2010年2月〜2016年4月の 2 代目パッソ(KGC30・KGC35・NGC30)で、エアコンをつけたときの風のにおいや効きが気になってきたら、エアコンフィルターを替える頃合いだ。自分で買って替えるときに迷うのは品番で、先代や次の世代のパッソとは純正品番が違う。デンソーの適合品番検索では、KGC30・KGC35・NGC30(2010年2月〜2016年4月)の純正品番は 87139-B1020、デンソー品は DCC1009 で、型式の違いで品番の区分は分かれていない。
純正品番とデンソーの適合品番
デンソーの適合品番検索の「純正品番」の欄では、パッソ KGC30・KGC35・NGC30(2010年2月〜2016年4月)のエアコンフィルターの純正品番は 87139-B1020 だ。同じ検索で、この区分に適合するデンソー品は次の 2 つで、適合グレードはどちらも全車となっている。
| 種類 | 品番 |
|---|---|
| 純正品番 | 87139-B1020 |
| デンソー クリーンエアフィルター | DCC1009(品番 014535-0910) |
| デンソー クリーンエアフィルタープレミアム | DCP1009(品番 014535-3360) |
デンソーの適合品番検索は KGC30・KGC35・NGC30 を「KGC30・35、NGC30(2010年2月~2016年4月)」の 1 つの区分にまとめている。1.0L の 2WD・1.0L の 4WD・1.3L の 2WD という型式の違いで、エアコンフィルターの品番の区分は分かれていない。部品店で伝えるなら、純正品番 87139-B1020 かデンソーの DCC1009 を言えば話が早い。
自分の車が KGC30 の世代かを確かめる
KGC30・KGC35・NGC30 の違い
トヨタの発表では、2 代目パッソは 2010年2月15日に発売された。初代に続きダイハツ工業と共同で開発し、生産はダイハツ工業の池田工場、販売は全国のトヨタカローラ店だった。1.0L(1KR-FE)は 2WD と 4WD、1.3L(1NR-FE)は 2WD のみで、いずれも CVT だ。
トヨタの車両情報(KGC30・KGC35 は 2010年2月〜2012年6月の X、NGC30 は 2014年4月〜2016年4月の G)での 3 つの型式の違いは次のとおり。
| 型式 | エンジン | 総排気量 | 駆動方式 | 変速機 |
|---|---|---|---|---|
| DBA-KGC30 | 1KR-FE | 996cc | FF | CVT |
| DBA-KGC35 | 1KR-FE | 996cc | フルタイム 4WD | CVT |
| DBA-NGC30 | 1NR-FE | 1329cc | FF | CVT |
型式の確かめ方
型式は車検証の「型式」の欄で確かめられる。トヨタの車両情報と同じく「DBA-KGC30」のように書かれているので、部品を買う前に KGC30・KGC35・NGC30 のどれかであることを見ておく。
先代・次の世代のパッソとの品番の違い
デンソーの適合品番検索の先代と次の世代の欄を並べると、KGC30 の世代の純正品番は、先代とも次の世代とも違う。
| 世代 | 型式・期間 | 純正品番 | デンソー品番 |
|---|---|---|---|
| 先代 | QNC10、KGC10・15(2004年6月~2010年2月) | 88568-B1010 | DCC1010/DCP1010 |
| 2 代目 | KGC30・35、NGC30(2010年2月~2016年4月) | 87139-B1020 | DCC1009/DCP1009 |
| 次の世代 | M700・710(2016年4月~) | 87139-52040 | DCC1009/DCP1009 |
先代 QNC10・KGC10 との違い
デンソーの適合品番検索の先代の欄では、QNC10、KGC10・15 の純正品番は 88568-B1010、デンソー品はクリーンエアフィルターが DCC1010(品番 014535-1620)、プレミアムが DCP1010(品番 014535-3750)で、KGC30 の世代とは品番が違う。
気をつけたいのは、先代の区分が 2010年2月まで、KGC30 の世代の区分が 2010年2月からで、2010年2月が世代の切り替わりの月にあたることだ。この前後の車は年式だけで決めず、車検証の型式で KGC30・KGC35・NGC30 のどれかを確かめる。
次の世代 M700A との違い
デンソーの適合品番検索の次の世代の欄では、M700・710(2016年4月~)の純正品番は 87139-52040 で、KGC30 の世代の 87139-B1020 とは違う。一方で、デンソー品はどちらの世代もクリーンエアフィルターが DCC1009、プレミアムが DCP1009 となっている。デンソー品が両方の世代に適合することまでが確かめられた事実で、次の世代の純正品を KGC30 の世代にそのまま使えるかは、この資料からは言えない。次の世代のパッソのバルブの型番は
で確かめられる。
エアコンフィルターの場所と交換の手順
デンソーの適合品番検索では、パッソ KGC30・35、NGC30 のエアコンフィルターは「グローブボックス内に取り付けられています」とされ、交換難易度は A(簡単。道具を使わないもの、または道具を使うが簡単なもの)となっている。
交換の手順
デンソーの手順は次の 4 つだ。
- ヒューズボックスオープニングカバーのツメ(左右 2 箇所)をはずす。続けてヒューズボックスオープニングカバーのツメ(8 箇所)をはずし、カバーを取りはずす。
- フィルターカバーのツメ(1 箇所)をはずし、フィルターカバーをガイドの差し込み口から引き抜いて取りはずす。
- 古いフィルターを引き出す。
- 新しいフィルターを差し込む。
この手順に書かれているのは、ヒューズボックスオープニングカバーとフィルターカバーを外し、フィルターを入れ替える工程だけだ。グローブボックスそのものを外す工程や、作業前に内気循環にするなどの注意は書かれていない。
差し込むときの注意
新しいフィルターは 「UP」マークの矢印が上を向くように差し込み、フィルターが前後左右に傾いていないことを確かめる。向きを逆にしないことだけは、カバーを戻す前にもう一度見ておきたい。
交換の目安と、汚れたまま使ったときの影響
トヨタの交換目安
トヨタのアフターサービスの案内では、エアコンフィルターは外気・内気の花粉・排気ガス・ほこりなどを除去する部品とされている。交換の目安は車種を問わない一般の目安として、次のように示されている。
| タイプ | 標準地区 | 粉塵の多い地区 |
|---|---|---|
| 脱臭タイプ(清掃不可) | 15,000km ごとに交換 | 10,000km ごとに交換 |
| 花粉除去タイプ | 15,000km で清掃・30,000km で交換 | 7,500km で清掃・15,000km で交換 |
粉塵の多い地区は、大都市・寒冷地など交通量・粉塵の多い地区のことだ。いずれも「あくまでも目安」とされ、早めの交換を勧めている。この案内の基準は走行距離だけで、月数・年数の目安は示していない。なお、デンソーのパッソ KGC30・35、NGC30 のページには交換の目安は書かれていない。
社外品の販売ページの商品説明には、交換時期を「1年に1回または10000km毎」(パッソ KGC30 KGC35 NGC30 活性炭入りエアコンフィルター)や「1年毎・10,000km毎といわれています」(ポチッとネットのエアコンフィルター)と書くものもある。これは出品者の記載で、トヨタの案内の目安とは分けて考える。
交換しないとどうなるか
トヨタの案内では、汚れたまま使い続けると十分な空気が通過できなくなり、エアコンの効きが低下する可能性があり、その結果フロントガラスも曇りやすくなるとしている。脱臭タイプは活性炭の働きが低下し、排ガス臭を感じさせることがあるともしている。風のにおいが気になり出したら、走行距離を見返してみるとよい。
社外品を選ぶときに見るところ
まず見るのは、商品名か商品説明に純正品番 87139-B1020 の記載があるかだ。記載が無い商品は、出品者の適合表や問い合わせで KGC30・KGC35・NGC30 に合うかを確かめてから選ぶ。
次に、車内のにおいが気になるなら活性炭入り(脱臭タイプ)を選ぶ。トヨタの案内では、脱臭タイプは清掃できず走行距離で交換する部品で、花粉除去タイプより交換の距離が短い目安になっている。この記事で並べる 3 商品は、どれも商品名に「活性炭」の記載がある。
最後に、販売ページの適合の書き方を読む。同じ「パッソ用」でも、純正品番を挙げるもの、出品者の適合表に任せるもの、商品名と商品説明で挙げる車種の範囲が違うものがある。価格は変動するので、商品リンクの先で確かめてほしい。
パッソ KGC30 向けをうたう社外のエアコンフィルター
ここに挙げる適合の内容は、どれも販売ページの記載(出品者の記載)で、メーカーの資料で確かめたものではない。除去や脱臭の性能を比べた資料は無いので、順位はつけず、記載の違いで並べる。
適合品番を明記した活性炭入りフィルター
パッソ KGC30 KGC35 NGC30 活性炭入りエアコンフィルターの販売ページの商品説明では、適合品番として 87139-30040/87139-B1020/87139-52040 ほかを挙げ、参考適合車種をパッソ KGC30・KGC35・NGC30 としている。あわせて、純正品番で適合を確かめるよう求めている。商品名には活性炭入り・PM2.5/花粉/ホコリの記載があり、セット内容はエアコンフィルター 1 個とされている。この商品は、商品説明に純正品番 87139-B1020 の記載がある。
パッソ KGC30 KGC35 NGC30 活性炭入り エアコンフィルター(適合品番 87139-B1020 ほか記載)
取り扱い説明書兼保証書つきの活性炭フィルター
ポチッとネットのエアコンフィルターは、商品名にパッソ KGC30 KGC35 NGC30 TOYOTA トヨタと、活性炭・高密度複層構造・抗菌・防カビ・排ガス・脱臭・花粉・PM2.5対策の記載がある。販売ページの商品説明では、消臭・抗菌作用のある活性炭入りタイプで、紙だけのフィルターに比べてタバコ臭・ペット臭・排気ガス臭・カビ臭などをカットするとし、取り扱い説明書兼保証書が付属するとしている。
適合車種・年式は出品者の適合表で確かめるよう求めていて、純正品番は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。交換については「グローブボックスなどを取り外しフィルターを取り出して付け替えるだけ」と車種を問わない書き方をしているので、パッソ KGC30 の手順は先に挙げたデンソーの手順に沿う。
ポチッとネット エアコンフィルター パッソ KGC30 KGC35 NGC30 活性炭入り
H22.2〜の KGC30 向けをうたう活性炭入りフィルター
CARLIFE社の TOYOTA用パッソ エアコンフィルター(活性炭入り)は、商品名では「パッソ PASSO H22.2~ KGC30 KGC35 NGC30」向けとしている。一方、販売ページの商品説明の箇条書きは「パッソ / パッソ セッテ / パッソ MODA エアコンフィルター」とだけ書いていて、商品名と商品説明で挙げる車種の範囲が違う。純正品番は、商品名と箇条書きのどちらにも記載が無い。選ぶ前に、前の節の確かめ方で適合を見ておきたい。
CARLIFE社 パッソ H22.2〜 KGC30 KGC35 NGC30 活性炭入り エアコンフィルター
よくある質問
4WD の KGC35 や 1.3L の NGC30 も同じフィルター?
デンソーの適合品番検索では、KGC30・KGC35・NGC30(2010年2月〜2016年4月)は 1 つの区分で、純正品番は 87139-B1020、デンソー品は DCC1009(プレミアムは DCP1009)、適合グレードは全車だ。1.0L の 4WD の KGC35 や 1.3L の 2WD の NGC30 という型式の違いで、品番の区分は分かれていない。
先代や次の世代のパッソ用は使える?
先代の QNC10、KGC10・15 用(純正品番 88568-B1010・デンソー DCC1010)は、KGC30 の世代と品番が違う。次の世代の M700・710 は純正品番が 87139-52040 で違う。デンソー品はどちらの世代も DCC1009(プレミアムは DCP1009)とされているが、次の世代の純正品を KGC30 の世代にそのまま使えるかは、この資料からは言えない。詳しくは「先代・次の世代のパッソとの品番の違い」の節にまとめた。
交換は何年ごとと決まっている?
トヨタの案内は走行距離の目安だけで、年数は示していない。距離の目安は「交換の目安」の節の表のとおりで、「1年に1回」などの年数は販売ページの出品者の記載になる。
まとめ
パッソ KGC30・KGC35・NGC30(2010年2月〜2016年4月)のエアコンフィルターは、デンソーの適合品番検索では純正品番 87139-B1020、デンソー品 DCC1009(プレミアムは DCP1009)で、適合グレードは全車だ。社外品を選ぶなら、まず 3 つの中から純正品番の記載や付属品の違いで 1 つに絞り、車検証の型式を確かめておく。そのうえで、純正品番 87139-B1020 の記載があるパッソ KGC30 KGC35 NGC30 活性炭入りエアコンフィルターは、デンソーの適合品番検索の品番に照らして最終確認する。商品名と商品説明の箇条書きに純正品番の記載が無いポチッとネットのエアコンフィルターと CARLIFE社の TOYOTA用パッソ エアコンフィルターは、出品者の適合表や問い合わせで KGC30・KGC35・NGC30 に合うかを確かめてから選ぶ。2010年2月前後の車は、型式が KGC30・KGC35・NGC30 のどれかを必ず見ておく。取り付けでは「UP」マークの矢印を上に向けて差し込む。
同じパッソ KGC30 のほかの部品も、あわせて確かめておくとよい。
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