BMW M3 のエアコンフィルターは、フィルターメーカーのカタログで M3 の行が 2 つに分かれていて、どちらの行に当たるかを先に確かめる必要がある。ツーリングの G81(日本で発売されている M3 コンペティション xDriveツーリング)が含まれるのは、出力 375 kW(510 PS)の「M3 Competition(G80, G81)」の行だ。自分の車がこの行に当たることを確かめてから、品番と寸法を見ていこう。
G81 の行に載っているエアコンフィルターの品番と寸法
MANN-FILTER の公式カタログによると、エアコンフィルター(キャビンフィルター)の CU 30 007・CUK 30 007・FP 30 007 の 3 品番のどれにも、BMW 3 シリーズ(G20, G21, G80, G81)の表に次の行が載っている。
| 項目 | カタログの行の記載 |
|---|---|
| 車種 | M3 Competition(G80, G81) |
| エンジン | S58 B30A |
| 排気量 | 2993cc |
| 出力 | 375 kW(510 PS) |
| 製造年 | 11/20 から |
G81 なら、この M3 Competition(G80, G81)の行に載る CU 30 007・CUK 30 007・FP 30 007 の 3 品番が候補になる。 種別と寸法はカタログで次のとおり。
| 品番 | カタログの種別 | カタログの寸法表記 |
|---|---|---|
| CU 30 007 | 粒子フィルター(Particulate) | 長さ 300mm・幅 212mm・高さ 30mm |
| CUK 30 007 | 活性炭フィルター(Activated carbon) | 長さ 212mm・幅 300mm・高さ 30mm |
| FP 30 007 | FreciousPlus(Biofunctional) | 長さ 212mm・幅 300mm・高さ 30mm |
寸法は 3 品番とも 212mm と 300mm、高さ 30mm。CU 30 007 だけ長さと幅の並びが入れ替わった表記になっているが、数値は同じだ。
日本の G81 とカタログの行の対応
くるまのニュースの報道では、BMW の日本法人は M3 コンペティション xDriveツーリングを 2023 年 1 月 20 日に発売した。同誌は見出しでこの車を「510 馬力」と紹介しており、MANN-FILTER のカタログの M3 Competition(G80, G81)の行の 510 PS と同じ値になっている。
一方、MANN-FILTER のカタログで M3 の行は次の 2 つがある。
- M3(G80)/353 kW(480 PS)
- M3 Competition(G80, G81)/375 kW(510 PS)
G81 を含むのは M3 Competition の行だけで、M3(G80)の行は G80 だけが対象として書かれている。G81 の品番を調べるときは、M3(G80)の行ではなく M3 Competition(G80, G81)の行を見る。
純正品番(OE 番号)との対照
MANN-FILTER の公式カタログは、3 品番それぞれに BMW の OE 番号を挙げている。これはフィルターメーカー側の対照番号で、純正品やほかのメーカー品を探すときの照合の手がかりとして使う。純正品番の最終確認は、BMW の販売店(ディーラー)で車台番号から照合してもらうのが確実だ。
活性炭タイプ(CUK 30 007)の OE 番号
- 64 11 5 A50 995
- 64 11 5 A2A D31
- 64 11 9 382 886
粒子タイプ(CU 30 007)の OE 番号
- 64 31 9 382 889
- 64 11 9 382 885
FreciousPlus(FP 30 007)の OE 番号
- 64 11 9 382 886
- 64 11 9 382 885
64 11 9 382 886 は CUK 30 007 と FP 30 007 の両方に、64 11 9 382 885 は CU 30 007 と FP 30 007 の両方に挙がっている。販売店で純正品を頼むときや社外品の商品ページを見るときは、番号を空白の位置まで含めて突き合わせると読み違えにくい。
3 シリーズ(G20・G21)向けの表記の扱い
MANN-FILTER の公式カタログでは、CUK 30 007 の同じ表に、M3 のほかに 320i(G20, G21)・330i(G20, G21)・320d(G20, G21)・330e(G20, G21)・M340i(G20, G21)・M340d Mild Hybrid(G20, G21)など、3 シリーズ(G20・G21)の行も載っている。
そのため、品番を探すときは 3 シリーズ向けの表記も手がかりになる。ただし、商品名に 3 シリーズや G80 の表記しか無い商品を、それだけで G81 用と決めてはいけない。G81 の記載があるかを見て、無ければメーカー品番か OE 番号で照合する。
フィルターの種類の選び方
3 品番はどれも同じ寸法で、同じ M3 Competition(G80, G81)の行に載っている。違いは寸法ではなく中身(ろ材の種類)なので、何を取り除きたいかで選べばよい。
- 花粉やほこりを取るのが目的なら、粒子フィルターの CU 30 007
- 外気の臭いも気になるなら、活性炭入りの CUK 30 007
- カタログで Biofunctional と分類される FreciousPlus(FP 30 007)も候補。性能の中身は MANN-FILTER の製品説明で確かめる
探し方も目的で変わる。販売店で純正品を頼むなら OE 番号、通販で社外品を探すならメーカー品番(例 CUK 30 007)で検索するのが早い。通販では、商品の適合表記に G81 があるかも合わせて見ておく。
買う前の適合の確かめ方と注意
出力の表記が合わないとき
カタログで G81 を含む行は、出力 375 kW(510 PS)の M3 Competition の行だ。車検証や諸元の出力がこの行と合わない車両は、カタログの行が当てはまるとは決めず、販売店での車台番号の照合などで確かめる。
通販の商品名に G81 の記載が無いとき
通販のエアコンフィルターには、商品名の対応型式に G80 や 3 シリーズ(G20・G21)だけが書かれ、G81 の記載が無いものがある。そうした商品は表記だけで判断せず、メーカー品番か OE 番号で照合して選ぶ。
品番の末尾が違うとき
品番は末尾まで照合する。末尾に「/1」のような枝番が付いた品番は、カタログで確かめた品番と同じ物とは限らない。 枝番付きの品番は、それ自体の適合を別に確かめる。
交換の流れと時期の考え方
- 車検証で型式(G81)を確かめ、日本仕様の M3 コンペティション xDriveツーリングであることを確認する
- 買う予定のフィルターの品番(メーカー品番か OE 番号)を、メーカーのカタログの G81 の行、または販売店での車台番号の照合で突き合わせる
- 取り付けの位置や外し方は、車両の取扱説明書・整備書で確かめる。自分で作業する自信がなければ販売店や整備工場に頼む(部品代のほかに工賃がかかる)
交換の時期は、取扱説明書や販売店の点検の案内に従うのが基本だ。エアコンの風量が以前より弱い、吹き出し口から臭いがするといった変化があれば、時期を待たずに点検する。
よくある質問
M3 G80 用と書かれたフィルターは G81 に使える?
商品名の表記だけでは決められない。MANN-FILTER のカタログで G81 を含むのは M3 Competition(G80, G81)/375 kW(510 PS)の行だけで、M3(G80)の行は G80 だけが対象だ。G81 の記載が無い商品は、メーカー品番か OE 番号で照合してから選ぶ。
G81 の純正品番(OE 番号)はどれ?
MANN-FILTER のカタログは、たとえば CUK 30 007 に 64 11 5 A50 995・64 11 5 A2A D31・64 11 9 382 886 を対照の OE 番号として挙げている。ただしフィルターメーカー側の対照なので、自分の車の純正品番は BMW の販売店で車台番号から照合してもらう。
活性炭入りと粒子だけのタイプはどちらを選ぶ?
花粉やほこりを取るのが目的なら粒子フィルター(CU 30 007)、外気の臭いも気になるなら活性炭入り(CUK 30 007)を選ぶ。どちらも MANN-FILTER のカタログで M3 Competition(G80, G81)の行に載り、寸法も同じなので、違いは寸法ではなく中身(ろ材の種類)だ。
まとめ
最初にやることは、車検証で型式と初度登録年月を確認することだ。G81 なら、MANN-FILTER の公式カタログの M3 Competition(G80, G81)/375 kW(510 PS)の行に、CU 30 007・CUK 30 007・FP 30 007 の 3 品番が載っている。寸法は 3 品番とも 212mm と 300mm、高さ 30mm。
買うときはメーカー品番か OE 番号で照合し、純正品番の最終確認は販売店での車台番号の照合に任せる。

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