デリカD:5 のホイールは、PCD 114.3・5穴、ハブ径 φ67、ナット M12x1.5(二面幅 HEX21)が、ホイールメーカーのウェッズの装着マッチングサイトにある4つの年式区分のどれでも同じ値で載っている。年式と銘柄で変わるのはインセット(オフセット)で、同じ F-ZERO FZ-4 でも2026年1月以降の型は19インチのインセットが別の値になっている。社外ホイールは、変わらない値で候補を絞り、インセットを自分の区分の適合表で決める順に選ぶ。
PCD・穴数・ハブ径・ナットはウェッズの4区分で共通
ウェッズの装着マッチングサイトでは、デリカD:5 の4つの区分のどれにも次の値が載っている。
| 項目 | ウェッズの表記 | 意味 |
|---|---|---|
| H/P.C.D | 5/114.3 | 穴数5・PCD 114.3mm |
| 車両ハブ径 | φ67 | 車両側のハブの径 |
| ナット/ボルトサイズ | M12x1.5 ナット | ナットで留める方式。ネジはM12・ピッチ1.5 |
| 二面幅 | HEX21 | ナットの六角の二面幅21mm |
一方で、インセットとリム幅は区分と銘柄で合う値が変わる。
自分のデリカD:5がどの年式区分かを先に決める
ウェッズの三菱の車種一覧では、デリカD:5 は次の4区分に分けて載っている。
- CV1W(’26/1〜)/4WD
- CV1W(’19/2〜)/4WD
- CV2W・4W/FF(’09/12〜)・CV1W(〜’19/2)・5W/4WD
- CV5W/FF(〜’09/12)
適合表を開く前に、車検証の型式(CV1W・CV2W・CV4W・CV5W)と年式から、自分の車がどの区分に当たるかを決めておく。切り替わりは ’09/12・’19/2・’26/1 で、CV1W は3つの区分にまたがるので、型式だけで区分を決めない。
2026年1月以降の型は別の区分
くるまのニュースの報道によると、三菱自動車は大幅改良を行った新型デリカD:5 を2026年1月9日に発売し、18インチホイールのデザインを変えた。グレードは G・Gパワーパッケージ・P の3つだ。
三菱自動車の公式サイトの主要諸元では、現行型は型式 3DA-CV1W・4WD、全長/全幅/全高 4800/1815/1875mm、最低地上高 185mm、タイヤ 225/55R18 となっている。同じページにホイールのサイズ・PCD・インセット・ハブ径・ナットの記載は無い。ウェッズはこの型を CV1W(’26/1〜)/4WD として分けているので、それより前の区分の適合をそのまま当てはめない。
純正ホイールのサイズとインセット
モーターファンの2021年の記事によると、2019年2月以降の型(記事の時点の型)の純正ホイールは 18×7.0J+38 で、純正タイヤはヨコハマ・ジオランダーSUV G055(225/55)。標準車は最廉価の M グレードのみが16インチ(16×6.5J+38・215/70)で、それ以外は18インチが標準だ。アーバンギア(G・Gパワーパッケージ)はどちらも18インチで、標準車とアーバンギアでホイールまわりのスペースや PCD・インセット等は変わらない、と同記事は書いている。
2026年1月以降の型は、公式の主要諸元でタイヤが 225/55R18 と分かるが、ホイールのサイズとインセットは載っていない。2019年2月より前の型(CV1W の前期・CV2W・CV4W・CV5W)の純正のサイズとインセットは、確かめた資料が無いのでここには書かない。取扱説明書か販売店で確かめてほしい。純正タイヤのサイズは
でも扱っている。
インチ別のタイヤサイズの目安
ウェッズの適合表は、インチごとの行にタイヤサイズを添えている。
| インチ | CV1W(’19/2〜)/4WD の表 | CV5W/FF(〜’09/12)の KEELER TACTICS の表 |
|---|---|---|
| 16 | 215/70-16 | 215/60-16 |
| 17 | 215/65-17 | 215/55-17 |
| 18 | 225/55-18 | 225/45-18 |
| 19 | 245/45-19 | 225/40-19 |
| 20 | 245/40-20 | 確かめていない |
CV1W(’26/1〜)の FZ-4 の表も、18〜20インチの行は CV1W(’19/2〜)と同じタイヤサイズだ。CV5W/FF の区分の KEELER TACTICS の表には 16×7.0J インセット38 と 17×7.0J インセット38 が載り、18・19インチの行は「-」で、タイヤの列も後の区分と違う。
インセット(オフセット)とリム幅の読み方
インセットの数値と出る向き
レスポンスの解説によると、インセットは過去にオフセットとも呼ばれた値で、リム幅の中心がハブの取り付け面にあれば0、そこからホイールが内側に入ると 5mm・10mm のようなプラス、外に出る方向ならマイナスになる。同じリム幅なら、インセットが小さいほどホイールはフェンダー側へ出て、大きいほど内側へ入る。
リム幅を変えるとタイヤ幅も変わる
リム幅の J はインチ表記で、リム幅ごとに適正なタイヤサイズがある。リム幅を変えることはタイヤ幅を変えることでもあり、インチを変えるときもタイヤの外径を元と同じ程度にしないと、フェンダー内で干渉したり、スピードメーターに大きな誤差が出て車検に通らなくなる(レスポンスの解説)。
純正との出幅の差を計算で見る
2019年2月以降の型の純正(モーターファンの記事の値)と比べた目安を、リム幅を1インチ=25.4mm で換算し、取り付け面から見たリムの外側の端(リム幅の半分−インセット)と内側の端(リム幅の半分+インセット)で出した。
| ホイール | 比べる純正 | リムの端の位置の差 |
|---|---|---|
| 16×7.0J+35 | 16×6.5J+38 | 外側の端が約9.4mm外へ、内側の端が約3.4mm内へ |
| 16×7.0J+35 | 18×7.0J+38 | 全体が3mm外へ |
| 17×7.0J+38 | 18×7.0J+38 | 左右の位置は同じ(径とタイヤのサイズが変わる) |
実際の張り出しはリムの形やタイヤで変わるので、この差は目安として使う。
選べるインセットは買う銘柄の適合表で決める
同じCV1W(’19/2〜)でも銘柄で載る値が違う
ウェッズの CV1W(’19/2〜)/4WD の表から3銘柄を並べた。
| 銘柄 | 16インチ | 17インチ | 18インチ | 19インチ | 20インチ |
|---|---|---|---|---|---|
| MUD VANCE X Type S | 7.0J インセット35 | 7.0J インセット38 | – | – | – |
| WedsSport SA-75R | – | 7.0J インセット40 | 8.0J インセット42 | – | – |
| F-ZERO FZ-4 | – | – | 7.5J インセット38 | 8.0J インセット45 | 8.5J インセット38(*1) |
合うインセットはデザインやリム幅で変わるので、インチとリム幅が同じでも、別の銘柄の値を流用しない。
F-ZERO FZ-4は2026年1月以降の型で19インチが変わる
| 区分 | 18インチ | 19インチ | 20インチ |
|---|---|---|---|
| CV1W(’26/1〜)/4WD | 7.5J インセット38 | 8.0J インセット35 | 8.5J インセット38 |
| CV1W(’19/2〜)/4WD と CV2W・4W/FF(’09/12〜)・CV1W(〜’19/2)・5W/4WD | 7.5J インセット38 | 8.0J インセット45 | 8.5J インセット38(*1) |
後ろの2区分は16・17インチの行が「-」で、’26/1〜 の20インチには注記の記号が付いていない。同じホイールでも、2026年1月以降の型は別の値で載っている。
注記の記号も読む
注記 *1 は「タイヤ・ホイールのリムやデザイン面がフェンダーよりはみ出る場合があります。また折り返し部分に接触する恐れがあります。」という注意だ。*3 は内側のすき間が少なく、車両誤差やタイヤ銘柄で接触の恐れがあり、ハンドルを切ったときのクリアランスも少ないという注意で、表の「×」はそのホイール径にはみ出しや干渉で装着できるサイズ・インセットが無い印になる。インセットを小さくするほど外側のはみ出し、大きくするほど内側の接触に気をつける。
モーターファンの装着例の記事も、サイズ感や出幅は購入時にショップで改めて確かめるよう添えている。適合表と装着例の値は目安にし、最後は型式・年式・足回りの状態を伝えて販売店か取り付け店に確かめる。
インセットを小さくしたときのはみ出しと車検
自動車技術総合機構のよくある質問では、「車体から突出するタイヤを装着しても良いですか?」という問いに「大型特殊自動車などを除いて、自動車に車体から突出するタイヤを装着することはできません。」と答えている。
乗りものニュースの解説によると、2017年6月22日から基準の一部が緩和され、ハンドルを直進方向にしたとき、タイヤ中心部から前方30度・後方50度の範囲で10mm未満ならはみ出しても許されるようになった。製造年月日を問わず適用されるが、許可の対象はタイヤのみで、ホイールは対象外だ。インセットを小さくしてリムがフェンダーの外へ出る組み合わせは選ばない。
車高を上げるときの車検の条件は
で扱っている。
ハブリングとナットで確かめること
ハブ径φ67とハブリング
レスポンスのハブリングの解説によると、社外ホイールはハブの出っ張りの大きさが車によって違っても付くように、センターホールが大きく作られている。その穴とハブの出っ張りが密着するようにハブリングを入れると、荷重をハブセンターで支えられる。
デリカD:5 の車両ハブ径はウェッズの表記で φ67 なので、ハブリングは外径が買うホイールのセンターホール径、内径が φ67 に合う物を選ぶ。センターホール径は商品ごとに違い、商品名に書かれていないこともあるので、買う前に販売店に確かめる。
ナットはネジのサイズと座面の形を合わせる
ナットのネジは M12x1.5、二面幅は HEX21 だが、座面の形はホイールの指定に合わせる。ウェッズの適合表はナットの仕様を記号で分けていて、「ST」はトヨタ純正平座ナット仕様でその他のナットは使えず、「DS」はテーパー仕様と球面仕様の両方に対応する。注記 *D は「一部の対応品・対応サイズを除き、純正の球面ナット・ボルトは使用できません。別途テーパーナット・ボルトをご用意ください。」としている。純正のナットをそのまま使えるかは、ホイールの説明書きか販売店で確かめる。
バランスウェイトと締め付け
ウェッズの CV1W(’19/2〜)の MUD VANCE X Type S の表では、16×7.0J インセット35 に *E が付く。内側に貼るバランスウェイトとキャリパーや足回り部品との接触に注意し、または打ち込み式のバランスウェイトを使うよう求める注記で、電動パーキングブレーキ装着車は特に注意とある。16インチにするときは、タイヤを組む際にバランスウェイトの位置も取り付け店に伝える。
ナットの締め付けはトルクレンチで管理する。強く締めればよいのではなく、ボルトを守るためでもある(レスポンスの解説)。規定の締め付けトルクの値は取扱説明書か取り付け店で確かめる。交換の手順は
を見てほしい。
PCD114.3・5穴の社外ホイールの例
商品名にデリカD5 の名がある4本セットを2つ挙げる。どちらも商品名と商品説明の箇条書きに年式の区分の記載が無いので、紹介は記載どおりにとどめる。
WANGAN357 16インチ 7.0J+35
商品名では 7.0J・+35・5穴・PCD 114.3、色はマットブラック+リムポリッシュで、「デリカD5 CV1W」「RAV4」の名が並ぶ。販売ページの商品説明では、16インチ 7.0J・インセット +35・PCD 114.3 の5穴仕様で「多くの4WD車に適合」とし、オフロード走行にも対応する軽量かつ高強度なアルミホイールと説明している。
商品名には PCD 114.3 の後に「73.1」という数字があるが、何の値かは商品名にも箇条書きにも書かれていない。ウェッズのどの区分(’19/2〜・’26/1〜 など)に合うか、使うナットの座面の形、ハブリングの要否も記載が無い。2019年2月以降の型の M グレードの純正 16×6.5J+38 と比べるとリムの外側の端が約9.4mm外へ出て、純正18インチから替えるとタイヤのサイズも変わる。
WANGAN357 16インチ 7.0J +35 5穴 PCD114.3 アルミホイール4本セット(マットブラック+リムポリッシュ)
INTER MILANO MUD BAHN XR-800M 17インチ 7.0J+38
商品名では 17×7.0J・+38・PCD114.3・5穴、色は MBK/RP(マッドブラックリムポリッシュ)で「デリカD5 / RAV4 他」とあり、「沖縄・離島配送不可」の記載もある。販売ページの商品説明では国内正規販売品で「デリカD5/RAV4などに適合致します」とし、カラーは MBK/RP・GBR/RP・MBK/PP・MBK/DP の4つを挙げている。
適合するデリカD5 の型式・年式の区分、センターホール径、ナットの座面の形は、商品名と箇条書きのどちらにも記載が無い。2019年2月以降の型の純正 18×7.0J+38 とはリム幅・インセットが同じでリムの端の位置は変わらないが、タイヤは 225/55R18 から17インチのサイズ(ウェッズの CV1W(’19/2〜)の表では 215/65-17)に替わる。
INTER MILANO MUD BAHN XR-800M 17インチ 7.0J +38 5穴 PCD114.3 アルミホイール4本セット(MBK/RP)
2019年2月以降の型で、純正 18×7.0J+38 とリムの端の位置を変えずに径を下げたいなら XR-800M、16インチまで下げたいなら WANGAN357 が候補になる。どちらも、自分の区分に装着できるかは購入前に販売店で確かめる。ほかの銘柄は
で見られる。
よくある質問
標準車とアーバンギアでPCDやインセットは違う?
モーターファンの2021年の記事によると、2019年2月以降の型では、標準車とアーバンギアでホイールまわりのスペースや PCD・インセット等は変わらない。純正のインチは、同記事では16インチが標準車の M グレードのみで、アーバンギアはどちらも18インチだ。
2026年1月以降の型に、それより前の型の適合ホイールは付く?
そのまま当てはめない。ウェッズは CV1W(’26/1〜)/4WD を別の区分で載せていて、F-ZERO FZ-4 の19インチは ’26/1〜 がインセット35、CV1W(’19/2〜)/4WD と CV2W・4W/FF(’09/12〜)・CV1W(〜’19/2)・5W/4WD の2区分が45と値が違う。’26/1〜 の区分の表で確かめる。
16インチや17インチにインチダウンできる?
ウェッズの CV1W(’19/2〜)/4WD の表には16インチ(215/70-16)と17インチ(215/65-17)の行があり、MUD VANCE X Type S は 16×7.0J インセット35 と 17×7.0J インセット38 が載る。ただし FZ-4 のように16・17インチの行が「-」の銘柄もある。2026年1月以降の型は、買う銘柄の CV1W(’26/1〜)の表に16・17インチの行があるかを確かめる。
社外ホイールにハブリングは必要?
社外ホイールはセンターホールが大きめに作られているので、ハブリングでハブ(φ67)と密着させると荷重をハブセンターで支えられる。選び方は前の節のとおりで、センターホール径が商品名に無いときは販売店に聞く。
まとめ
社外ホイール選びは、候補を1つに絞ってから、その銘柄の自分の区分の適合表で最終確認する順に進める。
- PCD 114.3・5穴・ハブ径 φ67・ナット M12x1.5(HEX21)は、ウェッズの4つの年式区分のどれも同じ値で載っている。ここで候補を絞る。
- インセットは、同じ CV1W(’19/2〜)/4WD でも銘柄で、同じ F-ZERO FZ-4 でも区分で値が変わる。絞った1つを自分の区分の表で確かめる。
- 2017年6月22日からのはみ出し10mm未満の扱いはタイヤのみで、ホイールは対象外。ナットの座面とハブリングの要否も買う前に確かめる。
タイヤ側を選ぶなら
、車高も変えるなら
も参考になる。
この記事にはAmazonアソシエイトを含むアフィリエイト広告を含みます。

コメント