ハリアー60系の異音の原因|音の出る場所別に整理

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ハリアー60系の異音は、どこから・どんな場面で鳴るかで原因の当たりが変わり、すぐ点検に回す音と自分で手当てできる音にも分かれる。ブレーキ・ハンドル・タイヤ付近・エンジン始動時の音は点検の側、室内のカチカチ音やワイパーのビビり音は手当てできる側に入る場合がある。まず車検証で自分の60系の型式を確かめ、そのうえで音の場所と場面を下の表に当てはめてほしい。

目次

音の場所と場面で分ける異音の原因の候補

トヨタとJAFの解説をもとに、場所と場面ごとの原因の候補を並べた。トヨタの説明はトヨタ車全般向けで、60系だけを対象にしたものではない。

場所・場面 音 原因の候補 扱い
エンジンルーム キュルキュル Vベルトのすべり 点検
エンジンルーム ガラガラ エンジンオイルの不足・潤滑不良 点検
始動時・アイドリング中 異音 場所を絞って点検で確かめる 早めに販売店で点検
ブレーキ時 高い音 ブレーキパッドの減り 早めに点検・交換
ハンドル操作時 異音 ハンドルにつながる部品・サスペンション部品の摩耗など 点検
走行中のタイヤ付近 異音 タイヤへの異物の刺さり・走行関係の部品の傷みなど 点検
エンジン停止後 ファンの音 停止後も冷却ファンが回る車種がある 長く続くなら点検
室内 カチカチ シートベルトのバックルの当たり 出どころがバックルならカバーで手当て
フロントガラス ビビり音 ガラスの汚れ・撥水コーティング・ワイパーゴムの劣化 汚れ落としから順に手当て

ハンドル操作時・タイヤ付近・ブレーキ・エンジン始動時の異音は、トヨタとJAFのどちらの説明でも点検や早めの交換が必要な状態として扱われている。 音の正体を自分で決めつけて乗り続けず、販売店や整備工場で点検を受けるのが基本で、走行が不安ならロードサービスを呼ぶ。

対象の60系を型式と年式で確かめる

発売と改良

ハリアー(60系)は2013年12月2日に発売された。ガソリン車は2.0Lの3ZR-FAEエンジンで2WD(FF)と4WD(ダイナミックトルクコントロール4WD)、ハイブリッド車は2.5Lの2AR-FXEエンジンとE-Four(電気式4輪駆動)の組み合わせで、ハイブリッド車は2014年1月15日発売予定とされた。2017年6月8日の改良で2.0L直噴ターボ(8AR-FTS)搭載車が加わり、シフトレバー操作と連動して作動・解除する電動パーキングブレーキが設定された(全車標準かどうかは発表資料から読み取れない)。

トヨタの発表資料では、吸遮音材・制振材の配置や高遮音ガラスの採用などで、車内への音の侵入を防いで静粛性を高めたと説明している。もともと静かさを狙った車なので、ふだんと違う音に気づいたら場所と場面を控えておく価値がある。

型式の一覧

中古車カタログの掲載では、2013年12月〜2020年6月のハリアーに次の型式がある。

型式 中古車カタログの掲載内容
DBA-ZSU60W 3ZR-FAE(2.0L)・FF
ZSU65W 2013年12月〜。駆動方式と排気量は確かめたページに記載が無い
DBA-ASU60W 2017年6月〜。8AR-FTS(2.0L)・FF
ASU65W 2017年6月〜。駆動方式と排気量は確かめたページに記載が無い
DAA-AVU65W ハリアーハイブリッド。2AR-FXE(2.5L)。2014年1月〜2020年6月

新型ハリアーは2020年6月17日に発売されており、60系はその前の型にあたる。新型(80系)の異音は別の記事で扱っている。

エンジンルームの音はベルトとオイルを疑う

キュルキュル音はVベルトのすべりが疑われる

トヨタの『故障かな?と思ったら』では、エンジンからの異音の原因として、Vベルトの摩耗やゆるみでベルトがすべっている可能性を挙げている。トヨタのメンテナンス解説では、Vベルトはエンジンの力でクーリングファンやエアコン用のコンプレッサーなどを回す部品で、回転や高熱の影響で劣化する。劣化したまま使うと、たわみ・ひび割れ・亀裂などからスリップして音が出て、最悪の場合はベルトが切れ、エンスト・オーバーヒート・バッテリーあがり・ハンドルが重くなるといったおそれがある(どちらもトヨタ車全般向けの説明)。

トヨタが挙げる点検の目安は、エンジンルームから異音がする、急加速時にエンジンルームから異音がする、ゆるみや損傷がある、の3つ。異常があれば交換になるが、Vベルトは車種・エンジンで種類が違うので、交換はトヨタの販売店に相談するよう案内している。

バッテリーあがりに備えて型番を確かめておくなら、次の記事が使える。

ガラガラ音はオイル不足や潤滑不良

JAFの解説では、エンジン付近のガラガラ音はエンジンオイルの不足や潤滑不良、キュルキュル音はベルトのすべり(空転)が疑われ、どちらも点検が必要な状態とされる。潤滑や冷却の不良が続くと、エンジンが焼き付いてかからなくなることもある。オイルの量と交換の時期を見直すなら、次の記事を参考にしてほしい。

始動時・アイドリング中の音の確かめ方

トヨタの日常点検の案内では、始動のときに異音がないか、エンジンのかかり具合(ハイブリッド車はシステムの始動状態)がよいかを確かめ、続けてアイドリング中と少し回転を上げた状態で異音がないかを見る。始動時の異音を放っておくと、エンジン(ハイブリッド車はシステム)を傷めるおそれがあるので、早めにトヨタ販売店で点検を受けるよう案内している。

ブレーキ付近の音はパッドの残量を確かめる

トヨタの説明では、ブレーキから異音がする原因はブレーキパッドの減りで、パッドが使用限度に近づいている。摩耗が進むとパッドウェアインジケーターがディスクローターに触れて音を出し、減りを知らせる仕組みだ。点検の目安は、ブレーキから異音が出だした、メーター内のブレーキ警告灯が点灯した、リザーバータンクの液量が減ってきた、の3つ。

JAFの質問箱では、残量はホイールを外してブレーキキャリパーの点検用の窓から目で見て確かめ、2mm前後になったら交換が推奨されるとしている。

使用限度を超えて使うとブレーキディスクまで削り、ブレーキの力が弱まって修理費用も高くなる。 極度に減ったまま乗ると効きが悪くなり、重大な事故につながるおそれもあるので、音に気づいたら早めに点検と交換を受けたい。

ハンドル操作時とタイヤ付近の音はすぐ点検に回す

ハンドルを回したときの音

トヨタの『故障かな?と思ったら』では、ハンドル操作時の異音の原因として、パワーステアリングのオイル不足や、ハンドルにつながる部品・サスペンションの部品が摩耗して動きが悪くなっている可能性を挙げる。これはトヨタ車全般向けの説明で、60系のパワーステアリングがこの説明に当てはまる方式かどうかは確かめていない。JAFの解説では、ハンドルを回したときの異音はハンドル機構の異常の可能性があり、不具合があると操作できなくなるおそれがあって、運転は非常に危険とされる。振動や操作の重さなど、別の症状が出る場合もある。

走行中のタイヤ付近の音

JAFの解説では、タイヤに異物が刺さっている、走行関係の部品が傷んでいるなど発生源は多岐にわたり、複数の原因が考えられるとして、点検が必要な状態としている。原因を1つに絞りにくい音なので、自分で探し回るより点検に出す方が早い。

エンジンを止めた後に聞こえる音

冷却ファンが回り続ける

JAFの解説では、一部の車種はエンジンを冷やすため、停止後もしばらく冷却ファンが回り続ける。長時間回っている場合は故障の可能性もあり、すみやかに販売店や整備工場で点検を受けるよう案内している。ハリアー60系がこの動きをする車種かどうかは確かめていないので、気になったら回っていた時間を控えておくとよい。

エンジンルームから動物の鳴き声がする

JAFの解説では、エンジンルーム付近から猫などの鳴き声がするときは、ベルトなどに動物が巻き込まれる場合があるのでエンジンをかけず、ボンネットなどエンジンルーム付近をやさしくたたく。それでも解決しなければJAFへ救援を頼む。不用意に手を入れると、噛まれてけがや感染症のおそれがある。

室内のカチカチ音はシートベルトのバックルを確かめる

室内でカチカチと鳴る音の出どころがシートベルトのバックルなら、バックルカバーで手当てできる場合がある。カバーが対象にしているのは、出品者の記載ではバックルまわりの打音・擦れの音で、エンジンルーム・ブレーキ・ハンドル・タイヤ付近の異音の対策品ではない。 音の出どころがバックルだと確かめてから使う。

選ぶときに見る4つ

見るのは、取り付け方(被せるだけのシリコン製か、内側の両面テープで貼るPUレザー製か)、個数、手入れ(水洗いの記載の有無)、自車のバックルの形状に合うか、の4つ。形状は出品者が注文前の確認を求めている商品がある。

3商品の比較

表の内容は、どれも販売ページの商品説明(出品者の記載)による。

項目 muyuezhe tuoka JFWOOK GuuYi
素材 シリコン シリコン PUレザー
取り付け バックルとタングにスライドさせる。工具不要 かぶせるだけ。両面テープも工具も使わない バックルを入れ、内側の両面テープで貼る
個数 4個 5個 記載が無い
水洗い できるとの記載 できるとの記載 記載が無い
ロゴ 記載が無い Harrier専用のロゴ入り ハリアーのロゴ付き
防ぐとうたう音 Bピラーに当たる「カチカチ」 走行中の振動による打音 内装に当たる・擦れる騒音
形状の注意 列ごとの形状の違いの記載が無い 1列目・2列目・3列目で形状が異なる場合あり。特殊形状は非対応 注文前に形状の確認を求める

商品ごとの注意と選び方

muyuezhe tuoka は、商品名で「ハリアー 60系 80系 対応」とする4個セットのシリコン製。販売ページの商品説明では、一体成型で貼り付けも縫製も要らず、汚れたら取り外してそのまま水洗いできるとしている。

muyuezhe tuoka ハリアー60系・80系対応 シリコンシートベルトカバー 4個セット

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JFWOOK は、商品名でハリアー60系・80系向けとする5個セットのシリコン製。商品説明では無臭で柔らかく、ほこりや汚れがバックル内部に入り込むのを防ぐとし、サイズは7.8×3.8×1.2cm。注文前に、1列目・2列目・3列目でバックル形状が異なる場合があること、特殊形状のバックルには対応しないことを確かめるよう挙げている。

JFWOOK ハリアー60系・80系向け シリコン シートベルトバックルカバー 5個セット

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GuuYi は、適用車種を「ハリアー 60系 80系など」とするPUレザー製。商品説明では、滑り止めでバックルの位置を固定でき、太い縫い糸で割れにくいとしている。貼り付け式で、注文前にバックルの形状を確かめるよう注意している。

GuuYi ハリアー60系・80系向け PUレザー シートベルトバックルカバー

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汚れたら洗いたいなら水洗いの記載があるシリコン製の muyuezhe tuoka か JFWOOK、貼って位置を固定したいなら商品説明で滑り止めをうたう GuuYi を選ぶ。 どれを選ぶ場合も、注文前に自車の座席ごとのバックルの形を見ておく。

ワイパーのビビり音は汚れ落としから順に試す

JAFの解説では、ワイパーを動かしたときのビビり音の原因は、フロントガラスの汚れ、撥水コーティングの影響、ワイパーゴムの劣化。手当ては次の順に進める。

  1. ガラスの汚れを落とす
  2. 撥水コーティングをしているなら、ワイパーゴムにビビり防止用の専用剤を塗る
  3. 改善しなければ、ワイパーゴムだけ、またはワイパーブレード一式を交換する

自分での交換が難しければ、販売店や整備工場に相談する。替えるワイパーのサイズは次の記事で確かめられる。

点検に出すときに伝えることとリコールの確かめ方

音の場所と場面を控えておく

JAFは、販売店や整備工場に相談するとき、いま出ている症状を伝えると話が早いとしている。始動時・アイドリング中・加速時・ハンドル操作時・ブレーキ時・走行中・エンジン停止後のどれで、どこから鳴るかをメモしておくと伝えやすい。トヨタのよくある質問では、トヨタ店・トヨペット店・カローラ店・ネッツ店のどの販売店でも、全てのトヨタ車の点検を受け付けているとしている。

リコールは車台番号で確かめる

国土交通省の案内では、リコールの対象になるとハガキ等で自動車メーカー等から直接通知される。通知がない場合や心配な場合は、自動車メーカーや購入した販売店に相談する。国のリコール情報検索は対象を車台番号の幅で示しており、生産工場やグレードの違いで対象にならない車両も含まれる場合があるため、個別の車両の確認はメーカーに問い合わせる。主要メーカーには、車検証に記載の車台番号を入れて対象のリコール情報を検索できる仕組みがある。 60系に異音に関わるリコールがあるかどうかは、ここでは確かめていない。

国の不具合情報の受付

国土交通省の不具合情報の受付(自動車不具合情報ホットライン)では、車両情報や型式、不具合の発生箇所と発生した状況、直近の点検(12か月点検・24か月点検など)の実施状況を書いて送る。受け付けた情報をもとにメーカー等へ問い合わせや調査指示を行うことがあり、リコールの隠ぺい防止や欠陥車両の早期発見に使われるが、個々の情報への回答や調査状況の報告は行っていない。

よくある質問

キュルキュル音は自分で直せる?

自分での修理はすすめない。Vベルトは車種・エンジンで種類が違い、トヨタも交換は販売店への相談を案内しているので、点検で状態を見てもらうのが近道だ。

ブレーキのキーという音はパッド交換の合図?

パッドの減りを知らせる音の可能性がある。警告灯の点灯やリザーバータンクの液量も見たうえで早めに点検を受け、交換するかは残量を見て決めてもらう。

異音がリコールの対象か調べるには?

車検証の車台番号を手元に用意し、メーカーの検索の仕組みか販売店で確かめる。ハガキ等の通知が届いていないかも見直しておく。

シートベルトのバックルカバーで異音は消える?

出品者がうたうのは、バックルが内装に当たる音や擦れる音を防ぐことまで。室内の音でも出どころがバックルでなければ変わらず、エンジンルーム・ブレーキ・ハンドル・タイヤ付近の音の対策品ではない。

エンジンを止めた後にファンが回るのは故障?

停止後もしばらく冷却ファンが回る車種はあるが、60系がそうかは確かめていない。長い時間回り続けるなら、回っていた時間を伝えて点検を受ける。

まとめ:異音に気づいたら確かめること

  • 車検証で型式(ZSU60W・ZSU65W・ASU60W・ASU65W・AVU65W のどれか)と車台番号を控える
  • 音の場所と場面(始動時・走行中・ブレーキ時・ハンドル操作時・停止後など)をメモする
  • ハンドル・タイヤ付近・ブレーキ・エンジン始動時の音なら、乗り続けずに点検へ出す
  • 室内のカチカチ音は、出どころがバックルか確かめてからカバーを選ぶ
  • ワイパーのビビり音は、ガラスの汚れ落としから試す
  • リコールの有無は、車台番号でメーカーか販売店に確かめる

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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