フロンクスで初めての冬を迎える前に、スタッドレスタイヤをホイールごと用意するか、純正とは違う見た目のホイールに替えるかを考えたら、最初に見るべきはホイールの寸法だ。純正は16インチ・5穴・PCD114.3mmで、候補のホイールがこれとどこで違うかを並べれば、付かないものは買う前にふるい落とせる。ただし、車側のハブ径とナットの規格は公開資料で確かめられなかったので、そこは販売店に聞く前提で選ぶ。
フロンクスに合うホイールの条件と、今回紹介するセット
車種別のホイールサイズのデータベース(Cars Japan)の掲載値では、フロンクスの純正ホイールは16×6J・インセット+40mm、5穴・PCD114.3mmで、タイヤは前後とも195/60R16。2WDと4WDで同じ値だ。社外ホイールを選ぶときは、5穴・PCD114.3mmであることを前提に、16×6J・+40との差を見る。
今回、販売中と確かめられたのは冬用のタイヤ付きセット1種類の色違い2点(ホイール Artemis MA-01+スタッドレスタイヤ SnowShoes AW33)。純正との違いは次の表のとおりだ。
| 項目 | フロンクスの純正 | Artemis MA-01 のセット(出品者の記載) |
|---|---|---|
| 穴数・PCD | 5穴・114.3mm | 5穴・114.3mm |
| リム径×リム幅 | 16×6J | 16×6.5J |
| インセット | +40 | +45 |
| タイヤ | 195/60R16 | 195/60R16 89T(スタッドレス・2026年製) |
| 中央の穴 | 車側のハブ径は確かめられず | センターボア径73.1mm |
| ナット | 規格は確かめられず | 付属しない(60度テーパー座を指定) |
穴数・PCD・タイヤサイズは純正と同じだが、リム幅とインセットは違う。このセットは、出品者に型式を伝えて適合を確かめてから買う品だ。
フロンクスの純正ホイールとタイヤの寸法
スズキの公式サイトの2024年式の諸元では、日本で売られているフロンクスの型式は4AA-WDB3S(2WD)と4AA-WEB3S(4WD)の2つ。4WDは日本国内専用の設定で、発売は2024年10月16日だ。
2WD(4AA-WDB3S)と4WD(4AA-WEB3S)の純正寸法
| 型式 | 駆動 | ホイール | インセット | 穴数・PCD | タイヤ |
|---|---|---|---|---|---|
| 4AA-WDB3S | 2WD | 16×6J | +40 | 5穴・114.3mm | 195/60R16 |
| 4AA-WEB3S | 4WD | 16×6J | +40 | 5穴・114.3mm | 195/60R16 |
前述のデータベースの掲載値をまとめた。2WDと4WDで寸法は同じで、オプションホイールの欄も16×6J +40だけ、別のサイズの設定は載っていない。タイヤサイズ195/60R16は、発表時の報道(Car Watch)でも同じだ。
スズキの販売店のスタッフブログでは、純正はリム部分に段差を設けたデザインの16インチのアルミホイールで、ほかのSUVより小さい16インチにしたのは、小回りのしやすさとタイヤのコストを考えたためと説明している。冬用のセットも、まずは16インチで探すのが素直だ。タイヤのサイズの見方は
で確かめられる。
確かめられなかった項目(ハブ径・ナット)
車側のハブの直径(ハブ径)と、ホイールナットの規格(ねじの径とピッチ・座面の形・締め付けトルク)は、今回確認した公開資料では確かめられなかった。車種別のデータベースでもハブ径は「調査中」の表示で、ナットとトルクの記載はない。社外ホイールを買うときは、販売店に車検証の型式を伝えて、ハブ径とナットの適合を確かめる。
社外ホイールを選ぶときの5つの基準
穴数とPCD
PCDはボルト穴の中心を結んだ円の直径のこと。穴数とPCDが車と一致することが第一の条件で、どちらかが違うホイールは付けられない。フロンクスなら5穴・PCD114.3mmのホイールから選ぶ。
リム幅とインセット
インセットは、ホイールの取り付け面がリム幅の中心からどれだけ外側にあるかの値だ。数値が小さいほどホイールは車の外側へ出て、大きいほど内側へ入る。リム幅が広くなると、ホイールは外側と内側の両方へ広がる。純正の16×6J・+40から離れるほど、フェンダーからのはみ出しや、内側のサスペンションとの接触の心配が増えるので、純正との差を確かめて選ぶ。
ハブリング
社外ホイールには、中央の穴(センターボア)を車側のハブより大きく作り、多くの車種に付けられるようにしたものがある。センターボアが車のハブより大きいときは、隙間を埋めるハブリングを使う方法がある。センターボアが車のハブと同じ径ならハブリングは要らない。ハブリングの内径は車のハブ径に合わせるので、先に書いたとおりハブ径の確認が前提になる。
ナットの座面
ホイールナットは、ホイール側の座面の形(テーパー座・球面座など)とねじの規格に合うものを使う。座面の形が合わないナットでは正しく固定できない。純正ホイール用のナットをそのまま使えるかは、社外ホイールの座面の指定と照らして確かめる。
タイヤサイズ
16インチのままなら、タイヤは純正と同じ195/60R16を選べば外径は純正と変わらない。タイヤ付きのセットを買うときは、タイヤサイズが195/60R16になっているかを見る。
スズキ純正アクセサリーのアルミホイールという選択肢
スズキのニュースリリースによると、2026年4月10日にフロンクス用の純正アクセサリーを組み合わせたキット「ナイトメタル」が全国のスズキ販売店で発売された(一部取り扱いのない販売店がある)。前・横・後ろのアンダーガーニッシュとブラック塗装のアルミホイールの組み合わせで、すでに乗っている人も装着できる。「ナイトメタル」はスタイルの提案名で、用品を付けた車として売っているわけではない。
スズキの純正アクセサリーのページには、このセットの構成品として「アルミホイール(16インチ)」が載っている。リム幅・インセット・PCDはページに書かれていないので、ここでは寸法を示せない。同じページには盗難対策の「ホイールロックナットセット」もある。
スズキの販売会社(スズキ自販兵庫)の案内では、「アルミホイール(16インチ)4本セット」はバルブ(4個セット)が別に必要で、ホイールナットとセンターキャップは標準装備品を使う指定だ。取り付けの工賃と用品代は別にかかる。
社外品との違いは次のように整理できる。
| 比べる点 | スズキ純正アクセサリー | 社外ホイール |
|---|---|---|
| 相談と取り付け | 販売店で相談し、取り付けまで頼める | 自分で、または購入店と進める |
| ナット・センターキャップ | 標準装備品をそのまま使う前提 | ホイールごとに確かめる |
| 適合の確認 | 純正用として用意されている | 穴数・PCD・リム幅・インセット・ハブ径・ナットを確かめる |
| デザインと価格 | ナイトメタルのブラック塗装 | 幅が広い |
メーカーの品でまとめたい人、取り付けまで販売店に任せたい人には純正アクセサリーが向く。ほかの外装の用品は
にまとめている。
おすすめ:冬用のタイヤ付きホイールセット Artemis MA-01
販売ページの出品者の記載では、2点はホイールの色だけが違う同じ内容のセットだ。新品のスタッドレスタイヤとホイールの4本セット(1台分)で、タイヤは SnowShoes AW33 の195/60R16 89T(2026年製)、ホイールは Artemis MA-01 の16×6.5J・インセット+45・5穴・PCD114.3mm・センターボア径73.1mm。出品タイトルの適合の表記は「C25/C26/C27セレナ/フロンクス他」で、新型C28セレナはタイヤサイズが合わないとの注意書きがある。
この手のセットは、冬の前に純正ホイール(夏タイヤ付き)と丸ごと履き替える使い方になる。毎シーズンのタイヤの組み替えがいらず、履き替えだけで済む代わりに、外した側のタイヤとホイールを保管する場所が要る。冬用を新しく用意するなら、組み替えの手間が無いタイヤ付きセットを選ぶのがよい。凍結路への備えは
もあわせて見てほしい。
2点の違いは色だけなので、車体の色との組み合わせで選べばいい。価格は Amazon実売価格(2026年10月11日の確認時点)で、変わることがある。
ダークグレーメタリック
ホイールの色がダークグレーメタリックのセット(Artemis MA-01 ダークグレーメタリック+SnowShoes AW33 195/60R16 89T)。寸法とタイヤは上の記載のとおりで、確認時点の価格は¥83,600だった。
Artemis MA-01 ダークグレーメタリック+SnowShoes AW33 195/60R16 スタッドレスタイヤ&ホイール4本セット
ブラックポリッシュ
ホイールの色がブラックポリッシュのセット(Artemis MA-01 ブラックポリッシュ+SnowShoes AW33 195/60R16 89T)。寸法とタイヤは同じで、確認時点の価格は¥89,100だった。
Artemis MA-01 ブラックポリッシュ+SnowShoes AW33 195/60R16 スタッドレスタイヤ&ホイール4本セット
このセットを選ぶ前に確かめる適合の注意
このセットのホイールは16×6.5J・インセット+45で、純正の16×6J・+40とはリム幅もインセットも違う。タイヤの寸法表記(195/60R16)は純正と同じだ。この組み合わせがフロンクスのフェンダーやサスペンションに当たらないことは、ホイールメーカーの適合表などの資料では確かめられていない。出品タイトルの「フロンクス他」は出品者の表記なので、購入前に出品者へ車検証の型式(4AA-WDB3S か 4AA-WEB3S)を伝えて適合を確かめる。
ナットは付属せず、出品者の記載では60度テーパー座のナットを用意するよう指定している。フロンクスの標準のナットがこのホイールに使えるかは確かめられていないので、ナットの規格も出品者か販売店に聞き、合うものを用意する。
センターボア径は73.1mm(出品者の記載)。ハブリングが要るか、要るなら内径と外径がいくつのものかも、同じ問い合わせで確かめておくと手間が1回で済む。
ホイールを買う前の確認手順
- 車検証の型式の欄で、4AA-WDB3S(2WD)か 4AA-WEB3S(4WD)かを確かめる。
- 候補のホイールの穴数・PCD・リム幅・インセットを、純正(5穴・PCD114.3mm・16×6J・+40)と並べて差を見る。
- ハブ径と、ナットの座面・ねじの規格を、販売店に型式を伝えて確かめる。ナットが付属しないセットは合うナットを別に用意する。
- タイヤ付きのセットは、タイヤサイズが純正と同じ195/60R16か、銘柄と製造年を見る。
- 取り付けたあと、しばらく走ったらナットの緩みがないか増し締めを点検する。
季節ごとの履き替えの流れは
で確かめられる。
よくある質問
2WDと4WDで同じホイールを使える?
純正の寸法は2WD(4AA-WDB3S)と4WD(4AA-WEB3S)で同じなので、寸法の上では同じ条件で選べる。社外品の適合を聞くときは、自分の車の型式をそのまま伝えればいい。
17インチや18インチにできる?
車種別のデータベースでは、標準もオプションも16×6J +40の記載だけで、17インチ以上の設定は載っていない。17インチ以上にしたときに合うリム幅・インセット・タイヤサイズは今回確かめられなかったので、インチアップを考えるならホイール販売店に型式を伝えて、適合するサイズを出してもらう。
純正のホイールナットは使い回せる?
スズキ純正アクセサリーのアルミホイールは、標準装備品のナットを使う指定になっている。社外ホイールの場合は、そのホイールの座面の指定とねじの規格に合うかで決まるので、ホイールごとに確かめる。
ハブリングは必要?
ホイールのセンターボアと車側のハブ径の差で決まる。フロンクスのハブ径は公開資料で確かめられなかったため、Artemis MA-01(センターボア径73.1mm)を含め、要るかどうかは購入先に型式を伝えて判断してもらう。
まとめ:買う前のチェックリスト
- 車検証の型式は 4AA-WDB3S(2WD)か 4AA-WEB3S(4WD)か
- 候補は5穴・PCD114.3mmか、16×6J・+40とどれだけ違うか(Artemis MA-01 のセットは16×6.5J・+45)
- ハブ径とナットの規格を、型式を伝えて販売店か出品者に確かめたか(このセットはナットが付属しない)
- タイヤ付きのセットは195/60R16か、銘柄と製造年は何か
- 冬用ならタイヤ付きセット、メーカーの品で外観を変えるならスズキ純正アクセサリー
Artemis MA-01 ダークグレーメタリック+SnowShoes AW33 195/60R16 スタッドレスタイヤ&ホイール4本セット
Artemis MA-01 ブラックポリッシュ+SnowShoes AW33 195/60R16 スタッドレスタイヤ&ホイール4本セット
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