オデッセイ RC1・RC2 のエアコンフィルターは、グレードでもエンジンでも分かれない。デンソーの適合品番検索によると、RC1・2 は全車が適合型式 DCC3006 に収まり、ホンダ純正品番は 80291-T6A-J01 の1種類だ。だから選ぶときに考えるのは適合ではなく、活性炭を入れるかどうかと価格の折り合いだけになる。通販の商品説明に別世代の品番が混ざって並ぶ理由も含めて、順に整理していく。
RC1・RC2 は全車が同じフィルターに収まる
デンソーの適合品番検索では、オデッセイ RC1・2(2013年11月〜)の適合グレードは「全車」と記載されている。フィルターは適合型式 DCC3006、上位のクリーンエアフィルタープレミアムは DCP3006。グレードやエンジンによる分岐はこの適合表に無いので、車検証で RC1 か RC2 かさえ確認できれば買う物は決まる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| デンソー適合型式 | DCC3006(適合品番 014535-1630) |
| 上位(プレミアム) | DCP3006(適合品番 014535-4030) |
| ホンダ純正品番 | 80291-T6A-J01 |
| 適合グレード | 全車 |
| 取り付け位置 | グローブボックス内 |
| 交換難易度 | A:簡単(道具を使わないもの。道具を使うが簡単なもの) |
| メーカー希望小売価格 | DCC3006 5,500円/DCP3006 6,600円(いずれも税込) |
ホンダの公式発表によると、型式 RC1/RC2/RC4 のオデッセイは2013年11月1日発売。駆動方式は FF と 4WD、乗車定員は7名と8名で、エンジンは標準モデルが2.4L DOHC i-VTEC、アブソルートが2.4L 直噴 DOHC i-VTEC という構成だった。エンジンが2種類あってもフィルター側は分かれない。
純正品番 80291-T6A-J01 と、商品説明に並ぶ別の品番
通販の商品名には見慣れない番号がいくつも並ぶ。番号が多いのは、フィルター本体が何世代・何車種にもまたがって共通だからで、車が特殊なわけではない。
車検証の型式欄で RC1・RC2 を確かめる
買う前に車検証の「型式」欄を見る。デンソーの適合表は型式末尾のアルファベットを省いているので、車検証に DBA-RC1 のような表記があっても RC1 として読めばよい。
80292-SEA-003・80292-SLJ-003 は別世代の番号
デンソーの適合品番検索を世代ごとに見ると、ホンダ純正品番は世代で変わる。RB1・2(2003年10月〜2008年10月)は 80292-SFE-901 と 80292-SEA-003、RB3・4(2008年10月〜2013年10月)は 80291-SNK-A01、RC1・2 は 80291-T6A-J01。一方でデンソー側は、この3世代いずれも同じ DCC3006 が適合するとされている。
ステップワゴンも同じで、RG1・2・3・4(2005年5月〜2009年10月)と RK1・2(2009年10月〜2015年4月)に DCC3006 が適合し、純正品番はいずれも 80292-SLJ-003 と記載されている。商品名にステップワゴンやストリーム、エリシオンが一緒に並ぶのはこのためだ。ディーラーや部品商に純正を注文するときは、他の番号ではなく 80291-T6A-J01 で伝える。
ハイブリッドの RC4・RC5 も同じ内容
オデッセイハイブリッド RC4・5(2016年2月〜)も、デンソーの適合品番検索では適合型式 DCC3006、適合グレード全車、ホンダ純正品番 80291-T6A-J01 と、RC1・2 とまったく同じ内容が並ぶ。ただし型式は別なので、確認するのはやはり車検証だ。
選ぶときに見る4つの軸
適合が1種類に収束する車では、比較の軸は構成と値段に移る。見るのは、活性炭が入っているか、ろ材が何層か、価格が純正相当品に対してどのあたりか、商品説明が RC1・RC2 を名指ししているか、の4つでいい。
活性炭が入っているか
臭いが気になって交換を考えているなら、活性炭入りを選ぶ。デンソーがクリーンエアフィルターの製品情報で挙げている機能軸は、高除塵・脱臭・抗菌/防カビ・抗ウイルス・安定風量の5つで、脱臭はこの構成に対応する部分だ。今回そろえた4製品はいずれも商品説明で活性炭入りとされている。
ろ材の層構造
デンソーの製品情報では、高除塵は帯電不織布ろ材による2層の除塵フィルターで、チリ・ホコリのほかスギやヒノキの花粉をとらえると説明されている。ただし同じページに「空気中の有害物質の全てを除去出来るものではありません」「0.3μm 未満の微粒子物質については除去の確認が出来ていません」という注記が添えられている。層の数は売り手が書いた仕様であって、第三者機関が測った値ではない——多層をうたう互換品を見るときはこの前提で読む。
価格は純正相当品を基準線にする
デンソーの適合品番検索ページに記載されたメーカー希望小売価格は、DCC3006 が5,500円(税込)、DCP3006 が6,600円(税込)。互換品を見るときは金額そのものを結論にせず、この基準線に対してどのあたりの位置かという見方をする。実売価格も在庫も日々動くので、記事に載せた金額は執筆時点の参考値として扱ってほしい。
在庫が確認できた互換フィルター4製品
2026年8月28日に確認した Amazon の実売価格とあわせて4製品を並べる。価格は変動するので、注文前に現在の表示を見てほしい。なお以下の仕様はいずれも商品説明の表記であって、デンソーやホンダが適合を保証しているものではない。
| 製品 | 価格 | 商品説明の表記 | 向く人 |
|---|---|---|---|
| ALLED 活性炭入り | 1,188円 | 活性炭入り/対応車種を広く記載 | 費用を抑えて定期的に替えたい |
| ALLED 特殊5層構造 | 1,397円 | 活性炭入り・5層構造・抗菌・防カビ・脱臭 | ろ材の作り込みを重く見たい |
| ガナーズ本舗 | 1,450円 | 活性炭入り・消臭・抗菌/RC1 RC2 を名指し | 適合表記の分かりやすさを取りたい |
| PM2.5/花粉対応品 | 1,380円 | 活性炭入り・PM2.5/花粉/ホコリ | 花粉の季節に合わせて替えたい |
費用を抑えたいなら ALLED の標準品
ステップワゴン RK5・RK6・RK1・RK2・RG、オデッセイ RC1・RC2・RC4、CR-V、アコード、シビック、ストリーム、エリシオンまで対応車種を並べたモデルで、商品説明では活性炭入りとされている。4製品のなかでは価格がいちばん低い位置にあり、1年ごとに替える前提なら入口として選びやすい。対応車種の幅は、フィルター本体が世代をまたいで共通であることの裏返しだ。
ALLED ホンダ車用 エアコンフィルター 活性炭入り(互換品番 DCC3006)
層構造を重く見るなら ALLED の5層品
同じ ALLED の上位側で、商品説明では活性炭入りに加えて「特殊5層構造」と抗菌・防カビ・脱臭をうたっている。対応車種はステップワゴン RK5/RK6・RG1、オデッセイ RC1/RC2、CR-V、エリシオン、インスパイア、レジェンド、ストリームなど。標準品との差は数百円なので、迷ったらこちらでいい。
ALLED エアコンフィルター 特殊5層構造 活性炭入り(互換品番 DCC3006)
適合表記の分かりやすさならガナーズ本舗
商品説明が「オデッセイ RC1 RC2 H25.11-」と年式まで絞って書かれており、対応車種をずらりと並べるタイプではない。活性炭入りで、タバコ臭・ペット臭・排気ガス臭・カビなどの消臭と抗菌をうたっている。ただし商品説明が純正品番として挙げる 014535-1630 はデンソー側の適合品番で、ホンダの純正品番ではない——ここだけは読み替えないこと。
ガナーズ本舗 エアコンフィルター オデッセイ RC1 RC2 用 活性炭入り
花粉の時期に合わせるなら PM2.5 対応をうたう1本
商品名のとおり PM2.5・花粉・ホコリへの対応を前面に出した見せ方で、春先に合わせて交換したい人向き。こちらも商品名に 08R79-SEA-000A が併記されているが、これは RC1・2 の純正品番 80291-T6A-J01 とは別の番号だ。
オデッセイ RC1 RC2 活性炭入りエアコンフィルター PM2.5・花粉対応
交換時期の目安と、交換をすすめるサイン
ホンダが示す交換の目安
ホンダ公式の交換部品情報では、エアクリーンフィルターの交換の目安は PM2.5対応高集塵タイプが1年または15,000km、アレルフリー高脱臭タイプが1年または15,000km、ロングライフタイプが2年または24,000km とされている。同じページに「交換時期は、ご使用のフィルターのタイプや環境、使用状況によって変わりますが、粉塵が多いエリアなどでは早めの交換が必要です」という注記も添えられている。純正には他にこの3タイプがあり、適用は車種によって異なるのでホンダ販売店に問い合わせてほしい、とも書かれている。
交換をすすめる3つの症状
ホンダ公式が挙げているのは「エアコンがきかない」「ガラスがすぐ曇る」「嫌な臭いがする」の3つ。前の2つはチリ・ホコリ等による目づまりが考えられるとされ、臭いはフィルターが汚れているか装着されていない可能性があるとされている。このうちどれか1つでも出ていれば、期間や距離の目安を待たずに開けてみるほうがいい。
中古で買った個体は履歴が分からない
ホンダの車種アーカイブでは、この世代のオデッセイは2020年11月発表・2022年9月終了モデルと記載されている。新車販売はすでに終わっており、いま乗っている個体は登録から相応の年数が経っている。デンソーも、走行距離に比例してフィルターがチリ・ホコリなどで目詰まりし通風性能が落ちていくとして、カーディーラーやカーショップでの定期的な点検をすすめている。前オーナーの交換履歴が分からないなら、まず1枚抜いて色を見るところから始めれば判断がつく。
RC1・RC2 の交換手順
デンソーが公開している RC1・2 向けの手順は4段階。取り付け位置はグローブボックス内で、交換難易度は「A:簡単」に区分されている。
グローブボックスを下に倒すまで
グローブボックスを開き、ダンパーステーを固定しているロック部からダンパーステーを取りはずす。次にストッパーピン(左右2箇所)をストッパーからはずす。グローブボックスの両側を押しながら手前に倒すと外れる。ここまで来ればグローブボックスを下に倒せる。
フィルターカバーを外して古いフィルターを抜く
ここから先はグローブボックスのフックが破損するおそれがあるため、無理な力を加えない。フィルターカバーのツメ(左右2箇所)をはずし、カバーを手前に引き抜いて取りはずす。カバーが外れたら古いフィルターを引き出す。
新しいフィルターを入れる向き
新しいフィルターを差し込むとき、「AIR FLOW」マークの矢印が下方向を向くようにする。差し込んだあとにフィルターが前後左右に傾いていないことを確認してから、カバーとグローブボックスを元に戻す。
買う前・作業前に気をつけること
先代 RB 系・ステップワゴンの手順と混同しない
同じ DCC3006 が適合しても、取り出し方は世代で違う。デンソーの手順では、先代の RB1・2 と RB3・4 はフィルターケースを引き出してからフィルターを取り出す方式、ステップワゴン RK1・2 はフィルターケースのツメ(左右2箇所)をはずしてケースごと取りはずす方式。RC1・2 はカバーを引き抜いて本体だけを引き出す。先代やステップワゴン向けの手順をそのまま真似すると、外れない部品を無理に引くことになるので、参考にする動画や記事が RC1・2 のものか先に確かめてほしい。
抗菌・抗ウイルスの表記には但し書きがある
デンソーは抗菌について「試験室での試験であり、実車での試験ではありません。効果は環境、使用時間、条件により異なります」、抗ウイルス加工について「病気の治療や予防を目的とするものではありません」と明記している。互換品が同じような言葉を使っていても、読むときの前提は同じでいい。
純正相当品を選ぶという手もある
デンソーのクリーンエアフィルタープレミアム(DCP3006)は、標準品の5つの機能軸にビタミンC放出と、スギ花粉・ダニの死骸由来のたんぱく質の作用を2時間で80%以上減少させるという項目が加わる。互換品との価格差は数千円で、そこに何を見るかは人によって割れる。臭いだけが目的なら互換品の活性炭入りで足り、家族が花粉に反応するなら純正相当品まで上げる価値はある、というのが私の線引きだ。
よくある質問
オデッセイ RC1 の純正エアコンフィルターの品番は何番ですか
デンソーの適合品番検索では 80291-T6A-J01 です。商品名に出てくる他の番号は別世代・別車種のものか、デンソー側の適合品番になります。
ハイブリッドの RC4 でも同じフィルターですか
デンソーの適合表では RC4・5 も適合型式 DCC3006、純正品番 80291-T6A-J01 で、RC1・2 と同じ内容が記載されています。
どのくらいの頻度で交換すればよいですか
ホンダ公式の目安はタイプによって1年または15,000km、ロングライフタイプで2年または24,000km です。前オーナーの履歴が分からない中古車なら、目安を待たず一度抜いて状態を見るのが早いです。
社外の互換品を使っても問題ありませんか
構造としては同じ場所に同じ大きさのろ材が入るので、通常は問題になりません。ただし互換品の対応車種表記は売り手によるもので、メーカーが適合を保証しているわけではない点だけ理解して選んでください。
工具は必要ですか
デンソーは RC1・2 の交換難易度を「A:簡単(道具を使わないもの。道具を使うが簡単なもの)」に区分しています。手で外せる範囲の作業です。
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まとめ
RC1・RC2 のエアコンフィルター選びは、適合を調べる作業ではなく構成を決める作業だ。デンソーの適合表では全車が DCC3006 に収まり、純正品番は 80291-T6A-J01 の1本道。あとは活性炭と層構造、そして価格のどこで折り合いをつけるかだけになる。
まず4製品から1つに絞り、注文する前にもう一度デンソーの適合品番検索で自分の型式を引いて最終確認する——この順番なら間違えようがない。作業自体は道具なしで、グローブボックスを倒してカバーを外すだけの手順だ。
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