F10 用のサンシェードを探すと、商品名に F10 と型式が入った物が見つかる。ただ、ここで比べた2点はどちらも、出品者自身が商品説明で買う前の確認を求めていて、名前だけで選ぶとガラスや窓に合わないことがある。F10 では、フロントガラス用と後部座席の窓用を分けて考え、寸法で確かめてから選ぶのが近道だ。
F10 で比べた2点は前用の傘型と後席用のメッシュ、どちらも寸法で合うかを確かめる
比べた中から選ぶなら、フロントガラスには QKKQ の傘型サンシェード、後部座席の左右の窓にはメッシュのサンシェード2枚組を組み合わせる。サンシェードは付ける窓で役割が分かれるので、1点で車全体をまかなう物ではない。
| 付ける窓 | 選ぶ物 | 役割 |
|---|---|---|
| フロントガラス | QKKQ の傘型サンシェード | 駐車中にダッシュボードやハンドルに当たる日差しを遮る |
| 後部座席の左右の窓 | メッシュのサンシェード2枚組 | 後席に当たる日差しと外からの視線を和らげる |
どちらも商品名に F10 とあるが、出品者は自分の車で確かめてから買うよう書いている。 傘型は年式・グレード・オプション等により合わない場合があるとし、メッシュは汎用設計だと明記しているからだ。傘型の商品名に並ぶグレード名には 535i も無い。詳しくは各商品の節で触れる。
サンシェードで下がるのはダッシュボードの熱さ
JAF のユーザーテストでは、2012年8月22日・23日に埼玉県戸田市の駐車場(晴れ・外気温35℃)でミニバン5台を炎天下に止め、全車の室温を25℃にそろえてから、正午から4時間、条件を変えて車内温度を測った。テストの車は F10 ではないので、数字は傾向として読む。
| 条件 | 最高室温 | 平均室温 | ダッシュボードの最高値 |
|---|---|---|---|
| 対策なし(黒) | 57℃ | 51℃ | 79℃ |
| 対策なし(白) | 52℃ | 47℃ | 74℃ |
| サンシェード装着 | 50℃ | 45℃ | 52℃ |
| 窓を3cm開ける | 45℃ | 42℃ | 75℃ |
| エアコン作動 | 27℃ | 26℃ | 61℃ |
サンシェードを付けた車のダッシュボードの最高値は52℃で、5つの条件の中で最も低かった。一方、最高室温は50℃で、対策なしの2台よりは低いものの、窓を3cm開けた車より高い。車体の色が示されているのは対策なしの2台だけで、サンシェードを付けた車の色は書かれていないため、白い車との差を色をそろえた比べとは読めない。
JAF はこのテストのまとめで、サンシェードや窓開けの対策をしても温度を抑える効果は低く、車内温度の上昇は防げないとまとめている。サンシェードに期待できるのは、ダッシュボードやハンドルなど日差しが当たる所の熱さを抑えることだ。 車内の空気まで冷やす物ではないと考えて選ぶ。
F10 に合うサンシェードの選び方
付ける窓で役割が違う
フロントガラス用は、駐車中にダッシュボードやハンドルに当たる日差しを遮る物。後部座席のサイド用は、後席に当たる日差しと外からの視線を和らげる物。ハンドルの熱さが気になるならまずフロント用、後席に人や荷物を乗せることが多いなら後席用を足す、という順で考えればよい。
フロント用の形の違い
フロントガラス用には、傘のように開いて広げる傘型、たたんだ物を広げて立てる折りたたみ型、車種ごとに形を合わせた専用品などがある。傘型は開閉するだけで広げられ、しまうと小さくなる。ただ、どの形でもフロントガラスの大きさに合っていなければ、すき間から日差しが入る。
F10 向けの表記より寸法で確かめる
F10 は6代目の5シリーズで、BMWジャパンが2010年3月25日に発表し、同日から販売を始めた。後継の7代目は2017年1月12日に発表され、販売開始は2017年2月11日の予定とされた。F10 の登場から7年ぶりのフルモデルチェンジだった。日本導入時のグレードは、ガソリンの 550i・535i・528i の3つだ。
商品名に F10 とあっても、出品者自身が買う前の確認を求めている。フロント用は商品名のサイズ表記を自分の F10 のフロントガラスと比べ、後席用は後部座席のドアと窓の寸法を測ってから選ぶ。
フロントガラス用は QKKQ の傘型サンシェード
前用の軸にするのはこれだ。商品名には適合 BMW 5シリーズとして 523d・523i・528i・530i・530e・550i と F10・F11・F07 が並び、サイズは商品名の末尾に140x79cm と書かれている。
販売ページの商品説明では、傘を開閉して取り付ける方式で、10本の強化傘骨と航空機用アルミ合金のハンドルを使い、各傘骨の先端に PU レザー製の露先ポケットを付けて車内を傷つけにくくしたとしている。使わないときは付属の収納袋にしまえる。長時間の駐車中に、ダッシュボードやハンドルの焼け、樹脂部分の日焼けなどを防ぐことを目的に挙げている。
日差しはチタンシルバーコーティングで反射するとしている。紫外線を遮るともうたっているが、遮断率の数字が見出しと本文で揃っておらず、試験の条件も書かれていないので、数字を選ぶ材料にはしない。
注意したいのは適合の書き方だ。商品説明では、年式・グレード・オプション等により合わない場合があるとし、車種や形状を確かめてから買うよう求めている。 また、商品名に並ぶグレード名には、日本導入時のグレードのうち 535i が無い。535i に乗っている人は特に、140x79cm を自分のフロントガラスと比べてから選んでほしい。
QKKQ 傘型サンシェード フロント用(BMW 5シリーズ F10 F11 F07 適合表記・140x79cm)
後部座席の窓にはメッシュの2枚組を足す
フロント用に足すなら、後部座席の左右の窓にかぶせるメッシュのサンシェードがある。販売ページの商品説明では、左右の後部座席用の2枚組で、伸縮前のサイズは約106cm×58cm、引っ張って窓の形に合わせるとしている。ドアフレームにかぶせる構造なので、付けたまま窓を開け閉めできる。素材は伸縮性のあるメッシュで、色は黒。
用途には、後部座席に当たる日差しと紫外線を和らげること、車内での仮眠や休憩、授乳のときの目隠し、外から荷物を見えにくくする防犯、窓を開けたときの虫の侵入対策が挙がっている。
ここで食い違いがある。商品名には F10・F11・F07 などの型式が並ぶが、商品説明では特定の車種専用ではない汎用設計だとし、タイトルの車両型番は検索用のキーワードで、すべての車種へのサイズの互換性を保証するものではないと書いている。 出品者も後部座席のドアと窓のサイズを測るよう求めているので、F10 用として買うのではなく、寸法が合うかで判断する。
なお、走行中に付けたままでよいかは法令の面で確かめていないので、ここでは駐車中の使い方として紹介している。
後部座席サイド用 メッシュサンシェード 2枚セット(汎用設計)
2点の違いを並べて比べる
| 比べる所 | QKKQ の傘型 | メッシュの2枚組 |
|---|---|---|
| 付ける窓 | フロントガラス | 後部座席の左右の窓 |
| 取り付け方 | 傘を開いて広げる | ドアフレームにかぶせる |
| 適合の書き方 | 商品名と商品説明の両方で F10 などへの適合をうたう(年式・グレード・オプション等で合わない場合があるとも明記) | 商品名に型式が並ぶが、商品説明では汎用設計と明記 |
2点は役割が違うので、どちらかを選ぶのではなく組み合わせて使う。 ハンドルやダッシュボードの熱さを抑えたいなら傘型を先に買い、後席の日差しや視線も気になるならメッシュを足す。適合の書き方は2点で違うが、どちらも寸法の確認は欠かせない。
使うときの注意
フロントガラス用は駐車中に使う物だ。運転する前に外し、前がよく見える状態にしてから走り出す。傘型は外したら付属の収納袋にしまっておく。
サンシェードを付けていても、車内に子どもやペットを残さない。 JAF の同じテストでは、エアコンを止めてからわずか15分で熱中症指数が危険レベルに達した。JAF は、寝ているからという理由で子どもを車内に残すのは大変危険だとしている。
ダッシュボードは車内の温度よりさらに熱くなり、テストでは置いたスマートフォンが高温に耐えられず一時的に使えなくなった。夏の駐車中はスマートフォンなどをダッシュボードに置きっぱなしにしない。ハンドルも高温になりやすいので、乗るときはやけどに気を付ける。
よくある質問
F10 向けと書かれたサンシェードならどれでも付く?
付くとは限らない。ここで取り上げた2点も、出品者自身が商品説明で買う前の確認を求めている。フロント用はサイズ表記をフロントガラスと、後席用は窓の寸法と比べてから選ぶ。
サンシェードで車内はどれくらい涼しくなる?
車内の空気はあまり涼しくならない。JAF のテストでは、サンシェードを付けた車でも最高室温は50℃に達した。大きく下がったのはダッシュボードの最高値で、対策なしの79℃・74℃に対して52℃だった。
後部座席のメッシュは F10 専用品?
専用品ではない。商品名に F10 などの型式が並んでいても、商品説明では汎用設計と書かれている。
F11 ツーリングにも同じ物を使える?
QKKQ の傘型は商品名に F11(ツーリング)と F07 も並ぶ。ただ、適合の根拠は出品者の記載だけで、年式・グレード・オプション等により合わない場合があるともされているので、F11 でもサイズ表記を自分の車のフロントガラスと比べてから選ぶ。F11 の荷室の用品は
にまとめている。
まとめ:前と後ろを分けて寸法で選ぶ
まず車検証で型式と初度登録年月を確かめ、自分の車が F10 のセダンかどうかをはっきりさせる。そのうえで、前は傘型、後席はメッシュと付ける窓ごとに分けて選び、フロント用はサイズ表記、後席用はドアと窓の寸法を自分の車と比べる。 サンシェードで抑えられるのはダッシュボードやハンドルの熱さで、車内の空気の温度上昇は防げない。
同じ世代の BMW のサンシェード選びは、次の記事にもまとめている。
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