真夏の屋外駐車から戻ると、ハンドルもダッシュボードも触りにくいほど熱を持っている。通販でサンシェードを探すと、兄弟車の bZ4X 用と bZ4X Touring 用が同じ検索結果に並び、商品名に書かれた型式もそろっていない。bZ4X Touring の型式は ZAA-XEAM12(FWD)と ZAA-XEAM17(4WD)で、選ぶときはこの表記を商品側と突き合わせる。天井と後方の窓は標準の装備でふさがっているので、後付けで足す主役はフロントガラス用になる。
4製品の早見表と、足す順番
| 製品 | 装着範囲・形状 | 適合表記 | 価格 |
|---|---|---|---|
| LANTU 折りたたみ式 | フロント/折りたたみ | XEAM12・XEAM17 を明記 | 1,999円 |
| KOKATO 折りたたみ式 | フロント/折りたたみ | 2026年2月〜現行 | 3,050円 |
| LANTU 傘型 | フロント/傘型 | Touring 明記・型式なし | 3,290円 |
| サイド用メッシュ | 後席側面/クリップ | XEAM12・XEAM17 を明記 | 3,798円 |
価格はいずれも Amazon の実売価格(2026年8月18日確認時点)で、変動する。1枚だけ買うならフロントガラス用で、後席側面は換気や目隠しの目的があるときに足す。
bZ4X Touring と bZ4X は別の車
bZ4X Touring は2026年2月25日発売で、トヨタは bZ4X に続くバッテリーEVとして、bZ4X の約1.4倍のラゲージスペースを確保したモデルと位置づけている。グレードは Z の1種類、駆動方式は FWD と 4WD の2つ。ボディサイズは全長4,830mm×全幅1,860mm×全高1,675mmで、bZ4X の全長4,690mm・全高1,650mm とは寸法が違う。
車検証のどこを見るか
車検証の型式欄に ZAA-XEAM12 なら FWD、ZAA-XEAM17 なら 4WD と書かれている。この文字列がそのまま商品ページの適合表記と照らし合わせる基準になる。兄弟車の bZ4X 側は、2022年5月〜2025年10月が ZAA-XEAM10/ZAA-YEAM15、2025年10月の一部改良以降が ZAA-XEAM11/ZAA-XEAM15 と分かれている。
商品名の型式表記が公式とずれている例
当サイトが取得した17件の商品データでは、適合をうたう表記が6通りに割れていた。XEAM12/XEAM17 と令和8年2月〜現行を併記したもの、bZ4X の XEAM11/XEAM15 と Touring の XEAM12/XEAM17 を書き分けたものは公式と一致する。型式を書かず「2026年2月〜現行」とだけ書いたものも、発売時期の面では合っている。
一方、商品名が「bZ4X ツーリング XEAM10/YEAM15型専用」なのに説明側は bZ4X のマイナーチェンジモデル向けになっているもの、Touring に XEAM10/YEAM15 を割り当てているものもあった。XEAM10 と YEAM15 は2025年10月より前の bZ4X の型式なので、この2つだけを根拠に Touring 対応とは読めない。箇条書きの見出しに別車種名がそのまま残っている商品もあり、判断材料になるのは型式と年式が書かれた本文側だけだと考えたほうがいい。
最初から付いている窓まわりの装備
主要装備一覧表を見ると、bZ4X Touring は窓まわりがかなり埋まっている。パノラマムーンルーフには電動サンシェード(挟み込み防止機能付)が標準で付き、上から差し込む日射しには後付けの製品が要らない。後席側面とバックガラスはプライバシーガラス、リヤクォーターもプライバシーガラス。フロントガラスは高遮音性ウインドシールドグリーンガラス、運転席・助手席は高遮音性フロントサイドグリーンガラスで、どちらもUVカット&IRカット機能付きになっている。
つまり組み立て方は、天井は電動サンシェード、後席から後ろは標準の濃色ガラス、そこへフロントガラス用を1枚足すという分担になる。後席の窓をもっと暗くしたい、虫を入れずに換気したいという目的があるときだけ、サイド用を追加で考える。
走行中に付けたままにできるのはどこまでか
道路運送車両の保安基準第29条第4項は、前面ガラスと側面ガラスに、検査標章など各号に挙げられたもの以外を装着・貼付・塗装・刻印してはならないと定めている。第3項で除かれる部分は、細目を定める告示第39条第2項で運転者席より後方の部分と定義されている。装着してよいものの要件は同告示第39条第3項第7号にあり、装着された状態で透明であること、運転者が交通状況を確認するために必要な視野で可視光線透過率70%以上が確保できることが求められる。
日射しを遮るサンシェードは透明ではないから、フロントガラスと運転席・助手席の窓に付けたまま走ることはできない。フロント用は駐車中に使うものとして選ぶ。運転者席より後方の側面ガラスとリヤガラスはこの規制部分から外れているので、後席の窓に付けるタイプは位置としては当てはまらない。ただし後方の視界を妨げないことは別に必要で、個別の製品が保安基準に適合するかどうかまではここで判定していない。
JAFのテストで大きく差が出たのはどこか
JAF(日本自動車連盟)のユーザーテスト「真夏の車内温度」は、2012年8月22日・23日に埼玉県戸田市の駐車場で、晴れ・気温35度の条件下、正午から4時間、駐車条件を変えたミニバン5台を測っている。
| 駐車条件 | 車内最高 | 車内平均 | ダッシュボード最高 |
|---|---|---|---|
| 対策なし(黒) | 57℃ | 51℃ | 79℃ |
| 対策なし(白) | 52℃ | 47℃ | 74℃ |
| サンシェード装着 | 50℃ | 45℃ | 52℃ |
| 窓開け(3cm) | 45℃ | 42℃ | 75℃ |
| エアコン作動 | 27℃ | 26℃ | 61℃ |
公表値から計算すると、対策なし(黒)とサンシェード装着の開きは車内最高で7℃、ダッシュボード最高では27℃になる。この差分はJAFが発表した数値ではなく、上の表からの引き算である点に注意したい。読み取れるのは、空気の温度より、ダッシュボード表面の温度のほうが差が大きいということ。JAF自身は、サンシェードや窓開けでは温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度になると結論づけている。測ったのはミニバン5台であって bZ4X Touring ではないから、この車で何℃下がる話には読み替えられない。
選び方は4つの軸で足りる
第一に適合表記の精度。XEAM12/XEAM17 か「2026年2月〜現行」が書かれているかを見る。第二に装着範囲。上に書いたとおり後付けの優先度はフロントガラスが最も高い。第三に形状と固定方式で、折りたたみ式は畳めば小さくなる代わりに広げる手間があり、傘型は開閉が速い代わりに畳んだときの棒状の長さが出る。固定はサンバイザーで挟むタイプと吸盤を使うタイプに分かれる。第四に収納で、袋が付いているか、車内のどこに置けるかを見る。
遮光率や可視光線透過率で比べたいところだが、今回取得した商品データに第三者試験の測定値は1件も入っていなかった。紫外線カット率99.9%やUPF50+といった数字はいずれも出品者の記載であって試験機関の測定値ではないから、製品ごとの遮光性能を数値で並べることはしない。サンシェード自体の縦横寸法もデータに含まれておらず、サイズの数値比較もしない。気になる場合は商品ページ側で確認してほしい。
同じ4軸で選んだ他車種の記事も置いておく。
フロントガラス用の3製品
型式まで一致する折りたたみ式(LANTU・1,999円)
適合表記に bZ4X の XEAM11/XEAM15(2025年10月販売型)、bZ4X Touring の XEAM12/XEAM17(2026年販売型)、スバル ソルテラのマイナーチェンジモデルを並べていて、Touring 側の型式が公式の表記とそろっている。スプリングワイヤー入りで、袋から出すと広がり、8の字にねじって畳む。吸盤を使わずサンバイザーで挟み込む固定方式。素材は高密度アルミ遮熱シートとポリウレタン断熱素材を交互に重ねた4層構造と説明されている。付属の収納袋は駐車時のハンドルカバーにもなるとしている。ただし箇条書きの見出しには別車種名が残っているので、判断は本文の型式表記で行う。
LANTU bZ4X Touring(XEAM12/XEAM17)対応 フロントサンシェード 折りたたみ式・4層構造・収納袋付き
発売時期で合わせる折りたたみ式(KOKATO・3,050円)
適合表記は「BZ4X/BZ4X ツーリング 2026年2月〜現行」で、型式そのものは書かれていないが発売時期の表記は公式と一致する。折りたたみ式で収納ポーチが付き、固定はサンバイザーで挟み込む方式。ルームミラーの後ろに収まる形状としている。素材は高密度生地への多層チタンシルバーコーティング。型式の文字列で確定させたい人は前者、時期表記で足りると考える人はこちらでいい。
KOKATO bZ4X/bZ4X ツーリング 2026年2月〜現行 車種専用設計 フロントサンシェード 折りたたみ式
開閉の速い傘型(LANTU・3,290円)
適合表記はトヨタ bZ4X(2025年10月販売型)、bZ4X Touring(2026年販売型)、スバル ソルテラのマイナーチェンジモデル。型式は書かれていないが Touring は明記されている。紐を引いて開閉する傘型で、毎日出し入れするなら畳む手間が一番軽い。傘骨はグラスファイバーで、末端のシリコンカバーが内装への接触を抑えるとしている。固定は耐熱シリコン吸盤で中央を支える方式。素材は200℃耐熱シリコンと多層ナノ高分子断熱素材、外側にチタンシルバー加工。畳んだときに棒状の長さが出るので、置き場所を先に決めておきたい。
LANTU bZ4X Touring 対応 傘型フロントサンシェード 紐引き式・シリコン吸盤固定
後席側の窓に足すなら
サイドウインドウ用のメッシュタイプは、「bZ4X Touring XEAM12 XEAM17型 令和8年2月〜現行」と型式まで書いている。メッシュ生地に内部スプリングを組み合わせた伸縮構造で、金属製クリップをドアフレームに留める。吸盤を使わないので、付けたまま窓を開け閉めできるのがフロント用との違い。用途として通勤・送迎・長距離移動・車中泊が挙げられている。後席側面は前述のとおり規制部分から外れる位置にある。
注意が1つあり、同じ商品名・同じ説明文で3,798円と9,788円の出品が並んでいる。取得できたデータからは枚数や内容の違いを判別できなかったので、注文前に出品ページ側で中身を確かめてほしい。
bZ4X Touring XEAM12/XEAM17型 対応 サイドウインドウ用メッシュサンシェード クリップ固定
買う前に確認する4つのこと
- 車検証で型式を見る。ZAA-XEAM12 か ZAA-XEAM17 のどちらかが書かれている。
- 商品ページの適合表記に、その型式か「2026年2月〜現行」があるかを見る。商品名の「新型」「ツーリング」だけでは世代が確定しない。
- 適合表記はメーカーや出品者の自己申告なので、返品や交換の条件を先に読んでおく。
- 届いたら実際にガラスへ当ててみて、ルームミラーやドライブレコーダー、フロントガラス上部のカメラまわりと干渉しないかを確かめる。
よくある質問
走行中もサンシェードを付けたままにできますか
フロントガラスと運転席・助手席の窓は保安基準第29条第4項の対象で、装着された状態で透明であることが求められるため、付けたままにはできない。運転者席より後方の側面ガラスは細目告示第39条第2項で対象から除かれる部分にあたる。
bZ4X 用と書かれたサンシェードを bZ4X Touring に使えますか
使えるとも使えないとも判断できない。bZ4X Touring と bZ4X は全長・全高が違い、フロントガラスの寸法や形状はどちらの諸元表にも載っていない。XEAM12/XEAM17 か2026年2月以降と書かれた製品を選ぶのが確実だ。
パノラマムーンルーフに電動サンシェードが付いていますが、別途必要ですか
天井については後付けの製品は要らない。ムーンルーフの電動サンシェードと後席側の濃色ガラスは標準装備なので、足す価値が残っているのはフロントガラスだ。
サンシェードを付ければ車内は涼しくなりますか
JAFのテストの結論は、サンシェードや窓開けでは温度抑制効果は低いというもの。上の表で差が大きかったのはダッシュボード表面の温度で、乗り込んだ直後にハンドルやダッシュボードへ触れたときの熱さは変わってくる。
まとめ
順番はこうなる。まず車検証で ZAA-XEAM12 か ZAA-XEAM17 かを確かめ、次にフロントガラス用の3製品から候補を1つに絞る。型式の文字列まで一致させたいなら LANTU の折りたたみ式、発売時期の表記で足りるなら KOKATO、開閉の手間を減らしたいなら傘型。決めたらメーカーや出品者の適合情報をもう一度読み、自分の型式か2026年2月以降が書かれていることを確認してから注文する。天井と後方は標準装備でふさがっているので、後席側のメッシュタイプは換気や目隠しの目的があるときの追加でいい。
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