eKワゴン B11Wのフロントワイパーは、e-Assist(予防安全システム)が付いているかどうかで長さが変わる。非搭載車は運転席525mm・助手席350mm、搭載車は運転席600mm・助手席300mmで、リヤはどちらも305mm(替えゴムは300mm表記)だ。ビビリや拭きムラで交換を考えているなら、先に自分の車がどちらの区分かを確かめてから品番を選ぶと失敗しない。
B11Wのワイパーサイズ早見表
ワイパーメーカーNWBの車種別適用検索でeKワゴン B11Wを引くと、型式B11Wは「運転支援システム搭載なし」(2013年6月〜2019年2月)と「運転支援システム搭載あり」(2014年12月〜2019年2月)の2区分に分かれ、それぞれ別の品番が指定されている。ソフト99のガラコワイパー適合検索も、B11Wを1行で扱いながら「( )はe-Assist搭載車」として、括弧の外と内で品番を分けている。分かれ目は2社ともe-Assistの有無だ。
運転席・助手席・リヤの長さ
| 位置 | e-Assist非搭載車 | e-Assist搭載車 |
|---|---|---|
| 運転席側 | 525mm | 600mm |
| 助手席側 | 350mm | 300mm |
| リヤ | 305mm(替えゴムは300mm表記) | 305mm(替えゴムは300mm表記) |
2社の適合表の品番例
2社の適合表で指定されている品番の例は次のとおり。
| 区分・位置 | NWBの品番例 | ガラコの品番例 |
|---|---|---|
| 非搭載車 運転席側(525mm) | D53・G53・S53 | PB-10・GB-10 |
| 非搭載車 助手席側(350mm) | D35・G35 | PB-3・GB-3 |
| 搭載車 運転席側(600mm) | D60・G60・S60 | PB-12・GB-12 |
| 搭載車 助手席側(300mm) | SD30・G30・S30 | PB-1・GB-1 |
| リヤ(305mm) | GRA30 | ブレード設定なし(替えゴムのみ) |
同じNWBの製品一覧で品番とサイズの対応を見ると、上の品番はいずれも表の長さと一致する。ソフト99が公式ショップで示している各品番の長さでも、PB-10・PB-3・PB-12・PB-1はそれぞれ表の値になっている。
適合表でB11Wとして扱われる期間
適合表でB11Wとして扱われる期間は、2社とも2013年6月から2019年2月まで。2019年3月以降のeKワゴンは別の年式区分になっている。ほかの車種のサイズは次の一覧で確かめられる。
自分のB11Wがどちらの区分かを見分ける
グレード名で見分ける
2014年12月のCar Watchの報道によると、e-Assistは2014年12月4日発売の仕様変更でeKシリーズに設定された。低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」と誤発進抑制機能を組み合わせたもので、約5km/h〜約30km/hで走行中にレーザーレーダーが前方車両を検知して作動する。このときのeKワゴンはE・E e-Assist・M・M e-Assist・G・G e-Assistという並びで、e-Assist付きかどうかがグレード名に表れていた。
2015年10月のwebCGの報道によると、同年10月22日の大幅改良で、予防安全システム搭載車に付く名前は「e-Assist」から「Safety Package」に変わった。改良後のラインナップはE・M・M e-Assist・G・G Safety Package・T Safety Package。オートマチックハイビームなどが追加されない「M」の搭載車だけは、従来どおり「M e-Assist」の名前が残った。
整理すると、e-Assist搭載車にあたるグレードは次のとおりだ。
- 2014年12月〜2015年10月の改良前:E e-Assist・M e-Assist・G e-Assist
- 2015年10月の改良後:M e-Assist・G Safety Package・T Safety Package
2018年5月以降の車
三菱自動車の2018年5月のニュースリリースによると、5月28日発売の一部改良で、衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]と踏み間違い衝突防止アシストがeKワゴンを含むeKシリーズの全車に標準装備された。センサーは従来のレーザーレーダーに代わってフロントカメラ(踏み間違い衝突防止アシストはフロントカメラとソナー)になっている。
この時期の車は、適合表の「搭載あり」側に当たると読むのが自然だ。ただしNWBの適合表は、搭載あり・なしの両区分とも期間を2019年2月までと表示していて、年式で区分を切ってはいない。2018年5月以降の車でも、年式だけで600mm・300mmと決めつけない。
長さを測って確かめる
中古で買ってグレード名が分からないときや、区分に迷うときは、今付いているブレードの長さをメジャーで測るのが一番確実だ。運転席側は525mmと600mmで75mm、助手席側は350mmと300mmで50mm違うので、測れば取り違えない。ガラコの適合検索も、カーメーカーの仕様変更などで適合表と実際のサイズ・形状が異なる場合があるとして、標準装備のワイパーでも購入前に実車のワイパーの長さと断面形状を確認するよう注記している。
e-Assist搭載車(600mm・300mm)で選ぶときの注意
搭載車でまず気をつけたいのは助手席側だ。NWBの適合表では、300mmの助手席側にデザインワイパー・強力撥水コートデザインワイパー・撥水コートデザインワイパーの設定がない(対応製品なしの注記)。選べるのはスタンダードデザインワイパーSD30、グラファイトワイパーG30、強力撥水コートグラファイトワイパーHG30A、撥水コートグラファイトワイパーHG30B、視界スッキリワイパーS30などだ。
運転席側をデザインワイパーD60にすると、助手席側は別の種類と組み合わせることになる。左右を同じシリーズでそろえたいなら、G60とG30、S60とS30のように両側に設定がある種類から選ぶのが手堅い。ガラコのパワー撥水エアロスムースも搭載車の助手席側には適合品番がなく、同社はパワー撥水ブレードPB-1で適合可能としている。
撥水タイプを考えているなら、もう1点確かめておきたい。ガラコの適合検索の注記には、フロントガラス周辺にカメラやセンサーが装備された車両では、撥水コーティングの使用について取扱説明書に注意が記載されている場合があるので確認するように、とある。NWBの適合表は搭載車の運転席側にも強力撥水コートデザインワイパーHD60Aなど撥水系の品番を設定しているが、選ぶ前に車の取扱説明書の注意書きに目を通しておく。
e-Assist非搭載車(525mm・350mm)で選ぶときの注意
非搭載車では、運転席側の撥水系で長さが純正より短くなる品番がある。NWBの強力撥水コートデザインワイパー・撥水コートデザインワイパーを選ぶと、指定品番はHD50A・HD50Bで、製品一覧のサイズは500mm。適合表には「純正ワイパーより寸法が短い適合」の注記が付く。ガラコのパワー撥水エアロスムースも、運転席側のPM-9に「純正品より寸法が短くなります」の注記がある。
純正と同じ525mmにそろえたいなら、NWBはD53・G53・HG53A・HG53B、ガラコはPB-10・GB-10を選ぶ。
取付形状も触れておく。NWBの適合表では、B11Wのどちらの区分の品番にもアダプタークリップ(C-5・C-6・C-7)の併記がない。製品一覧での取付形状は、グラファイトワイパーG系・視界スッキリワイパーS系がUクリップ、デザインワイパーD系・スタンダードデザインワイパーSD系・撥水コートデザイン系がカバー付Uクリップだ。
リヤワイパーは305mmのブレードか300mm表記の替えゴム
リヤの指定はe-Assistの有無で変わらない。NWBは両区分ともリヤにグラファイトワイパーGRA30を指定していて、製品一覧ではリヤ専用樹脂RAタイプのサイズ305mm。GRA30に対応する替えゴムGR41(TN30G)は、替えゴム一覧で300mm表記になっている。305mmと300mmの違いはブレードと替えゴムの表記の差で、どちらもB11Wのリヤ用の指定だ。
ガラコはリヤにブレードの設定がなく、「替えゴムにて適合あり」の扱い。パワー撥水の替えゴムはNo.90(ブレードロックタイプ6mm・長さ300mm)かNo.30、グラファイト超視界の替えゴムはG-90が指定されている。ガラコで選ぶなら、リヤは今のブレードを残して替えゴムだけを替える前提になる。
替えゴムだけ交換するなら種類と幅まで合わせる
替えゴムの適合品番は、NWB・ガラコとも純正ワイパーに準じたものだ。過去にワイパー本体を社外品へ替えている場合は、表の品番ではなく、そのブレードに対応する替えゴムを選ぶ必要がある。NWBは、ワイパー本体を交換するとゴムのストッパー形状(穴の有無)が変わる場合があると注意している。
e-Assist非搭載車の替えゴム
- NWB:運転席側GR12(TW7G・TWタイプ525mm)、助手席側GR43(TN35G・TNタイプ350mm)、リヤGR41(TN30G)
- NWBの撥水コート替えゴム:運転席側TW53HA・TW53HBのみ(助手席側は対応製品なし)
- ガラコのパワー撥水替えゴム:運転席側No.31(角型6mm・長さ525mm)、助手席側No.30(ブレードロックタイプ6mm・長さ〜525mmのフリーカットタイプ)
助手席側は、NWBが「ストッパー穴の無いタイプのゴムです。過去にワイパー本体を交換されると適合しない場合があります」、ガラコが「替えゴムはロック穴が無いタイプ」と注記している。
e-Assist搭載車の替えゴム
- NWB:運転席側GR81(AW1G・AWタイプ600mm)、助手席側GR3(TW11G・TWタイプ300mm)、リヤGR41(TN30G)
- NWBの撥水コート替えゴム:運転席側AW60HA・AW60HB、助手席側TW30HA・TW30HB
- ガラコのパワー撥水替えゴム:運転席側No.34(幅広型8mm・長さ600mm)、助手席側No.1(角型6mm・長さ300mm)
NWBの撥水コート替えゴムの断面図では、TWが幅6mm、AWが幅8mm。搭載車の運転席側は、非搭載車用の替えゴムと長さだけでなくゴムの幅も違う。長さだけを見て替えゴムを買うと合わないのはこのためだ。
また、NWBの撥水コート替えゴムのページには「金属レールは付属しておりません」とある。純正ブレードから外した金属レールを使い回す前提の商品なので、交換中にレールをなくさないようにしたい。替えゴムとブレードの選び分けは、次の記事も参考になる。
ブレードの種類の選び方と品番の読み方
B11Wで選べるNWBのブレードは、カバー付きのデザイン系、グラファイト系、撥水コート系に分かれる。NWBの製品一覧は、グラファイトタイプを「ワイパーのビビリを軽減」、撥水コートタイプを「撥水コーティング被膜を形成」と説明している。今のワイパーのビビリが交換のきっかけならグラファイト系、雨を弾かせたいなら撥水コート系を選べばいい。前の節で触れた、搭載車の助手席側にデザイン系がない点と、非搭載車の撥水コートデザイン系が500mmになる点だけは先に照らし合わせておく。
品番から長さを読む方法はメーカーで違う。NWBはD53=525mm、D35=350mm、D60=600mm、G30=300mmのように、品番の数字がおおむね長さ(cm)に対応している。一方ガラコは、早見表のとおりPB-10が525mm、PB-12が600mmで、番号は長さを表さない。通販や店頭では品番だけで判断せず、商品に表示された長さで確かめる。
雪用ワイパーは区分で設定が大きく違う
NWBは非搭載車に運転席側D53W・助手席側D35Wなどを設定していて、製品一覧のサイズはD53Wが530mm、D35Wが350mm。搭載車は運転席側D60W(600mm)などだけで、助手席側は「運転支援システム搭載車は、センサー(カメラ、レーダー)部分の払拭が不十分なため適合できません」として設定がない。リヤは両区分とも、取り付けはできても拭き残しが発生するとして適合品番を設定していない。
ガラコのパワー撥水雪用は、非搭載車に運転席側PS-10・助手席側PS-3・リヤPS-22を設定し、搭載車は運転席側・助手席側とも適合品番がない。搭載車で雪用を考えるなら、選べるのはNWBの運転席側に限られる。なお、NWBは雪用ワイパーは替えゴム交換ができないと明記している。
買う前と取り付けるときの確認手順
- 区分を確かめる:グレード名で見当をつけ、迷ったら運転席側のブレードを測る
- 長さと断面形状を確かめる:商品表示の長さが自分の区分の値と合うか、替えゴムならゴムの幅も合うかを見る
- 交換歴を確かめる:社外品のブレードが付いていれば、純正前提の替えゴム品番は合わないことがある
- 取り付けで干渉を確かめる:NWBは、装着時に取付形状とボディ・ワイパーアームとの干渉がないことを確認し、干渉する場合は使用を中止するよう求めている。交換作業は商品パッケージ裏面の説明を見てから行う
NWBは、適合データは純正品に合わせたもので、車両のモデルチェンジに関わらずワイパーの仕様が変更されている場合があるとしており、適合データを予告なく変更することもあるとしている。ガラコの適合検索の結果にも「令和6年6月現在のデータ」と表示されている。ここまでの数値は適合表の記載にもとづくもので、最後は実車のワイパーの長さで確かめるのが確実だ。
よくある質問
中古で買ってe-Assist付きか分からないときは?
運転席側のブレードを測るのが早い。600mmなら搭載車、525mmなら非搭載車の指定に当たる。
2018年以降の車なら必ず600mmと300mm?
2018年5月の一部改良以降は衝突被害軽減ブレーキが全車標準だが、適合表は年式で区分を切っていないので、そうとは言い切れない。買う前に運転席側の長さを確かめる。
e-Assist付きの車に撥水ワイパーを付けてもいい?
NWBの適合表には搭載車向けの撥水系品番がある。一方でガラコは取扱説明書の確認を促しているので、撥水コーティングに関する注意書きを読んでから決める。
替えゴムだけ買えば交換できる?
純正ブレードのままなら、適合表の替えゴム品番で交換できる。社外品のブレードに替えている場合は、そのブレードに対応する替えゴムを選ぶ。
2019年3月以降のeKワゴンも同じサイズ?
適合表でB11Wとして扱われるのは2019年2月までで、2019年3月以降は別の年式区分になっている。その長さはB11Wの区分からは分からないので、メーカーの適合検索で年式を選び直すか、実車のブレードを測って確かめる。
まとめ:区分を確かめて1本に絞り、適合表で品番を照合する
- e-Assist非搭載車:運転席525mm・助手席350mm
- e-Assist搭載車:運転席600mm・助手席300mm
- リヤ:どちらも305mm(替えゴムは300mm表記)
まずグレード名か実測で自分の区分を決め、その長さに合うブレードか替えゴムを1つに絞る。絞った候補は、最後にNWBかガラコの適合検索で自分の区分の品番と一致するかを照合してから買う。替えゴムはゴムの幅、雪用は搭載車の設定の有無もあわせて確かめておきたい。
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