夏の午後に駐車場へ戻ると、ハンドルとダッシュボードだけが別物のように熱を持っている。トレイルシーカーは登場して間もない車で、型式を指定して届く車種別のサンシェードはまだ数が限られ、寸法を指定して買う汎用サイズも候補に入ってくる。車検証の型式が ZAA-XEAM12X なら車両側の条件は1つに絞れるので、そこからサイズの合わせ方を決めていけばいい。
XEAM12X で選べるサンシェード4点の早見表
選択の分かれ目は、型式を指定して車種に合うサイズで届くものを買うか、寸法を指定する汎用サイズから自分で選ぶかの2通りだ。下の4点は前者が1点、後者が3点になる。
| 商品 | サイズの決め方 | ミラー部の処理 | 素材・方式 | 価格(Amazon実売価格・確認時点) |
|---|---|---|---|---|
| カーキャンパージャパン 車種別サンシェード | 型式指定(XEAM12X/XEAM17X・令和8.4〜) | 切れ込み加工済み | 傘型・折り畳み式 | 4,980円 |
| Tarmxev 傘型サンシェード(10本骨) | XL 140×80cm/L 125×65cm から選ぶ | マジックテープ付きの切り込み | 傘型・チタンシルバーコーティング | 3,000円 |
| BCKFNF 600Dオックスフォード生地 | 実測して商品ページの表記と突き合わせる | 記載を確認できず | 形状記憶フレーム内蔵・ひねって収納 | 4,500円 |
| Tarmxev 2層構造オックスフォード布 | 140×80cm | V字カット+マジックテープ | ポップアップ式 | 4,670円 |
価格はAmazonの実売価格を確認した時点のもので、在庫の状況とあわせて変動する。寸法指定の3点はどれも、買う前にフロントガラスの内寸を測ることが前提になる。効果の期待値は後述するとおり、車内を涼しくすることではなく、直射を受ける面の温度を抑えることに置くのが実態に合う。
車検証の型式が XEAM12X なら ET-SS の前輪駆動
SUBARU公式の諸元表を見ると、トレイルシーカーの型式は2つある。ZAA-XEAM12X はグレード ET-SS の FWD(前輪駆動)専用の型式で、ZAA-XEAM17X が ET-SS の AWD と ET-HS に対応する。車検証に XEAM12X と書かれていれば、その車は ET-SS の前輪駆動車で確定するので、グレードで迷う余地がない。
車体はSUBARU公式の諸元表で全長4845mm×全幅1860mm×全高1675mm、ホイールベース2850mm。室内長1935mm×室内幅1500mm×室内高1160mm、乗車定員5名、最低地上高210mm。価格はSUBARU公式サイトのグレード一覧で ET-SS の FWD が5,390,000円(税込)、同 AWD が5,940,000円、ET-HS が6,380,000円となっている。日本仕様車の発表はSUBARUのニュースリリースによれば2026年4月9日で、公式の諸元表・主要装備表はいずれも(2026.04)表記だ。
通販で型式を探すときは末尾まで読み合わせたい。末尾に X が付かない XEAM12 や XEAM10 はトヨタ bZ4X 系の型式で、記号は似ていても別の車になる。
標準で入っているガラスと、設定が無いムーンルーフ
SUBARU公式の主要装備表では、フロントガラスとフロントドアガラスに「UV&IR(赤外線)カット機能付遮音ガラス」が全車標準。リヤドア、リヤクォーター、バックドアには「UVカット機能付濃色ガラス」が全車標準となっている。グレードや型式での差が付かない項目なので、XEAM12X の車両にも最初から入っている。
一方、パノラマムーンルーフ(電動ロールシェード/挟み込み防止機能付)は ET-HS のメーカー装着オプションとしてのみ設定があり、ET-SS には設定が無い。XEAM12X は ET-SS 専用の型式だから、この車に天井のガラスは付かない。ルーフ用のシェードを買い足す話は最初から検討の外に置いていい。同じ装備表と諸元表には「パノラマムーンルーフ装着車は室内高が-20mmとなります」という注記があり、裏を返せば XEAM12X は室内高1160mmをそのまま使える。
ガラス側でUVと赤外線を抑えていても、直射を受ける面が高温になること自体は別の話だ。標準装備があるからサンシェードが無用になるわけでも、逆に標準ガラスが何も防いでいないわけでもない。
サンシェードで変わるのはダッシュボードの表面温度
期待値の置き方を先に決めておきたい。JAF(日本自動車連盟)のユーザーテスト「真夏の車内温度」は、2012年8月22日・23日に埼玉県戸田市の駐車場で、晴れ・気温35度の条件下、正午から4時間、駐車条件を変えたミニバン5台を測っている。
| 駐車条件 | 車内の最高温度 | ダッシュボードの最高温度 |
|---|---|---|
| 対策なし(黒) | 57℃ | 79℃ |
| 対策なし(白) | 52℃ | 74℃ |
| サンシェード装着 | 50℃ | 52℃ |
| 窓を3cm開ける | 45℃ | 75℃ |
| エアコン作動 | 27℃ | 61℃ |
同じテストのなかで、車内の空気温度は57℃から50℃と7℃の差にとどまるのに対し、ダッシュボード面では79℃から52℃と27℃の差が付いている。サンシェードは車内を涼しくする道具ではなく、直射を受ける面の焼けを抑える道具と考えたほうが、買ったあとの落差が出ない。乗り込んだ直後の暑さそのものは、窓を開けての換気とエアコンで解決する範囲だ。
サイズと使い勝手をどう見るか
判断の軸は5つある。順に見ていけば、4点のどれを選ぶかは自然に決まる。
型式を指定して買うか、測ってから買うか
型式を指定して届くものは、車種に合うサイズで来る代わりに選択肢が少ない。寸法指定の汎用サイズは選択肢が広いが、商品説明自身が購入前のフロントガラスの実測を求めている。トレイルシーカーのフロントガラスの実寸は、SUBARU公式の諸元表にも主要装備表にも記載が無く、こちらでは確認できなかった。カタログから数値を探すのではなく、自分の車のガラス内寸をメジャーで測って注文するのが唯一の道になる。同じスバル車の選び方は
でも触れている。
ルームミラーの根元をどう逃がすか
ミラー部の処理は製品ごとに違い、あらかじめ切り込みを入れたもの、マジックテープ付きの開口にしたもの、V字カットとマジックテープを組み合わせたものがある。ここが合わないと、ミラーの根元に隙間ができて日射がそのまま入る。ドライブレコーダーを付けているなら、開口の余裕がある形を選んでおきたい。
反射させる素材か、厚手の布か
素材は2系統に分かれる。表面のコーティングで日射を反射させる系統(チタンシルバーコーティングなど)と、厚手の布を重ねる系統(600D高密度オックスフォード生地、2層構造オックスフォード布など)だ。布系は畳んだときにかさばりにくく、破れにくさを訴える製品が多い。
出し入れの方式
展開と収納には、傘のように開く傘型、ひねると円形に畳めるポップアップ式、形状記憶フレームを内蔵して広げるだけで形が決まるものがある。毎日出し入れするなら、片手で畳めるか、畳んだ形がドアポケットやグローブボックスに収まるかが効いてくる。週末しか乗らないなら、この軸の優先度は下げていい。
14インチディスプレイと中棒の関係
トレイルシーカーはSUBARU公式の主要装備表で14インチディスプレイナビゲーション&オーディオシステムが全車標準装備となっており、ダッシュボード中央に大きな画面が立つ。傘型を選ぶなら、中棒が画面やダッシュボードに当たらないか、中棒が曲がる構造かどうかを見ておく。この点はSUV全般で同じ課題になるので、
も合わせて読むと違いが分かる。
4点の中身を並べる
以下の仕様はいずれも各商品の販売ページに掲載されたメーカー記載の内容で、第三者機関の実測ではない。遮熱やUVカットの効き目を数値で比べたり、どれが一番涼しいと順位を付けたりはできない。読み方は「サイズの決め方」「ミラー部」「収納方式」の3点に絞るのが実際的だ。
カーキャンパージャパン 車種別サンシェード
商品情報に「型式:XEAM12X XEAM17X」「年式:令和8.4~」と明記されている車種別品。傘型の折り畳み式で、バックミラーの切れ込みは加工済み、中棒は360°回転可能とされる。測る手間をかけずにサイズの不安を消したいなら、この1点が最短になる。
カーキャンパージャパン トレイルシーカー XEAM12X/XEAM17X用 車種別サンシェード(傘型・折り畳み式)
Tarmxev 傘型サンシェード(10本骨)
電磁メッキ鉄製の10本骨と、360度自由に折り曲げられる TPE 素材の中棒を採用したとされる傘型。サイズは XL(140×80cm)と L(125×65cm)の2展開で、商品説明にも「ご購入前に、フロントガラスの寸法を測ってください」と書かれている。ルームミラー部はマジックテープ付きの切り込み、表面は高密度チタンシルバーコーティング。中棒が曲がる構造なので、大きな画面との干渉を避けたい人が持っておく選択肢になる。
Tarmxev 傘型サンシェード 10本骨・TPE中棒(XL 140×80cm/L 125×65cm の2サイズ)
BCKFNF 600Dオックスフォード生地
600D高密度の厚手オックスフォード生地を使い、形状記憶フレームを内蔵して広げるだけで展開、ひねると円形に畳めるとされる。生地表面には撥水・防汚コーティングを施すが、商品説明に「※完全防水ではありません」と注記がある。柄はサッカー柄。傘型の中棒そのものを避けたいなら、フレーム内蔵型が候補に入る。
BCKFNF 600D高密度オックスフォード生地サンシェード(形状記憶フレーム内蔵)
Tarmxev 2層構造オックスフォード布(ポップアップ式)
2層構造のオックスフォード布で、サイズは140cm×80cm。バックミラー部はV字カットとマジックテープを組み合わせ、ドライブレコーダー装着車でも隙間なく合うとされる。ひねると円形に畳めるポップアップ式で、商品説明には「※ご購入前にフロントガラスの内寸をご確認ください」と書かれている。柄はサッカー柄。ミラー周りの隙間を気にする人はここを見るといい。
Tarmxev 2層構造オックスフォード布サンシェード 140×80cm(ポップアップ式)
取り付けと使うときに気をつける点
トレイルシーカーは全車に予防安全パッケージ「SUBARU Safety Sense」を採用し、プリクラッシュセーフティはSUBARU公式の主要装備表で「ミリ波レーダー+単眼カメラ方式」と明記されている。雨滴感知オートワイパー/オートライトも全車標準だ。つまりフロントガラスの上部中央には単眼カメラと雨滴感知センサーが収まっている。
サンシェードを室内側に立てるときは、この部分を無理に押し込まず、機器を圧迫しない位置で使う。上端を突っ張らせて固定する使い方をしていると、センサーの前に生地が回り込みやすい。フロントガラス用は駐車中に使うもので、走行前には必ず外す。傘型を選んだ場合は、畳んだ状態でも中棒が14インチディスプレイに触れていないかを一度見ておきたい。
車中泊や長時間の駐車で使うなら
リヤドアから後ろは濃色ガラスが標準で入っているので、目隠しの必要度はフロントガラスほど高くない。まずフロント用を1枚用意し、足りないと感じてから側面や後方を足す順序にすると、買ったものが余りにくい。
寝床としての条件は装備表から読める。リヤシートは「ワンタッチフォールディング機能付6:4分割可倒式」が全車標準で、カーゴルームには AC100V/1500W アクセサリーコンセント、カーゴサイドフック4ヶ、カーゴアッパーフック2ヶ、トノカバーを備える。荷室容量はSUBARUのニュースリリースで ET-SS が633L、ET-HS が619L とされており、XEAM12X は ET-SS にあたる。フックとコンセントが最初から付いている分、追加で買うのはフロント1枚から始めれば足りる。レイアウトの組み方は
と
が参考になる。
よくある質問
寸法指定の汎用サイズはどう選べばよいか
自分の車のフロントガラスの内寸を実際に測り、その数値に近い表記の製品を選ぶ。トレイルシーカーのガラス実寸は公式資料に記載が無いため、XL(140×80cm)などの表記がそのまま合うと言い切れる材料がこちらには無い。
サンシェードを付ければ車内は涼しくなるのか
JAFのテストでは車内の空気温度の差は7℃程度で、体感が大きく変わるほどではない。差が出るのはダッシュボード面のほうで、79℃から52℃まで下がっている。
XEAM12X にムーンルーフ用のシェードは必要か
要らない。パノラマムーンルーフは ET-HS のメーカー装着オプションで、ET-SS 専用型式の XEAM12X には設定が無い。天井からの日射を塞ぐ買い物は不要になる。
サンシェードを付けたまま走ってよいか
フロントガラス用は駐車中の道具なので、乗り込んだら外してから発進する。上部にはカメラと雨滴感知センサーが収まっているため、覆ったままの走行は避ける。
まとめ
買う前に見るのはこの3点でいい。
- 車検証の型式が ZAA-XEAM12X か(そうなら ET-SS の前輪駆動で確定し、天井のガラスは付いていない)
- 期待するのはダッシュボード面の温度で、車内の空気温度ではないと納得できているか
- 型式指定の車種別品で手間を省くか、フロントガラスの内寸を測って汎用サイズを選ぶか
測るのが面倒なら車種別品、コーティング系や布系の質感で選びたいなら実測してから汎用サイズ、という分け方になる。傘型を選ぶときだけ、中棒と14インチディスプレイの位置関係を最後にもう一度見ておきたい。
この記事にはAmazonアソシエイトを含むアフィリエイト広告を含みます。

コメント