サクラのタイヤ交換とジャッキポイント|締付トルク98N・m

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

サクラ(型式ZAA-B6AW)のタイヤ交換は、ラゲッジボードの下にジャッキが積まれているかどうかと、車が2026年6月のマイナーチェンジの前か後かで、最初にやることが分かれる。2022年6月版と2024年6月版の日産の取扱説明書では、ジャッキと工具は標準で搭載されておらず、ジャッキは車両専用のものを指定のジャッキアップポイントにかける。マイナーチェンジの後の車なら、まず車に付いている取扱説明書で同じ記載かを確かめてから読み進めてほしい。

目次

サクラのタイヤ交換で最初に押さえること

2022年6月版と2024年6月版の取扱説明書(Web版)では、サクラにはスペアタイヤ・ジャッキ・ハンドル兼ホイールナットレンチ・ハンドルレバーが標準で搭載されていない。ジャッキアップするなら、この車両専用のジャッキを準備し、詳しくは日産販売会社に相談するよう案内されている。

ジャッキをかける位置は、取扱説明書の図の矢印が示すジャッキアップポイントに限られる。ジャッキアップポイント以外にかけると、車体が変形するおそれがある。

型式ZAA-B6AW(2022〜2026年)のサクラの規定値を、日産のよくある質問(2022年6月の発売以降が対象)と取扱説明書(2024年6月版)からまとめた。

項目 規定値 出典
ホイールナットの締め付けトルク 98N・m(10kg・m) 取扱説明書・よくある質問
ナットのネジ径・ピッチ M12・1.5mm よくある質問
ナットの2面幅 21mm よくある質問
ナットの数 1輪4個(4穴)・4輪で16個 よくある質問
指定空気圧 155/65R14・165/55R15とも前後240kPa(2.4kgf/cm2) よくある質問

ナットの値は、グレードによる違いの記載が無い。ナットの座面の形も記載が無い。空気圧は、2026年6月のマイナーチェンジ以降の区分でも同じ値が示されている。

作業の前にそろえる道具

ジャッキはディーラーオプション

取扱説明書には「ジャッキ、ハンドル兼ホイールナットレンチ、ハンドルレバーの取り出しかた(ディーラーオプション)」という項目があり、ジャッキ一式は販売店で付けるオプションの扱いだ。日産のよくある質問も、乗用車のジャッキはディーラーオプションとして設定しているので、希望するなら近くの日産販売店に相談するよう案内している。

オプションのジャッキは、後席シートを車両前方へスライドさせ、ラゲッジボードを持ち上げると取り出せる。取り出すときは金属部などに手をぶつけないよう注意し、ジャッキとラゲッジボードを内装部品に当てない(傷がつくおそれがある)。

レスポンスの整備記事には「ジャッキも車両に付属のものを使う」とあるが、取扱説明書ではサクラのジャッキは標準で搭載されていない。自分の車に積まれているかはラゲッジボードの下を見て確かめ、無ければ車両専用のジャッキを用意する。

自分で交換するときの最低限の道具

レスポンスの整備記事は、ジャッキ・ホイールレンチ・トルクレンチを最低限用意する道具に挙げている。EVsmartブログの記者は、これに加えてエアゲージ・空気入れ・手袋を用意し、ホイールレンチは21mmが要ると書いている。輪止めと停止表示板もサクラには標準で搭載されていないので、輪止めは別に準備する。

道具で迷ったら、トルクレンチを優先して用意する。規定トルクで本締めできるかどうかで、交換の仕上がりが決まる。

ジャッキアップポイントの位置と、かけてはいけない所

取扱説明書の図で位置を確かめる

日産の取扱説明書の「ジャッキアップポイント」の項目は、図の矢印で示した位置をジャッキアップポイントとしている。項目の本文には位置の寸法や前後の区別を文字で書いた説明が無いので、位置は取扱説明書の図で確かめる。

レスポンスの整備記事(2024年1月)は、サクラのジャッキアップポイントは従来の車と違いがなく、サイドシルの下をのぞくと鋼板を貼り合わせたリブに目印の切り込みがあり、必ずこの場所にジャッキを当てるよう書いている。正確な位置は、取扱説明書の図と見比べて確かめたい。

ジャッキの使い方の決まりも取扱説明書にある。この車両専用のジャッキを使い、他車のジャッキは使わない。専用のジャッキを他車にも使わない。タイヤ交換とタイヤチェーンの脱着以外の目的では使わない。

EVならではの床下バッテリーの注意

EVのサクラは、床下にバッテリーが載っている。レスポンスの整備記事は、取扱説明書でジャッキアップポイントを必ず確かめてその場所以外にジャッキを当てず、フレームやバッテリーケースを傷つけないよう注意している。EVsmartブログの記者も、保護カバーやステーがあってもバッテリーへ衝撃や荷重がかからないようにすると書いている。床下で当てやすそうな面を見つけても、ジャッキアップポイント以外には当てない。

ガレージジャッキで上げるときの当て位置の例

確かめた日産の取扱説明書のジャッキの項目が案内しているのは、車両専用のジャッキを指定のジャッキアップポイントに当てる方法だ。ガレージジャッキの当て位置は、EVsmartブログの記者が自分のサクラで行った作業例で、メーカーの指定ではない。

  • フロント: 奥のクロスメンバー構造のボルト部分に当てた。当てやすいアクスルマウントのステーのボルトは、マウントへの負荷を考えて避けている
  • リア: トーションビームのクロスメンバーに付いているブラケットを使った

ガレージジャッキなどで2輪以上を同時に上げるなら、当て馬を使って安定させる(レスポンスの整備記事)。ガレージジャッキは車を長時間持ち上げて保持する工具ではないので、作業は短時間で済ませる(EVsmartブログ)。床下のバッテリーに当てないことは、ガレージジャッキでも変わらない。

初めて自分で交換するなら、取扱説明書が手順を示している車両専用のジャッキで、ジャッキアップポイントに当てる方法を選ぶのがいい。

ジャッキアップの前の準備と安全の決まり

取扱説明書の手順と警告から、上げる前に済ませることを並べる。

  • 交通の妨げにならず安全に作業できる、平坦で硬い場所に停車する
  • パーキングブレーキをかけ、シフトをPにする
  • 人と荷物は必ず車から降ろしておく
  • ジャッキをかける位置の対角にあるタイヤに輪止めをする。前輪を上げるときは後輪の後ろ側、後輪を上げるときは前輪の前側に置く。輪止めは、タイヤを固定できる大きさの石や木片などで代用できる
  • やわらかい地面ではジャッキアップしない(ジャッキが倒れ、事故につながるおそれ)。やむを得ず傾斜地で作業するなら、ジャッキをかける位置と対角のタイヤの下り側に輪止めをして、車が動かないようにする
  • ジャッキの上や下に台やブロックなどを入れない

ジャッキアップした車の下には入らない。 ジャッキが外れると重大な傷害につながるおそれがある。ジャッキアップ中はEVシステムを始動しない。車が発進し、重大な傷害につながるおそれがあると取扱説明書が注意している。

サクラのタイヤ交換の手順

ジャッキアップの前にナットを少し緩める

ホイールキャップが付いていれば先に外す。JAFの案内では、ジャッキアップする前にホイールナットを少しだけ緩めておく。EVsmartブログの記者も、ジャッキアップの前にクロスレンチなどで軽く緩めておくと書いている。

緩めるときも締めるときも、レンチを足で踏んで回さない。ボルトをねじ切ることがある(EVsmartブログ)。

専用のジャッキでタイヤが少し浮くまで上げる

取扱説明書の手順では、ジャッキにハンドルレバーとハンドル兼ホイールナットレンチを取り付け、ジャッキの上部がジャッキアップポイントに接触するまで手でジャッキを回す。そのあとハンドル兼ホイールナットレンチを回して、タイヤが地面から少し離れるまでジャッキアップする。必要以上に高く上げないこと。

仮締めは対角の順に

ナットを外してタイヤを付け替え、ナットを手で掛けたあと、対角線の順に、ガタつきが無くなるまで2〜3回に分けて仮締めする(JAFの案内)。サクラは4穴なので、1個締めたら向かい側の1個、という順で回る。

本締めは車を下ろしてから

車体を下ろしてジャッキを外してから、仮締めと同じ順序で本締めする。JAFは、本締めは取扱説明書に書かれた規定トルクで行い、無理に締めるとボルトが破損するおそれがあると案内している。型式ZAA-B6AW(2022〜2026年)の規定トルクは98N・mだ。EVsmartブログの記者も、締める順序は対角に、本締めはジャッキを下ろしてからトルクレンチで行うと書いている。

レスポンスの整備記事は、レンチでの締め付けは仮締めとし、最後はすべてのナットをトルクレンチで規定トルクに締めるよう書いている。クリック式なら「カチッ」と鳴ったところで止め、何度も鳴らさない。締めすぎになり、トルクレンチも傷める。

トルクレンチが無いときは、レンチで締めたあと、できるだけ早くガソリンスタンドや修理工場で規定トルクの本締めを頼む(JAFの案内)。

交換したあとの確認と、外したタイヤの扱い

EVsmartブログの記者は、試運転の前に必ず空気圧を確かめ、家の周りを1周する程度の試運転で、ホイールのがたつきやナットの緩みが無いかを確かめている。指定の空気圧とタイヤサイズは、運転席ドアの開口部の表示でも確かめられる。

使った工具とジャッキは元の場所に収納する。車室内に放置すると事故につながるおそれがあると、取扱説明書が注意している。

位置交換の目安

取扱説明書は、タイヤの偏摩耗を防いで寿命を延ばすために、約5,000kmごとのローテーション(位置交換)を勧めている。入れ替えは、左右それぞれで前後のタイヤを入れ替える。位置交換と同時に空気圧も点検し、位置交換については日産販売会社に相談するよう案内している。外すときに装着位置(前後左右)をマスキングテープなどに書いておくと、位置交換の目安になると、EVsmartブログの記者は書いている。

外したタイヤの保管

EVsmartブログの記者の作業例では、外したタイヤは縦置きにしてカバーをかけ、屋内に保管する。外気にさらしたまま半年以上置くと、ゴムの劣化が進むという。

履き替えの前に確かめるタイヤとホイールの規格

純正のタイヤとホイールのサイズ

カタログの情報では、サクラの型式はZAA-B6AWで、2022年の発売から2026年のマイナーチェンジの後の区分まで同じ型式で記載されている。日産のよくある質問は、サクラを「2022/06〜・KE0型」として扱い、純正のタイヤとホイールを次のように案内している。

区分 グレード タイヤ ホイール 重さ(参考)
2022年6月の発売以降(マイナーチェンジ前) S 155/65R14 75S 14×4.5J スチール 約5.5kg/本
2022年6月の発売以降(マイナーチェンジ前) XとG 155/65R14 75S 14×4.5J アルミ 約6.5kg/本
2022年6月の発売以降(マイナーチェンジ前) Gのメーカーオプション 165/55R15 75V 15×4.5J アルミ 約7.5kg/本
2026年6月のマイナーチェンジ以降 S 155/65R14 75S 14×4.5J スチール 案内なし
2026年6月のマイナーチェンジ以降 X 155/65R14 75S 14×4.5J アルミ 案内なし
2026年6月のマイナーチェンジ以降 GとXのメーカーオプション 165/55R15 75V 15×4.5J アルミ 案内なし

マイナーチェンジ前の区分の、2023年12月追加のX 90周年記念車は155/65R14 75S・14×4.5Jのアルミホイール。ホイールの重さはばらつきがある参考値だ。

サクラの純正ホイールは、14インチ・15インチとも、PCD100・4穴・インセット46・ハブ穴径56mmで、2022年6月の発売以降と2026年6月のマイナーチェンジ以降の区分で同じ値が示されている。

タイヤやホイールを替えるときの決まり

取扱説明書は、タイヤやホイールを替えるときの決まりとして次を挙げている。

  • タイヤは4本すべてを同じ時期に、指定サイズで、銘柄と溝の模様をそろえたものに替える
  • ホイールも指定サイズで、同じ種類のものを使う
  • 他車用のホイールは、リム径やインセットが同じでも使えない場合がある。手持ちのものを使うときは販売会社に相談する
  • アルミホイールには荷重制限があるので、交換時は販売会社に相談する
  • 交換後はホイールバランスを確実に取る
  • バルブキャップは日産純正品を使い、工具で締め付けない

サイズとホイール選びは、次の記事でまとめている。

出先でパンクしたとき

日産のよくある質問では、環境や燃費に配慮してタイヤ応急修理キットを標準装備とし、乗用車のスペアタイヤとジャッキの設定を廃止したと説明している。使われないまま廃棄されがちなスペアタイヤを減らせること、車が軽くなること、パンクのときにジャッキアップせずに修理できることを利点に挙げている。

サクラはスペアタイヤを積んでいないので、タイヤの接地面(トレッド部)の軽度なパンクは、ラゲッジルームに格納されたタイヤ応急修理キットで応急修理する。取り出すときは後席シートを車両前方へスライドさせる。レスポンスの整備記事は、電動の空気入れが付いていて、パンクのときは車載の応急修理キットで対応すると書いている。

応急修理が目的なので、修理後に長期間走ることはできない。 日産販売会社や専門の修理業者で点検し、恒久修理かタイヤ交換を行う。

自分でやらずに任せる選び方

取扱説明書は、タイヤの交換や位置交換について日産販売会社に相談するよう案内している。JAFの案内では、工具が無い場合や整備に自信が無い場合は、無理をせずJAFに任せる。

スタッドレスタイヤとの履き替えを毎年続けるなら、専用のジャッキとトルクレンチをそろえて自分でやる意味がある。1回きりの交換なら、販売会社に頼む方が早い。トルクレンチだけが無いなら、本締めをガソリンスタンドや修理工場に頼む手もある。

よくある質問

サクラにジャッキは付いていますか

2022年6月版と2024年6月版の取扱説明書では標準で搭載されておらず、ディーラーオプションの扱いだ。積まれているかはラゲッジボードの下で確かめる。2026年のマイナーチェンジ以降の車は、車に付いている取扱説明書で同じ記載かを確かめる。

ホイールナットの締め付けトルクとサイズは

型式ZAA-B6AW(2022〜2026年)のサクラは、締め付けトルクが98N・m(10kg・m)、ネジがM12・ピッチ1.5mm、2面幅が21mm。本締めは車を下ろしてからトルクレンチで行う。

ガレージジャッキはどこに当てればよいですか

確かめた取扱説明書のジャッキの項目が案内しているのは、車両専用のジャッキを指定のジャッキアップポイントに当てる方法だ。ガレージジャッキの当て位置は、メーカーの指定ではない記者の作業例を「ガレージジャッキで上げるときの当て位置の例」の節で紹介した。どの方法でも、床下のバッテリーには当てない。

マイナーチェンジ後のサクラでも同じですか

日産のよくある質問は、空気圧(155/65R14・165/55R15とも前後240kPa)と純正ホイールのPCD100・4穴・インセット46・ハブ穴径56mmを、2026年6月のマイナーチェンジ以降の区分でも同じ値で示している。締め付けトルク98N・mは、2022年6月の発売以降が対象の値だ。ジャッキと工具、ジャッキアップポイントについて確かめたのは2022年6月版と2024年6月版の取扱説明書なので、マイナーチェンジ以降の車は、車に付いている取扱説明書で同じ記載かを確かめる。

まとめ

まず車検証で型式と初度登録年月を確認し、マイナーチェンジの前の車か後の車かの見当をつける。そのうえで次を押さえる。

  • 2022年6月版と2024年6月版の取扱説明書では、ジャッキは標準で搭載されていない。車両専用のジャッキを用意する
  • ジャッキは取扱説明書の図が示すジャッキアップポイントにかけ、床下のバッテリーに当てない
  • 型式ZAA-B6AW(2022〜2026年)は、車を下ろしてから98N・mでトルクレンチを使って本締めする
  • 交換後は空気圧(155/65R14・165/55R15とも前後240kPa)を確かめる

タイヤ以外のパーツも見直すなら、次の記事が入口になる。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

コメント

コメントする

目次