DB02 に乗って財布やカード、スマートフォンの置き場所を探し始めると、手が届く範囲がすぐ尽きる。後席がないぶん、走行中に触れるのはセンターコンソールの周辺だけだ。社外のコンソールボックスを足すかどうかは、何を置きたいかで答えが変わる。転がる小物を閉じ込めたいのか、スマートフォンを1台置ければいいのか——ここを先に決めると、選ぶタイプが1つに絞れる。
DB02 に付けられる収納は設置場所で3タイプに分かれる
市販のコンソールボックスは、埋める場所が違うだけで中身の設計も別物になる。先に決めるのは商品名ではなく「どこを埋めるか」で、順番は「置きたい物 → 設置場所 → 固定方法」。
| タイプ | 置く場所 | 入る物の目安 | 固定のしかた |
|---|---|---|---|
| トレイ型 | センターコンソール上面 | カード・小銭・鍵 | 置くだけ/両面テープ |
| 収納ボックス型 | アームレストの前後の空きスペース | 財布・スマートフォン | はめ込み/両面テープ |
| 隙間差し込み型 | シートとセンターコンソールの間 | 落下防止と細長い小物 | 差し込み |
走行中に取り出す必要がない物なら、そもそも荷室で足りる。手が届く場所を増やしたいのかどうかで、この表のどこを見るかが決まる。
純正でどこまで収納があるかを先に確定させる
スープラの取扱説明書によると、車内の収納場所として挙げられているのはグローブボックス、ドアポケット、助手席足元スペースのネット小物入れの3か所。センターコンソール周辺の装備を示す図解でも、収納として案内されているのはグローブボックスだけで、蓋付きのセンターコンソール収納はこの一覧に出てこない。ただし取扱説明書は標準装備とオプション装備の両方を扱うため、自分の車に何が付いているかは実車で確かめてほしい。
3か所それぞれにも使い方の制限がある。グローブボックスは開くと車内に突き出るので、使ったらすぐ閉じるよう求められている。ドアポケットについては、ガラス瓶やグラスなどの割れやすい物は事故時やブレーキ時に破損して破片が飛び散るおそれがあるとして、閉められる収納ボックスへ入れるよう書かれている。ドリンクホルダーも、物を無理に押し込まないこと、軽くて破損しにくいふた付きの容器を使うこと、熱い飲み物を置かないことが条件になっている。
中古車カタログの車選びドットコムとネクステージによると、型式 3BA-DB02 のグレードはいずれも 3.0 RZ 系で、乗車定員は2名、駆動方式は後輪駆動、総排気量は 2,997cc。自動車情報サイトのCARPRIMEによるとラゲッジ容量は 290L(VDA法)で、開口部は最大部 1,121mm・最小部 960mm、奥行き 785mm、深さは最大部 387mm ある。荷室の容量そのものは不足していない。足りないのは、走行中に手が届く小物の置き場だ。
選ぶときに見る5つの基準
判断できる順に並べる。上から順に決めていけば、下の基準で迷う幅が狭くなる。
1. 設置場所
コンソール上面・アームレスト周り・シート横の隙間で、埋められる面積も入る物の大きさも変わる。置きたい物が決まっていないと、ここで必ず止まる。
2. 固定方法
はめ込み式は工具が要らず、外したときに元へ戻しやすい。両面テープ式は動きにくくなる代わりに、剥がすときの負担が内装表面にかかる。置くだけの製品は走行中に動く前提なので、中身と設置場所を選ぶ必要がある。
3. 蓋の有無
蓋のないトレイは出し入れが速い。ただし転がる物や軽い物は走行中に飛び出しやすいので、小銭・カード・鍵のように動きやすい物を入れるなら閉じられる形のほうが取扱説明書の求める扱いに沿う。
4. 素材
商品ページの記載では、ABS 樹脂を使う製品と PU レザー系の表皮を使う製品がある。樹脂成形は形が崩れにくく内装の質感に寄せやすい。レザー系は隙間の形に沿わせやすい。耐熱・耐候の公称値までは商品ページに載っていないことが多く、そこは比べられない。
5. 価格帯
同じ呼び名でも、車種名を明記した樹脂成形のトレイ、隙間に差し込む汎用寄りの製品、外付けの大型ボックスでは価格の幅が大きい。金額そのものより「どのタイプにいくら払うか」で見たほうが判断が早い。価格は変動する。
なお、ワイヤレス充電トレイが付いている車両では、取扱説明書が携帯電話とトレイの間に物がないことを確認するよう求めている。間に金属物質があると非常に熱くなることがあり、保護ケースやカバーは厚さ 2mm 以下、携帯電話のサイズは約 154.5×80×18mm を超えないこととされる。この装備がある車なら、上面に何かを重ねる選択肢はここで消える。
適合は世代呼称ではなく型式で確かめる
DB02 は GRスープラの RZ に与えられた型式で、車検証の型式欄には 3BA-DB02 と記載される。パーツメーカーのクスコが公開している車種適合情報では、2,997cc のターボエンジン・後輪駆動・8速AT を積む2020年モデルとして扱われている。
同じ適合情報では、GRスープラの型式を DB42 / DB22 / DB82 / DB02 の4つで並記し、掲載パーツが全グレードに適合すると明記している例がある。型式が4つ並ぶ表記は、その部位の設計がグレード間で共通であることの手掛かりになる。
厄介なのは商品タイトルのほうだ。「5代目 DB型」と書く製品もあれば、「3代目 SUPRA DB82/DB22/DB42/DB02型」と書く製品、「GR A90 A91 MK5」と海外向けの呼称だけを書く製品もある。世代の数え方によって3代目とも5代目とも表記されるので、どちらかを誤りとは決められない。対応年式も「2018-2025」「2019年5月-現行」「2019年~現行」と幅がある。見るべきなのは世代の数字ではなく、型式(DB02、または DB型)が書かれているかどうか。
タイトルに「汎用」と明記された製品は、車種名が併記されていても寸法が車種専用設計とは限らない。隙間に差し込むタイプは特に、シートとセンターコンソールの間隔が製品の想定と合うかで収まりが変わるので、設置予定の場所を測ってから選ぶ。
4製品を設置場所と適合表記で比べる
いずれも商品ページの記載を並べたもので、実車に装着した結果を確認したものではない。価格は Amazon の実売価格で、2026年8月28日時点の確認値。変動する。
| 製品 | タイトルの適合表記 | 設置場所 | 価格(確認時点) |
|---|---|---|---|
| ZUNDUO 収納トレイ | 5代目 DB型・2019年5月-現行 | 中央アームレスト | ¥1,899 |
| DIYUCAR センターコンソールボックス | GR A90 A91 MK5・2018-2025 | 中央トレイ | ¥3,599 |
| VUPKE アームレスト型 | DB82/DB22/DB42/DB02型 | アームレスト | ¥4,599 |
| 外付コンソール収納ボックス | GR A90 A91 MK5・2019年~現行 | 外付け・センターコンソール | ¥8,729 |
型式の系統まで書かれている専用トレイ
商品ページの記載では、5代目 DB型・2019年5月から現行までの専用品として案内されるコンソールボックスで、中央アームレストの収納トレイという位置づけ。車種呼称と型式の系統(DB型)が両方タイトルに入っているので、適合表記の手掛かりとしては4製品の中で読み取りやすい部類に入る。上面に載せる形なので、充電トレイや USB 端子との重なりは仮置きで確かめる前提になる。
ZUNDUO スープラ DB型専用 コンソールボックス 中央アームレスト収納トレイ
海外呼称だけで書かれた車種専用設計
商品ページの記載では、GR A90・A91・MK5 の2018年から2025年に対応する車種専用設計のセンターコンソールボックスとされ、中央トレイ・小物入れとして案内されている。タイトルに日本の型式表記はなく、海外向けの呼称だけが書かれている。DB02 に使えるかどうかをタイトルだけでは詰め切れないので、購入前に販売元へ型式で問い合わせる手間が1つ増える。
DIYUCAR スープラ センターコンソールボックス 中央収納トレイ
4型式を明記したアームレスト型
商品ページの記載では、DB82・DB22・DB42・DB02型に対応するアームレスト型のコンソールボックス。DB02 を含む4型式をタイトルに明記しているため、型式で適合を確かめたい人には情報が多い。同じシリーズに色違いのバリエーションが複数ある。内装の色に寄せたい場合は、ここで選択肢を持てる。
VUPKE スープラ DB82/DB22/DB42/DB02型対応 アームレスト型コンソールボックス
容量を優先する外付けタイプ
商品ページの記載では、GR A90・A91・MK5 の2019年から現行に対応する外付けのコンソール収納ボックスで、素材は ABS と案内されている。センターコンソールの収納トレイとして紹介されており、4製品の中では最も高い価格帯に置かれている。外付けで容量を稼ぐ形なので、シフト操作やパーキングブレーキの可動域との干渉は、他の3つより慎重に見る必要がある。
スープラ 外付コンソール収納ボックス センターコンソール収納トレイ ABS素材
取り付けと日常使用で踏む手順
取扱説明書は、車内で固定されていない物や、車両とケーブルでつないだ携帯電話などの機器について、走行中・事故時・ブレーキ操作時・障害物を回避するステアリング操作時に車内へ投げ出されるおそれがあり、けがをする危険があると警告している。確実に固定することが前提になる。
- 設置予定の面の汚れを落とす。
- 固定する前に仮置きし、シフト操作やパーキングブレーキの可動域、USB 端子、ワイヤレス充電トレイを塞いでいないかを確かめる。
- 固定した後に手で押して動かないかを確認する。
- 走り出す前に、中に入れた物が飛び出さない状態かを見る。
この4段階のうち省きやすいのは2番目で、そこを飛ばすと固定してから干渉に気づくことになる。 また取扱説明書は、部品やアクセサリーを使う場合はメーカーが承認した製品を使うよう案内している。社外品を選ぶのはその案内の外に出る行為だと理解したうえで、固定方法と設置位置が純正装備の動作を妨げないかを自分で確かめる立場になる。
買ってから気づきやすい失敗
- 充電トレイの上に物を置いて充電できなくなる。取扱説明書は携帯電話とトレイの間に物がないことを求めている。上面を埋めるなら、充電トレイと重ならない位置を選ぶ。
- 蓋なしトレイに転がる物を入れる。小銭や鍵は走行中に飛び出す側の物なので、閉じられる形へ回す。
- 滑り止め付きの敷物で置き場所を作る。取扱説明書は、滑り止めマットなどについてダッシュボードを傷つけるおそれや損傷が発生するおそれがあるとして使用しないよう注意している。滑り止めシートで置くタイプを考えるときは、この注意の対象になる場所かどうかを分けて考える。
- 汎用品を測らずに買う。隙間に差し込む製品は、シートとセンターコンソールの間隔が合わなければ収まらない。
よくある質問
DB02 と DB82・DB22・DB42 でコンソール周りの形は同じか
パーツメーカーの適合情報には、4型式を並記して全グレードに適合すると書かれた例がある。ただしそれは掲載されたパーツについての記載で、内装のすべてが共通だと保証するものではない。買おうとしている製品の適合表記を個別に読むほうが確実だ。
商品説明が A90 や MK5 表記でも DB02 に使えるか
海外向けの呼称だけで書かれた製品は珍しくない。表記が違うからといって使えないとは言い切れないし、使えるとも言い切れない。型式の記載がないなら、販売元へ 3BA-DB02 で確認するのが早い。
純正のワイヤレス充電トレイの上にトレイ型を置いてもよいか
この装備がある車では、取扱説明書が携帯電話とトレイの間に物がないことを求めている。トレイを重ねると条件から外れるので、充電機能を使い続けたいなら別の場所を埋める。
両面テープで固定した場合、内装に跡は残らないか
残らないとは言えない。剥がすときに内装表面へ負担がかかる固定方法なので、原状回復を優先するならはめ込み式か置くタイプを選ぶ。
GRスープラはもう手に入らないのか
自動車専門メディアのautosport webによると、2024年11月28日に300台限定の特別仕様車「A90 Final Edition」が発表され、現行スープラはこの特別仕様車を集大成として生産を終了する予定であると報じられた。時期の詳細までは確認できていない。
まとめ
候補を1つに絞ってから、メーカーの適合情報で確かめ直す。この順番が一番遠回りが少ない。置きたい物を決め、埋める場所を3タイプから選び、商品タイトルに型式(DB02 または DB型)が書かれているかを見て、最後に固定方法を決める。世代の数字や海外呼称は判断材料にしない。
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