奥まで踏み、マットがペダルに触れたり引っかかったりしないかを確かめる
- 走り出す前に、マットがずれていないか・正しく固定されているかを毎回確かめる
今回の 4 商品は固定の仕組みの記載が無いので、敷いた状態でずれないかを手順 4 と 5 で見ておく。
運転前の確認
国土交通省は、フロアマットを固定して使うこと、重ね敷きをしないこと、運転前にフロアマットが正しく固定されているかを確かめることを呼びかけている。また、マットとアクセルペダルが干渉して加速したときにブレーキ操作を繰り返すと、ブレーキ倍力装置の働きが大きく下がり、ブレーキを強く踏む力が要るとして注意を促している。
国民生活センターの調査(2010年公表)を伝えた報道では、つり下げ式のペダルの車で固定されていないマットがずれるとペダルに干渉することがあったとしている。消費者へのアドバイスとしては、純正マットは固定フックが外れていないか確かめること、市販マットは車両に合ったものを選び、ペダルに干渉しないか確かめること、加速したときは強くブレーキを踏み、止まれなければシフトをニュートラルにしてブレーキを踏むことを挙げている。
よくある質問
左ハンドルの M5 に使えるマットはある?
今回の 4 商品の中に、左ハンドル用と書いた商品は無い。QKKQ は「右ハンドル用」、ZURGI は「右ハンドル専用」と書き、Lacaca はハンドル位置の記載が無い。左ハンドルの M5 では右ハンドル用の表記の商品を選ばず、出品者にハンドル位置を確かめる。
5シリーズ F10 用は M5 にも敷ける?
今回の 4 商品は「5シリーズ(セダン)F10」向けとして売られ、M5 の記載が無い。M5 F10 の床にそのまま合うかは確認できていないので、注文の前に出品者に確かめる。
前期と後期でマットは違う?
M5 F10 は 2013年9月に改良があり、2013年式には前期型と後期型が混在する。Lacaca の出品者は年式でマット形状が異なるとして、5シリーズ 後期 F10 F11(2014年4月〜2017年1月)に限り、前期は不適用と書いている。2013年9月〜2014年4月生産の M5 と前期の M5 がどちらの形に当たるかは確認できていない。QKKQ と ZURGI は適用の年式の記載が無いので、どの商品も年式は出品者に確かめる。
純正マットの上に重ねて敷いてよい?
重ねない。国土交通省は重ね敷きをしないよう呼びかけているので、純正マットを外して入れ替える。
手入れはどうする?
販売ページの商品説明では、QKKQ は水や濡れたタオルで拭き取り、ZURGI は水洗いできるとし、Lacaca は濡れたタオルで表面を拭き、使う前に乾いていることを確かめるよう求めている。
まとめ
まず候補を 1 つに絞り、それから出品者に M5 で使えるか・ハンドル位置・年式を確かめてから注文する。ハンドル位置は QKKQ が「右ハンドル用」、ZURGI が「右ハンドル専用」、Lacaca は記載なし。年式は Lacaca が 5シリーズ 後期 F10 F11(2014年4月〜2017年1月)に限り、QKKQ と ZURGI は記載なしだ。素材と手入れは、水洗いなら ZURGI、拭き取りで見た目を重んじるなら QKKQ か Lacaca で選ぶ。届いたら純正マットと重ねずに敷き、ペダルを踏んで干渉を確かめ、運転前に固定を確かめる。
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