bZ4X のサンシェード選びは、車検証の型式欄が XEAM10(4WD は YEAM15)かどうかで買うものが変わる。2025年10月の一部改良で型式が切り替わり、2026年2月には別型式の bZ4X Touring も加わったため、通販の検索結果には3世代分の製品が並んでいる。対象は改良前、2022年5月から2025年10月までに売られた個体に絞り、1枚目に何を選ぶかまで決める。
XEAM10 期の bZ4X に合うサンシェード早見表
トヨタが公開している車両情報では、この期の bZ4X は UVカットガラスとプライバシーガラスがどちらも標準で、サンルーフ/ムーンルーフだけがオプション扱いになっている。後付けで足す価値が大きいのは、その2つが効かないフロントガラスだ。迷ったらフロントガラス用を1枚、そのうえで視線や荷室の日焼けが気になったら窓ごとに買い足す、という順序でいい。
| 覆う窓 | 固定方式 | 価格(2026年8月19日時点) | 在庫の状況 |
|---|---|---|---|
| フロントガラス(3Dスキャン設計) | 純正サンバイザーで挟む | ¥3,299 | 在庫あり |
| フロントガラス(スプリングワイヤー内蔵) | サンバイザー位置に押し込みベルクロ留め | ¥2,899 | 残りが少ない |
| サイドウインドウ | 窓枠に磁石で吸着 | ¥2,399 | 残りが少ない |
| リアガラス(バックドア) | クリップを枠の隙間に挟む | ¥3,599 | 在庫あり |
価格も在庫の状況もこの確認時点のもので、どちらも動く。注文前に商品ページで見直したい。
車検証の型式欄で XEAM10 かどうかを確かめる
型式は3組ある
トヨタが公開している車両情報では、2022年5月から2025年10月までの bZ4X は前輪駆動が ZAA-XEAM10、4WD が ZAA-YEAM15。2025年10月の一部改良以降は前輪駆動が ZAA-XEAM11、4WD が ZAA-XEAM15 に変わり、2026年2月に加わった bZ4X Touring は前輪駆動が ZAA-XEAM12、4WD が ZAA-XEAM17 と、さらに別の型式になる。XEAM10 と YEAM15 は改良前の bZ4X だけを指す型式で、改良後モデルや Touring を指す型式ではない。
中古で買った個体も型式欄で判別できる
同じ車両情報では、XEAM10 期はさらに2つに分かれている。2022年5月から2023年11月まではグレード Z のみ、2023年11月から2025年10月までは Z に G が加わる。ただしどちらの期間も型式は XEAM10 と YEAM15 のままだ。初度登録年月が手元で分からない中古車でも、車検証の型式欄さえ見れば改良前かどうかは判別できる。
Touring に乗っているなら対象が変わる。
通販の適合表記で起きている食い違い
当サイトが取得した商品データでは、「bZ4X 用」のサンシェードを6通りのキーワードで検索し、重複を除いた23件のうち、6件で型式と年式の記載が公式の対応と食い違っていた。型式に XEAM10 と書きながら対応年式を「2025年10月〜現行」としているもの、商品名は XEAM10 なのに適合欄は XEAM11 になっているもの、公式には存在しない「XEAM10/XEAM15」という組み合わせを載せているもの、対応年式が「2026年5月〜現行」でどの発売時期とも一致しないもの。商品名に XEAM10/YEAM15 と書きながら、適合欄では「2025年10月〜現行」と「2026年2月〜現行の bZ4X Touring」だけを挙げている1件もあった。
商品名の飾り文句も判断材料にならない。「新型」「2026新開発」「2025年新型」といった語は商品側の売り文句で、車の年式を指しているとは限らない。適合年式が「2022年5月〜現行」と整合している商品の名前が「2025年新型」で始まっている例が実際にあった。見るのは商品名ではなく適合欄の年式表記だ。
なお、ここで挙げた適合表記はいずれも出品者やメーカーの自己申告で、当方で実車に付けて確かめたものではない。表記が矛盾している商品が XEAM10 に付かないとも、整っている商品が必ず合うとも言い切れない。
標準で付いている窓まわりから逆算する
トヨタが公開している車両情報では、UVカットガラスとプライバシーガラスはグレード Z・G と前輪駆動・4WD の全4区分で標準、サンルーフ/ムーンルーフはオプション。18インチのアルミホイールが標準で、後席は分割可倒式という並びも4区分で共通している。
ただし載っているのは項目名だけだ。どの窓に適用されるのかも、紫外線カット率や可視光線透過率が何パーセントなのかも書かれていない。だから「後席側は濃色だから何もいらない」とも「UVカットガラスがあるから日焼けしない」とも言えない。言えるのはフロントガラスにその2つが効かないという一点で、そこが後付けの優先順位になる。
車体は全長4,690mm・全幅1,860mm・全高1,650mm、ホイールベース2,850mm。室内は長さ1,940mm・幅1,515mm・高さ1,160mm、乗車定員5名の5ドアSUVだ。一方でフロントガラスの寸法や形状はトヨタの諸元に項目自体が無く、公表されていない。改良後モデルや Touring とガラスの形が同じかどうかも、確かめる手立てが無い。
走行中に付けたままにできる窓、できない窓
道路運送車両の保安基準第29条と、その細目を定める告示第39条では、前面ガラスと側面ガラス(告示で定める部分を除く)について、運転者の視野を妨げないものとして可視光線の透過率などの基準に適合することを求めている。同条第4項は、その窓ガラスに検査標章など列挙されたもの以外を装着・貼り付け・塗装・刻印してはならないとも定める。
告示側では、第29条第3項の対象から外れる「告示で定める部分」を運転者席より後方の部分とし、運転者席より後方の座席等の側面ガラスがこれに当たるとしている。規制部分に装着できるものの要件は「装着され、貼り付けられ、又は塗装された状態において、透明であるもの」で、運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲で可視光線透過率70%以上を確保できること、とされている。
遮光を目的とした不透明なサンシェードは、この「透明」と「70%以上」を満たさない。フロントガラスと運転席・助手席の窓に使うものは駐車中専用と考え、走り出す前に外す。運転者席より後方の側面ガラスは、この規制部分から外れている。リアガラス(バックドアの窓)については、条文が名指ししているのが側面ガラスの範囲なので、規制の外だと決めつけない方がいい。
どこまで効くのか、JAF の実測値で見る
公表されている実測値
JAF(日本自動車連盟)のユーザーテスト「真夏の車内温度」では、2012年8月22日・23日に埼玉県戸田市の駐車場で、晴れ・気温35度、ミニバン5台、正午から4時間という条件で測っている。
| 条件 | 車内最高 | 車内平均 | ダッシュボード最高 |
|---|---|---|---|
| 対策なし(黒) | 57℃ | 51℃ | 79℃ |
| 対策なし(白) | 52℃ | 47℃ | 74℃ |
| サンシェード装着 | 50℃ | 45℃ | 52℃ |
| 窓開け(3cm) | 45℃ | 42℃ | 75℃ |
| エアコン作動 | 27℃ | 26℃ | 61℃ |
JAF 自身はこのテストについて、サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない、と結論している。サンシェードを付けても車内最高温度は50℃というのが公表値だ。
差を読むときの注意
公表されているのは条件ごとの実測値で、条件どうしの差は公表値ではない。同じ黒どうしで引き算するとダッシュボード最高温度は79℃と52℃、車内最高温度は57℃と50℃。白の対策なしと引けばダッシュボードは74℃と52℃、車内最高温度は52℃と50℃で、どの行と比べるかで差の大きさが変わる。サンシェード装着の行が黒い車か白い車かも、覆ったのがフロントだけか全窓かもページには書かれていない。測ったのはミニバンなので、bZ4X で何℃下がると読み替えることもできない。
期待の置き方は「車内が涼しくなる」ではなく「直射日光が当たる面の温度上昇を抑える」方が実態に近い。ダッシュボードは79℃・74℃に対して52℃と離れているのに、車内の空気は57℃・52℃に対して50℃で、差の出方が同じではないからだ。乗り込んだ直後の暑さそのものが消えるわけではなく、ハンドルやダッシュボードに触れたときの熱さと、内装の日焼けや劣化を抑えるのが主な役割になる。
車格による違い
JAF は2023年8月28日に東京都練馬区で、送迎用バスとミニバンを並べた別のユーザーテストも行っている。14時までは曇りで次第に晴れ、最高気温34.0度・最低気温25.3度。エアコンを止めた状態から測ると、車両の大きさによって車内温度に大きな差は見られず、どちらも1時間後には40℃を超え、最終的に車内温度48℃・ダッシュボード57.8℃に達した。熱中症の暑さ指数は、測定開始から3分後に注意、10分後に警戒、21分後に厳重警戒、41分後に危険レベルへ届いている。
ただし比べられたのは送迎用バスとミニバンで、SUV は入っていない。SUV でも同じとは断定できないし、このテストはサンシェードの効果を測ったものでもない。
電気自動車どうしで見比べるなら、こちらも参考になる。
選び方の4つの軸
固定方式
今回データが取れた範囲では、フロントガラス用は吸盤やクリップを使わず、本体をガラスに立てかけて純正のサンバイザーで挟むだけの方式が主流だった。サイドウインドウ用には窓枠に磁石で吸着させる方式があり、付けたまま窓を開け閉めできるとしている。リアガラス用は付属のクリップをガラス枠の隙間に挟んで留める。内装に跡を残したくないなら吸盤やクリップを使わない方式、付けたまま窓を操作したいなら磁石式を取る。
覆う窓の範囲
後付けで効くのはフロントガラスから。駐車中の視線が気になる、仮眠や車中泊をする、荷室に積んだものの日焼けが気になる、といった事情が出てきたところでサイド用やリアガラス用を足す。窓ごとに別商品なので、必要な範囲だけ買い足せる。
収納と出し入れ
形状記憶のワイヤーフレームやスプリングワイヤーを内蔵していて、袋から出すと自然に開き、ひねって8の字に畳んで収納袋へ戻す方式が多かった。毎日の駐車で使うものだから、畳んだときにドアポケットやシートの脇へ収まるかどうかは、遮光の性能と同じくらい使い続けられるかを左右する。
ドライブレコーダーやミラーとの干渉
フロントガラス用には、ドライブレコーダーを付けた状態でも干渉しないと説明している商品がある。前方録画のカメラやセンサーがフロントガラスの上部にあるなら、商品説明にその記載があるかを先に見ておく。
同じ車格の SUV でどう選ばれているかも、判断の材料になる。
1枚目はフロントガラス用から
内装に跡を残さず、生地の質感で選ぶなら
2022年以降の bZ4X(XEAM10/YEAM15型)のフロントガラス形状を3Dスキャンして設計したと説明している商品。クリップも吸盤も使わず、ガラスに立てかけて純正のサンバイザーで挟むだけで留まる。生地は手触りの滑らかな高密度の滑面布で、表裏ともブラック。形状記憶のワイヤーフレームでひねって丸め、付属の収納袋に入れる。確認時点では在庫があった方を先に押さえたいなら、こちらから見ていい。
bZ4X XEAM10/YEAM15型 2022年以降対応 フロントガラス用サンシェード 3Dスキャン設計・サンバイザー挟み込み式・両面ブラック
ドライブレコーダーを付けているなら
適合欄が「トヨタ bZ4X XEAM10/YEAM15型 2022年5月〜 専用設計」と、型式も年式もこの世代で揃っている商品。スプリングワイヤーフレームが内蔵されていて、収納袋から取り出すと開く。吸盤は使わず、サンバイザーの位置へ押し込んでベルクロで留める。説明文には、ドライブレコーダーを付けていても車にフィットし、バックミラーに干渉しないと書かれている。確認時点では在庫はあったものの、残りが少ない状態だった。
bZ4X XEAM10/YEAM15型 2022年5月〜対応 フロントガラス用サンシェード スプリングワイヤー内蔵・吸盤不要・ドラレコ装着車も可
後席の視線と荷室の日焼けが気になるなら
型式(XEAM10/YEAM15)と対応年式(2022年5月〜、または2022年以降)の両方が公式の対応と整合している商品は、覆う窓ごとに分かれている。整合が取れているもののうち、1つで全部の窓をまかなうのは4枚セットの1件だけだった。足すなら窓ごとに選ぶのが現実的な形になる。
サイドウインドウ用
適合欄が「bZ4X XEAM10/YEAM15型 2022年5月〜 対応」の製品。磁石で車の窓枠に吸着させる方式で、工具も接着剤も要らず、付けたままでも窓の開け閉めができるとしている。素材はポリエステルで、通気性があることをうたっている。使わないときは丸めて畳み、付属の収納バッグへ。確認時点では在庫はあったものの、残りが少ない状態だった。
bZ4X XEAM10/YEAM15型 2022年5月〜対応 サイドウインドウ用サンシェード 磁石式・装着したまま窓の開閉が可能
リアガラス(バックドア)用
2022年以降の bZ4X(XEAM10/YEAM15型)の後部リアガラス形状に合わせて設計したと説明する製品。フロント用ともサイド用とも別の専用形状で、付属の固定クリップを1〜3個、リアガラス枠の隙間に挟んで留める。生地は表裏ともマットブラック。商品説明には駐車時専用である旨が明記されている。荷室に置いたままの荷物の日焼けが気になるなら、ここまで足す。
bZ4X XEAM10/YEAM15型 2022年以降対応 リアガラス(バックドア)用サンシェード 専用形状・固定クリップ付属・駐車時専用
仮眠や車中泊で使うとき
外から見えないようにしたいなら、フロントとサイドを合わせて覆う形になる。ただし覆っても車内が安全な温度になるわけではない。JAF のテストが示しているのは、対策をしても人や動物が耐えられない温度に達すること、そしてエアコンを止めれば数十分で熱中症の危険レベルへ届くことだ。目隠しとして使うことと、その中で過ごせるかどうかは別の話として扱う。
注文する前に確認しておくこと
車検証の型式欄が XEAM10 か YEAM15 であることを確かめ、商品ページでは適合欄の年式表記に「2022年5月〜」または「2022年以降」が含まれているかを見る。型式と年式が食い違っている商品は、どちらが正しいのかを出品者に問い合わせてから買う。XEAM11 か XEAM15 なら改良後、XEAM12 か XEAM17 なら Touring で、探す商品自体が変わる。
遮光率99.9%や紫外線98%以上カットといった数値も、いずれも出品者の自己申告で第三者の試験値ではない。縦横の実寸はどの商品説明にも書かれておらず、フロントガラスを過不足なく覆えるかどうかはデータからは分からない。商品名に「並行輸入品」と付いたものは取り扱いの続き方が読みにくいことがあるので、条件が同じなら素材や固定方式まで説明に書かれている方を選んでおくと、届いてからの食い違いが起きにくい。
よくある質問
2025年10月以降の bZ4X 用と書かれたサンシェードは XEAM10 にも使えますか
改良後モデル(XEAM11/XEAM15)用や bZ4X Touring(XEAM12/XEAM17)用として売られているものが XEAM10 にも付くとは言えない。逆も同じだ。フロントガラスの寸法はトヨタの諸元に項目が無く、世代をまたいで形が同じかどうかを確かめる手立てが無い。
サンシェードを付けたまま走行してもいいですか
フロントガラスと運転席・助手席の窓に付ける不透明なものは、駐車中に使って走り出す前に外す。運転者席より後方の側面ガラスは、条文の規制部分から外れている。
サンシェードを付けると車内は何度下がりますか
1つの数字では答えられない。公表されているのは条件ごとの実測値だけで、どの行と引き算するかによって差が変わるうえ、測定車はミニバンだ。比べる2条件を自分で決めたうえで、上の表を読む形になる。
UVカットガラスが標準なら、サンシェードは要りませんか
トヨタの記載は項目名だけで、どの窓に入っているのかもカット率が何パーセントなのかも公表されていない。効く範囲が分からない以上、正面から日が入るフロントガラスの分は別に手当てしておく。
フロント用だけで足りますか、それとも全窓セットにすべきですか
日常の駐車ならフロント用1枚から始めていい。後席に人を乗せる、荷室に荷物を置いたままにする、仮眠に使う、といった事情が出てから足せば無駄が出ない。窓ごとに製品が分かれているので、あとからの買い足しもしやすい。
まとめ
まず車検証で型式と初度登録年月を確認する。XEAM10 か YEAM15 なら改良前で、この記事の対象だ。次に、標準の UVカットガラスとプライバシーガラスが効かないフロントガラス用を1枚目に選ぶ。視線や日焼けの事情が出てきたら、サイドとリアを窓ごとに足す。どの商品を選ぶときも、商品名ではなく適合欄の年式表記を最後に見ておく。
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