M5 G90 のフロアマット選びで見落としやすいのは、「M5 G90 専用」と名乗る商品でも、ハンドル位置や固定のしかたが書かれていない場合があることだ。ここで比べる Lacaca と WOIHM の2商品も、商品名と商品説明の箇条書きにハンドル位置と固定具の記載が無い。販売ページに書いてあることと書いていないことを分けて比べ、注文前に確かめることと、敷くときのペダル周りの確認まで順に案内する。
M5 G90 専用を名乗るフロアマット2つと選ぶ軸
販売ページで M5 G90 専用を名乗るフロアマットのうち、ここでは次の2つを比べる。Lacaca の3Dフロアマットは適用車種を「BMW 新型 M5 G90 5人乗り、2024年10月〜」、WOIHM の二層構造フロアマット(並行輸入品)は適合車種を「BMW M5 G90」、年式を「2024年10月〜現行」と記載している。
| 商品 | 構造 | 手入れ(商品説明の記載) | ハンドル位置・枚数・固定具 |
|---|---|---|---|
| Lacaca 3Dフロアマット | 立体マット(二層の記載は無い) | 濡れたタオルで表面を拭く | 記載が無い |
| WOIHM 二層構造フロアマット | 立体の下層+カーペットの上層 | 取り外して洗える | 記載が無い |
選ぶ軸は手入れと構造だ。レザー調の表面のマットは濡れたタオルで拭く手入れ、カーペットの層があるマットは取り外して洗う手入れになる。表面を拭いて済ませたいなら Lacaca、カーペットの上層を外して洗いたいなら WOIHM が向く。どちらもハンドル位置と固定具の記載が無いので、注文前に出品者へ確かめる(詳しくは「買う前に出品者へ確かめること」)。
M5 G90 の基本と、注文前に手元で確かめる車の情報
7代目 M5(G90)の発売時期
G90 は通算7代目の M5 で、M5 として初めてのプラグインハイブリッド(PHEV)だ。「M HYBRID システム」を積み、駆動方式は4WD(M xDrive)。BMW の日本法人が2024年10月2日に発表し、同日に発売した。デリバリーは2024年11月中旬以降の予定とされた。
2商品はどちらも年式を2024年10月からとしている。自分の車が G90 か、年式が商品の対象に入るかを車検証で確かめておく。ほかの世代の M5 に乗っている人は、次の記事も参考にしてほしい。
ツーリングの車は商品の対象を確かめる
中古車のガリバーの車種カタログでは、令和6年10月以降の M5 に「ベースグレード」と「M5 ツーリング」の2つが載っており、M5 ツーリングは令和6年12月からのモデルとして掲載されている。乗車定員はどちらも5名、駆動方式はどちらも4WD と掲載されている。
一方、2商品の適合の記載は「M5 G90」で、M5 ツーリングについての記載は無い。ツーリングの車に使いたい人は、注文前に出品者に適合を確かめる。
M5 G90 のフロアマットの選び方
車種と年式の記載を見る
商品名や商品説明に、車種名と型式(M5 G90)と年式(2024年10月〜)が書かれているかを見る。車種名の無い汎用品は、床の形に合うか分からない。国民生活センターの調査(Car Watch の報道)でも、市販マットは車両の形状に合ったものを選ぶよう助言している。
素材と手入れで選ぶ
飲み物や泥の汚れを拭き取って済ませたいか、洗える層がほしいかで決める。拭き取りならレザー調の表面、洗える層ならカーペットの層があるものになる。
ずれ・ペダル干渉を防げるか
国民生活センターの調査(2010年3月公表・Car Watch の報道)では、固定していない純正マットや市販マットがずれると、アクセルペダルがマットに干渉することがあった。市販マットでは、ずれるとアクセルペダルが戻りにくくなったり、意図せずに押し込まれたりすることがあった。市販マットは、ペダルに干渉しないことを十分に確かめて使うよう助言している。
国土交通省の注意喚起でも、フロアマットは固定して使い、重ね敷きをしないよう呼びかけている。固定できてずれないか、運転席側でペダルに干渉しないかを確かめられるものを選ぶ。固定のしかたが商品の記載に無いときは、注文前に出品者に確かめる。
Lacaca BMW M5 G90 専用 3Dフロアマット
適合の記載
商品名は「BMW 新型 M5 G90 専用 3Dフロアマット」。販売ページの商品説明では、適用車種を「BMW 新型 M5 G90 5人乗り、2024年10月〜」とし、備考に「全グレード対応」と書いている。
素材とデザイン
商品名には「3D」「傷防止」「防水」「取り付け簡単」とある。販売ページの商品説明では、色をいくつかの中から選べること、ダイヤモンドのデザインと縫製で内装の見た目を高めるとしていること、防水性・滑り止め・耐摩耗性・ソフトな感触をうたっていることが書かれている。
素材の表記は商品名と商品説明で食い違っている。商品名は「PUレザー素材」、商品説明の箇条書きは「無臭で厚みのある本革素材」だ。どちらが正しいかは記載からは決められないので、素材にこだわる人は注文前に出品者に聞いておく。
手入れ
販売ページの商品説明では、防水性・防じん性に優れているので濡れたタオルで表面を拭くだけでよいとし、使う前にマットが乾いていることを確かめるよう書いている。
記載が無いこと
商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、ハンドル位置(右ハンドル・左ハンドル)、セットの枚数や敷く場所(運転席・助手席・後席・荷室など)、固定のしかた(フックやクリップなどの固定具の有無)の記載が無い。M5 ツーリングへの適合の記載も無い。
Lacaca BMW M5 G90 専用 3Dフロアマット
WOIHM BMW M5 G90 二層構造フロアマット
適合の記載
商品名は「BMW M5 G90 2024年10月〜現行 フロアマット 二層構造」で、並行輸入品と書かれている。販売ページの商品説明では、適合車種を「BMW M5 G90」、年式を「2024年10月〜現行」としている。乗車定員(5人乗りなど)の記載は無い。
二層構造の中身
販売ページの商品説明では「3D立体構造と二層構造」をうたい、PU レザー素材(厚さ約10mm)とカーペット(厚さ約10mm)の組み合わせとしている。上層のカーペットが下の立体マットの摩耗を減らし、上下のマットは分かれていて、使う場面に合わせて取り外せると書いている。上層は商品名では「ナノフリースカーペット」と書かれ、商品説明では素材を「耐摩耗性マイクロファイバーレザー/カーペット」とも書いている。
手入れ
商品説明では、簡単に取り外せて洗濯が容易とし、耐摩耗性と防水性に優れた素材を使っていると書いている。商品名にも「防水」「取り付け簡単」とある。
購入前の注意と記載が無いこと
WOIHM の販売ページの商品説明は、購入前に、車のモデルが実際のモデルと一致していること、年式が紹介しているモデルの範囲内であることを確かめるよう求めている。掲載の写真はすべて一般的な展示写真で、実際の車内のレイアウトを基に作るとしている。
ハンドル位置・セットの枚数や敷く場所・固定のしかたの記載が無く、M5 ツーリングへの適合の記載も無い点は Lacaca と同じだ。上層と下層を留める仕組みの記載も無いので、敷いた後は上層のずれも確かめる。
WOIHM BMW M5 G90 二層構造フロアマット(並行輸入品)
2商品の違いを比べる
| 比べる点 | Lacaca 3Dフロアマット | WOIHM 二層構造フロアマット |
|---|---|---|
| 構造 | 3D の立体マット(二層の記載は無い) | 立体の下層+カーペットの上層 |
| 表面の素材の表記 | 商品名は PU レザー、商品説明は本革 | PU レザーとカーペット(どちらも厚さ約10mm) |
| 手入れ | 濡れたタオルで表面を拭く | 取り外して洗える |
| 適合の記載 | 「BMW 新型 M5 G90 5人乗り、2024年10月〜」 | 「BMW M5 G90」「2024年10月〜現行」(乗車定員の記載は無い) |
| 敷いた後の確認 | ずれとペダル干渉 | ずれとペダル干渉に加え、上層のずれ |
表面の汚れを拭き取って済ませたい人は Lacaca、カーペットの足ざわりと洗える上層を求める人は WOIHM が向く。WOIHM は上層のずれの確認が1つ増えるので、毎回の確認を手間に感じる人は Lacaca のほうが扱いやすい。素材の表記をはっきりさせたい人は、Lacaca の表記の食い違いを注文前に出品者へ聞いておく。価格は変わるので、商品リンクの先で確かめてほしい。
買う前に出品者へ確かめること
ハンドル位置とセットの枚数
2商品とも、商品名と商品説明の箇条書きにハンドル位置の記載が無い。運転席の足元はペダルの位置がハンドル位置で変わるので、注文前に自分の車のハンドル位置を出品者に伝え、それに合わせた形かを確かめる。セットの枚数や、運転席・助手席・後席・荷室のどこに敷くものが入るかも、同じときに聞いておく。
ツーリングの車の場合
前に書いたとおり、2商品とも M5 ツーリングについての記載は無い。問い合わせでは、自分の車がセダンの G90 かツーリングかと年式をあわせて伝える。WOIHM の商品説明が求めている車のモデルと年式の確認も、このときに済ませられる。
固定のしかた
2商品とも固定具の有無の記載が無い。注文前に、フックやクリップなどの固定具が付くか、どう固定するのかを出品者に確かめる。分からないまま届いたときは、使い始める前に問い合わせる。
BMW のほかの M モデルのフロアマット選びは、次の記事にある。
敷くときの手順とペダル周りの安全確認
国土交通省の注意喚起では、フロアマットを固定せずに重ね敷きするなど不適切に使うと、アクセルペダルがフロアマットに引っかかり、車の急加速につながる不具合が起きることがあるとしている。そのうえで、フロアマットを確実に固定して使うこと、重ね敷きをしないこと、運転前にフロアマットが正しく固定されているか確かめることを呼びかけている。
今のマットを外してから敷く
新しいマットを敷く前に、今敷いてあるマットを外す。今のマットの上に新しいマットを重ねて敷かない。
ペダルとの干渉を確かめる
運転席のマットを床の形に合わせて敷いたら、エンジンを止めた状態でペダルをいっぱいまで踏み込んで戻し、ペダルがマットに当たらないか、踏んだときにマットがずれないかを確かめる。使い始めてからも、運転前にマットが正しく固定されているか、ずれてペダルに近づいていないかを見る。洗ったり拭いたりして敷き直した後も同じ確認をする。
WOIHM の販売ページの商品説明には、上層と下層を留める仕組みの記載が無い。このマットは、上層が下層の上でずれないか、ペダルに干渉しないかも、敷いた直後と運転前に確かめる。
ペダルが戻らないときの止め方
国民生活センターの調査(Car Watch の報道)では、ペダルがマットに引っかかって戻らない場合はブレーキを十分に強く踏んで止めること、止まれない場合はシフトレンジをニュートラルにしてブレーキペダルを踏むことを助言している。
国土交通省も、フロアマットとアクセルペダルが干渉して加速した場合にブレーキ操作を繰り返すと、ブレーキ倍力装置の機能が大きく下がり、ブレーキを強く踏む力が必要になると注意している。ブレーキは踏み直しを繰り返さず、十分に強く踏む。
関連する BMW の記事
よくある質問
今のマットの上に重ねて敷いてもいい?
重ねて敷かない。国土交通省の注意喚起は重ね敷きをしないよう呼びかけている。今のマットを外してから新しいマットを敷く。
M5 ツーリングにも使える?
販売ページの商品説明では、2商品とも適合の記載は「M5 G90」で、M5 ツーリングについての記載は無い。ツーリングの車に使いたい人は、注文前に出品者に適合を確かめる。
二層構造の上層だけ洗える?
WOIHM の販売ページの商品説明では、上下のマットは分かれていて取り外せ、洗濯が容易と書いている。上層のカーペットを外して洗える作りだ。洗って敷き直した後は、ずれとペダル干渉を確かめ直す。
汚れたときの手入れは?
Lacaca は販売ページの商品説明のとおり濡れたタオルで表面を拭き、使う前に乾いていることを確かめる。水洗いや洗濯ができるとは書かれていない。WOIHM は取り外して洗える。
右ハンドル・左ハンドルのどちらに合う?
2商品とも、商品名と商品説明の箇条書きにハンドル位置の記載が無く、どちらに合うかは記載からは分からない。注文前に自分の車のハンドル位置を出品者に伝えて確かめる。
まとめ
まず手入れと構造で1つに絞る。表面を濡れたタオルで拭いて済ませたいなら Lacaca(適用車種の記載は「BMW 新型 M5 G90 5人乗り、2024年10月〜」)、カーペットの上層を外して洗いたいなら WOIHM(適合の記載は「BMW M5 G90」「2024年10月〜現行」)だ。どちらも M5 ツーリングについての記載は無い。
絞ったら、注文前にその出品者へ自分の車の情報を伝え、ハンドル位置・セットの枚数・固定のしかたを確かめる。2商品ともこの3つの記載が無い。届いたら今のマットを外して敷き、ペダルとの干渉とずれを確かめてから走り出す。国土交通省が呼びかけるとおり、運転前の固定の確認も続ける。
Lacaca BMW M5 G90 専用 3Dフロアマット
WOIHM BMW M5 G90 二層構造フロアマット(並行輸入品)
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