BMW i8(I12)のエアコンフィルターは、自分で注文するときも整備工場に頼むときも、先に品番が分かっていると話が早い。ただ通販では「BMW 用」とだけ書かれた商品も多く、それが i8 に合うのかは商品名だけでは判断しにくい。フィルターメーカーの MANN-FILTER の適合表では、i8(I12・I15)の適用に載っている品番は活性炭入りの CUK 2339 で、寸法は長さ 233mm・幅 247mm・高さ 32mm だ。年式による違い、BMW の純正番号との対応、同じ寸法で活性炭なしの品番との違いまで順に見ていく。
i8 I12 のエアコンフィルターの品番と寸法
MANN-FILTER の適合表では、活性炭入りのキャビンフィルター(エアコンフィルター)CUK 2339 の主な適用に「BMW i8(I12、I15)」が載っている。I12 と I15 は同じ行にまとめられていて、どちらも CUK 2339 だ。
| 項目 | MANN-FILTER の適合表の記載 |
|---|---|
| 品番 | CUK 2339 |
| 種類 | 活性炭入りのキャビンフィルター |
| 寸法 | 長さ 233mm・幅 247mm・高さ 32mm |
| 適用に載る i8 | BMW i8(I12、I15) |
MANN-FILTER の適合表で i8(I12・I15)に載る品番は CUK 2339。社外品を探すときも、まずこの品番と寸法を基準にすると迷いにくい。
年式で品番は変わるか
MANN-FILTER の適合表には i8 の行が 2 つあり、どちらもエンジン型式は B38K15(排気量 1499cc)だ。
| 適合表の i8 の行 | 出力欄 | 製造期間 | エアコンフィルター |
|---|---|---|---|
| 1 行目 | 266kW(362HP) | 2014年12月〜2018年2月 | CUK 2339 |
| 2 行目 | 275kW(374HP) | 2014年12月以降 | CUK 2339 |
適合表の上では、前期と後期で品番は変わらない。
電動車の業界ニュースの electrive の 2020年6月12日の報道では、i8 は 2014 年に登場した BMW グループ初のプラグインハイブリッドで、ライプツィヒの BMW 工場で最後の 1 台が作られ、生産開始からの 6 年で 20,448 台が工場を出た。
BMW の純正番号との対応
純正品を頼みたい人や、社外品の説明欄に純正番号が書かれている場合に備えて、番号の対応を整理しておく。
MANN-FILTER が挙げる参照番号
MANN-FILTER は CUK 2339 の BMW の参照番号(純正番号)として、次の 7 つを挙げている。
- 64 31 9 195 194
- 64 31 6 915 763
- 64 31 6 915 764
- 64 11 6 915 764
- 64 31 9 195 193
- 64 31 9 346 267
- 64 11 6 915 763
この一覧は i8 と Z4 をまとめた CUK 2339 全体の参照番号で、どの番号がどの車種用かは書かれていない。
販売店が i8 用として載せる純正番号
米国の欧州車パーツ販売店の FCP Euro の i8 の空調部品の一覧では、BMW 純正品のエアコンフィルターが番号 64 31 9 346 267 で、適合「i8」として載っている。型式 I12/I15 や年式の記載は無い。同じ番号は MANN-FILTER の参照番号の一覧にも含まれる。
ただし、この番号は BMW の公式の資料で確かめたものではない。純正品を注文するなら、車検証の車台番号を伝えて BMW のディーラーで部品番号を照会するのが確実だ。社外品を選ぶときも、フィルターメーカーの適合表で i8 の記載を確かめておく。
活性炭入りと活性炭なしの違い
同じ寸法でも中身が違うフィルターがあるので、ここは注文前に必ず見ておきたい。
エアコンフィルターの 2 つの種類
フィルターメーカーの MAHLE は整備向けの記事で、エアコンフィルターを 2 種類に分けて説明している。花粉や細かい粒子などの固形物だけを捕まえる粒子フィルターと、活性炭の層を持ち、臭いや窒素酸化物・ガソリンの蒸気・オゾンのようなガス成分も吸着する三層の組み合わせフィルターだ。
CUK 2339 は後者の活性炭入りで、MANN-FILTER は花粉・ディーゼルのすす・タイヤの摩耗粉のような粒子をほぼ 100% 防ぐ、と説明している(メーカーの説明)。
同じ寸法の CU 2339 は i8 の適用に無い
MANN-FILTER には CUK 2339 と同じ寸法で活性炭なしの CU 2339 もある。ところが適合表では、CU 2339 の適用は Z4(E85/E86・E89)と ALPINA の Roadster S だけで、i8 の行が無い。
i8(I12・I15)の適用に載っているのは活性炭入りの CUK 2339 のほうなので、寸法が同じだからといって活性炭なしを選ばず、CUK 2339 を選ぶ。
Z4 と共通のフィルター
MANN-FILTER の適合表では、CUK 2339 の適用は BMW i8(I12・I15)のほか、Z4(E85/E86)、Z4(E89)、ALPINA の Roadster S(Z4)。i8 と Z4 の E85/E86・E89 は同じエアコンフィルターを使う扱いになっている。
気を付けたいのは、Z4 には活性炭なしの CU 2339 も適用に載っていることだ。「Z4 用」と書かれた商品が CU 2339 のこともあるので、Z4 用の表示だけで選ばず、品番が CUK 2339 かまで見る。
一方、1〜5 シリーズや X 系など、ほかのシリーズ用として売られている BMW 用エアコンフィルターは、i8 用とは別の物として考える。i8 に合うと判断できる材料が無いからで、選ぶときは次の節の確かめ方に沿う。
交換の目安と、汚れたときに起きること
交換の目安
フィルターメーカーの MAHLE は整備向けの記事で、エアコンフィルターは一般に少なくとも年 1 回、または 1万5000km ごとの交換を勧めている。車両メーカーの交換間隔はそれより長いことがあり、最長で 24 か月程度のこともある、としている。
i8 について BMW が定める間隔は確かめていない。車のサービス表示や点検の記録も合わせて見て、交換の時期を決める。
汚れたフィルターで起きること
MAHLE の整備向けの記事によると、エアコンフィルターが汚れていくと通気の抵抗が増え、窓が曇りやすくなり、送風ファンのモーターの負担が増える。たまった汚れにカビや細菌が繁殖すると、臭いや健康面の害の元になる。エアコンの臭いや窓の曇りが気になり始めたら、フィルターの状態を見るきっかけにしてよい。
通販で間違えずに選ぶには
商品名と説明で確かめること
通販で選ぶときは、次のどれかが商品名か商品説明に書かれているかを確かめる。
- 「i8」または「I12」の記載
- MANN-FILTER の品番 CUK 2339
- BMW の参照番号(64 31 9 346 267 など)
「BMW 用」とだけ書かれた商品は、対応する型式の一覧に i8/I12 が入っているかを見てから選ぶ。
品番で決めきれないとき
品番で決めきれないときは、今付いているフィルターに書かれた品番や寸法を見比べる。CUK 2339 の寸法は先の表のとおり 233×247×32mm だ。それでも迷う場合は、車台番号を伝えてディーラーに照会すれば確実に合わせられる。
i8 I12 のほかの記事
エアコンフィルターと一緒に確かめておきたい、i8 I12 の消耗品・装備の記事。
よくある質問
活性炭なしのフィルターでもよいか
勧めない。MANN-FILTER の適合表では、同じ寸法で活性炭なしの CU 2339 の適用は Z4(E85/E86・E89)と ALPINA の Roadster S だけで、i8 の行が無い。i8(I12・I15)の適用に載る活性炭入りの CUK 2339 を選ぶ。
Z4 用のフィルターと同じ物か
品番が CUK 2339 なら同じ物だ。MANN-FILTER の適合表では、CUK 2339 の適用に i8(I12・I15)と Z4(E85/E86)・Z4(E89)が並ぶ。ただ Z4 には活性炭なしの CU 2339 も載っているので、「Z4 用」の表示ではなく品番で選ぶ。
前期と後期で品番は違うか
MANN-FILTER の適合表の i8 の行は、製造期間 2014年12月〜2018年2月の行と、2014年12月以降の行の 2 つで、どちらも CUK 2339。適合表の上では、前期と後期で品番は変わらない。
交換の目安はどれくらいか
MAHLE が一般に勧めるのは少なくとも年 1 回、または 1万5000km ごと。BMW が i8 に定める間隔は確かめていないので、サービス表示と点検の記録で判断する。
まとめ:注文前に確かめること
- MANN-FILTER の適合表で i8(I12・I15)の適用に載る品番は、活性炭入りの CUK 2339(長さ 233mm・幅 247mm・高さ 32mm)
- 適合表の上では、前期と後期で品番は変わらない
- 同じ寸法の活性炭なしの CU 2339 を選んでいないか
- 商品名か説明に i8/I12、CUK 2339、BMW の参照番号のどれかがあるか
- 純正品は車検証の車台番号を伝えてディーラーで照会したか

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