スープラDB02のドライブレコーダー 貼る位置から選ぶ

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GRスープラのフロントガラス上部は、ルームミラーのまわりに前方カメラとレインセンサーが並んでいる。ここを避けずに汎用品を吸盤で貼ると、運転支援用のカメラを遮るか、取扱書が名指しで避けるよう求めている取り付け方になる。DB02で機種を絞る作業は、製品どうしのスペックを見比べるより先に、貼れる場所と電源の取り出し先を決めるところから始まる。順番を逆にすると、買ってから付けられないことに気づく。

目次

貼る位置・電源・駐車監視の3つで候補は絞れる

DB02は、車両側の条件が先に決まっていて、そこから機種が逆算される車だ。決める順番は次の3つでいい。

決める順番 DB02側の条件 残る選択肢
1. 貼る位置 ルームミラー付近に前方カメラとレインセンサーがある。ガラスへのアクセサリー取り付けは取扱書が警告 純正位置に収まる統合型、ミラー裏の狭い範囲に薄く収まる本体
2. 電源 故障診断コネクターへの電装品取り付けは取扱書が禁止 レインセンサーから分岐/車内のフューズ/ラゲッジルームのフューズ/電源ソケット
3. 駐車監視 バッテリーはラゲッジルーム搭載の専用品 常時電源への配線施工まで込みで決めるか、外して割り切るか

現実的な出発点は、純正位置に収まってレインセンサーから電源を取る統合型になる。ガラス面に新しく吸盤を貼らず、フューズボックスも開けずに済むからだ。そこに前後2カメラや駐車監視が要るかを足していけばいい。

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型式DB02が指しているのはRZの3.0L

適合表を読む前に、自分の型式を正確に押さえておきたい。トヨタ自動車が公開しているスープラのグレード・型式一覧によると、3BA-DB02はRZに与えられた型式で、排気量2,997ccのB58型3.0L直列6気筒を積む。8速スポーツAT、FR、乗車定員2名、ドア枚数2という構成だ。2020年4月の一部改良でRZの3Lエンジン出力は285kW(387馬力)/5,800rpmになっている。

DB02が設定されたのは2020年4月発売モデルから2021年12月発売モデルまでで、この世代区分の販売期間は2020年4月から2022年10月。「RZ ホライズンブルーエディション」と「RZ 35th アニバーサリーエディション」も同じ3BA-DB02だ。一方、2019年発売モデルのRZは3BA-DB42、2022年10月発売モデル以降のRZは3BA-DB06。2.0LのSZは3BA-DB82と3BA-DB86、SZ-Rは3BA-DB22と3BA-DB26で、DB02とは別系統になる。DB02を2.0L直4だと取り違えると、電装まわりの前提から狂う。

手元の車検証で型式と初度登録年月を確認しておけば、以降の適合判断はすべてここを起点にできる。

フロントガラス上部には先客がいる

GRスープラの取扱書には、車両に取り付けられているカメラとセンサーとして、フロントウィンドウの裏のカメラ、リアビューカメラ、フロントレーダーセンサー、リアサイドレーダーセンサー、フロント/リアバンパー内の超音波センサーが挙げられている。このうちフロントウィンドウの裏のカメラは「ルームミラー付近に取り付けられています」と位置が明記され、あわせてカメラとセンサー付近は清潔に保ち遮るものがないようにと求められている。プリクラッシュセーフティを制御するのも、このルームミラー領域のカメラとフロントバンパーのレーダーセンサーだ。

レインセンサーも近い。雨の強さに合わせてワイパー作動を自動制御する装置で、取扱書は「センサーは、フロントウィンドウのルームミラーのすぐ前にあります」としている。

さらにフロントウィンドウ自体がヘッドアップディスプレイ用の専用部品で、専用形状が正確な画像投影を可能にし、ガラスのフィルムが画像の二重映りを防いでいる。取扱書は運転支援システムの限界のひとつとして、ルームミラー前の範囲のフロントウィンドウに曇りや汚れがあるとき、フロントウィンドウがラベルで覆われているときを挙げてもいる。ミラー前の一帯は、後から物を足す場所としては最初から空いていない。

法令が定める貼り付け可能範囲

道路運送車両の保安基準第29条は、第4項で前面ガラスおよび側面ガラスに、列挙されたもの以外が装着され、貼り付けられ、塗装され、又は刻印されていてはならないと定めている。列挙されているのは検査標章や保安基準適合標章などで、そこに第6号として「運転者の視野の確保に支障がないものとして告示で定めるもの」が置かれている。ドライブレコーダーはこの第6号を受けた告示側で扱われる。

その告示にあたる国土交通省の細目告示第195条は、第5項第3号に「ドライブレコーダーの前方用カメラ」を名指しで掲げている。専ら乗用の用に供する乗車定員10人未満の自動車では、次のいずれかの範囲に貼り付けられていることが要件になる。ひとつは、運転者席の運転者がV1点から前方を視認する際に車室内後写鏡により遮へいされる前面ガラスの範囲。もうひとつは、試験領域Bおよび試験領域Bを前面ガラスの水平方向に拡大した領域以外の範囲。ただし書きとして、前面ガラスの上縁であって車両中心面と平行な面上のガラス開口部の実長の20%以内の範囲、または前面ガラスの下縁であって車両中心面と平行な面上のガラス開口部から150mm以内の範囲に貼り付けた場合は、この限りでないとされる。

つまりドライブレコーダーが規制対象外という整理は成り立たない。条文に名指しで掲げられ、位置の要件が定められているものだ。要件を満たす形で装着する、という位置づけになる。

取扱書が避けるよう求めている取り付け方

GRスープラの取扱書には、この車で選択肢から落ちる取り付け方が3つ書かれている。

1つ目は、ウィンドウガラスへのアクセサリー類の取り付け。警告として、ガラス面やルームミラーなどにアクセサリーを取り付けると視界を損なったり走行中に気をとられたりして思わぬ事故につながること、透明吸盤がレンズの働きをして火災を起こす場合があること、ルームミラーにワイドミラーを取り付けると衝突時にけがをする原因になることが挙げられている。吸盤マウントとミラーに被せるタイプは、この時点で外れる。

2つ目は、故障診断コネクターへの電装品の取り付け。取扱書は「故障診断コネクターなどに、点検整備用の故障診断装置以外の電装品を取り付けないでください」とし、電子機器に悪影響をおよぼしたりバッテリーがあがったりするおそれを理由に挙げている。差すだけで電源が取れる方式は手軽だが、この車では採らない。

3つ目は、エアバッグの膨張範囲に機器とケーブルを置くこと。取扱書は、膨張範囲にある装置やケーブルがエアバッグの膨張を妨げたり膨張時に車内へ飛び出したりするおそれがあるとして、機器やケーブルが膨張範囲にないことを確認するよう求めている。配線経路は本体の位置と同じくらい先に決めておく話だ。

電源をどこから取るか

DB02で取れる電源は、実質4通りに整理できる。取り付け作業そのものの手順は別記事に譲る。

レインセンサーから分岐する

統合型が採っている方式だ。FITCAMXの公式製品ページでは、電源はレインセンサーから取得するプラグアンドプレイ方式で、ヒューズボックスへの接続を必要としないとされている。内装をほとんど開けずに済むのが、この方式を最初に置く理由になる。

車内のフューズから取る

取扱書によると、車内のフューズは運転席足元スペース内のカバーの裏にあり、固定具を外してカバーを開ける構造で、フューズボックスは右前にある。助手席側やグローブボックス下を探しても見つからない。

ラゲッジルームのフューズと電源ソケット

もう1か所のフューズはラゲッジルーム内で、右サイドトリムパネルのカバーをロック解除して開けるとある。電源ソケットから取る手もあるが、取扱書は電源ソケットの全負荷が12Vで140Wを超えないよう上限を示している。なおフューズについては、交換をトヨタ販売店に依頼することが推奨され、切れたフューズの修理と、色や容量が異なるフューズでの代用は警告で禁じられている。

故障診断コネクターは外れる

前節のとおり、取扱書が点検整備用の故障診断装置以外の電装品の取り付けを禁じている。手軽さで選びたくなる方式だが、DB02では候補に入らない。

駐車監視はバッテリー条件から判断する

駐車監視を要件に入れるかどうかは、この車では電源設計とバッテリー管理の判断と一体になる。取扱書によれば、車両バッテリーはラゲッジルームに搭載されていてメンテナンス不要とされる一方、装着されているのは本車両の専用品だ。適切なバッテリーを使わない場合はバッテリー保護のためアイドリングストップの作動が制限され、早期劣化や、最悪の場合はエンジンが再始動しなくなるおそれがあるとされる。交換後はトヨタ販売店にバッテリーの登録を依頼することが勧められており、登録によってコンフォート機能を制限なしで使えるようになる。バッテリー出力に悪影響を与える状況としては、頻繁な短距離走行と1ヶ月以上の駐車が挙げられている。

統合型を選んだ場合も、駐車監視がそのまま使えるわけではない。FITCAMXの公式製品ページは、駐車監視モードを使うには常時電源への配線施工が必要で、その挙動は衝突が発生したときに録画を開始するものであり連続録画ではないと明記している。

週末しか動かさない使い方なら、駐車監視を外して割り切る判断のほうが車両側と噛み合う。入れるなら、施工とバッテリー管理まで含めて先に決めておきたい。

条件を通過した候補

ここまでの条件を通すと、残るものは多くない。DB02の車種名で識別できる製品自体が市場に少なく、横並びの網羅比較ができる母数がそもそもない。以下は条件を満たす範囲での提示になる。価格はいずれもAmazonの実売価格を確認した時点のもので、変動する。

純正位置に収まる統合型

FITCAMXのGRスープラ用は2020年から2026年モデルに対応し、フロントのみ4K(2160P)+64GB、フロント1440P+リア1080P+64GB、フロント4K+リア1080P+128GBの3構成が用意されている。画角はフロント160度、前後仕様のリアは140度。取り付け位置はルームミラー位置で、動作温度は摂氏マイナス20度から60度。付属品はフロント/リアカメラ、SDカード、Yケーブル、内張りはがし、メモリーカードリーダー、取扱説明書。日本の販売ページでの商品名にはGRスープラ2020-2026年モデル用の型番としてHD2-4031が記載されている。ただしFITCAMXの公式サイト内検索ではこの型番はヒットせず、型番と車種の対応は商品名側の表記による。フロントのみ2160pの構成が¥26,980。

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前後2カメラを求めるなら

RAIDOUの「スープラ DB系 ドライブレコーダー 前後 カメラ一体型」は、前後2カメラのカメラ一体型としてDB系向けに販売されている。¥9,870。ただしメーカーの適合表や仕様書は確認できておらず、書けるのは商品名に表示された範囲までだ。専用設計や専用形状であることの裏付けは取れていない。DB02は乗車定員2名・ドア枚数2で後席がなく、リアカメラの配線は前席まわりからラゲッジ側へ回す経路になる。固定位置と経路を購入前に決めてから注文したい。

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録画中の表示を足す

プニテックの車種名入り録画中ステッカーは、ブラック、ゴールド、プリントタイプの3種が同価格で販売されている。ブラックが¥600。本体の代わりにはならないが、抑止の足し算として置ける。

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注文前に潰しておく4項目

順番に片づければ、買ってから困る要素はほぼ消える。

  1. 商品名の型式表記が「DB系」かを確認する。同じブランドから、車種表記だけが「スープラ GA/MA/JZA70系」となっている同価格・同一商品画像の商品が併売されている。70系はDB系より前の世代の型式で、対象車種が異なる。汎用の一体型に車種名を冠して並べる売り方では、ここを読み違えると対象外の商品が届く。
  2. 年式が自分の車の発売モデルを含むかを確認する。DB02なら2020年4月発売モデルから2021年12月発売モデルまでの範囲に入っているかを見る。
  3. 貼り付け候補位置を実測する。前面ガラスの上縁からガラス開口部の実長の20%以内の範囲か、ルームミラーに遮へいされる範囲に入るかを、実際にメジャーを当てて確かめる。その前に、ルームミラー付近の前方カメラとレインセンサーの位置を目視で押さえておく。
  4. 配線がエアバッグの膨張範囲を通らないことを確認する。そのうえで電源の取り出し先を決める。

よくある質問

ドライブレコーダーは車検に通りますか

貼り付け位置が細目告示第195条第5項第3号の要件を満たしていれば問題ない。乗車定員10人未満の乗用車では、ルームミラーに遮へいされる範囲か試験領域B等以外の範囲であること、またはガラス開口部の上縁から実長20%以内・下縁から150mm以内の範囲であることが要件になる。位置を測らずに感覚で貼ると、ここを外す。

DB02のヒューズはどこにありますか

2か所ある。車内は運転席足元スペース内のカバーの裏で、フューズボックスは右前。もう1か所はラゲッジルーム内の右サイドトリムパネルのカバーの裏だ。

駐車監視でバッテリーは大丈夫ですか

バッテリーはラゲッジルーム搭載の専用品で、交換後は販売店での登録が勧められる個体管理型だ。取扱書は1ヶ月以上の駐車を出力に悪影響を与える状況として挙げている。駐車監視を入れるなら、乗る頻度と充電の段取りまで含めて考えたい。

故障診断コネクターから電源を取るタイプは使えますか

この車では選ばない。取扱書が、故障診断コネクターなどに点検整備用の故障診断装置以外の電装品を取り付けないよう明記している。

まとめ

DB02のドライブレコーダー選びは、機種の比較から入らないほうが早い。貼れる場所を決める、電源の取り方を決める、駐車監視を要件に入れるかを決める。この3つが片づいた時点で候補はごく少数に絞られ、あとはその中から選ぶだけになる。迷ったら、まず車検証で型式と初度登録年月を確認するところから始めるといい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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