3シリーズ グラン ツーリスモ(F34)を夏の屋外に停めておくと、フロントガラス越しの日差しがハンドルやダッシュボードに当たり続ける。サンシェードの選び方は、昼の駐車の日よけに使うのか、車中泊や着替えの目隠しに使うのかで分かれる。日よけならフロント用の KOKATO、目隠しなら全窓セットの SecSur を選べばよい。どちらも F34 への適合は出品者の記載なので、買う前の確かめ方もあわせて書く。
F34 用と書かれた今買えるサンシェードは、フロント用と全窓セット
ここで比べるのは、商品名か商品説明で F34 を名指ししている販売中の2商品だ。昼の駐車の日よけならフロント用の KOKATO、車中泊や着替えの目隠しなら全窓セットの SecSur を選ぶ。
| KOKATO | SecSur | |
|---|---|---|
| 覆う範囲 | フロント | 全窓対応(6PCS) |
| 取り付け方 | サンバイザーで固定し、ルームミラーの後ろに留める | 商品名・商品説明に記載なし |
| 収納 | 折り畳んで付属の収納袋へ | 折りたたんで収納 |
| 紫外線の記載(出品者) | カット率99.99% | 99%遮断 |
| 向く使い方 | 昼の駐車の日よけ | 車中泊・着替えの目隠し |
紫外線の数値はどちらも出品者の記載で、大小で優劣は決めない(理由は選び方の節で書く)。
サンシェード選びで知っておきたい F34 の車体
3シリーズ グラン ツーリスモは、BMW Japan が2013年6月4日に発表し、同日から全国の BMW 正規ディーラーで販売を始めた車だ。2016年10月1日からは、「Luxury」と「M Sport」を設定した新型が売られている。
BMW Japan の発表では、3シリーズ グラン ツーリスモは 3シリーズ ツーリングより全長が20cm、ホイールベースが11cm、全高が5cm大きい。この記載は2013年と2016年のリリースで同じで、全幅の数値はリリースに無い。セダンやツーリングと同じページで売られるサンシェードを選ぶとき、この大きさの違いが確かめる理由になる。
2013年のリリースには、フレームレス・ウインドー(窓枠の無いドアの窓)を採用したとも書かれている。ドアの窓にもシェードを付けるなら、付け方は販売ページで見ておきたい。
テールゲートは自動で開閉する装備が標準で、足元の操作でも開けられる。開口部は大きく、荷室は520ℓで、後席の背もたれを倒すと最大1,600ℓまで広がる。荷室の使い方は、同じグラン ツーリスモの6シリーズや、F30 セダンの記事も参考になる。ただし F30 の数値は F34 には当てはめない。
サンシェードで抑えられる温度と、抑えられない温度
JAF のユーザーテスト(2012年8月22日・23日、晴れ、気温35度。ミニバン5台を正午から4時間計測)では、次の結果が出ている。
| 車の条件 | 車内の最高温度 | ダッシュボードの最高温度 |
|---|---|---|
| 対策なし(黒い車) | 57℃ | 79℃ |
| サンシェードを付けた車 | 50℃ | 52℃ |
ダッシュボードの差(79℃と52℃)は、車内の差(57℃と50℃)より大きい。同じテストの結論は、サンシェードや窓開けの対策をしていても温度を抑える効果は低く、車内は人や動物が耐えられない温度になり、車内温度の上昇は防げない、というものだ。サンシェードは日差しが当たる所の温度を抑える物で、車内の空気を冷やす物ではない。
この数値はミニバンで測った結果で、F34 やこの記事の商品で測った値ではない。目安として読み、F34 で何℃下がるかは分からないと考えておく。
F34 のサンシェードを選ぶ3つの軸
使う場面で選ぶ
最初に決めるのは使う場面だ。昼の駐車でハンドルやダッシュボードへの日差しを遮るのが目的ならフロント用、車中泊や着替えで外からの視線を遮りたいなら全窓のセットを選ぶ。
付け外しの手間と置き場所で選ぶ
フロント用はサンバイザーで留め、使わないときは折り畳んで収納袋にしまう。全窓のセットは窓ごとに付け外しがあり、固定の仕方は販売ページで確かめることになる。毎日の駐車で使うなら、付け外しの少ないフロント用の方が続けやすい。
適合の書き方で選ぶ
商品名か商品説明で F34(3シリーズ グランツーリスモ)を名指ししているかを見る。F30 セダンや F31 ツーリングと同じページで売られている物は、F34 に合う形かを販売ページで確かめてから買う。G20・G21 用や 5シリーズ グランツーリスモ用のように、名前が似ていても別の車の物は選ばない。
紫外線カットの数値(KOKATO は99.99%、SecSur は99%)は、どちらも出品者の記載で測り方が書かれていない。数値の大小で優劣を決めず、フロントだけか全窓かという覆う範囲の違いで選ぶ方がよい。
ほかの BMW のサンシェードは、次の記事でも比べている。
フロント用: KOKATO の F30・F31・F34 用サンシェード
KOKATO のサンシェードは、商品名に「3シリーズ F30 F31 F34」「2012年1月~2020年12月」「車種専用設計」「フロント」とあり、販売ページの商品説明でも「3シリーズ F30 F31 F34に適合します」としている。F34 への適合は出品者の記載で、BMW の適合表で確かめた物ではない。
販売ページの商品説明では、サンバイザーで固定してルームミラーの後ろに留める取り付け方で、折り畳んでコンパクトにし、付属の収納袋に入れられる。素材は高密度の生地に多層のチタンシルバーのコーティングを施した物で、紫外線カット率は99.99%としている(測り方は書かれていない)。用途には、ハンドルやダッシュボードなどの樹脂部分の日焼けを防ぐことを挙げている。
商品名の「2012年1月~2020年12月」は F30・F31・F34 をまとめた表記で、F34 の年式そのものではない(後の確認の節で書く)。昼の駐車でほぼ毎日使うなら、フロントの1枚で済むこちらを選ぶ。
KOKATO BMW 3シリーズ F30 F31 F34 用 フロント サンシェード(折り畳み・収納袋付き)
全窓セット: SecSur の F30・F31・F34 用サンシェード フルセット
SecSur のサンシェードは、商品名に「フルセット」「全窓対応」「6層構造」「6PCS」とあり、「車中泊」「仮眠」の語も入っている。販売ページの商品説明では、車中泊や車内での睡眠・着替えのときに外からの視線を遮り、プライバシーを守る用途を挙げている。
素材は、商品説明ではアルミホイルの6層の素材で、表面に銀色の素材、裏面に黒色の断熱材を使い、有害な紫外線を99%遮断するとしている(出品者の記載で、測り方は書かれていない)。折りたたみ式で着脱が簡単、使わないときは折りたたんで収納する、とある。
対応車種は「BMW 3シリーズ F30 セダン / F31 ツーリング / F34 グランツーリスモ(2012.1~2019.3)」と書かれ、「ご購入前に、お車がこの製品に合っているかどうか、よく確認してください」と添えられている。窓への固定の仕方(吸盤・磁石・はめ込みなど)は、商品名にも商品説明の箇条書きにも記載が無い。
車中泊や着替えの目隠しが目的なら、こちらを選ぶ。駐車のたびに使う日よけとしては、窓ごとの付け外しが手間になる。
SecSur BMW 3シリーズ F30 F31 F34 用 サンシェード フルセット 6PCS(全窓対応)
買う前に確かめること
2商品とも F30・F31 と同じページで売られているので、次の順で確かめてから買う。
- 年式の表記ではなく、自分の車が 3シリーズ グラン ツーリスモ(F34)かどうかで販売ページの対応車種と照らす。年式の書き方は出品者で違い、KOKATO は商品名で「2012年1月~2020年12月」、SecSur は商品説明で F34 を「2012.1~2019.3」、商品名では「2012~2019年」としている。BMW Japan が販売を始めたのは2013年6月なので、2012年からの表記は F34 の年式そのものではない。
- セダン・ツーリングと同じページの商品は、F34 用の形かを販売ページの画像や説明で見る。F34 はツーリングより全長・ホイールベース・全高が大きい。
- 全窓セットは、ドアの窓の分の付け方を販売ページの画像などで確かめる。F34 はフレームレス・ウインドーで、SecSur は固定の仕方を書いていない。
使うときの注意
JAF の解説では、フロントガラスと運転席・助手席の窓ガラスには、検査標章や点検検査済みステッカーなどの指定された物以外を貼ることが禁止されている(貼った状態で可視光線透過率が70%以上になる物は除く)。後部座席の側面の窓とリアウインドウにはこの規制は適用されないが、視界を妨げない物を選ぶよう書かれている。
サンシェードは駐車中に使う物として扱い、走り出す前に外す。フロントガラスと運転席・助手席の窓の分は必ず外し、全窓のセットは後席とリアの分も含めて全部外しておくのが無難だ。
もう1つ、サンシェードを付けていても車内に子どもやペットを残さない。前の節の JAF のテストでは、サンシェードを付けた車の車内も最高50℃になった。
よくある質問
F30用とも書かれた商品はF34に合う?
2商品とも F34 を名指しして対応を書いているが、適合は出品者の記載だ。F34 用の形かを販売ページで見てから買う。
2016年の新型(後期)でも同じ商品を使える?
2016年10月からの新型も 3シリーズ グラン ツーリスモで、BMW Japan の2016年の発表でもツーリングとの寸法の差の記載は2013年と同じだ。前期か後期かではなく、F34 かどうかで販売ページの対応車種と照らす。
全窓セットを付けたまま走ってもいい?
付けたまま走らず、走り出す前に全部外す。フロントと運転席・助手席の窓には貼れる物の決まりがあり、後席とリアの窓も視界を妨げないことが前提になる。
サンシェードを付ければ車内に子どもを残しても大丈夫?
大丈夫ではない。JAF のテストでは、サンシェードを付けていても車内は人や動物が耐えられない温度になった。子どもやペットは必ず一緒に降ろす。
まとめ
まずは実車で、自分の F34 のサンバイザーとルームミラーまわり、ドアの窓を見て、販売ページの画像と見比べる。車検証などの書類で車を確かめるのはその次でよい。
選び方は使う場面で決まる。昼の駐車の日よけなら KOKATO のフロント用、車中泊や着替えの目隠しなら SecSur の全窓セットを選ぶ。どちらも F30・F31 と同じページの商品なので F34 用の形かを確かめてから買い、走り出す前には外す。
KOKATO BMW 3シリーズ F30 F31 F34 用 フロント サンシェード(折り畳み・収納袋付き)
SecSur BMW 3シリーズ F30 F31 F34 用 サンシェード フルセット 6PCS(全窓対応)
同じ3シリーズの F30 の記事もあわせて見ておくとよい。
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