EQS SUV X296 は3列シート7人乗りのフルサイズSUVで、3列目まで人を乗せる日もあれば、3列目を倒して荷物を積む日もある。こうした使い方の車では、足元のマットが何列目まで付くか、荷室のマットがどの状態の床に合わせた物かで選び方が分かれる。室内の足元には X296 専用をうたう DEQPC の PUレザーのマット、荷室には X296 の字がある AHUVD のトランクシートが候補になる。どちらも販売ページの記載に足りない所があるので、注文前に確かめることまで順に案内する。
EQS SUV X296 向けの室内用と荷室用を比べる
ここで比べるのは、室内の足元に敷く DEQPC のフロアマットと、荷室に敷く AHUVD のトランクシートの2点だ。販売ページの商品名には、前者に「メルセデス・ベンツ・EQS SUV X296 専用」、後者に「メルセデス・ベンツ EQS SUV X296 V297 2022 年~2025 対応」と書かれている。
ただし、DEQPC は3列目の床用のマットが付くかどうかと何枚組みかが、AHUVD は3列目を立てた状態と倒した状態のどちらの荷室の床に合わせた物かが、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。どちらも販売ページで枚数と形を確かめてから注文する。
| 項目 | DEQPC フロアマット | AHUVD トランクシート |
|---|---|---|
| 敷く場所 | 室内の足元 | 荷室(トランク)の床 |
| 商品名の型式・年式の表記 | X296 専用・2023年5月~現行 | X296 V297・2022 年~2025 |
| 素材 | PUレザー | XPE素材とクッション層の多層構造 |
| 手入れ | 水洗いできる | 拭き取り・水洗いできる |
| 防水の記載 | 記載が無い | 商品名と商品説明にある |
| 裏面の滑り止めの記載 | 記載が無い | 裏面全体に施すとある |
| 取り付けの記載 | 固定の仕方の記載が無い | 工具なしで取り付けと取り外し |
| 列数・荷室の状態の記載 | 3列目用の有無と枚数の記載が無い | 3列目の状態の記載が無い |
水洗いできることは2点とも商品説明に書かれている。防水と裏面の滑り止めを書いているのは AHUVD のトランクシートだけで、DEQPC のフロアマットの商品名と商品説明の箇条書きにはどちらも記載が無い。
EQS SUV X296 の座席と荷室の作り
3列シート7人乗り
メルセデス・ベンツ日本は EQS SUV を2023年5月29日に発表し、同日から全国の正規販売店で発売した。メルセデス・ベンツ初の電気自動車専用プラットフォームによるSUVと発表されている。
座席は3列シート7人乗りで、発売時の日本のグレードは「EQS 450 4MATIC SUV」と「EQS 580 4MATIC SUV Sports」の2車種。グレードごとに座席数が違うという記載は、どの出典にも無い。発売時の webCG の記事では、2列目シートに前後130mmの電動スライドと、3列目シートに乗り込むためのイージーエントリー機構が備わるとされる。床のマットは、1列目から3列目のどこまでを覆うかで選ぶ物が変わる。
荷室は3列目の状態で広さが変わる
発売時の webCG の記事では、荷室容量は3列すべてのシートを使う状態で195リッター、3列目を倒すと最大800リッター、2列目と3列目を倒すと2100リッターとされ、乗員5人の状態でもゴルフバッグが4個積めるという。荷室の床の広さは、3列目を立てるか倒すかで大きく変わるので、荷室のマットはどちらの状態の床に合わせた物かを見る必要がある。
EQS SUV のフロアマットの選び方
何列目まで付くか
7人乗りなので、1列目だけか、2列目までか、3列目まで付くかで覆える範囲が変わる。まず商品名や商品説明に列数と枚数が書かれているかを見る。書かれていなければ、販売ページで確かめてから注文する。
車種の形に合った物か
国民生活センターの調査結果を伝えた報道では、市販マットは車両の形状に合った物を選ぶよう助言している。EQS SUV なら、商品名や商品説明に型式 X296 か EQS SUV の字があるか、年式の表記が自分の車に合うかを見る。同じメルセデスのEQ系のSUVなど、別の車種専用の商品は流用しない。
固定の仕方とずれにくさ
国土交通省はマットを固定して使うよう呼びかけている。国土交通省の調査では、社外品フロアマットの滑りやすさは商品ごとにばらつきがあり、裏面にスパイクなどの滑り止めがある物とない物があって、スパイクが密な物ほど滑りにくかった。運転席のマットは、固定フックやクリップに対応しているか、裏面に滑り止めがあるかを商品説明で確かめる。
素材と手入れ
汚れを拭き取りや水洗いで落としたいなら、商品説明に水洗いや防水の記載がある物を選ぶ。PUレザー・XPE素材といった素材の名前も商品名と商品説明で確かめる。
室内用: DEQPC の EQS SUV X296 専用フロアマット
商品説明に書かれていること
販売ページの商品名には「メルセデス・ベンツ・EQS SUV X296 専用」「3D設計」「PUレザー製」「【2023年5月~現行】」と書かれ、色はグレー。年式の表記は出品者の記載で、日本での発売と時期が合う。
販売ページの商品説明では、全車の前後席に対応して運転席・助手席・後部座席を保護する、PUレザー素材で汚れや傷から車内を守る、立体的なデザインで足元に沿う、水洗いでき手入れが簡単、クッション性がある、と説明されている。足元の床をまず覆いたいなら、候補の中心はこの1点だ。
注文前に確かめること
商品名には「運転席 助手席」とだけあり、商品説明は「前後席に対応」と書いて後部座席も保護するとしている。商品名と商品説明で書いている範囲が食い違ううえ、3列目の床用のマットが付くかどうかと何枚組みかは、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
固定の仕方(固定フックやクリップへの対応)・裏面の滑り止め・右ハンドル用か左ハンドル用か・防水かどうかも、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。運転席のマットは、敷いた後に固定できるか、ペダルに干渉しないかを確かめる。
DEQPC EQS SUV X296 専用 フロアマット PUレザー(グレー)
荷室用: AHUVD の EQS SUV X296 対応トランクシート
商品説明に書かれていること
販売ページの商品名には「トランクシート」「メルセデス・ベンツ EQS SUV X296 V297 2022 年~2025 対応」「3D」「防水」と書かれている。商品名には「車 フロアマット」の字もあるが、商品説明は荷室(トランク)に敷くシートとして説明しており、室内の足元に敷くマットではない。
販売ページの商品説明では、適合車種のトランク寸法に基づいて裁断し荷室の凹凸に沿って敷ける、耐摩耗性のあるXPE素材とクッション層の多層構造、泥や飲み物の汚れは拭き取りで落ち水洗いもできる、裏面全体に滑り止めを施し走行中のずれや荷物の倒れを防ぐ、工具なしで取り付けと取り外しができる、と説明されている。足元のマットに添えて荷室も覆いたい人向けの1点だ。
型式と年式の表記の注意
商品名の型式の並びには X296 のほかに V297 という別の型式の字があり、年式は「2022 年~2025」と書かれている。日本での EQS SUV の発売は2023年5月29日で、年式の表記は出品者の記載だ。
3列目を立てた状態と倒した状態のどちらの荷室の床に合わせた物か、3列目の背もたれの裏まで覆うかは、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。販売ページの写真で形を確かめてから注文する。
AHUVD EQS SUV X296 対応 トランクシート(荷室用・3D防水)
社外品のフロアマットを安全に敷くために
純正マットの上に重ねない
国土交通省の注意事項では、フロアマットを固定して使うこと、重ね敷きをしないこと、運転前に正しく固定されているか確かめること、の3点に加えて、マットとアクセルペダルが干渉して加速したときにブレーキ操作を繰り返すとブレーキ倍力装置の機能が大幅に低下し、大きな踏力が必要になるので注意すること、の4つを挙げている。
同じ国土交通省のとりまとめでは、2009年に報告されたフロアマットの不適切な使い方による事故が13件あり、社外品フロアマットの二重敷きが11件、未固定が2件だった。二重敷きや未固定のマットは乗り降りや運転のときに前へずれ、アクセルペダルが引っかかって意図しない加速が起きる可能性があり、運転中にずれを目で確かめるのは難しいとも書かれている。社外品に替えるときは、元から敷いてあるマットを外してから敷く。
運転席のマットはペダルとの干渉を確かめる
国民生活センターの調査結果を伝えた報道では、2010年3月30日公表の調査で、固定していない純正マットや市販マットがずれるとアクセルペダルがマットに干渉することがあった。助言は、純正マットは固定フックが外れてずれていないかを確かめること、市販マットは車両の形状に合った物を選びペダルに干渉しないことを確かめて使うこと。用品の小売店の団体も「クルマに合ったものを選ぶ」「運転前のフロアマットのズレの確認」「アクセルペダルに干渉しないことの確認」を店頭で呼びかけた。
マットが届いたら、運転席のマットを敷いて固定した後、停車した状態でペダルを奥まで踏み、マットの端が引っかからないか、ペダルが戻るかを確かめる。運転前には毎回、マットのずれと固定の外れを見る。
注文前のチェックリスト
- 室内用のマットが3列目まで付くか、何枚組みか
- 右ハンドル用か左ハンドル用かの記載があるか
- 固定フックやクリップに対応しているか、裏面に滑り止めがあるか
- 荷室のマットが、ふだん3列目を立てて使うのか倒して使うのか、自分の使い方の状態に合う形か(販売ページの写真や説明で見る)
- 純正品を選ぶなら、メルセデス・ベンツの正規販売店に車台番号を伝えて問い合わせる(EQS SUV 用の純正のフロアマットや荷室のマットの設定と品番は、今回の調査では確かめられていない)
ほかのメルセデスEQの車種のフロアマット記事
次の記事は EQS SUV とは別の車種を扱っており、そこで紹介している商品は EQS SUV 用ではない。同じEQの別の車種に乗っている家族や知人がいるときの参考にしてほしい。
よくある質問
3列目用のマットは付きますか
DEQPC のフロアマットは、商品名に「運転席 助手席」、商品説明に「前後席に対応」とあり、3列目の床用のマットが付くかどうかと何枚組みかは、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。注文前に販売ページで枚数と付く列を確かめる。
純正マットの上に重ねて敷いてもよいですか
重ねない。国土交通省は重ね敷きをしないよう呼びかけており、元のマットを外してから社外品を敷き、固定して使う。
荷室のシートを足元に使えますか
使わない。AHUVD のトランクシートは、商品説明で荷室(トランク)に敷くシートとして説明されており、室内の足元に敷くマットではない。足元には室内用のフロアマットを選ぶ。
右ハンドル用ですか
DEQPC のフロアマットは、右ハンドル用か左ハンドル用かが商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。販売ページで確かめ、届いたら運転席のマットがペダルに干渉しないかを見る(手順は上の安全の節)。
まとめ
まず足元か荷室かで候補を1つに絞る。室内の足元なら X296 専用をうたう DEQPC のフロアマット、荷室なら X296 の字がある AHUVD のトランクシートだ。そのうえで、EQS SUV は3列シート7人乗りなので、DEQPC は3列目の床用のマットが付くかどうかと何枚組みか、AHUVD は3列目を立てた状態と倒した状態のどちらの荷室の床に合う形かを、販売ページの記載と写真で最後に確かめてから注文する。
届いたら純正マットの上に重ねず、固定して使う。運転前にずれていないかを見る習慣も付けておきたい。
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