4シリーズ クーペ(F32)のサンシェードは、使わないときに車内から片付けたいか、付けたままにしておきたいかで選ぶ形が決まる。毎回畳んでしまうなら傘型、出し入れの手間を省きたいならロール式、板状に畳む形がよければ折り畳み式を選べばいい。ここでは、商品名に F32 と2013年〜2020年の年式を書いている販売中の4点を、形式ごとに並べる。
F32 用と書かれたサンシェード4点の早見表
| 商品 | 形式 | 商品名にある型式 | ルームミラー周りの記載 | 紫外線カットの記載 |
|---|---|---|---|---|
| FXXKOE 中棒無しの傘型 | 傘型 | F32 F33 F36 | 切れ目に通し、根元を面ファスナーで留める | 99%以上 |
| FXXKOE 傘型(10本骨) | 傘型 | F32 F33 F36 | 開口部に通し、根元を面ファスナーで留める | 99%以上 |
| VWUFV 折り畳み式(6層構造) | 折り畳み式 | F32 クーペ | 記載なし | 数値の記載なし |
| FXXKOE ロールサンシェード | ロール式 | F32 F33 F36 | 記載なし | 99%以上 |
使い方別に選ぶなら次のとおりだ。
- 毎回畳んでしまうなら傘型。2点とも、開くだけで使える状態になると書かれている
- 出し入れを省きたいならロール式。付けたままにしておき、使うときに引き出す
- 板状に畳んで収納袋にしまう形がよければ折り畳み式
4点とも、F32 への適合は販売ページに出品者が書いた物で、BMW の適合表で確かめた物ではない。 見分け方は後の節で説明する。
サンシェードで変わること、変わらないこと
JAF のユーザーテストでは、2012年8月22日・23日に埼玉県戸田市の駐車場で、駐車条件の違うミニバン5台を正午から4時間置き、車内の温度を測っている。天気は晴れで気温35度、各車の室温は25℃に揃えて始めた。
| 車の条件 | 車内最高温度 | 車内平均温度 | ダッシュボード最高温度 |
|---|---|---|---|
| サンシェードあり | 50℃ | 45℃ | 52℃ |
| 対策なし(黒) | 57℃ | 51℃ | 79℃ |
| 対策なし(白) | 52℃ | 47℃ | 74℃ |
サンシェードを付けた車は対策なし(黒)の車より、ダッシュボード最高温度が27℃低く、車内最高温度は7℃低かった。差が大きく出たのはダッシュボードの表面の温度で、車内の空気の温度上昇は防げない。 JAF もこの結果を、サンシェードや窓開けの対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度になり、車内温度の上昇を防ぐことはできない、とまとめている。
測定はミニバンで行われたもので、4シリーズ クーペ(F32)で同じ数値になるとは限らない。サンシェードに期待していいのは、日差しが直接当たるダッシュボードの熱を抑えることまでだ。
傘型・折り畳み式・ロール式の違い
今回の4点は、付け方で3つの形に分かれる。違いが出るのは、毎回の出し入れの手間と、ルームミラー周りの収まりだ。
傘型
傘のように開いてフロントガラスに当て、ルームミラーを開口部(切れ目)に通して、ミラーの根元で面ファスナーで留める。使わないときは畳んで車内から片付けられる。ルームミラーとの収まりを販売ページに書いているのは、4点のうちこの2点だけだ。中棒無しの1点は、上部中央の切れ目をマジックテープ止めの紐で塞ぐとも書いている。
折り畳み式
畳んだ物を広げてフロントガラスに当てる形で、使わないときは畳んでしまえる。ルームミラーとの収まりについては、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
ロール式
車に付けたままにしておき、使うときに引き出してフックに掛け、使わないときは巻き上げて収納する。販売ページは、毎回の取り外しと付け直しが要らないとしている。毎日のように出し入れするなら、手間を省けるのはこの形だ。 ルームミラーとの収まりは記載が無い。
紫外線カットの書き方
傘型の2点とロール式は、商品説明で紫外線を99%以上遮る(跳ね返す)と書いている。どれも出品者の記載だ。折り畳み式は商品名に「UVカット」とあり、商品説明は紫外線と熱の侵入を防ぐとしているが、何%遮るかの数値は書かれていない。
F32 の年式と、商品の適合の見方
ビー・エム・ダブリュー株式会社の発表では、4シリーズ クーペ(F32)は2013年9月24日に発表され、同日から全国の BMW 正規ディーラーで販売が始まった。それまでの3シリーズ クーペに代わるモデルで、発売時は428iクーペ(2.0リッター直列4気筒)と435iクーペ(3.0リッター直列6気筒)だった。後継の新型4シリーズ クーペ(G22)は、2020年10月16日に日本で発表され、同日から販売が始まっている。
サンシェードを探すと、G22 用と書かれた物も同じ検索に出てくる。商品名の型式が F32 になっているかを確かめ、G22 用の物を F32 用として選ばない。 今回の4点は、どれも商品名に「F32」と「2013年〜2020年」の字がある。
一方で、サンシェードの縦・横の寸法の数値は、4点とも商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも書かれていない。また、傘型の2点とロール式は商品名に「F32 F33 F36」と3つの型式をまとめて書き、折り畳み式は「F32 クーペ」とだけ書いている。F33 や F36 の車で使えるかは、出品者の記載のほかに確かめた出典が無い。
中棒無しの傘型サンシェード(FXXKOE)
販売ページの商品説明では、BMW 4シリーズ F32 F33 F36 の2013年〜2020年に適合する傘型のサンシェードとされている。上部中央に切れ目があり、ルームミラーを切れ目に通してマジックテープ止めの紐で塞ぎ、ミラーの根元にある面ファスナーで固定する。10本の傘骨を使い、開くだけで使える状態になる。紫外線は99%以上跳ね返すとしている。
中棒が無いので取り付けのときにダッシュボードと内装に傷をつけることが無い、というのも出品者の説明だ。傘型で中棒がダッシュボードに当たるのが気になるなら、まずこの1点を見るといい。
バックミラーやドラレコに干渉しないとも書かれているが、どのドラレコで、どこに付けた状態で確かめたかは書かれていない。ドラレコを付けている車は、この記載だけで決めずに、ミラーの根元周りに何が付いているかを実車で見ておく。
FXXKOE 中棒無しの傘型サンシェード(4シリーズ F32/F33/F36 2013〜2020年用)
10本骨の傘型サンシェード(FXXKOE)
販売ページの商品説明では、BMW 4シリーズ F32 F33 F36 の2013年〜2020年に適合するフロント用の傘型サンシェードとされている。10本骨のフレームで、専用の開口部にルームミラーを通し、ミラーの根元にある面ファスナーで固定する。開くだけで使える状態になり、紫外線は99%以上跳ね返すとしている。普段の駐車のほか、車中泊や短い仮眠のときの車内の目隠しにも使えると書かれている。
中棒の有無は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。 同じブランドの中棒無しの1点との作りの違いは、販売ページの字だけでは確かめられない。中棒の有無で選びたい人は、商品画像や出品者への問い合わせで確かめてから決める。
FXXKOE 傘型サンシェード フロント用(4シリーズ F32/F33/F36 2013〜2020年用)
6層構造の折り畳み式サンシェード(VWUFV)
販売ページの商品名で挙げている型式は F32 クーペだけで、2013年〜2020年に適合する車種専用のフロントサンシェードとしている。一方で商品説明には、様々な車種の窓に合わせる趣旨の書き方もあり、F32 用の寸法の数値は書かれていない。
商品名には6層構造・折り畳み式・収納袋付とある。商品説明では、多層複合素材に中空冷却構造を組み合わせた作りで、360°の遮光をうたう非透過の設計とし、特に長く駐車する車で駐車中に使うよう設計したと書かれている。
フロントガラスに固定されて、使っている間のずれや緩みを防ぐとしているが、何で固定するのか(サンバイザーで押さえるのか、吸盤なのか)は記載が無い。 紫外線カットの数値も書かれていないので、数値で比べたい人は傘型かロール式のほうが判断しやすい。
VWUFV 折り畳み式フロントサンシェード 6層構造(4シリーズ F32 クーペ 2013〜2020年用)
自動巻き上げのロールサンシェード(FXXKOE)
販売ページの商品説明では、BMW 4シリーズ F32 F33 F36 の2013年〜2020年に適合するロール式(自動巻き上げ)のサンシェードとされている。本体はアルミニウム合金製で、日よけの部分はチタンシルバー素材。使うときは日よけを引き出してフックに掛け、使わないときは巻き上げて収納する。紫外線を99%以上遮り、熱のもとになる赤外線を反射するとし、外から車内が見えにくくなるので仮眠や休憩のときの目隠しになるとも書かれている。
固定設置式なので毎回の取り外しと付け直しが要らず、取り付けた後もバイザーの通常の操作や開閉を妨げないとしている。一方で、取り付け後に両サイドにわずかな隙間が出ることがあり、仕様で不具合ではない、とも出品者は書いている。
何で車に固定するのか(ねじか両面テープか)と、取り付けに工具が要るかは記載が無い。 付けたままにする物なので、買う前に出品者へ取り付け方を問い合わせておくといい。
FXXKOE ロールサンシェード 自動巻き上げ(4シリーズ F32/F33/F36 2013〜2020年用)
使うときの注意
- フロント用のサンシェードは駐車中に使う物。走り出す前にフロントガラスから外して畳み、前が見える状態にしてから運転する。ロール式は巻き上げて収納する
- サンシェードを付けていても、子どもやペットを車内に残さない。 抑えられるのはダッシュボードなどの熱で、車内の温度上昇そのものは防げない
- JAF は、ハンドルも高温になりやすいので、車に乗るときは火傷などに注意が必要だとしている
よくある質問
F33 カブリオレや F36 グランクーペにも使える?
傘型の2点とロール式は商品名に F33・F36 も挙げているが、根拠は出品者の記載だけだ。F32 と同じように使えるとは言い切れないので、その車に乗っている人は出品者に確かめてから選ぶ。折り畳み式は F32 クーペだけを挙げている。
サンシェードを付ければ車内は涼しくなる?
涼しくはならない。JAF のテストで差が大きく出たのはダッシュボードの表面の温度で、車内温度の上昇は防げないと結論している。ダッシュボードの熱を抑える物と考えておく。
ロール式の取り付けに工具は要る?
販売ページには書かれていない。固定の方法も記載が無いので、工具の要否は出品者に確かめる。付けた後は毎回の付け外しが要らない、というのが出品者の説明だ。
ドラレコを付けていても使える?
干渉しないと書いているのは中棒無しの傘型だけで、それも確かめた機種は書かれていない。ほかの3点は記載が無い。ルームミラーの根元周りにドラレコを付けている車は、その位置を実車で見てから選ぶ。
まとめ
まず実車のフロントガラスの上部を見て、ルームミラーの根元周りにドラレコなどの装備が付いているかを確かめる。そのうえで、車検証の初度登録年月も見ておき、商品名の型式が F32、年式が2013年〜2020年になっている物を選ぶ。
- 毎回畳んでしまうなら傘型(中棒が気になるなら中棒無しの1点)
- 出し入れを省きたいならロール式(取り付け方は出品者に確かめる)
- 板状に畳む形がよければ折り畳み式(固定の方法は記載なし)
価格は変わるので、商品リンクの先の表示で確かめてほしい。
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